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令和5年第1回(3月)伊予市議会定例会
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3月2日(木) 一般質問
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内容
会議録
令和5年第1回(3月)伊予市議会定例会
3月2日(木) 一般質問
無所属
田中 慎之介 議員
1. 公立幼稚園に対し、伊予市にお願いしたいこと
2. 小学生の通学カバンについて
3. 伊予市の少子化対策について、市長の考えを聞く
○議長(谷本勝俊 君) 再開いたします。
続いて、田中慎之介議員、御登壇願います。
〔1番 田中慎之介君 登壇〕
◆1番(田中慎之介 君) 議席番号1番、みらい伊予田中慎之介です。
議長の許可を得ましたので、一般質問を行わせていただきます。よろしくお願いいたします。
では、1点目、公立幼稚園に対して伊予市にお願いしたいこととして質問をいたします。
先日行われました中村地区議会報告会において、北山崎幼稚園PTAの方々からの御要望がありました。また、これまでPTA活動に従事されてきたお母様方からの御意見もあり、今回の質問を行います。
1つ目、北山崎幼稚園は、令和6年度よりなかむら保育所と一体となり、公立の認定こども園に移行される予定となっております。私が議員になってから、これに関する質問を多く行っていることもありますので、そのためのもろもろの準備が進んでいることは私も十分に理解しているつもりです。北山崎幼稚園は、年々園児数が減少をしていることから、PTA会費の収入が少なくなっています。これまでやってきたことを継続しようとすると、どうしても支出が収入を上回る。そのため、以前より私は子育て支援課に対して、とにかく一緒になる時期、これを明確にしてほしいんだとお伝えをしてきました。PTA会費の積立て、これがある程度残っているので、この北山崎幼稚園が閉園する際にはやはり清算が必要となりますので、時期が明確になれば、今ある積立てのお金を切り崩しながら、これまでの活動を継続できると考えたからです。令和6年度から認定こども園に移行することが決定した際に、私すぐにPTAのお母様方にもお伝えをしたんです。令和5年度までに使い終わるようにということで、切り崩しながらやってくださいねと。しかし、田中さん、でも市はあくまで予定としか言わないんだと。これもし予定が変更になったり、延期になったりしたら、令和6年度、何にもできなくなってしまうのだけどという不安も拭い切れてない様子です。行政の方としては、予定と言わざるを得ないことも理解できるのですが、万が一、予定が変更になったり、延期となった場合には、令和6年度もこれまでどおりの活動が園児たちができるように、市からPTA会費等についての補助をすることをお約束いただければ安心いたしますので、御答弁をお願いいたします。
2つ目、教育長から俺に任せとけという答弁があったとして、そうはいっても、北山崎幼稚園の令和5年度の運営も大変なようでございます。ちょうど私の妻がPTA会長を務めたときが3年前。このとき積立てが25万円以上残ってましたが、この3年でもう10万円ということだそうです。コロナのおかげと言ってはなんですが、様々なイベントができなくなっていた3年だったからこそ残っていると言ってもいいかと思います。次年度、これまでやってきたことをやろうとすると、どうしてもお金が足りない。そこで、PTAの方々も、ここは我慢しましょうと。これは残してあげたいよねというような形で今精査をしているところであります。
私から市長と教育長にお願いをしたいことがあります。
1つ目、幼稚園の入園式、卒園式、この際に飾る花については、市から出していただきたい。伊予市立の小学校や中学校の入学式、卒業式には、市から花を出していますが、伊予市立の幼稚園には、花を出してないというのは不思議であります。本来であれば、市長にも教育長にも臨席を賜り、子どもたちの門出に花を添えていただきたいところではありますが、市長も教育長もお忙しいということは重々承知をしております。北山崎幼稚園にも、伊予幼稚園にも、顔を出してほしいとは言いませんが、せめて園児たちの門出に文字どおりの花を添えていただきたい。これをこれまでPTA会費から支出していたというのを聞いて、私は正直驚きました。
2つ目、幼稚園の園児数が減少しているせいで、入園式の際の各クラスごとの写真を断られているという現状を皆さん御存じでしょうか。年少、年中、年長の各クラスの写真というのが、もう今撮ってもらえないんですね。現場では、先生たちが自前のデジカメで撮影をして、引き伸ばして渡しているというような現場の努力もあるようですが、親子で写るクラス写真、これを撮れるようにお金出してくれとは言いません。例えば、伊予市の広報が持っているようないいカメラ、広報紙の撮影ついでに来たときに各クラスでも写真撮ってあげることはできませんか。写真代、もちろん請求してもらって構いません。ぜひいいカメラで撮って、何ならちょっときれいに修正とかしてもらえるとお母さんもうれしいかもしれませんし、何かできることはないでしょうか。
3つ目、公立幼稚園の指導理念に対して、私は深く敬意を表しています。ですから、私は一昨年の一般質問においても、認定こども園となる際に、幼稚園の教育、これがしっかりと残るのかというような質問をさせていただきました。幼稚園の指導で私一番感動したのは、園児たちの2大イベントである運動会と発表会のときです。私長女のときには、いいビデオカメラを買って、早くから並んでいい席を取ってというようなことを考えていたんです。でも、幼稚園では、ビデオカメラの持込みはしないようにと言われてたんですね。運動会、発表会では、保護者の方はしっかり子どものことを見ましょうね。頑張っている子どもたちの様子、カメラ越しに見るんじゃなくて、しっかり自分の目で見て、声をかけて、拍手を送って、観客や応援団としてのこの役割をしっかりこなしましょう。子どもたちのことを考えている私すばらしい教育的な指導だと思いました。このおかげもあって、PTA役員の皆さんも、当日は黒子に徹して、スムーズな運営のお手伝いができるわけです。そして、こういった運動会、発表会に関しては、業者の方がずっとビデオカメラを撮っといて、後でこのDVDをみんなが買うようにと、こういうことをやっておりました。これが、先ほどの写真と同様に、DVDの購入の枚数がやはりどうしても少なくなるわけですね。これ園児数じゃなくて世帯数になりますから。業者さんからも難色を示されていると。一番安いところに頼んでも、やっぱり6万円はかかる。6万円分のDVDを買ってもらわないと、業者としては赤字になる。結果として、昨年度は何と先生方までがDVDを購入するようにして、業者にやってもらった。現場の先生方には感謝しかありませんが、これは何とかすべきではないでしょうか。ぜいたくで業者に撮影をしてもらっているのではなくて、教育としてあるべき姿を考えて、そして業者による撮影をお願いしてきた。この指導理念を捨てて、令和5年度は各家庭それぞれビデオ撮影してくださいねというふうにせざるを得ないでしょうか。1点目の花代、伊予市が出してもらえるのであれば、少なくとも先生方にDVDを買ってもらうようなことはないので、できれば教育的な見地から、これらにフォローができるかどうか、お答えをいただければと思います。
4つ目、この時期になりますが、お別れ遠足のバス代が出せそうにありません。今年度はどうやら実費で皆さんJRに乗ってコミセンまで行くと。これあれもこれも無理なのは承知してます。だから、もし次年度もふるさと納税が好調で、そして項目の中の健康福祉都市の創造の項目であったり、市長にお任せの項目に予定以上にお金がたくさん集まってきていると。さて何に使おうかと考える際には、ぜひ園児たちの遠足のバス代支援、これを検討に加えてもらえないでしょうか。
以上、よろしくお願いいたします。
◎教育委員会事務局長(窪田春樹 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 窪田教育委員会事務局長
◎教育委員会事務局長(窪田春樹 君) 2点の御質問をいただきましたので、私から答弁申し上げます。
1点目の北山崎幼稚園となかむら保育所の認定こども園への移行につきましては、令和4年11月の議会全員協議会で子育て支援課が御説明いたしましたとおり、令和6年4月に開設できるよう、ただいま順調に設計業務を進めており、実施設計が本年5月に完了予定であります。その後、遅くとも令和5年度内の完了を目途に、本年の6月議会に改修工事に係る予算を計上する予定としておりまして、移行に当たっては、県に対しても許可、認可の届出が別途必要となりますが、令和6年4月の開設に確実に間に合うよう、設計業務と並行して事前協議を進めているところです。
こうしたことから、計画どおりに移行できない事態は予想し難く、本来そのような想定に対する答弁はいたしかねますが、今回は保護者の皆様の不安に寄り添い、万が一延期となった場合でも、変わりなく幼稚園活動が行えるよう、園、PTAとも連携を取りながら、財政的協力についても検討してまいりたいと考えますので、御理解を賜りたいと存じます。
次に、2点目の令和5年度の幼稚園運営についてお答えします。
入園式、卒園式での生花については、PTAからお祝いの気持ちを表した品として園が預かり飾っているものと伺っております。PTAは、教職員と保護者から成る任意の団体で、その支出は会員の総意であり、祝意からの温かいお気持ちをありがたく受け止めてまいりました。しかしながら、入学式、卒業式が教育課程で学校行事として位置づけられている小・中学校と同様の市立の教育機関であることと、園児数の減少が進んだことに伴う影響への対応として、今後来年度においては、公費での支出を行いたいと考えます。
式典の際の写真、ビデオ撮影については、広報カメラは広報紙への掲載目的で撮影を行っているため、御提案の趣旨とは異なるものでありますことを御承知願います。その上で、式典及び園行事での写真、ビデオ撮影については、任意のものであり、園の方針の下に保護者の理解を得て取り決めるものと判断いたしておりますので、公費を充てるものではないことを何とぞ御理解願います。
また、ふるさと納税については、近年増加傾向にありますが、その使い道は、寄附者の御意向に沿って充当先を振り分け、有益で効果的な事業であるかの判断を基に、優先度を考慮して活用を考えていく必要があるため、遠足のバス代については、これまで同様に実費徴収ということについて御理解いただきたいと存じます。
この先、市立幼稚園の数が減少しても、遊びや経験を通じて、豊かな心と体を育み、一人一人のよさを未来へつなぐ幼稚園教育につなげてまいりますので、今後とも御支援、御協力を賜りますようお願い申し上げます。
以上、答弁といたします。
◆1番(田中慎之介 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 田中慎之介議員
◆1番(田中慎之介 君) ありがとうございます。
花の件、ありがとうございます。
1点再質問させていただきます。
私、先ほどお別れ遠足代のバス代についての話に関しては、私は目的項目として健康福祉都市の創造という項目は、子育て支援のことについて役立ててほしいという項目だったと思います。これか市長のお任せの項目にお金がたくさん集まってきているというのであれば、私はもちろんある一定のそれぞれが個人で負担するのはあると思うんですが、援助するというのも別にいけるんではないかなというふうに思うのですが、そこでお聞かせいただきたい。
あくまでお母さん方の思いというのは何かというと、上の子にはしてあげられたことが、下の子がその幼稚園に入ったときにはできなくなっている、これを何とかしてあげたいなという思いなんですね。プラスのものを求めているのではないということ。それから、私はじゃあ何を残すのかと考えたときには、私やっぱり幼稚園の子たちとか園児とかっていうのは、思い出を残してあげなきゃいけないと思うんです。その観点から、私は遠足のバス代のことを支援してあげて、これまで同様な遠足に行けるようにしてあげる。これはまさに僕は市長が言われているよく心のひだに寄り添うっていうのはそういうことなんじゃないかというふうに思うんです。その観点から、1点、遠足のバス代、全部出せとは言いませんけど、一部補助するというのは、ふるさと納税のこの項目がお金がたくさん集まったのであれば可能ではないかと思うのですが、どうでしょうか。
◎財政課長(皆川竜男 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 皆川財政課長
◎財政課長(皆川竜男 君) 失礼いたします。
ただいまの再質問にお答えしたいと思います。
ふるさと納税、好調とは申しますが、それぞれの充てる事業がございます。その事業をふるさと納税で全て賄っとるわけではございません。その一部としてふるさと納税を充てているわけですから、100万円ふるさと納税が増えたから、その新たに100万円の事業ができるというわけではございません。やはり、目的に応じた事業、この中でどの事業を優先してまず事業をやっていくか決めることが先であって、そのふるさと納税を充てるかどうかという、その充当の問題については、その事業をやるとなったらどこかからお金を持ってこなければならないから税金から払うとか、ふるさと納税の部分を充てるとかというふうなことになってきますので、あくまでその事業を必要と判断することがまず先でありますので、そのあたりは御理解願えたらと思います。
◆1番(田中慎之介 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 田中慎之介議員
◆1番(田中慎之介 君) なるほど、行政側の難しさというのは何となく今理解したところですが。今回、ぜひPTAのお母さん方にも来てほしかったんですが、ちょうどお迎えの時間も近いということでなかなかこの時間に来るのは難しいのが正直なところですが、取りあえずあれがカメラですかね、取りあえずお母様方、花代は何とか市が出してくれると、こういうことですので、今後も頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
以上で1問目の質問を終わります。
○議長(谷本勝俊 君) ここで暫時休憩いたします。
午後1時55分 休憩
───────────────────────
午後2時05分 再開
○議長(谷本勝俊 君) 再開いたします。
◆1番(田中慎之介 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 田中慎之介議員
◆1番(田中慎之介 君) では、2点目の質問に参ります。
私の長女は、今ランドセルで通学をしておりますが、今1年生の長男は、ランドセルではなくリュックサックで通学をしております。児童クラブにお迎えに行ったときに、別の子から、えっ、何でランドセルじゃないんと息子に聞いてて、息子も無邪気にこれめっちゃ軽いんだよと得意げに答えて正直安心をしたのを覚えています。
さて、ランドセルの使用は、法律や教育委員会で決められているものではないということ、それから通学に使うバッグは、本来どんなものでもよいということを皆さんは御存じでしょうか。偉そうに言っておいて何ですが、私は知りませんでした。ですから、妻から、息子はまだ背が小さくて体力もないので、ランドセルではなくて非常に軽いリュックで通わせたいと言われたときに、えっ、それいいの、学校の許可とか要るんじゃないのと聞き返したぐらいであります。
ある会社が2020年に小学校入学時に使用するかばんの意識調査というものを行ったところ、約9割の家庭が入学時にランドセルを購入したとのことでした。そして、ランドセルを選んだ理由として、ランドセルしか選択肢になかったが44.7%、ランドセルが小学校の指定かばんだと思ったからが42.5%と続きます。つまり、多くの方が、まだ通学に使うバッグは本来どんなものでもよいということを私と同様に知らないということであります。
一方で、ランドセルについては、ランドセルが子どもに重そうだと感じている方やランドセルが高いと感じている方が多いということもその調査で分かりました。ランドセルが高いと感じるのは当然です。一般社団法人日本鞄協会ランドセル工業会の2022年の調査によると、2021年に引き続き6万5,000円以上のランドセルを購入した割合が30%を超えて一番人気。ランドセル購入の平均価格は5万6,425円です。この質問をするに当たり、過去の伊予市議会の議事録を調べました。ランドセルで検索するといろいろ出てくるものです。平成23年の一般質問で当時の春田教育長が、新入学時にかかる費用について答弁をしています。その中では、小学校の新入学時の保護者負担が約7万4,000円であること、その内訳の中で、ランドセルは2万円ということでした。そして、平成30年の一般質問で、この質問の趣旨は、ランドセルの重さについてでしたが、その答弁の中で渡邉教育長が、ランドセルの価格について、金額は様々だが、一般的には4万円台の物がよく売れているようだと述べています。今は6万5,000円以上の物が一番よく売れています。ランドセルは今や高級品ではないですか。皆さんの中で通勤に使っているかばんで6万5,000円以上の通勤かばんの方いますか。どうでしょうか、僕のは全然安いですね。もうランドセルが買えないということが、かつては貧困の象徴かのように扱われますが、もうブランド物のバッグが買えるような値段であります。ランドセルに固執する必要はないはずです。何でランドセルなのかと言えば、うちの子だけリュックだと惨めな思いをするのではないか、いじめられるのではないか、そういった不安から、無理してランドセルを調達をしているという実態もあります。そういう社会あるいはその空気感、変える必要があるかと思います。
各自治体も様々な取組を行っています。茨城県の日立市は、随分と前から小学1年生にランドセルを無償提供をしています。富山県の立山町は、通学用リュックサックを制作をして、新入学児童に無償配布することを決めました。プロポーザルで落札したのが、アウトドアメーカーのモンベルで、価格は1万円以下だそうです。先日、東京都江東区が、通学はランドセルでなくてもよいということを保護者にメールをして、具体的に示したことが何と全国ニュースになってました。保護者たちからは、多様性の時代に合った変化だと好意的に受け止められていました。でも、教育委員会のインタビューで教育委員会が答えたのは、以前から自治体や学校が指定しているわけではありませんというコメントであります。そうなんです、以前からずっと多様性なんです。ですが、保護者の方たちはそういう受け止め方をしている。現在の伊予市において、新入学児童に無償配布というのは正直厳しいと思います。伊予市が目指すのは、江東区のように、ランドセルでなくてもよいということを具体的に示すことだと考えます。2割の児童が変われば空気が変わります。うちの子だけリュックだとという不安は、2割の児童が変わればなくなります。その観点から見て質問いたします。
1つ目、小学生の通学かばんについて指定がないことを市はもっと積極的に周知すべきと考えますが、教育委員会の見解を伺います。
2点目、市や学校からより軽量なバッグやリュック等を推奨したほうがよいと考えますが、教育委員会の見解を伺いたいと思います。
以上、よろしくお願いします。
◎教育長(上岡孝 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 上岡教育長
◎教育長(上岡孝 君) 2点の御質問をいただきましたが、関連がありますので私から一括して答弁申し上げます。
本市では、市内の9校どの小学校においても、通学かばんの指定はしておりませんが、現在、ほとんどの児童がランドセルと黄色いナイロン製のナップサックタイプのどちらかを選択しています。小学校の入学までには進学予定校における学校生活を説明する機会が2回あり、休校中の5校が通学かばんの説明を行っていますが、かばんに対する問合せがなかった学校などは、改めて説明する機会を逃していた学校もあるようです。
こうした中、議員お示しのとおり、ランドセルで通学するのが当たり前のこととして定着し、他の選択肢に至っていない御家庭やランドセルの利用率が高いことで、ランドセルで通学しなければならないと思い込んでおられる御家庭もあることから、改めて周知することは、新入児の実態や家庭の事情に応じた適切な通学かばんの選択につながると思われます。ナップサックタイプの物については、学校用品を専門に販売する業者が、かなり以前から取り扱っており、学用品販売の用品一覧に掲載されていたことで普及したと考えられます。近頃はアウトドアメーカーでもランドセルに代わる軽い通学用のかばんが商品化され、選択肢が増え始めたところであり、これを機に既に周知している学校も含めて、通学かばんがランドセルに限らず選択できることをお知らせするべきと考えます。就学を控えた幼児のおられる家庭に対して、学校のホームページに掲載したり、幼稚園や保育所にもプリント配布の依頼をしたりするなど、その情報を必要とする方に届く周知方法が求められていると思います。また、通学時の快適さだけでなく、学校内の限られた空間に通学かばんを含め、多くの児童の所持品を収納することを考えますと、ロッカー等の大きさも考慮しなければなりません。さらには、購入前に情報が届くよう、周知のタイミングを図る必要もあります。これらを踏まえ、来年度に向けて、通学かばんの大きさなどを選択するに当たっての条件を明確にし、最適な通学かばんが選択できる周知について市内各校に依頼するとともに、市のホームページにも通学かばんに指定がなく、選択の幅があることについてお知らせするよう準備を進めてまいりたいと思います。
以上、答弁といたします。
◆1番(田中慎之介 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 田中慎之介議員
◆1番(田中慎之介 君) さすが教育長、話せば分かると思っていました。ありがとうございます。
新入学児の児童に多様な選択肢を与えることもそうですけども、6年生ぐらいになって、もう身長170センチぐらいあるのに、無理やり小さいランドセルを背負いながら通う必要もないかと思うので、やはり今いる在校生の中にも選択肢のほうをより周知するためには、いろんなタイミングでの周知が必要かと思いますので、ぜひこれを要望として伝えて、2問目の質問を終わりたいと思います。
○議長(谷本勝俊 君) それでは、次へ進んでください。
◆1番(田中慎之介 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 田中慎之介議員
◆1番(田中慎之介 君) それでは、3点目の質問、伊予市の少子化対策について市長のお考えをお聞きしたいと思います。
少子化の問題は、今に始まったことではありません。少子化は、経済の成長力の低下をもたらすとともに、年金、医療など社会保障制度の安定性を揺るがすものであり、静かなる有事とも呼ばれています。遅きに失した感は否めないものの、ようやく政府がその対策に本腰を入れ始めたことに期待したいところであります。
これを受けて、様々な自治体が、独自の少子化対策も打ち出してきています。東京都のように財源が豊富であれば、あのような政策を打ち出すことも可能なのでしょうが、この伊予市では同様の政策を出すことは難しいだろうとは想像がつきます。
少子化対策には、結婚支援や子育て世帯の経済的負担を軽くする制度などの即時さと、賃金上昇や働き方改革など抜本的な長期策があり、同時並行で行っていく必要があります。4月よりこども家庭庁が設置されますが、これは文科省、厚労省、内閣府、警察庁などが所管していた子どもを取り巻く環境、行政事務、これらを集約することを目的としています。これは、すなわち従来の縦割り行政では少子化の波を止めることは難しく、新たな枠組みが必要であることを表しています。
その観点から2つ質問いたします。
1点、現在他の自治体では、それぞれ少子化対策についての独自策を検討されています。伊予市も伊予市らしい少子化対策の独自策等、お考えはありますでしょうか。
2つ目、少子化対策は、様々な観点から行っていく必要があると考えます。現在の部や課をまたがる政策が今後も国や県から下りてくる可能性や伊予市独自の少子化対策を実施していくことを考えれば、少子化対策について部や課をまたがる戦略室などの設置が必要と考えますが、市長のお考えをお聞かせください。
政府の出した次元の異なる少子化対策の3つの軸のうち、児童手当の拡充と子育てサービスの充実については、伊予市では子育て支援課の管轄となるのでしょう。しかし、3つ目の軸である働き方改革の推進については、総務課の管轄になるのでしょうし、民間に促すという面からすれば、企画政策課、商工観光課が担うかもしれません。それだけでなく、少子化に歯止めをかけるためには、教育支援も必要不可欠です。そういう意味では、少子化対策について教育委員会が担うものも大切と考えます。私はこれまで小学生未満の子どもたちやその保護者のための一般質問を多く行ってまいりました。教育委員会が担う幼稚園と子育て支援課が担う認定こども園と保育園、そこが縦割りであることから生じる問題が多いと感じています。令和6年度に北山崎幼稚園が認定こども園となれば、伊予幼稚園に通う子どもだけは教育委員会が管轄し、それ以外の子どもたちは子育て支援課が管轄となる。また、小学校や中学校は教育委員会が管轄で、放課後児童クラブや児童館は子育て支援課が管轄をしている。子ども・子育て支援にとって、この体制は本当に子どもや保護者にとってメリットとなっているのでしょうか。現在の組織体制について再び考え、再考するタイミングではないかと考えますが、市長の見解をお聞かせください。
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 武智市長
〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) 田中慎之介議員より、少子化対策に関して2点の御質問をいただきましたので、答弁申し上げます。
まず、1点目の伊予市独自の少子化対策につきましては、本市では結婚、妊娠、出産、子育てなどライフステージに応じたきめ細やかな支援を進めておりますが、今若いカップルの中で子どもをつくっていくっていう考え方が、昭和に生まれた私が過ごした時代とは幾分違ってきた部分もあります。また、昨今の子どもを取り巻く環境や社会経済情勢の急激な変化に迅速かつ的確に対応するためには、より充実した支援が肝要であると認識はしております。6月にも発表されるであろう政府の異次元の少子化対策の概要を踏まえた上で、愛媛県が新たに創設するえひめ人口減少対策総合交付金を効果的に活用した施策展開が必要であるとも考えております。
次に、2点目の部、課を横断する部署の設置につきましては、政府は、本年4月にこども家庭庁を創設し、これまで文部科学省、厚生労働省、内閣府、警察庁などが所管していた子どもを取り巻く行政事務を集約し、子どもの視点に立った政策を強力に推し進めていくこととしております。俗に言うこどもまんなか社会であります。本市もこども家庭庁の発足に合わせて、子育て支援課の事務執行体制の見直しを行い、各種サービスの質の向上を図るとともに、令和6年度には現行の子育て支援課を再編し、年齢や制度の壁を克服した切れ目のない包括的支援を実現させたいと考えております。
また、田中慎之介議員御指摘のとおり、少子化対策及び子育て支援策を大胆かつ繊細に実行していくためには、庁内関係部署の連携強化が必須であることから、連絡会議、ワーキンググループなど、数あるあまたの手法の中から伊予市の実情に見合った実行力のある推進体制を構築してまいりたいと存じております。
一方、昨年、御案内のとおり9月9日、愛媛県は独自に算出したといいますか、ALCが出した推計人口を公表しましたが、伊予市は2020年国勢調査時の3万5,133人から40年後の2060年には51.2%減の1万7,145人にまで減少するという結果でありましたが、これは伊予市が第2次総合計画をつくった際に、国立社会保障・人口問題研究所が出した数字は、2040年、あと17年後には伊予市の人口は2万6,998人になる。ましてや2060年はこういう数字、以下の数字を出されておりました。しかしながら、本市では、この数字をさらに重く受け止め、すぐさま先ほど向井功征企画部長が向井哲哉議員の質問で答弁いたしましたけれども、全職員に対して、少子化対策を含む人口減少対策案の研究検討を指示し、12月末までに対象職員の約8割に当たる269人からレポートの提出を得たところであります。重複しますけれども、令和5年度早々には、プロジェクトチームを設置し、必要予算、想定効果、実現可能性など様々な角度、視点から提案事業に関する分析、検証を行い、関係部署との連携、調整を努めながら、事業化に結びつける予定でもあり、本市が直面する深刻な事態に組織一丸となって立ち向かってまいりたいと考えております。
以上、答弁といたします。
◆1番(田中慎之介 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 田中慎之介議員
◆1番(田中慎之介 君) ありがとうございます。さすが市長、話せば分かると思いました。非常に前向きな答弁をいただきましてありがとうございます。
少子化に関してのことについては、先ほどの向井議員の答弁の中にもありましたとおり、多分に複雑にいろんなものが絡み合っているというふうに感じております。したがって、いろんなところで、それぞれのところでいろんな企画の中でどんどん打ち出していく中で、少子化対策というのは実を結ぶんではないかなと、このようにも感じています。やはり、私もよくサラリーマン時代には部下に言ってましたけど、金がないならセンスを出せといつも言ってます。伊予市においても、やはり何分児童手当や云々の予算の拡充だけでお金を出さすだけでは多分本質的な解決にはならないのだろうと思うんですが、それに関しては、やはりセンスでもって考えていくしかないんだろうと、こういうふうに考えています。先ほど向井議員の答弁の中であった同窓会支援なんていうのは、まさに非常にいい企画なんじゃないかなあと。お金をかけずに非常にいいセンスだなあと、こういうふうに感じました。ぜひ人口減という面において、この少子化に対して挑むことは非常に大切なことだと思いますし、私も今後に関しては、ぜひセンスのいいいろんな少子化対策の提案を行っていきたいと思いますので、ぜひ理事者の方皆さんでもお考えいただいて、いいアイデアを共有してまいりたいと思います。
以上で私の一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございます。
○議長(谷本勝俊 君) お疲れさまでした。
暫時休憩いたします。
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