録画中継

令和6年第4回(6月)伊予市議会定例会
6月18日(火) 一般質問
無所属
川口 和代 議員
1.稼げる伊予市に
2.がん患者支援について
3.公共トイレをもう一歩
4.市制20周年について
5.庁内のハラスメント対策
6.能登半島地震からの学び
△日程第2 一般質問
○議長(門田裕一 君) 日程第2、昨日に引き続き一般質問を行います。
 発言の通告がありますので、順次質問を許可します。
 なお、発言残時間及び発言回数をモニターに表示しますので、御確認願います。
 川口和代議員、御登壇願います。
            〔6番 川口和代君 登壇〕
◆6番(川口和代 君) 議席番号6番、川口和代です。
 議長の許可をいただき、通告書に沿って6問の一般質問を行います。明快な御答弁をよろしくお願いいたします。
 今日はたおやかに参りたいと思います。
 ここで川柳を一句、知恵絞り、ベクトルそろえ稼ぐ市に、知恵絞り、ベクトルそろえ稼ぐ市に。
 1番、稼げる伊予市にと題しまして。
 3月の末に茨城県境町に視察に行って、衝撃を受けて帰ってきました。境町は、ふるさと納税の寄附、国等からの交付金獲得、企業誘致、マスコミ活用など、様々な財源確保により独自の事業を行うことを可能にしていました。財源を確保しないと、伊予市独自の面白い取組はできないと思いました。そして、境町では、外部のプロフェッショナルな人をまちづくり戦略メンバーに登用して助言をもらっていました。そして、先進自治体の事例を徹底的に取り入れていました。伊予市もTTPの心意気です。
 そこで、3つの提案です。
 ①関東ふるさと伊予市の会を有意義にしましょう。
 今年で3回目を迎える関東ふるさと伊予市ですが、伊予市出身者や伊予市を応援してくださる方々と親睦や交流を深めることができて、いい取組だと思っています。そこでもう一歩進めて、その会に関わってくださる方でプロジェクトチームをつくって、伊予市の政策や運営のアドバイザーとして助言をもらってはどうでしょう。懇親会だけに終わらず、関わっていただきしょう。余計なことですが、関東ふるさと伊予市に参加したお土産として、後日愛媛県のみきゃんの印刷された化粧箱に入ったかんきつが送られてきましたが、伊予市のブランド認定品でなかったことがとても残念でした。それと同時に、私たち伊予市の人には送る必要はないかとも思いました。
 ②企業版ふるさと納税のアピールをしましょう。
 企業の中には、法人関係税が軽減される企業版ふるさと納税制度を知らない企業も多いようです。伊予市のこんな事業を応援してくださいと明示した企業版ふるさと納税のインパクトのあるチラシを作り、伊予市に関連のある企業に送ってはどうでしょう。例えば、庁舎やIYO夢みらい館を建築したときにお付き合いのできた企業やもろもろ購入している業者さんやちょっとした関わりのある市外の企業に伊予市の頑張りをアピールして応援してもらいましょう。
 ③国等からの交付金や補助金の担当職員をつくってはどうでしょう。
 境町では、元銀行マンの交付金や補助金専属担当の職員さんがいらっしゃると聞きました。伊予市でも担当職員さんをつくることを提案いたします。
 以上、3点お願いいたします。
◎企画振興部長(向井功征 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 向井企画振興部長
◎企画振興部長(向井功征 君) 川口和代議員より、稼げる伊予市について3点の御質問をいただきましたので、私から答弁申し上げます。
 1点目の関東ふるさと伊予市の会を有意義ににつきましては、まず川口和代議員をはじめ、多くの議員の皆様に御参加いただき、盛大に開催できましたこと、改めて厚くお礼を申し上げます。
 今年度につきましても、11月1日の開催に向けて現在準備を進めておりますので、ぜひ御参加くださいますようお願い申し上げます。
 さて、議員御提案の本会を通じた市政への支援体制の構築につきましては、既に各分野で御支援や御協力をいただいておりますので、御紹介したいと存じます。
 ソフトバンク株式会社からは、今年度より地域活性化起業人をお招きし、自動運転バスの運行支援をはじめとするDXを活用した地域活性化や職員のデジタル人材育成などに御尽力をいただいております。
 また、日本工営株式会社には、環境保全や地域づくりの専門家として、環境分野や地域活性化分野の検討会にアドバイザーとして参加いただき、企業版ふるさと納税の有効活用策や翠小学校区の地域コミュニティ活性化に向けた貴重な御提案や御助言をいただいております。
 一方で、自治体間連携として、昨年度は関東ふるさと伊予市に武井雅昭港区長にも御参加いただき、交流を深めることができました。港区では、東京23区の全国連携事業の一環として、港区企業のワーケーション先に本市を選定いただき、昨年度は3社を受け入れることができました。ワーケーションでは、参加者と本市の企業や職員との交流会を実施し、相互理解を深めるとともに、本市の魅力について貴重な情報交換を行うなど、有意義な時間を持つことができました。
 また、港区内において、伊予市の特産品フェアを開催いたしましたが、このフェアでは、港区の御厚意により、施設の一部を無償で開放していただくとともに、港区内での広報活動にも御協力を賜りました。
 さらに、本市の魅力をより広く発信するため、今年度は港区の情報紙で伊予市を紹介していただくことになっております。
 今後も本会の目的である伊予市ファンの創出及び参加者同士のコネクション形成、併せて市政発展を目指して続けてまいりたいと考えておりますので、議員各位におかれましても、関東圏域に在住の本市出身者等へ積極的な参加を呼びかけていただきたいと存じます。
 なお、お土産品につきましては、会費にはお土産代金の一部を含んでいるため、全ての参加者にお渡ししております。令和4年度は、ブランド認定品の甘平を、令和5年度は、伊予市を代表するふるさと納税の返礼品でもある紅まどんなをお送りいたしました。
 今後も伊予市の自慢の特産品を活用し、ふるさと納税の返礼品や皆様が実際に伊予市を訪れた際のお土産として活用していただけるよう、積極的にPRしてまいります。
 次に、2点目の企業版ふるさと納税のアピールをにつきましては、令和4年3月31日に総務省から伊予市の地域再生計画が認定され、寄附の受入れが可能となりました。
 これまでの実績としましては、令和4年度は1件10万円、令和5年度は4件210万円、今年度におきましては、5月31日時点で2件805万2,000円の御寄附をいただいております。
 なお、今年度のうち1件505万2,000円は、初の物納型として、衛星携帯電話等の通信機器を御提供いただいた実績がございます。
 企業へのアプローチにつきましては、これまで地元の金融機関2社と連携協定を締結し、伊予市での寄附を希望する企業向けのチラシを作成し、当該金融機関の取引先企業に配布していただくなどの取組を行ってまいりました。
 今後は、伊予市に関連の深い企業への直接的なチラシ送付や企業訪問によるPR強化、さらには、市公式ウェブサイトやSNSでの広報活動を充実させるなど、積極的かつ多角的な広報活動を展開してまいります。
 また、企業版ふるさと納税制度に対する職員の理解を深めるため、専門家を招いた研修会の開催も予定しております。
 企業版ふるさと納税は、伊予市の産業振興や地域活性化に向けた貴重な財源となります。今後は、全庁一丸となって新たな財源確保に努めてまいる所存でございます。
 次に、3点目の交付金・補助金担当の職員をにつきましては、議員御指摘のとおり、茨城県境町におきましては、金融機関での経験を有する職員が、交付金や補助金業務に従事し、その専門知識や情報収集能力を生かして積極的な財源確保に貢献していると伺っております。
 本市におきましても、交付金や補助金の活用は、地域振興や市民サービスの向上に不可欠であると認識しております。引き続き国、県等の動向や情報を注視するとともに、職員に対して研修やセミナーへの積極的な参加を促すなど、専門的知識の習得を支援し、組織の強化を図りたいと存じます。
 なお、交付金や補助金制度によっては複雑多岐にわたり、その情報収集や申請手続には、専門的知識やノウハウが求められることが多いのも事実であります。外部人材の活用については、一定期間、市職員と連携することにより、職員の知識の向上やノウハウの習得、ネットワークの構築に加え、意識改革の促進等につながる可能性もあると思いますので、今後の研究課題とさせていただきたいと存じます。
 いずれにしましても、今後の施策を推進する上で財源の確保は大きな課題であります。交付金や補助金の活用を最大限に促進し、本市の財政基盤強化に努めてまいります。
 以上、答弁といたします。
◆6番(川口和代 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 川口和代議員
◆6番(川口和代 君) 丁寧な御答弁ありがとうございました。
 何点か確認させてください。
 質問書に沿ってですが、まず1問目の関東ふるさと伊予市の会を有意義にというところで、連携してソフトバンク株式会社とか日本工営株式会社と連携があるというのはよく分かりました。
 ちょっと2問目のあれとも絡むんですが、ソフトバンク株式会社の地域活性化起業人をお招きしてというのは、こういうのは企業版ふるさと納税の人材派遣というのにはならなかったのかというのが1問目の質問です。
 それと、東京都の港区さんと連携を強めてというところですが、これから港区以外にも広めていく可能性があるのかっていうのが2点目です。
 市長さんもかねがね、関東ふるさと伊予市の会にはいろんな人が来てくれたらいいねっていうのは聞きます。実際私も息子が関東圏におりますが、果たしてどこまで伊予市出身者の関係団体の人に声をかけていいものやら迷っておりますが、その辺はどういうお考えかというのが3点目です。
 それともう一つ気になったのは、4年度にはふるさと伊予市の会に出た人に認定品の甘平を、5年度には紅まどんなをと言われたんですが、でも箱はみきゃんの箱だったんです。伊予市のミカンまるの箱にできないのでしょうかというのが4点目です。ごめんなさい、細かいですが。
 企業版ふるさと納税についてですが、ここもチラシを作ってということですが、もうチラシは仕上がって、去年と違うパターンのチラシが作れているのかというところと、あと担当職員をつくろうっていう問題ですが、すぐにはつくれないと思いますが、これは、じゃあ今ある課の何課が主導権を握ってこれから職員の知識の向上やノウハウの習得を行っていくのかっていう、その6点です。よろしくお願いします。
◎企画振興部長(向井功征 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 向井企画振興部長
◎企画振興部長(向井功征 君) それでは、私から1点目の地域活性化起業人をお招きしている点につきまして、企業版ふるさと納税の人材派遣型を活用できなかったのかという点につきまして答弁申し上げます。
 議員お示しのように、企業版ふるさと納税には、寄附型とそれから人材派遣型というものがございまして、今回ソフトバンク株式会社様との協議の中で、企業版ふるさと納税というようなお話も協議の中はそういうところもありましたが、実際には活性化起業人のほうを採用をいたしまして、こちらのほうで特別交付税措置もございますので、これで一定期間、伊予市のほうで御尽力いただくというふうな結果になっております。
 以上、答弁といたします。
◎地域創生課長(松本宏 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 松本地域創生課長
◎地域創生課長(松本宏 君) 失礼いたします。
 川口議員の2点目、3点目、4点目、5点目について私から答弁させていただきます。
 まず、港区との連携でございますが、この連携が起こったきっかけは、地域力創造アドバイザーが港区とつながっていたおかげで、港区さんがワーケーション事業を実施したいというときに、本市と連携をしております地域活性化センターの研修プログラムで、ワーケーション事業を本市と地域活性化センターと県の地域活力創造センター3者で実施したときに、港区の職員が参加してくれたことをきっかけにつながったものでございます。
 今後、東京23区が全国連携を進めておりますので、ほかの区とも広がりが持てないかというようなことは視野に置きながら、活動しているところでございます。
 3点目の関東ふるさと伊予市をどこまで広げるのというような質問でございますけれども、会場のキャパ等もございますので、今こちらのほうから選定した形で御案内をさせていただいておりますけども、昨年度もそういう開催のことを知った方が参加していいだろうかというような問合せもありましたので、そういう方には参加していただいたのと、今回6月定例会でも補正予算で上げておりますけれども、ファンクラブというのを市内で開催しておりますけども、今年度は関東、首都圏でも開催を2回ほど計画しておりますので、そういった形でもっと気軽に参加できるような会にしていきながら、伊予市のファンをつくっていきたいと思っております。
 4点目のお土産の箱でございますが、実際に本市で使えるそういうふうな既存な箱がなかったものですから、愛媛をPRできる既存の箱であるみきゃんの箱を使って送付した次第でございます。今後、そういった箱が取りそろえられないのか、検討してまいりたいと思います。
 5点の企業版ふるさと納税のほうにつきましては、昨年度A4でこういった形でチラシを作って、連携する銀行さんのほうで各企業のほうに配布してもらいました。今年度につきましては、A3判で新たに今準備をしております。特に今回6月補正で災害対策のトイレカーも導入予定をしておりますので、そのことも含めた形で、さらに推進するためにチラシでのPRに努めてまいりたいと思います。
 以上、答弁といたします。
◎総務部長(河合浩二 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 河合総務部長
◎総務部長(河合浩二 君) それでは、職員の育成について答弁申し上げます。
 予算編成は、行政の中で基本的な作業であるというふうに認識しております。全ての職員がその仕組みを知る必要があろうと思っております。財政課職員は、予算化された事業については、その概要を把握しておりますけれども、これから予算化しようとする事業については、把握できておりません。これから予算化する事業を把握しておりますのは、各課の担当職員でございます。各課の担当職員が、先進事例を調査するとともに、例えば国、県、関係機関の補助金、交付金の情報を集め、本市の課題解決のために事業を企画立案していくことが大切であるというふうに考えております。理想論を申し上げますと、本市が行おうとする事業に沿った補助金を創設してもらうよう、国、県と交渉できる職員を育てていくことも期待したいと思います。そういった職員を育成していかなければならないと考えております。
 したがいまして、外部からの職員雇用というよりも、内部の人材を各課で育成していきたいと考えております。
 以上です。
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 武智市長
            〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) 関東ふるさと伊予市の会の今後の展開について誤解があったらいけないんで、今の補足では。
 基本的に、なぜまず関東ふるさと伊予市の会を立ち上げたかというと、根本は3万人なんです。だから、私は絵に描いた餅みたいなことはしたくない人間なんで、描いた以上はやれよということで、平成28年に3万人というのを掲げました。だけど、多分あと15年もたったら、伊予市は3万人切るでしょう。
 しかし、そこから何もしなかったら、おととしの愛媛新聞に書かれたように2060年には1万7,145人になってしまう。それでは駄目だろうと。やはり伊予市民のためにも税収不足とかっていうことはいけないし、今3万6,000人弱でなりわっている企業の半分が消えますよね、1万7,000ぐらいになったら。そういったことを何としてでも食い止めるために関東ふるさと伊予市の会を立ち上げました。その大きな原因は、たまさか令和元年3月に伊予市に来てくれたソフトバンク当時社長だった宮内謙さんとか、マレーシアの企業であるベルジャヤ・ジャパンの幸若美枝さんとか、いろんな人たちと今まで、今もですけれども、人間関係を紡いできてます。その枠組みの中で今後、松本課長が言った区との展開っていうこともありますけれども、伊予市のキャパシティーっていうのもあるんで、私は、港区がたまさか偶然的にも一つのつながりができた、ありがたいことだと思ってますけれども、区は区としても、ただ冒頭川口さんが言われた私の知り合いが伊予市の中でって、どうぞ呼んでください。しっかりとそういった人たちを巻き込んで、今伊予市と協定を結んでいる会社とも関東ふるさと伊予市の会には参加していただいているし、私個人と絡んでる人にも来ていただいてます。
 それは何のためかというと、根本的に、100社、200社、300社の中から1社でもいいから、伊予市の中でサテライトスタジオを設けてくれるとか、1,000人に一人でもいいから、伊予市に移住してみようかというような切り口で今やっているわけであります。だから多いにこしたことはないんです。国学院大学のキャパが足りなかったら、また次の新たな場所も探しますけれども、伊予市のやはり身の丈に合った関東ふるさと伊予市の会をつくっていかないと、どんどんどんどん広げていって、結局空中分解したんじゃ、本当にこれこそ絵に描いた餅になりますんで、そういったことも含めながら、ぜひ今年11月1日には、まだ来ていらっしゃらない議員さんも来ていただけるように聞いておりますので、東京で迷子になることはないと思いますから、どうか来ていただいて、どういう雰囲気で関東ふるさと伊予市の会がやっているのか。もうパフォーマンスじゃないんです。あくまでも伊予市が未来にしっかりと虹が架かるために取り組んでいる施策でございますので、どうか川口議員が存じ上げている伊予市関係の人、ぜひ呼んでいただきたいと存じ上げます。
◆6番(川口和代 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 川口和代議員
◆6番(川口和代 君) 御答弁ありがとうございました。
 市長の熱い思いも総務部長の職員さんの育成の思いも十分伝わりました。私たち議員もやはり勉強する必要もあるかなと強く思いました。
 実は、この質問につながることで一つありまして、やっぱり市長が言われたように、何でもつながって巻き込むということがすごく大切かなと思いました。
 実は伊予市は、今JICAで海外に行く前に事前研修として何人かずつ受け入れています。それも市長のつながりでそういうふうになったと聞いておりますが、そういうふうに海外に行く方が、伊予市でいろんなノウハウというか勉強をして旅立ったら、また海外にも伊予市の名前が広がるんじゃないかなと思って、つながりはこれからも大切にしていきたいと思っております。どうも1問目、ありがとうございました。
○議長(門田裕一 君) 次に進んでください。
◆6番(川口和代 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 川口和代議員
◆6番(川口和代 君) 2、がん患者支援についてと題しまして。
 3月議会で門田議員が質問した内容と重なりますが、答弁が納得いかなかったので、再度訴えます。
 2月に市民の方から、伊予市の保健センターに電話をして問合せましたが、がん治療についての相談窓口もないし、アピアランスケアについてお尋ねしても通じませんでしたとお怒りの言葉がありました。私自身もアピアランスケアという言葉を知りませんでした。アピアランスケアとは、がん治療の見た目ケアのことです。そこから勉強しました。3月末の境町の視察の帰りに、東京都港区の在宅緩和ケア支援センターういケアみなとに寄って帰りました。そこは、がんとともに生きる人々とその支援者のための第三の居場所になり得る空間でした。相談窓口はもちろん、がんの治療に役立つ情報や図書もあり、学びのセミナーや交流イベントも開催されていました。伊予市にもこんな空間があればと強く感じて帰りました。調べていると、愛媛県にも四国がんセンターの隣に暖だんという患者・家族総合支援センターがあるのを見つけました。平日の9時から16時まで開いていて、がんについて学び、くつろぎ、語り合い、心と体を癒やす憩いの空間で、どなたでも利用できるようです。
 そこで、2つの質問です。
 ①がん患者相談支援や居場所づくりをお願いしたいです。
 がん患者さんや御家族の方から相談があったら、中予管内のがん相談支援センターの窓口につないでそれで終了でいいのでしょうか。共感できる居場所があることの大切さを感じます。伊予市の保健センターもイベントが入っていないときは、静寂でいいスペースがあるのではないでしょうか。何もイベントの入っていないときに、年に何回かがん患者さんの居場所づくりとして、サロンや相談窓口を開設することはできないでしょうか。
 暖だんのスタッフの方に、年に何回か出前相談やサロンをお願いしてはどうでしょう。依頼料がかかるかもしれませんが、総合病院のない本市には必要ではないでしょうか。
 ②アピアランスケアの補助をお願いしたいです。
 今年4月から松山市でも、ウィッグ(かつら)、乳房補整具などの購入費助成を始めたようです。伊予市もいま一度アピアランスケアの購入補助を考えてください。
 がん告知からつらい治療の後、外見変化や社会生活への不安がある上に、家族に対しても大きな心理的影響を与えることになります。社会復帰したときに少しでも心が軽く、就学・就労できる伊予市、がんになっても自分らしく、これまでどおりに安心して暮らしていける伊予市にしたいものです。
 以上、2点についてお考えをお聞かせください。
◎市民福祉部長(空岡直裕 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 空岡市民福祉部長
◎市民福祉部長(空岡直裕 君) 失礼いたします。
 川口和代議員より、がん患者支援について2点の御質問をいただきましたので、私から答弁申し上げます。
 まず、1点目につきまして、さきの3月議会では、がん患者のアピアランスケアに対する本市の現状を答弁させていただきましたが、がんやがん治療により外見が変化しても、個人に適した方法で安心して社会生活を送ることができるアピアランスケアは、地域社会において極めて重要な課題であり、可能な範囲で行政が積極的に取り組む姿勢に何ら変更はありません。
 また、川口議員御懸念のがん治療についての相談窓口がない、がん相談支援センターの窓口につないでそれで終了でいいのでしょうかにつきまして、市町にはそれぞれ保健センターがありますが、県の保健所や医療機関と大きく異なり、部局の責任者などに医師資格はありません。そのため、現在保健センターに在籍する保健師や栄養士をはじめ、様々な専門職員が中心となって仮に相談窓口を開設した場合、がんやがん治療に関する相談者の質問に対し、相談者が期待する医学的見地を踏まえた回答は、困難であります。保健センター職員の任務は、病気の予防対策に努め、要治療者を見落とすことなく、医師の専門的相談や治療につなげ、回復や療養への専念を助言するとともに、常に市民の健康を願うことであります。
 川口議員御指摘の3月議会における説明不足は否めませんが、決して別機関につないでそれで終了との思いは、みじんもなく、長く継続する市民との関わりにおいて信頼関係を保つことは、保健センターにとって市民の健康寿命延伸とともに、極めて重要な使命であり、改めて市民ニーズを適宜捉えることも必要であると認識しております。
 一方、川口議員御提案の居場所づくりにつきまして、患者や家族が相互に語り、つながりを持つことは、療養のためにも大変意義深く、そのために総合保健福祉センターの会議室などを利用することは十分に可能でありますが、その中心的役割を市以外の、例えば多くのノウハウを持つNPO法人やボランティア団体などが、共助の仕組みの中で担っていただければ、一層実効性が高まるものと考えております。
 なお、川口議員お示しのとおり、患者・家族総合支援センター暖だんでは、社会福祉士や看護師が常勤し、相談窓口を設け、隣接する四国がんセンター内がん相談支援センターの医師などと連携して、愛媛県民が誰でも無料で気軽に活用できる温かな居場所をつくっていると伺っております。伊予市民にもぜひ訪ねていただきたいと存じております。このような趣旨からも、本市として暖だんとつなぐ体制を構築してまいりますので、その後専門性豊かな支援に触れていただきたいと切に願う所存であります。
 また、暖だんスタッフへの出前講座やサロンの依頼につきまして、まず本市保健センターとの連携による研修講座などが開催できるか、他市町の事例を含め、実現に向け研究してまいりたいと考えております。
 次に、2点につきまして、川口議員お示しのアピアランスケアは、がん治療と社会生活両立への貢献が期待されることから、県内一部の自治体では、単費による補助制度を設けていると伺っております。
 しかしながら、国においても必要性を認識し、今後検討が重ねられるものと承知しておりますので、本市における補助制度導入では、国、県、医療機関や他自治体の動向を見極めたいと存じております。
 いずれにいたしましても、他の疾患に比べ予防が難しいとされるがんとがん治療につきましては、市民一人一人の人生を大きく変えてしまうほどの重大な事柄であり、また全ての市民に関わることからも、自治体へ多様な期待の声が寄せられていることは理解しております。アピアランスケアに関する啓発や情報発信は、本市公式ホームページ上で新たな項目として発信する予定としておりますが、併せて本市職員も市民の声に寄り添えるよう学びを深め、必要な準備を整えたいと考えております。
 以上、答弁といたします。
◆6番(川口和代 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 川口和代議員
◆6番(川口和代 君) 答弁ありがとうございました。3月の門田議員への答弁とそう変わってないのかなと思って、ちょっとまたいら立ちを感じておりますが。
 がん患者さんにとって、医学的見地を踏まえた回答は困難であるって言われたんですが、そんなことはあまり求めてないんじゃないかなと思うんです。多分経験者の声を聞いたりとか、共感できる場所が欲しいのではないかと私的には思っております。
 それで、私も松山市のホームページも開いてみましたが、松山市のホームページで、がん治療とかアピアランスケアってたたきますと、わっていろんなサイトに飛ぶようなホームページになっておりました。伊予市は、ホームページに新たな項目を付け加えると言いましたが、果たしていつそれは実現するのでしょうかっていうのが1点目です。
 あと暖だんとの出前講座とかのことはまた開催できるか、実現に向けて研究していただけるということなので、その件はよろしくお願いします。
 それで、私が思いますには、先ほど部長がいろんな団体との共助の仕組みの中でいろいろと市独自の中でやっていきたいって言いましたが、私的には、これこの間、私の机の上に、一人で悩まず話してみませんかというこういうチラシが載っていました。これは、心の健康相談ということで、日程が年間に12回ぐらい組まれている、こういうチラシが載ってて、ああこんな心の健康相談があるのに、がんの患者さんへの相談をこの中に年に2回ぐらい入れてくれたらいいんじゃないかと思いましたが、これの取扱いは、ちょっとどこが取り扱ってるのか分かりませんが、それについて2点よろしくお願いします。
◎健康増進課長(栗田計誠 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 栗田健康増進課長
◎健康増進課長(栗田計誠 君) 失礼いたします。
 川口議員の再質問に私のほうで答弁を申し上げます。
 1点目のホームページに関しましての御質問ですが、松山市さんのほうは、既に取組を進めて周知広報を進めておることは承知をしております。本市のホームページ構築につきましても、6月と7月を構築の期間と考えています。7月中には、何らかの形でお示しできるように取り組んでまいりたいと考えております。
 2点目の心の相談につきましての所管課は、私たち健康増進課保健センターでございます。
 心の関係でございますので、がんのことを持ち込んでいけないということは全くございません。各家庭でお悩みのことを寄せていただくことは、全く可能でございます。また、御活用いただいたらと思っています。また、周知にも取り組むよう検討したいと思います。
 以上、答弁とします。
◆6番(川口和代 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 川口和代議員
◆6番(川口和代 君) 御答弁ありがとうございました。
 私が、がん患者さんの支援についてのこの質問に至った経過としては、2月に多分伊予市の目安箱に、匿名の女性の方から、がん治療の大変さとかアピアランスケアをお願いしたいという投書が入ったと思うんですが、それとはまた別で、最近私のほうに女性の方からメールが入りました。その一部をちょっと読みたいと思います。
 乳がんの患者さんで、片方を全摘された方です。入院中、同室で同じ片側全摘された松山在住者には、補正ブラやウィッグ購入のための助成金支援の説明があったけれど、同じ部屋の伊予市の私には、補助金の説明がありませんでした。私は、片側のブラにハンカチを詰めているとき、正直泣きました。アピアランスケアで同じ乳がん経験者の声を聞けるサロンが伊予市にあればうれしいです。伊予市が在住市民に対して寄り添ってくれて、少しでも助けてもらえたら、女性として失った自信を取り戻せるきっかけになりますというメールをいただいております。
 以上で2問目を終わります。
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 武智市長
            〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) 川口議員御案内のとおり、伊予市は平成28年から、誰一人置き去りにしないコミュニティ形成の中で誰一人取り残さない伊予市、未来ビジョン3万人が住み続けられる自治体というものを掲げております。
 アピアランスケアに関しましては、よそがやってる、やってないは別にしても、伊予市としても財源確保も鑑みながら、しっかりと今年度をめどにある意味取り組んでまいりたいと思いますので、さらなる情報等々を市行政のほうにも持ち込んでいただければ幸いに存じます。
○議長(門田裕一 君) 次、お願いいたします。
◆6番(川口和代 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 川口和代議員
◆6番(川口和代 君) 3、公共トイレをもう一歩と題しまして。
 議員になってずっと訴え続けていた五色姫海浜公園のトイレの洋式化が、今年3月にやっとかないました。一緒に県の担当部署に随行してくださった伊予市の職員さんには、とても感謝しています。
 そこでもう一歩、快適なトイレにと欲が出てしまいます。
 ①下灘駅のトイレ。
 去年の下灘駅の夕焼けプラットホームコンサートに孫と行き、ラブラブベンチに座りましたが、トイレの嫌な臭いにじっと座っていることができませんでした。今年のゴールデンウイークにも臭いがきつかったと聞きました。せっかくの人気の駅が台なしです。策を講じてください。
 ②さざなみ公園のトイレ。
 さざなみ公園は、平日は近くの園児が、土日には親子連れが遊びに来て、夕方はスポーツのトレーニングの場にもなって、利用者の多い公園です。さざなみ公園のトイレは、さざなみ館の建物に併設されていて、外扉で利用できるようになっています。まだ和式です。どうか洋式トイレに改修してほしいです。
 ③五色姫海浜公園トイレ。
 一部洋式トイレになり、五色浜をウォーキングする人にもビーチスポーツする人にも海水浴に来る人にも各種イベントに参加する人にも快適に利用してもらえると喜んでいます。もう一歩快適に使ってもらえるようにと思います。男性トイレ前と女性トイレ前にあるたばこの吸い殻入れは必要でしょうか。一つにして場所も考えるべきだと思います。トイレに行く動線上にあり、煙の臭いに悩まされます。
 もう一つ、繁忙期のときには、シルバー人材センターの清掃が入っているようですが、その他のときには、ほかの施設も兼ねた作業員の見守り清掃が入っているだけのようです。五色姫海浜公園使用の申請許可書を出すときに、イベント利用後のトイレ清掃を呼びかけてはどうでしょう。そして、トイレットペーパーを切れ切れになりにくいものにしてほしいです。
 3つのトイレについて説明をよろしくお願いします。
◎産業建設部長(三谷陽紀 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 三谷産業建設部長
◎産業建設部長(三谷陽紀 君) 川口和代議員から、公共トイレをもう一歩について3点の御質問に私から答弁申し上げます。
 まず、1点につきまして、駅のトイレは、一般的に列車の乗降人数などを考慮して、便器数や浄化槽の人槽を決定しておりますが、下灘駅の場合、イベントの開催時や観光客が多い時期などにおいては、通常以上の使用頻度となることが想定されるため、トイレの臭気問題が発生しているものと考えられます。現在、トイレの清掃は、ふたみ人材センターに委託し、毎日午前中に1回清掃を実施しております。利用者が多い時期には、午前と午後の1日2回実施するなどの対応を委託先と協議し、駅トイレの環境改善に努めてまいりたいと考えております。
 次に、2点目につきましては、さざなみ公園の利用者や近隣の漁業関係者の利便性を図るため、公園に隣接するさざなみ公園の外側から使用できるよう、小便器と和式大便器を各1基設置いたしております。各家庭における洋式トイレの普及状況や高齢者が使用することを踏まえ、洋式化に向け検討をしてまいります。
 3点目につきまして、まずたばこの吸い殻入れは、煙や臭いで不快な方もおられますので、動線とならない場所1か所に既に移動をいたしました。
 次に、トイレの清掃の呼びかけでございますが、現在も使用許可書へ、公園内の美化・清掃に努めることと記載しております。今後は、それに加え、許可書を渡す際に、口頭でもお伝えし、協力を依頼するよういたします。
 最後に、トイレットペーパーにつきましては、本庁舎や都市整備課で直営管理をしている公園と同じ物を使用しておりますので、御理解いただきますようお願いをいたします。
 以上、答弁といたします。
◆6番(川口和代 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 川口和代議員
◆6番(川口和代 君) そしたら、まず下灘駅トイレからです。
 私も気になりまして、6月の初めに南予からちょっと帰る途中、それはもう夜になってたんですが、トイレに寄ってみました。下灘駅、そのときには夜だったのに臭いもしなくって、掃除も行き届いて、本当にきれいでした。だから、やっぱり浄化槽の容量の問題かなと思いますが、これを駅などの列車の乗り降りの人数によってって言いますが、何とか浄化槽を大きくするとかということにはならないのかっていうのと、今回予算にも上がっているトイレカーを何か下灘駅のイベントとか5月の連休とか、人出が多いときには、そちらに持っていくような案はないのかというのが1点です。
 さざなみ館公園のトイレにおいては、早く洋式化になることを本当に願っております。ありがとうございます。
 五色姫海浜公園のトイレです。昨日もビーチクリーンで五色浜のほうに行って確認しました。たばこの吸い殻入れが1か所で奥のほうに入ってましたので、あっ、もう早速してくださったんだな、ありがたいなと思いました。ありがとうございます。
 トイレットペーパーにつきましては、本当に昨日もトイレをちょっと見て帰ろうと思ったら、5つの洋式のトイレ全部に細切れになったトイレットペーパーがただ散らばっているだけ、トイレ自体はきれいなんです。だから、そのトイレットペーパーは、私もこれから随時研究してまいりたいと思います。1点だけよろしくお願いします。
◎危機管理課長(宮崎栄司 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 宮崎危機管理課長
◎危機管理課長(宮崎栄司 君) 失礼いたします。
 川口議員の再質問で、トイレカーの利用について答弁申し上げます。
 このトイレカー、今議会に予算を上げておりまして、まだ議決をいただいておるわけではございませんけれども、議決をいただき、トイレカー導入した際におきましては、平時の利用といたしまして、イベント等への利用も想定をしておるわけでございます。下灘駅での活用につきましても、検討を進めていきたいというふうに考えてはおります。
 以上でございます。
◆6番(川口和代 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 川口和代議員
◆6番(川口和代 君) ありがとうございました。
 今、本当に昔のようにトイレは汚い、臭い、暗いトイレではないと思います。役所広司さんの映画の「PERFECT DAYS」にも出てきましたが、最近渋谷区では、トイレツアーというのもあるぐらいトイレが注目されています。伊予市も今後ともトイレのほうには目を向けていきたいと思います。
 3問目は以上で終わります。
○議長(門田裕一 君) 4問目に移ってください。
◆6番(川口和代 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 川口和代議員
◆6番(川口和代 君) 4、市制20周年についてと題しまして。
 令和7年の市制20周年を迎えるに当たって、もう一度お尋ねします。
 令和4年12月の一般質問で、市制20周年記念事業について質問しました。答弁では、令和5年度には事業実施に向けて体制やスケジュールなどの検討を始め、令和6年度に推進本部、準備委員会などの設置及び実施計画などの策定並びに周知啓発などを行う、令和7年度の本番に向けて準備を進めていきたいと考えている。市民の皆様の参画・協働による事業など、総合的な事業展開を考えているということでしたが、私には動きが一向に見えません。
 ①令和5年度にどんな動きがあったのか、これからの予定はどうなっているのか。
 ②市民提案募集はあるのか。市民団体や企業等が主催する事業への経費補助はあるのか。
 ③市制20周年記念誌の発刊の予定はあるのか、お教えください。
◎総務部長(河合浩二 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 河合総務部長
◎総務部長(河合浩二 君) 川口和代議員から、市制20周年について3点の御質問をいただきましたので、私から答弁申し上げます。
 まず、1点目の令和5年度の動きとこれからの予定につきましては、令和6年1月に市制20周年記念事業の趣旨や基本方針、記念事業や実施体制などを定めた伊予市制20周年記念事業方針を策定し、市ホームページにおいて公表しているところでございます。
 現在、この基本方針に基づき、各課等からの提案を基に、記念イベント事業の選定作業を行っており、選定後には、市制20周年記念事業の全体概要を含めて、市ホームページや広報紙で広く周知してまいります。
 2点目の市民提案募集等につきましては、市制10周年のときのような市民が提案し、市が主催して事業を実施することは予定しておりませんが、市制20周年記念事業方針において、記念事業の一つとして、レガシー事業を実施することとしております。このレガシー事業は、令和7年度に実施する様々な記念事業により得られた成果を次代へ引き継ぐことを目的としており、令和8年度に市民や団体などが自ら提案、実施する事業へ経費補助するものでございます。
 最後に、3点目の記念誌発刊の予定でございますが、10周年記念と同程度の記念誌を作成し、20周年記念式典で配布後は、市役所及び各地域事務所等に設置・配布する予定でございます。
 以上、答弁といたします。
◆6番(川口和代 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 川口和代議員
◆6番(川口和代 君) 答弁ありがとうございました。
 令和6年度に各課からの提案を基にイベントの選定作業を行っているということなので、そこは安心しました。
 質問としては、じゃあ、10周年のときとは違って、市民団体とか企業とか、市民の提案のあったものに対しては、経費補助はなしということでしょうか、1点よろしくお願いします。
◎総務課長(西山安幸 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 西山総務課長
◎総務課長(西山安幸 君) 川口和代議員の再質問に私のほうから答弁いたします。
 全ての事業において、市民協働を意識して、市民とともに祝い、将来の伊予市づくりにつなげることを目的として、記念式典、記念イベント事業、それとレガシー事業、この3本柱を20周年記念事業として実施する予定でございます。
 記念イベント事業につきましては、市が主催で実施いたしますが、市民の皆様が関わることができるボランティア運営を取り入れることを想定しており、市民の皆さんが一般参加やボランティア等、様々な形で記念事業に参加し、そこで得られた成果を翌年度の令和8年度に自ら提案・実施する形での事業経費を補助する予定としております。10周年のときにつきましては、1事業当たり対象事業10分の8以内で、上限40万円の5事業、計200万円の予算化をしておりました。20周年につきましては、令和8年度にそのようなことを考えております。
 以上でございます。
◆6番(川口和代 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 川口和代議員
◆6番(川口和代 君) ありがとうございます。
 そしたら、市民の参加的には、令和8年にということなので、そこの周知のほうをよろしくお願いしたいと思います。
 これはお願いですが、私としては、やはりもう来年20周年を迎えても、旧伊予市と双海と中山っていうのが、何か交われないなっていう思いが強いので、事業というか、何か楽しい3つが交われるような事業があったらいいなと、それは要望として申し添えておきます。
 4問目終わります。
○議長(門田裕一 君) 次に移ってください。
◆6番(川口和代 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 川口和代議員
◆6番(川口和代 君) 5、庁内のハラスメント対策と題しまして。
 去年の9月議会で高田議員が、市役所におけるハラスメント防止取組について質問しました。
 そのとき市長さんの答弁で、ふだんから報告・連絡・相談をきっちりやって、上司・部下関係なしに人間関係を構築することの大切さを述べられていました。ハラスメントによる離職者が減ることを期待しています。
 今年度から伊予市の職員さんの名札が、写真なしで姓のみになったことを知りました。カスハラ対策のためだと聞きました。庁内でカスハラに困り、対応した事例はあったのでしょうか、カスハラへの対応と対策はどうなっていますか、お教えください。
◎副市長(青野昌司 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 青野副市長
◎副市長(青野昌司 君) 川口和代議員から、庁内のハラスメント対策について御質問いただきましたので、私から答弁申し上げます。
 議員御案内のとおり、職員の名前につきましては、他の自治体においてSNS等で職員の実名を使ったなりすましの書き込み事案や個人情報を特定し、中傷されるなどの被害が発生しており、職員の安全確保の観点から、写真とフルネーム表記を改め、今年度4月より名字のみの表記へと変更したものでございます。
 本市において、カスタマーハラスメントの実態と名札の変更について職員アンケートを実施したところ、名札については、個人が特定されるおそれが少なくなり、安心して業務に取り組める等、好意的な意見が多く、アンケートに回答した職員の7割以上が、変更してよかったとの意見でございました。
 カスタマーハラスメントについては、アンケートに回答した職員の6割以上が受けたことがあると回答し、上位となった行為の内容といたしましては、大声で威圧するなど、乱暴な言動、長時間の窓口、電話での拘束がそれぞれ43.2%、必要な行政手続の拒否が32.3%、口頭や文書での謝罪の要求が18.2%といった回答結果となっております。
 本市の対応策といたしましては、カスタマーハラスメントへの理解を深めるため、昨年度全職員を対象とした行政対象暴力防止対策員、これは警察OBの職員でございますけども、この人によるカスタマーハラスメント対応研修を実施いたしました。
 また、今年度は、包括連携協定を締結している企業の協力を得て、カスタマーハラスメントを含めたハラスメント全般について研修を実施する予定としております。ハラスメントを防止するためには、これら研修の実施により、トラブルとなった場合の職員の身の安全確保を第一に、複数人での対応方法や職員間でのカスタマーの情報共有など、早期の収束を図ることができる組織体制を構築するとともに、職員一人一人の接遇スキルを高めてまいりたいと存じます。
 以上、答弁といたします。
◆6番(川口和代 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 川口和代議員
◆6番(川口和代 君) 答弁ありがとうございました。
 カスタマーハラスメント対応研修などを取り入れて充実した対策ができているのかと思いますが、この間ちょっとニュースにもなってましたが、伊方町では、窓口業務に防犯カメラをしたりとか、あと札幌市では、市民に対してこんな行為はカスハラになりますよというようなポスターを窓口に貼ったりとか、いろいろと対応をしているようですが、伊予市は、ハード面での対策というのはどういうふうにお考えでしょうか、1問お願いします。
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 武智市長
            〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) 今令和6年になって、いろんな取組をやってきました。今警察のOBの人も2名体制でやってますけど、平成25年に私市長に上げていただいてから、この組織をずっと見てきましたけれども、さっきも川口さん言っていただいたけど、報告・連絡・相談が非常に鈍い組織かなと思ってました。そして、特に1階が多いんですけど、いろんなカスハラっていうのはよく分からないけど、クレームを言う枠をどう対応するかということについて、基本的には係長クラスを窓口の近くに置けと。要は、若い職員が受け応えしてても、結局困ったら、組織全体で助けていかないと駄目だろうということで、即座に対応を代わって、最終的には部長とか課長とかが出ていく対応をもっております。根本的には、あまり言いたくないけど、議会では。全部市長室に呼べと、クレーマーは。そうやってきました、現実に。いろんな職員に対して、結構何回も何回も同じことを言いながら時間を奪う。本来伊予市の市民の人たちっていうのは、すばらしい人が多いんですけど、中に一部だけ変なのがいるんです。これはしょうがないとしても、そういった枠組みは、だから市長に言うぞとかというような窓口の電話対応、あっ分かりました。そういう場合は即座に市長室につなぐよう指示されてますので、おつなぎいたしますって言うと、ガシャンと切るんです。基本的には、要は組織全体で助けるっていうのが、もう私はきれいごとは大嫌いだから、とにかく言ったことはやれよということで、全体で守っていくという部分が一番何よりも大事かなと思ってます。
 ただ、それだけではなかなか目に見えない部分もあるんで、やっぱり細部細部でしっかりとチェックしながら、御質問の内容のカスタマーハラスメントで離職するようなことが起こらないように、今回伊方町で職員さんが辞めたという案件をテレビ取材とか、私のところにも来ましたけれども、根本的にどう対応していくかっていうのは、いろんな自治体、余分なことかもしれませんけど、前もここで言ったけど、職員っていうのは、僕は偉いと思うんです。いろんなことを言われて言われて、ちょこっといやいやって正論を吐くと、またわあわあって言われて、職員は、彼らに二度と来るなって言えないでしょう。私は選挙で選ばれるから、黙っておっしゃるとおりですって聞くけど、ある段階が来たら、ちょっと待ってくださいませんかっていう優しい言葉でクレーマーには対応してるんですけど、やはりある程度しっかり言わないと、もう屋上屋を重ねるじゃないけども、思いっ切り言いたいことを言っても逆らわないから、特に自治体の職員は。だから、どんどんどんどん輪をかけて、それでもう自分で抱え込んでしまう、それが離職につながっていくのかなと思ってますので、そういうことのなき伊予市の実態にするように鋭意努力をしてまいりますけれども、我々が気づかない部分があったら、また川口議員、我々に教授をしていただければ幸いに存じます。
◎総務課長(西山安幸 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 西山総務課長
◎総務課長(西山安幸 君) それでは、防犯カメラの設置につきまして御答弁します。
 録画につきましては、証拠の確保につながり、また要求者のほうも証拠が残るという意識のほうから、過剰なクレーム対策に有効と思われます。また、働く職員にとっても録画が行われているということで安心感につながると思われます。カメラの設置につきましては、全ての窓口を対象として設置するのか、それとも1階の相談室等、一部の会議室等に設置するのか、設置の可能性も含めて今後調査検討を進めてまいりたいと思います。
 以上、答弁といたします。
◆6番(川口和代 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 川口和代議員
◆6番(川口和代 君) ありがとうございました。
 もう本当に世の中は、ハラスメントの言葉であふれていて、最近川口春奈ちゃんのドラマで、コワハラという言葉が出てきまして、私も携帯で調べましたが、コワハラっていうのは、何か上司の人が下の者に、あなたは大丈夫、しなくていいよ、私がするからって、そういう仕事を与えないことをコワハラと言うらしいですが、もう本当パワハラにセクハラにモラハラにとて、はらはらはらはらで大変な世の中ですが、お互いコミュニケーション力を高めていい伊予市にしていきましょう。
 5問目、終わります。
 議長
○議長(門田裕一 君) 川口和代議員
◆6番(川口和代 君) 最後になります。
 6番、能登半島地震のときの伊予市職員派遣から学んだことを伝えようと題しまして。
 5月の愛媛県の防災士会で、松山市の職員さんが輪島市に行政職員の応援で行った経験と珠洲市の2次避難所にボランティアとして行った経験をお聞きする機会がありました。
 4月号の──〔一般質問終了5分前のブザーが鳴る〕──伊予市広報紙に派遣された職員さんの報告記事が載っていましたが、伊予市から派遣された職員さんは、被災地でどんな任務につき、どんな気づきがあったのかを報告する場があったのでしょうか。庁内では、情報共有したのでしょうか。せっかくの学びを、生の声を伝える場を設けてはどうでしょうか、お考えをお聞かせください。
◎総務部長(河合浩二 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 河合総務部長
◎総務部長(河合浩二 君) 川口和代議員から、能登半島地震からの学び、被災地への派遣経験を伝えようと題した御質問をいただきましたので、私から答弁申し上げます。
 被災地への職員派遣につきましては、武智市長が開会挨拶でも申し上げましたとおり、愛媛県は5月末をもちまして、対口支援による避難所支援を終了いたしましたが、本市では2月5日以降、これまで計5陣、11名が避難所運営のほか、栄養管理及び歯科医療業務に従事いたしました。
 被災地で得た経験等を情報共有したのかとの御質問でございますが、本市におきましては、議員御案内のとおり、広報紙4月号で市民の皆さんにお知らせしたほか、3月には、第1陣の職員3名が、市職員やボランティア受付の窓口となる社会福祉協議会職員の約90名を対象に、また4月には、第4陣が、部課長30名を対象とした報告会を、5月には、県・市町災害対策本部合同運営図上訓練を開催し、現地で見聞きした惨状や実際に避難所運営に携わり得られた知識や見えてきた課題等について報告する場を設け、情報共有しております。
 その他の派遣職員についても、市長、副市長、所属部課長及び危機管理課職員への報告を行い、情報共有しているところでございます。
 さらに、3月の伊予市赤十字奉仕団総会に、第1陣の職員1名が出席し、報告を行っております。
 今後も庁内外を問わず、自主防災会をはじめ、各種団体が主催する防災訓練や研修会など、機会を捉えて報告会を実施するなど、貴重な経験を幅広い世代に広く伝えてまいりたいと存じます。
 そのほか、被災地派遣職員の報告を通して、トイレカーの必要性や家具転倒防止対策の重要性を認識し、今議会補正予算にトイレカー2台の購入経費と家具転倒防止対策事業費補助金の計上につながったところでございます。
 議員御承知のとおり、本市でも近い将来南海トラフ地震の発生が予想されております。被災地派遣職員の報告にもあった緊急時の初動をあらかじめ確認し合っておくことの重要性や地域の助け合いの必要性、災害は想定を軽く超えてくるなど、一人一人が自分事として考え、行動できるよう、広く市民に発信してまいりたいと存じます。
 以上、答弁といたします。
◆6番(川口和代 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 川口和代議員
◆6番(川口和代 君) 答弁ありがとうございました。
 いろんな会とか研修会で、派遣した職員さんたちの報告ができているというので安心しました。
 1つお願いがあります。
 議員にもその報告をしていただけたらなと思います。なぜかといいますと、実際トイレカーの今回予算が上がってきました。その派遣された職員さんから、そういうトイレカーの大切さが訴えられたら、私たちの気持ちも違うんじゃないかなと思うんです。実は、松山市の女性職員の方で、珠洲市と輪島市に行った方から、ある自治体のトイレカーがありまして、そこに何々市って書いてあって、そのトイレを使うのがとっても、もうトイレで一人になれる、きれいなトイレを使えるっていうことで、その市に対してふるさと納税をしようかと思うぐらいトイレの大切さ、トイレカーがすごいありがたかったという意見を聞きました。なので、そういう声を聞いたら、私たちが予算を審議する場でも違うのではないかなと思ったので、議員へのそういう声を届けてもらえるかどうかだけ、最後1点お願いします。
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 武智市長
            〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) 能登半島に派遣した職員の報告会を議会に周知してなかったっていうことを今初めて知りまして、誠に失礼をいたしました。
 私は、あくまでも全員協議会等々でも、とにかく市民の皆さん方に伝える前に議員さんには伝えておくべきだよっていうことで終始やってますし、なかなかそれが完璧にできてない部分もまだ否めないところもありますけれども、しっかりと議員各位にも、それぞれお忙しいから来る、来ないは別にしても、何月何日の何時からこういうことをやりたいんで、御参集賜りたいと思いますっていうのは周知してまいります。
 それと、トイレカーとかもろもろのお話がありましたけれども、今年3月議会で様々な議員さんが質問に立ちました。もう御案内のとおり、関東大震災から100年目を経過している1月1日に能登半島地震が起こったわけであります。そして4月17日には、愛南町で震度6弱、マグニチュード6.6という地震を経験し、伊予市も揺れました。様々なことを加味した上で、被災地に行ったからトイレカーをどうのこうのとか、転倒家具をどうのこうのっていうのはあるかもしれませんけど、根本は1月1日から4月17日の豊後水道沖の地震等々で、いつ起こるか分からないという危機感を今年は特に我々は強く持ってますんで、そういったことも含めまして、議員と理事者が常に情報を共有しながら、それは何のために共有するかというと、あくまでも伊予市民のためということでありますので、どうぞよろしくお願いをいたします。
            〔6番川口和代議員「どうもありがとうございました」と呼ぶ〕
○議長(門田裕一 君) 暫時休憩いたします。
            午前11時16分 休憩
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