令和3年第3回(6月)伊予市議会定例会
6月16日(水) 一般質問
無所属
平岡 清樹 議員
1 GIGAスクール用パソコンの補償について
(1) 現状の把握について
ア 225台の予備パソコンだが、本当にこんなに多く必要だったのか。1台6万円としても1,350万円になるが、どのような計画で225台になったのか。
イ このパソコンに保証が付いていると伺っているが、どのような故障や破損も含まれるのか。メーカーの1年限定保証期間と保証範囲は。
ウ パソコンを学校の使用と家庭への持ち帰りが認められている。学校で不測の事態により落下させてしまい破損や故障した場合、また、自宅持ち帰り時に破損や盗難にあった場合、また、帰り道など、雨にあたって濡れて故障などが発生した場合は、生徒への賠償責任は発生するのか。生徒の負担が発生する範囲のお示しを。
(2) 義務教育であるため、本来ならば、保護者負担は避けたいところである。しかし、パソコンに関して全ての修理代等を市が負担するとなると、多額の経費となることが予想される。このようなことも想定し、市や児童・生徒の保護者負担を減らすためにも、事前に保険に入っておくこともひとつの方法では。
ア 昨年度、コロナ禍で生活が厳しくなった家庭に対して実施された「ひとり親世帯臨時給付金支給事業」の実績では、293世帯、子ども数472名、生徒全体の16.7%が該当となっていた。もし、パソコンを個人が補償する必要がある場合、修理代を払える家庭はいいが、中には経済的理由でそれができない家庭もあると思う。このような家庭への配慮については、どのように考えているのか。
イ 先ほども申し上げたが、義務教育であるので本来は負担をゼロにしたいのが本音である。国が決めて進められる教育であるものの、教科書などとは違いパソコンのトラブルは時に数万単位の負担になる。保険に加入した場合でも1年間で882円の最安プランでも3,300台のパソコンにかけられる保険料は膨大な金額になる。市職員全員で経費節減に取組んでいる財政が厳しい今の市政にとって、全額負担は可能であれば避けたいところである。
児童・生徒の保護者の負担を減らすためにも、最低でも事前に保険加入すべきだと思うが、どのように考えるか。1年間882円であれば、それほど負担も少なく、保護者の皆様へ安心を市から提案出来るものと考えるがどうか。
2 新型コロナウイルス感染症のワクチン接種について
(1) 現在、高齢者の受付や接種スケジュールは順調に進んでいるのか。また、各分野(医療従事者・高齢者・基礎疾患者・高齢者施設職員・一般社会人等)の接種スケジュールはどうなっているのか。
(2) 新型コロナに感染した方の80%近くは無症状だと報道されている。また、5月26日の厚生労働省の報告では、601万6,200人が接種を受け、85人の死亡が確認されており、78%が65歳以上の高齢者で出血性の脳梗塞や心不全のようである。
本来ワクチンの役目は感染しても重症化しないことが目的だが、感染しても無症状が多いため感染を怖がらず、逆に副反応を怖がる若年層や、ワクチン接種によって死亡リスクがある高齢者層に対して、正常な判断を促す方法を市独自で分かりやすく伝えられるように考えられないか。
(3) ワクチン在庫と管理について、神戸市で貴重なワクチンを破棄せざるを得なかったという報道があったが、本市ではそんなずさんな結果を出してほしくない。リアルタイムで在庫の管理、冷凍保存状態の管理、各接種病院での在庫管理など、きめ細かな対応が構築されているのか。
(4) ワクチン接種後に副反応が出た場合、会社を休まなくてはならなかったりしたとき、補償を含む副反応への対策は、市民に対して準備は出来ているのか。
(5) 私たちの年代では何もかもが初めての経験だったと思う。そこで提案だが、この事業が終了した後、この経験を今後に生かすためにさまざまな問題点や課題点、克服した点などを整理し、この市役所内で情報共有し、職員の規範、士気向上、災害時などにも応用することができると考えるが、ご見解を。