録画中継

令和3年第5回(9月)伊予市議会定例会
9月7日(火) 一般質問
無所属
田中 慎之介 議員
1. 森配水池浄水水質検査結果について
2. 学校教育におけるタブレットの活用について
3. 伊予市地域防災計画(原子力災害対策編)について
4. 教職員への餞別贈呈の是非について
            午前11時30分 再開
○議長(日野猛仁 君) 再開いたします。
 続いて、田中慎之介議員、御登壇願います。
            〔1番 田中慎之介君 登壇〕
◆1番(田中慎之介 君) 議長の許可をいただきましたので、一般質問をさせていただきます。議席番号1番、田中慎之介です。よろしくお願いいたします。
 それでは、早速1点目、森配水池浄水水質検査の結果について御質問いたします。
 日本が世界に誇るべきこと、これは多々あるんですが、その一つは水道水が飲めるということだと考えています。水道水が飲める国は、日本のほかに、およそ15か国ほどしかないとのことです。日本全国の水道局が、水道インフラや浄水施設をしっかり整備しているからこそ、飲んでも体を壊さない良質な水が提供されています。伊予市もそれは例外ではありません。森配水池浄水についても、全て基準値以内の数値であることは確認できます。安全・安心に水道の水を飲んでも大丈夫であることが確認できます。
 しかし一方で、基準値以内ではあるのですが、森配水池浄水は、他地区と比べて塩素酸の数値が高いように思います。この塩素酸というものは、私が調べたところでは、浄水過程において消毒剤で使用される二酸化塩素や次亜塩素酸ナトリウムの分解生成物であるとのことです。そして、次亜塩素酸を長期間貯蔵すると酸化して、塩素酸濃度の上昇が起こることがあり、特に高温下での貯蔵は、その上昇が顕著に出やすい。
 また、人体に対する影響として、発がん性に関する知見はまだ十分ではないものの、亜塩素酸同様に、赤血球細胞への酸化ダメージがあるのではないかと考えられています。つまりきちんと消毒されているからこそ出るもので、夏場になると、その数値が上昇しやすいし、まだ人体にも影響があるかどうかは不確かです。基準値以内にも収まっているし、そんなに気にせずに飲んで構わないよとも思えるのですが、ただ他地区と比べるとやはり少し高い。塩素酸の基準値は、1リットル当たり0.6ミリグラム以下と基準は示されていますが、夏場の8月の検査結果、これを過去3年間見てみますと、参考の資料も準備していますので、見ていただければと思いますが、この水質検査結果資料の番号で言うと21番、塩素酸、この数値になります。平成29年度米湊では、8月の塩素酸が0.08、そして次のページ、下吾川ではやはり0.08、そして3枚目の下三谷でも8月0.08、これに対して4枚目の中村に関しては0.6となっております。
 また、その横の平成30年度から、これは採水場所が細かく書かれています。西野集会所0.06未満、そして鳥ノ木団地集会所0.06未満、下三谷集会所0.06未満、それに対して、次のページの鹿島集会所0.54です。令和元年度、同じく西野集会所0.06、鳥ノ木団地集会所0.07、下三谷集会所0.06、そして鹿島集会所が0.45となっています。冬場になると数値が下がるので、1年の平均で見ると、鹿島集会所も小さくなっているのは分かるんですが、それでも他地区の年平均がほとんど0.06未満となっているのに対して、平成29年度の中村が0.29、平成30年度で0.25、令和元年度で0.26とやっぱり高く感じます。
 そこで質問です。
 1点目、塩素酸の数値について、現状も基準内ではあるんですが、さらに減らすために努力できることはあるでしょうか。
 2点目、この数値が小さくなるように地域住民で取り組めることがあるかどうか、以上、2点について伺います。
 より安心でより安全な水道水となるために、行政側としてできることと地域住民たちにできることをお聞きしたいと思います。よろしくお願いいたします。
◎水道課長(長岡崇 君) 議長
○議長(日野猛仁 君) 長岡水道課長
◎水道課長(長岡崇 君) 森配水池浄水水質検査結果に関する御質問について、私から答弁をいたします。
 水道水の水質検査は、水質基準に適合し、安全であることを保障するために不可欠であり、水道水の水質管理において基本となるものです。
 水道課では、市民の皆様により安心して水道水を御利用いただくため、水道法施行規則第15条第6項に基づき、年度当初に伊予市水道水質検査計画を策定しております。この計画を水質管理の中核とし、適正な水質検査を行い、安全でおいしい水道水の提供に努めております。
 1点目の塩素酸の数値を減らすために努力できることはあるのかについてでございますが、まずもって水道水は、病原性物に汚染されず、衛生的に安全でなくてはなりません。このために浄水方法の方式を問わず、また施設規模の大小にかかわらず、必ず塩素剤による消毒設備を設けなければなりません。本市においては、塩素剤として次亜塩素酸ナトリウムを使用しております。このため、議員御指摘の理由により、8月に塩素酸の濃度が上昇する傾向があります。特に森浄水場は、宮下浄水場と異なり、森川の伏流水及び地下水を水源としており、濁りの影響を受けやすいため、急速ろ過器による前処理を行うことで濁りを除去しております。この前処理の過程において、次亜塩素酸ナトリウムとポリ塩化アルミニウムを注入しております。その後、膜ろ過整備、活性炭ろ過器による浄水処理を行い、再度塩素を注入し配水池に送水しております。この結果として、塩素の注入率が高くなり、他の浄水場と差異が生じています。この対策として、現在水道課では、不純物などが極力含まれないグレードの高い次亜塩素酸ナトリウムを選定することや一度当たりの購入量を少量とし、購入頻度を増やすことで、高温下での貯蔵期間が長期間となることがないよう配慮をしております。これらの成果であると一概には言えませんが、令和2年度及び3年度の8月の塩素酸の数値は、それぞれ0.37、0.07という結果でございました。今後は、地球温暖化による気温の上昇も考慮して、今以上に塩素酸濃度が上昇しないよう、塩素剤の注入率も含め、適正な管理に努め、場合によっては、貯蔵室へのエアコンなどの導入を行い、温度管理をすることも検討してまいりたいと考えております。
 2点目のこの数値が小さくなるように地域住民で取り組めることはあるかでございますが、森浄水場の水源は、森川の伏流水、地下水でございますので、森川の水質向上が、将来にわたり安全・安心な水道水を提供するために不可欠であります。
 したがいまして、一般論ではありますが、森川をきれいにする、すなわち川にごみなどを捨てない、家庭排水をきれいにして流していただくなど、流域にお住まいの皆様に御協力をいただければと思います。
 以上、答弁とさせていただきます。
◆1番(田中慎之介 君) 議長
○議長(日野猛仁 君) 田中慎之介議員
◆1番(田中慎之介 君) 水質検査を早速水道課のほうでもいろいろ考えて動いていただいているということで、ありがとうございます。
 また、早速令和3年度の8月には0.07という結果ということで、他地区と差異のない形になっておりますので、これは非常に良好になっていてすばらしいことだと思いますので、ぜひ継続をいただいたらと思います。
 基準内だからやはりオーケーというのではなくて、さらなる安全・安心に向けて動き続けることでこそ、安全・安心というものは継続されるものであるというふうに私も認識しています。
 また、地域住民の方々にも議員として積極的に発信をして、森川の川をやはりきれいに保っていくこと、水をきれいにしていくということは働きかけていきたいと思いますので、ぜひ協力をして、いい形で安全な水を提供できるように努めていきたいと思いますので、今後とも御協力いただけたらと思います。
 では、続いて2点目の質問に参りたいと思います。そのままでよろしいでしょうか。
○議長(日野猛仁 君) 座ってください。
            〔1番田中慎之介議員「一旦座ります」と呼ぶ〕
◆1番(田中慎之介 君) 議長
○議長(日野猛仁 君) 田中慎之介議員
◆1番(田中慎之介 君) では、2点目の質問に入ります。
 いよいよ9月からタブレットを活用した授業がスタートをすることと思います。
 また、伊予市では、Pepperを試験導入するということで、その活用を通して県内の教育をリードする自治体となってほしいと私も期待をしているところでございます。
 そこで、これから始まる伊予市の新しい教育について4点の質問をしたいと思います。
 1点目、Pepperの試験導入について、どういう形で活用をしたいと考えておられるか、小学校・中学校での活用の予定事例についてそれぞれ教えてください。
 2点目、生徒たちに配布をされるタブレットの活用は、情報教育に限らず、既存の教科においての活用が期待をされています。既存の教科における活用について、やはりどのように活用をしていく予定であるか、教えてください。
 3点目、以前教育委員会にお尋ねしたときは、タブレットについては学校での保管を考えるとのことでした。現在も収まらないコロナ感染の状況を踏まえて、タブレットについては生徒たちに配布をして、いざというときには、オンライン授業が可能となるようにするべきではないかと思うが、どうでしょうか。
 また、タブレットは、子どもたちが新たに手にする文房具でもあります。教育での活用を考えたとき、宿題を含めた家庭学習への活用やその管理を考えると、コロナが収まった後も生徒たちに配布をして個別に管理をさせるほうがいいのではないでしょうか。もちろんそれによる様々な問題が生じる可能性はあります。場合によっては、機器を壊してしまう生徒が出てくるかもしれません。あるいは、その機器を使っての新しいいじめが起こってしまうようなこともあるかもしれません。ただそうしたことも含めて、教育でもって指導をしていくべきではないかと考えるのですが、どうでしょうか。
 4点目、一部3点目と重複しますが、子どもたちが家庭にタブレットを持ち帰れるようになると、長期休暇の宿題やあるいはコンクールにタブレットを活用させることができます。例えば、それこそ伊予市PRの動画編集を行ってコンクールをするというのもどうでしょうか。最優秀作品には、市長賞として表彰をしたり、伊予市のホームページに掲載をしたり、子どもたちから見た伊予市の魅力というものを見せてもらうことは、私たちに新たな視点を与えてくれるかもしれません。あるいは、2学期以降に他の自治体と連携をして、それぞれのまちのPR動画を視聴し合って議論を深めてみたり、そうすると、他の自治体の子どもたちも、伊予市に対して興味を持ってくれるのではないでしょうか。
 また、それこそ、現在の自由研究をこうしたタブレットを活用してデータで提出をするようになれば、さらに学びの可能性も広がるのではないでしょうか。理科の実験でも写真や動画を使って作成したり、データを作成したりして、さらにレベルの高い自由研究が期待できるのではないかと考えています。伊予市独自で夏休みの動画コンクールを行ってみてはと思うのですが、どうでしょうか。毎年テーマを決めて、それぞれについてその動画を作成して提出をする。グループ作成をメインにすれば、思考力、表現力そして共同性を育む教育ができるのではないかと思いますが、どうでしょうか。
 以上、4点についてお答えいただければと思います。
◎教育委員会事務局長(佐々木正孝 君) 議長
○議長(日野猛仁 君) 佐々木教育委員会事務局長
◎教育委員会事務局長(佐々木正孝 君) それでは、田中慎之介議員から、学校におけるタブレットの活用について4点の御質問をいただきましたので、私から答弁申し上げます。
 まず、1点目のPepperの小・中学校での活用予定事例については、本契約は3年契約となっており、プログラミング教育推進のため、試験導入するものであります。
 契約締結後に各学校での試験導入を開始する予定としており、本年度におきましては、小・中学校ともにPepperに慣れることを目的として、学校向け提供ロボアプリを活用した学習や挨拶運動、または保健室等での活用を通してPepperを活用したプログラミング教育につなげるための足がかりにしたいと考えます。来年度以降におきましては、教育現場と連携を取りながら、教育用プログラミングツール「ロボブロックス」を用いた、より実践的なプログラミング教育を推進する予定としています。
 2点目のタブレットの活用予定については、議員御案内のとおり、タブレットは学習の目的ではなく、手だてやツールです。あくまで学習するのは、学習指導要領に示されている各教科等の狙いに沿った学習内容です。これらをこれまでのノートと鉛筆の学習とどう組み合わせていくかが大切になってきます。ICTのよさは、膨大な情報から必要なものを取り込めることとデータを蓄積できること、表現方法が多様化すること、手間なく自分の作品等の情報を共有できること等が上げられます。これらのICTのよさを各教科単元の目標達成に向けて活用したいと考えます。そこで例を挙げますと、体育科のマット運動で撮影し合い、自分の目で視覚的に技能を確かめたり新たな目標を立てる。図画工作科で、校外での写生で対象を記録しておき、校内で細部にこだわりながら作品を仕上げる。個別の課題で調べ学習をする際に、限られた情報量の図書室や使用時間の制約のあるパソコン室等にとらわれず、個々が情報をある程度自由に入手でき、深く広く課題研究をする。このように各教科の特性等に応じて、合理的で効果的な学習ツールとして、その活用方法は経験とともに広がると考えられます。本格的なタブレット活用はこの2学期からですので、児童・生徒の実態を踏まえて、多様な活用方法を試し、効果を検証していく予定です。
 また、紙媒体を介さず練習問題に取り組めたり、瞬時に成績処理ができたり、そのデータから個人の能力に応じた問題を提供したりすることもできます。この機能を使うことで、効率的に演習や復習ができ、基礎学力定着にもつながっていくと考えています。
 3点目のせめて中学生たちには、自宅に持ち帰れるようにしたほうがいいのではないかとの御質問については、段階的にタブレットの活用の幅を広げたいと考えており、操作方法だけではなく、使い方のマナー等の指導を行う必要があると考えています。その際、家庭でも安全に効果的にタブレットが利用できるよう、保護者の方の理解と協力を得るためにガイドラインを作成し、2学期始業と同時に配布いたしました。紙媒体でない宿題・課題追求、登校に制限がある場合のオンライン授業等の活用が日常的に継続的に実施できるように経験を積んだ上で、小・中学生ともに段階的なタブレットの持ち帰りを実施するよう予定としております。
 なお、学校現場には、早期の持ち帰りができるように授業を進めるよう依頼をしておりますので、御理解をお願いいたします。
 4点目のタブレット活用の長期休暇の宿題やコンクールをつくったらどうかについては、家庭への持ち帰りと重なるところがありますが、長期休業中だからこそ、意味のあるタブレット活用例を幾つか御紹介いたします。
 これまでは、学期始めにたくさんの荷物と課題を抱えた児童・生徒の姿がありましたが、これを休業中に提出日を設定し、データで提出することで、児童・生徒は計画的に課題に取り組み、余裕を持って新学期を迎えられるとともに、教職員も課題の確認をする時間が確保でき、丁寧に見取ることができます。
 また、学習内容の定着を図る学習プリントをe-ラーニング等の学習支援サービスに変更することで、印刷や製本の手間・時間も省け、個に応じた内容・量の調整も容易になり、学習の個別最適化が図られます。
 さらに、数年前まで長期休業中に学年招集日を設定しておりましたが、双方向でつながることができるため、招集せずに、児童・生徒の様子を把握することや学習指導をすることが可能になります。
 また、自由研究をタブレットでまとめることで、様々な資料を取り込み、多様な表現方法ができるようになるとともに、それぞれのデータをタブレットで視聴する発表会を通して資料が見やすくなり、理解も深まると考えられます。それらの経験を重ねるうちに、既習の方法を応用して、オリジナルの活用方法を創造する児童・生徒も出てくることを期待しております。今後も児童・生徒の可能性が適切に評価される機会の活用についても検討をしてまいります。
 なお、議員御提案の本市PR動画の作成等については、有意義な御提案と考えますが、学校現場とも連携しながら取り組む必要がありますので、今後の課題とさせていただきたいと考えます。
 以上、答弁といたします。
◆1番(田中慎之介 君) 議長
○議長(日野猛仁 君) 田中慎之介議員
◆1番(田中慎之介 君) 私の3点目の質問に関して、私が提出したときがまだ8月だったので、9月の頭のところで、うちの子どものところにもインターネット接続のアンケート、また使用のガイドラインについての物が2学期に配られておりましたので、非常に前向きに検討いただいているんだろうなというふうに認識をしております。
 また、答弁いただいた内容で、跳び箱の体操のときの撮影をする、あれもたしか私が勉強した中では、文科省の中で一つ別の学校での先進事例があったと思いますし、非常に有意義な活用方法だなと思っていましたので、ぜひ伊予市でも活用いただいたらと思います。
 また、こうした具体的な学習場面に応じて教員の教材としてではなくて、個別に応じる学習というものもやはり文科省も進めている内容で、タブレットだからこそできることだと思います。特に答弁の中で、e-ラーニング等の学習支援サービスというのが出てきましたけど、私の知ってるe-ラーニング同様の商品であれば、あれは非常に家庭学習において力を発揮するものでありますので、またたしかそんなに高額な商品でもなかったと思いますので、ぜひ前向きに購入のほうの検討をお願いいたします。
 また、本市PR動画のほうも今後の課題として検討をいただくということでしたが、何も別に動画でなくても構わないんです。伊予市の子たちが伊予市のPRのものを作るのでも構わないし、ひょっとしたら、これを提供して松山の子たちや伊予市以外の人たちが伊予市に来てもらって、伊予市のいいところを見つけてもらってやってもらう、こういう外からの視点というものも集めると、さらに盛り上がりが広がってくるんではないかなと思いますので、ぜひ前向きに取り組んでいただいたらと思います。
 その点で2点再質問させていただきます。
 Pepper導入についての活用方法について、挨拶運動での活用というのは、何となくイメージがつくんですけど、保健室等での活用というのが、ちょっといまいちどういった形で活用するのかが分かりづらかったので、具体例をお示しいただいたらと思います。
 また、教育用プログラミングツールとしてのロボブロックスを用いるということなんですが、ロボブロックスを用いて実践的なプログラミング教育を推進していくということなんですけど、ロボブロックスを用いるということだけ、どういったことが勉強できるのかということについて具体的にお示しいただいたらと思います。2点よろしくお願いいたします。
◎教育委員会事務局長(佐々木正孝 君) 議長
○議長(日野猛仁 君) 佐々木教育委員会事務局長
◎教育委員会事務局長(佐々木正孝 君) それでは、田中慎之介議員さんの再質問に、私のほうからお答えいたします。
 まず、1点目の保健室等のPepperの活用につきましては、保健室におきまして保健室登校をしている児童・生徒がいらっしゃるかと思います。そちらのほうの児童・生徒のほうにPepperのほうを触れさせるとか、そういうふうなことでの活用を考えております。
 2点目のロボブロックスを用いた実践的なプログラミング教育というとこでございますが、Pepperの活用につきましては、四十数項目の活用例が上がってきております。
 まず、人間とロボットについて考えようとか、しゃべらせようとか、動かそうとか、そういうふうな活用事例が挙げられております。これにつきましては、先ほど申しましたロボブロックスを用いてPepperを動かすような格好になってまいります。ですので、今申しました四十数事例のほうにつきまして今後活用していきたいと考えておりますけど、まず高度な活用事例もございますので、まずは分かりやすい、易しいようなところから動かしていきたいと考えております。
 以上でございます。
◆1番(田中慎之介 君) 議長
○議長(日野猛仁 君) 田中慎之介議員
◆1番(田中慎之介 君) 分かりました。つまりロボブロックスを用いて、まずPepperを動かしてみることで、自分たちでプログラミングしたどおりにロボットが動く体験の喜びを感じてもらうような、そうした教育をしていくんだという答弁だったと認識をしました。
 そもそもの勉強の最初のスタート自体は、そうした遊びを通すというか、自分たちで実際にやってみて、そのとおり動く喜びというか、そういったものを味わうことがすごく大切かなというふうにも思いますので、ぜひ期待をしていきたいと思います。
 併せて、やはりタブレットの活用についても同様に、こういったものってなかなか、もちろんマナー指導もそうですけど、マニュアル等でやるものではなくて、子どもたちがやはりいろいろいじって触ってどんどんいろんな機能というものを考えていくことだと思います。私たちの時代にはありませんでしたけど、私も小学校のとき授業が退屈だったら、3色ペンを分解して、どういった構造になってるかなとか、そうした遊びやいたずらを通して覚えていくことも多々あると思いますので、タブレットの活用についてもできるだけ子どもたちが触れる機会が多くなるように、家庭での持ち帰り等も含めて、ぜひ前向きに今後も御検討いただいたらというふうに思います。
○議長(日野猛仁 君) 答弁要りますか。
            〔1番田中慎之介議員「はい」と呼ぶ〕
○議長(日野猛仁 君) 答弁要りますか、いいですか。
            〔1番田中慎之介議員「大丈夫です」と呼ぶ〕
○議長(日野猛仁 君) ここで暫時休憩いたします。
            午前11時57分 休憩
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            午後1時00分 再開
○議長(日野猛仁 君) 再開いたします。
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◆1番(田中慎之介 君) 議長
○議長(日野猛仁 君) 田中慎之介議員
◆1番(田中慎之介 君) では、続きまして、3点目の質問に参りたいと思います。
 伊予市地域防災計画(原子力災害対策編)についてお伺いいたします。
 原子力災害における伊予市の防災計画、特に避難計画について質問をいたします。
 私は茨城県の生まれです。母の実家が茨城県の笠間市でしたので、いわゆる里帰り出産ということで、茨城県で産声を上げました。今年3月18日、その茨城県の水戸地裁で、東海第2原発の運転差止めを命じる判決が出ました。判決は、原発事故が起きた際に、実現可能な避難計画が整えられていないと指摘をしています。つまり、地震対策など、事業者側の話ではなく、原発から30キロ圏内の自治体が策定をしている避難計画など、防災対策の不備が差止め理由になったということです。無論私は、ここで原発に対する私見を述べるつもりはありませんし、また原発の再稼働についての是非を述べるつもりもありません。ただ、原子力災害が万が一に起こった場合でも、伊予市民の方々が被害を受けることがあってはならない。迅速に安全に避難ができ、生命が守られなければなりません。万が一水戸地裁が指摘したような避難計画の不備があって、住民の命が守られなかったなどということがないように、想定外の出来事をできる限りなくして想定内にしておく準備が必要と考えます。これは、ここにいる理事者の方々も我々議員一同みんな同じ思いだろうと勝手に思っております。
 さて、伊予市では、双海町の一部の地域が半径30キロ圏内にあります。UPZ内となっております。原子力発電所は、そもそも何重もの安全対策を施していますが、UPZ内の方々が避難をする段階というのは、原子力発電所がもうかなり危険な状況になっているときです。先ほどの水戸地裁の判決においても、原子炉を設置する際の5段階の安全対策、これを深層防護というそうです。これに言及をして、このうち放射性物質が大量に放出された場合を想定した第5の防護レベルを達成するためには、実現可能な避難計画と実行し得る体制が整備されていなければならないと指摘をしています。ある日突然、何もない快晴の日に、原子力発電所がいきなり爆発をする、そういった想定はあまりないわけです。UPZ内の方々が避難をしなければならない状況にまでなるということは、大規模な天災に見舞われる、あるいは考えたくもありませんが、どこかからミサイルが撃ち込まれるとか、そういったものがセットで起こる可能性が高いと推察できます。伊予市のホームページでも、原子力災害は、地震や津波による災害に伴って発生すると考えられますと書いておりますし、私もそのとおりだと思います。原子力発電所の緊急事態が進展し、放射性物質が放出をされ、全面緊急事態なるような自然災害が起こったと仮定される状況で、伊予市の住民避難行動計画について4点質問をいたします。
 1点目、地震や津波といった災害も併せて起こっている可能性が高い状況で、一時集結所として下灘コミュニティセンターは果たして適切でしょうか。
 また、下灘コミュニティセンターは、半径30キロの円からほんの少ししか離れていません。この場所でいいのでしょうか。
 また、第2候補地も選定しておくべきではないでしょうか。
 2点目、避難してきた方々が放射能を浴びている場合、除染作業が必要になります。それをせずに避難をしてしまうと、どんどん放射能が拡散されてしまうからです。これをスクリーニングというらしいのですが、県の避難計画を見ると、一時集結所であるすぐ横のしもなだ運動公園が、八幡浜市・大洲市・伊予市のスクリーニング候補地となっています。一時集結所と併せて、かなりの人が集まって混乱するのではないかと思うのですが、これは他市との連携を取れているものなのでしょうか。県に対して、候補地を変えるよう働きかけるべきではないでしょうか。
 3点目、国道378号が第1避難経路となっていますが、地震や津波の災害を伴って発生すると考えられるとしているのに、この避難経路が果たして適切でしょうか。
 また、この道は、八幡浜市や大洲市の住民たちの避難経路にもなっています。もし国道378号が津波等で使えなくなった場合、第2避難経路として県道54号から国道56号へ抜ける道を準備をしていますが、ここも八幡浜市や大洲市の住民たちも通ると、大変な渋滞になると思いますが、どうでしょうか。八幡浜市や大洲市の避難経路、別に設定するよう、互いに協議をするべきではないでしょうか。
 先日、県道54号、私も実際に通ってみました。途中で現在通行止めとなっておりました。地震とセットになれば、国道378号より先に県道54号のほうが、土砂崩れ等で道が塞がれるリスクのほうが高いように感じたのですが、どうでしょうか。第1避難経路の代替として果たして適切な場所でしょうか。
 4点目、第4章の市民の避難体制の最終項目で、避難指示後の残留者の確認について書かれております。市は、避難指示の後、伊予消防署及び伊予警察署と連携し、対象区域内に残留者がいないか確認を行うものとする。なお、避難を確認できていない世帯については、可能な限り戸別訪問を実施し、避難状況の最終確認を行うとともに、避難の確認を完了した後、市災害対策本部へ避難完了の報告を行うものとする、このように書かれていますが、これはかなりリスクが高いのではないでしょうか。
 災害時において、行政の使命として、住民の安全・安心を守るということは、行政に関わる職員にとって誰もが感じ、義務感に思うところかと思います。
 しかし、避難を開始するのは、毎時500マイクロシーベルトを超えた場合となっています。避難状況の最終確認は大切なことですが、戸別訪問などの手段ではなくて、デジタル機器やロボット等を使って、職員たちの安全も第一に考えた手段を考えるべきではないでしょうか。
 以上、4点について御答弁いただければと思います。
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(日野猛仁 君) 武智市長
            〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) 田中慎之介議員より、伊予市住民避難行動計画について御質問いただきましたので、私のほうから答弁申し上げます。
 初めに、前提として、伊予市住民避難行動計画の位置づけを押さえておきたいと存じます。
 この計画は、国の伊方地域原子力防災協議会が作成する伊方地域の緊急時対応が基にあり、これを受けた県の愛媛県広域避難計画とも連動して作成をしているものでございます。したがって、計画の改定に際しては、国や県の計画との整合を図る必要がございます。
 そこで、まず1点目の下灘コミュニティセンターについては、避難する際の一時集結所という位置づけであり、自家用車で避難できない避難者が徒歩等で集まり、バス等に乗り合わせて30キロ圏外にある受入れ施設まで移動するための集合場所となっております。そのため、一時的に多くの人が集まることができ、30キロ圏内またはその範囲に近いところで、速やかに退避できるところに立地している必要がございます。
 また、自然災害によりこの施設が使用不能となれば、緊急避難的に他の施設に集結させることとなります。したがって、議員お示しのように、あらかじめ第2の候補地を選定しておけば、混乱を回避できるであろうと考えますので、上位計画を所管する県等と協議をしていきたいと存じております。
 次に、2点目のしもなだ運動公園での一時集結とスクリーニングに伴う混乱への心配に関しまして申し上げます。
 同公園における避難退域時検査場所の運営は、愛媛県と原子力事業者が国や関係自治体、関係機関と協力して運営することとなっております。これら関係者の連携につきましては、毎年実施しております愛媛県原子力防災訓練で、しもなだ運動公園や伊予灘サービスエリアで避難退域時検査の訓練を実施しており、経験が深められているものと考えております。
 なお、下灘コミュニティセンターでの避難住民の一時集結としもなだ運動公園での避難退域時検査が相互に及ぼす影響等について、県とも協議の上、支障のないよう措置してまいりたいと存じております。
 次に、3点目の避難路につきまして申し上げます。
 各市町のUPZ圏内からの避難経路は、伊方地域の緊急時対応の中で定められているわけですが、自然災害等により避難経路が使用できない場合を想定して、あらかじめ複数の避難経路を設定することになっております。本市に関しましては、国道378号と県道54号串内子線のほかに、適切な経路が見当たらないところではございますけれども、土砂災害対策に向けた道路改良を県に求めるとともに、県道226号串中山線や県道243号内子双海線の有用性等、第3の避難経路についても研究してまいりたいと存じております。
 なお、自然災害等によりあらかじめ指定している避難経路が使用できない場合の対応は、八幡浜市や大洲市も同様であり、伊予市内の国道378号が通行不能となれば、両市の判断で、同路線を使わないで避難する経路を選択されるものと推察いたします。
 加えて、緊急事態区分の差により生じる避難のタイミングの時間差や警察による交通誘導と相まって、議員御心配の大変な渋滞が生じる事態は、極力抑制されるものと考えてもございます。これまで陸路避難に係る代替道路の可能性等について申し上げましたが、いずれの避難経路も使用できない場合も想定されることから、海路における避難の可能性についても、県と関係機関とともに研究してまいりたいと存じております。
 最後に、4点目の避難指示後の退避確認につきましては、防護服や線量計など、安全装備品を装着させるなど、従事者の安全を確保した上で、可能な範囲で確認作業を行うなど、配慮をいたしたいと存じております。
 また、必要に応じてドローンなどの活用も考えられますが、戸別訪問に代わる確認方法については、国、県と問題意識を共有したいと存じております。るる申し上げましたが、いずれにいたしましても、原子力災害対策については、第一義的にその責を負う国、そして県と協力を密にして対処してまいる所存でございます。
 以上、答弁といたします。
◆1番(田中慎之介 君) 議長
○議長(日野猛仁 君) 田中慎之介議員
◆1番(田中慎之介 君) どうしてもこればっかりは伊予市だけではなく、県との国との協議事項も多々ありますので、要望だけ最後言っておきます。
 避難路が使えなくなった場合、例えば国道378号が通行不能となったときに、当然ながら、八幡浜や大洲もそれぞれの経路を別に選択するんであろうと、こういったこととか、渋滞に関しても警察による交通誘導と相まって抑制されるだろうということの計画におけるだろうは、非常に危険であると私は思っています。例えば、避難路がほかの第3のがないというのもありますが、私の一つのアイデアとしては、あえて一旦大洲のほうの長浜に出て、そこから内子に入って高速道のほうに向かうっていう選択肢もあるんじゃないかなと。確かに半径30キロ圏内からとにかく離れろということが大前提ではあるんですが、特に500マイクロシーベルトということであれば、2時間以内に退避をするということであれば、あえて一旦下灘からとにかく外に出るという発想だけじゃなくて、そちらのほうのルートもあるかなというのが、津波等を考えて海岸線が使えなくなったときに、高速道路の使用ということを考えれば、1個あるんではないかなと思いますので、ぜひ検討をいただいて、そしてこうしたものを県と協議いたしますが、やはり住民と一番近いのが市ですので、県民を守る県だけではなくて、伊予市民を守る市としての意見としてボトムアップで県に上げていただければと思います。
○議長(日野猛仁 君) 要望でよろしいでしょうか。
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(日野猛仁 君) 武智市長
            〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) 要望ですのであれですけど、せっかくですから情報も共有しておきたいなと思いまして、登壇いたしましたが、私も愛媛県中、昔の仕事で四国4県含めて走っております。長浜に戻って大洲長浜線を通って高速に乗っかってという時間設定は、かなりの時間、かかるんです。八幡浜・保内の自専道、要するに高速道路に準ずる道ができたら、当然のごとく、伊方また八幡浜・保内の地域の人たちは、その道に乗るでしょう。だけれども、磯崎とかもろもろの枠組みの中で、例えば大洲の人のこととか八幡浜の人を想定すると、そっから長浜から五郎のほうに抜けて行くっていうのは、極めて時間のロスもあるし、想定し出したら、どこで土砂崩れが起こるか分からないから、それは様々な想定もあろうけれども、やはり基本的には、私、この枠組みの中で東京で会議を昔やったときも、津波が収まって心配がなければ、海路避難が一番ベストではないかと。要するに山越えっていうのは、不可能に近いんです。だからそういった部分も含めてもろもろ政策をお願いしますと国のほうには言ってますんで、またよろしくお願いをいたします。
            〔1番田中慎之介議員「じゃあ、次の質問に行きます」と呼ぶ〕
◆1番(田中慎之介 君) 議長
○議長(日野猛仁 君) 田中慎之介議員
◆1番(田中慎之介 君) では、4点目の質問に参ります。
 3月の議会で水田議員が同様の質問をしておりました。私はそのとき後ろの傍聴席で聞いておったんですが、正直いまだにそのようなことが行われているのかという驚きがありました。当時の答弁においては、休憩中に何やらもめている姿も拝見しましたけども、議事録に残っているのが、このような内容でした。
 水田議員が、送別会で金や商品券をもらわないということをPTAに指導はできないにしても、もらう側の教職員に対して、教育委員会から受け取らないようにと指導するべきではないかと質問をいたしました。これに対して前教育長は、PTAは任意団体であり、自主会計で運営をしていて、その支出は会員の総意により行われていると。だからせんべつの是非については、PTA会員が判断することで、部外者の指示意見の及ぶ範囲ではない──〔一般質問終了5分前のブザーが鳴る〕──教育委員会もPTAという任意団体の主体性を尊重して、今後も禁止及び指導をする予定はないと答弁をされています。水田議員が、教職員に対して指導をすべきではないかと問うてるんですが、前教育長は、PTAに指導をする予定はないという答弁になっておって、聞かれたことに答えていないのではないかと私は感じました。上岡教育長に代わりましたので、改めて教育長にその是非を問いたいと思います。
 私は、県内の学習塾で勤務をしていましたが、その学習塾では、金品・商品券の受け取りは絶対に禁止です。私が勤務していた塾だけではなくて、法人格で経営している他塾のほとんどが、受け取りは禁止しているはずです。禁止の理由は多々ありますが、一番分かりやすい理由は、誤解を受けないようにするためということです。小学6年生を教えてその保護者が、おかげで合格できました、ありがとうございますという形で持ってきたとしても、今後その弟や妹を指導する可能性が十分に考えられます。その際に、その生徒にだけ熱心に指導しているとか、いわゆるえこひいきをしているんではないかと誤解されるようなことが、教育をやっていく上では一番困るからです。
 ここにいる理事者の方々も関与する団体や企業から金や商品券を受け取ることはないはずです。なぜかと言われたら、誤解されるようなことはしない、この一言に尽きるのではないでしょうか。教育長も私も公と民でフィールドは違いますが、どんな生徒も、素直な生徒も生意気な生徒も宿題をちゃんとやってくる生徒も全然やってこない生徒もみんなかわいいし、みんな大切です。えこひいきなどするはずがない。特別視などするはずがない。だからこそ、そういう誤解を受けるようなことをしないにこしたことはないと私は思うのですが、どうでしょうか。
 また、私が、このことを部下に指導する際には、あえてこういったマイナス面の話ではなくて、部下に説明する際には、我々はプロだから受け取るなと、このように指導をしてまいりました。プロはそんな物を絶対に受け取るな。自分が商品券等受け取るに値する仕事をしたと思っている時点でアマチュアだ。プロとしての気概を持て、そのように指導をしてまいりました。でも現場の若手の先生たちが、商品券等を持ってきた保護者に対して、いや僕はプロですから金品は受け取りませんよなどとは言えないですよね。だからこそ、本当にプロ意識を持って気概を持って仕事に当たっている先生たちに断る理由をつくってあげる必要があります。すみません、受け取れません。責任者から厳しく言われているんですとか、田中から絶対に受け取るなと言われてて、僕も田中ににらまれるわけにはいかないのでというような形で断る理由をつくってあげる必要があります。学校の先生たちも、皆全員がプロの先生だと思います。同じように、すみません、教育長から厳しく言われてますので、お気持ちだけですごくうれしいんですと、断る理由をつくってあげてはくれないでしょうか。
 私も多くの先輩職員を見てきましたし、また教育長もそうだと思いますが、教育をやっている人間にとっては、ありがとうございました、お世話になりましたの言葉だけで十分過ぎるほど満足ができます。それに加えて生徒たちから寄せ書きなんかをもらったら、もうずっと大事にしてしまう。私も結局捨てられないまま、今もずっと持ってます。保護者の方も、先生が断れば無理に渡したら先生を困らせることになるからと、金品を渡す文化もなくなっていくと思います。
 上岡教育長の下、伊予市の教職員とPTAの関係を次のステージに向かわせてくれないでしょうか。──〔一般質問終了1分前のブザーが鳴る〕──古い靴を脱ぎ捨てて、新しい未来へと進み出すことを期待して、教育長に質問をいたします。
 教職員に対して、送別会等で金や商品券の類いを受け取らないよう、教育委員会からの指導をいただけないでしょうか、よろしくお願いします。
◎教育長(上岡孝 君) 議長
○議長(日野猛仁 君) 上岡教育長
◎教育長(上岡孝 君) 田中慎之介議員から、教職員のせんべつ贈呈の是非についての御質問をいただきましたので、私から答弁申し上げます。
 本年3月定例会において、水田元議員からも送別会における贈物は花束贈呈にとどめ、現金・商品券は取りやめることを求めるとの御質問をいただきました。その御質問に対して本市教育委員会は、各学校のPTAという任意団体が取り決めたせんべつの方針については管轄であっても言及することはないと御答弁させていただきました。これについては、田中議員も一定の御了承をいただいているものと、先ほどの御質問からお伺いしました。ただ、教職員に受け取りを拒否するよう指導してほしいという要望に対しては、十分な御説明ができていなかったものと認識しました。
 そこで、改めて御説明申し上げます。
 さきの水田元議員への答弁では、会員である保護者と教職員と御説明しました。PTAの会員とは、保護者と教職員であります。教職員は、会員の一人として自覚しており、総会にも出席し、規約にも賛同し、勤務時間外に様々な活動にも参加し、保護者とともに汗を流し、会費も保護者と同様に納めています。そこのところを御理解いただきたいと存じます。
 PTA内におけるせんべつは、慶弔の規定の範囲で、PTAを去る会員に対して行われるものであります。水田元議員と田中議員のおっしゃる教職員への指導は、本市教育委員会としては、禁止も指導もしないと申しているまでのものと御理解ください。
 もちろん田中議員のおっしゃるとおり、教職員はプロとしての志を高くし、PTA活動以外では、これまでも、またこれからも個人的に保護者や営利企業等から金銭・商品券も受け取ることはありません。もしそのようなことが行われているのであれば、公務員の規範に反する行為として、社会からも公務員の倫理を疑われるものでもあり、教育委員会としても指導をして当然であると考えています。
 以上、私の答弁といたします。
            〔1番田中慎之介議員「すみません、休憩してください」と呼ぶ〕
○議長(日野猛仁 君) 暫時休憩いたします。
            午後1時27分 休憩
       ───────────────────────
            午後1時29分 再開
○議長(日野猛仁 君) 再開いたします。
◆1番(田中慎之介 君) 議長
○議長(日野猛仁 君) 田中慎之介議員
◆1番(田中慎之介 君) 1点再質問させていただきます。
 PTAの会費というものは、子どもたちが教育をいい環境の形で受けれるようにということで皆さんから集められているお金で、本来であれば、子どものために使われるべきであると思います。
 また、議員が、今回PTAの役員にこのままではなれません。なぜなら、議員がPTA役員になってしまうと、そのせんべつを教職員に渡すことは多分できないはずです。これは後でちょっと選挙管理委員会の方に確認をしたいと思います。なので、お金を渡す文化というのが、あまりにも時代錯誤なのではないか。PTA役員……。
            〔一般質問30分終了のブザーが鳴る〕
○議長(日野猛仁 君) 終了してください。
 答弁ありますか。答弁をお願いいたします。今までの分で結構です。
 暫時休憩いたします。
            午後1時31分 休憩
       ───────────────────────
            午後1時31分 再開
○議長(日野猛仁 君) 再開いたします。
◎教育長(上岡孝 君) 議長
○議長(日野猛仁 君) 上岡教育長
◎教育長(上岡孝 君) 先ほども言いましたように、PTAという任意団体については、教職員と保護者が会員として、総会にも出席して、いろいろな意見を交えて、そこで慶弔規定、そのほかの規約して決めているわけです。それに対して教育委員会のほうからは、そういった指導や内容を、ましてや教職員に対しても一方的にそういうような教育委員会としての指示はできないということで、私の考えとさせてください。
 以上です。
○議長(日野猛仁 君) ありがとうございました。
            〔1番田中慎之介議員「今、休憩中ですか」と呼ぶ〕
○議長(日野猛仁 君) 暫時休憩をいたします。
            午後1時32分 休憩
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