録画中継

令和6年第8回(12月)伊予市議会定例会
12月5日(木) 一般質問
自民党
武智 実 議員
1 地すべり事業について
2 農林土木と一般土木について
 続いて、武智実議員、御登壇願います。
            〔16番 武智 実君 登壇〕
◆16番(武智実 君) 16番、武智でございます。
 一般質問をさせていただきたいと思います。
 まず1つ目は、地滑り事業についてです。
 第1次地滑りに指定されてから、10年ぐらい後に第2次を指定してくださいと言いましたら、指定地区は大体6,000万円以上の工事がないと指定できないと言われる中、他の地域との抱き合わせをしていただきまして工事をやっていただきました。誠にありがとうございます。
 しかし、相次ぎ入札が不成立になり、今年度で最終年度となり、切上げ終結になってしまいました。
 しかしながら、地元の委員長としては、最終と言われても少々不満が残ります。私は、その中での問題点は、地滑りは水路が中心です。道のないところへ作業道を作り、そして天候に左右され、雨が降れば同じことを何回もしなければならず、何日も休まなければなりません。例えば、500万円の仕事を受けて、200万円損したという業者もおられました。手間のかかる仕事で、工法で、出す時期も考えなければこの後長続きはしないというふうに思っております。お考えをお聞きしたいと思います。
 それと、作業道を作って、せっかく便利になったなと思ったら、道だけ取り上げて、回収しました。やっぱり便利になったとこは、残すべきだというふうに思っております。そのお考えを聞かせいただきたいと思います。
◎産業建設部長(三谷陽紀 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 三谷産業建設部長
◎産業建設部長(三谷陽紀 君) 武智実議員から、地滑り事業の御質問について私から答弁を申し上げます。
 愛媛県が実施しております平村地区の地滑り対策事業は、2期工事として平成25年に事業採択され、これまでに地下水位低下を目的とした水抜きボーリングや排水路を整備し、農地の保全とともに、農村地域の安全な暮らしの確保を図っております。
 また、工事費等につきましては、仮設工事用道路の設置費用、小規模工事用の機械経費の適用や既製品を使用するなど、現場条件に見合った工法の選定と積算を行うとともに、特に条件が厳しい場合は、個別に見積りを徴取し、工事価格に反映させ、対応し、発注時期につきましては、平準化に配慮して、余裕のある工期設定で発注をしていると聞いております。
 なお、工事中の仮設道につきましては、工事終了後に地権者から要望があった場合は、残置返還することがございますが、地滑り区域内であるため、危険と判断された場合には、幅員などの規模を縮小しての残置返還、または全撤去されることもあると聞いております。
 最後に、地滑り対策事業の取組について、愛媛県担当部局の見解では、入札不調などの理由により切り上げて終了するものではなく、設計当初からの社会や自然状況の変化などを踏まえ、適宜見直しを行い、事業推進してきたとのことでございます。
 武智実議員におかれましては、地元委員長として長きにわたり御尽力いただきましたことに深く感謝し、今後につきましては、地元関係者や愛媛県担当部局と連携して、事業推進に努めてまいりたいと考えております。
 以上、答弁といたします。
○議長(門田裕一 君) 再質問ありますか。
◆16番(武智実 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 武智実議員
◆16番(武智実 君) 最終段階の中で、ちょっとやっぱり認識が違うんですけども、それは設計からずっと私たち携わってきてるんです。それを一人一人みんなに承諾を得てやってるんですが、その末端の上のほうを今回もうしませんという形になると、初め説明したところにお断りに行かんといけんのです。ほやけんそこらがちょっと認識が県とは違うかもしれませんが、とにかく入札ができないような、やっぱり業者が入札をしないような工法であり、不便なところで採算が合わないということが基本だろうと思うんです。そういう面を今後なくしてもらったらいいんじゃないかというふうに思っております。
 ただ職員さんが一生懸命やってくれたのは、僕らも認めます。努力してくれたのは、相当認めるわけですが、認識の違い、ちょっとだけ、それがあるんで、今後はそういうふうに入札ができないような価格とか工法とか、そこらを考えてほしいなというふうに思ってます。いいです。
○議長(門田裕一 君) よろしいですか。
 次へ移ってください。
◆16番(武智実 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 武智実議員
◆16番(武智実 君) これは、地滑り問題を上げましたけれども、一般土木と農林土木の違いが相当あるように、私ら素人が考えてそういう形を持っとりますので、そのことも含めて質問をしたいというふうに思ってます。
 例えば、私らが林道の事業の中、進めていく中で、雨のために250メートルの道が180メートル崩れたことがあります。これは、土留めとしてウッドブロックやいろんな形でやったんですが、耐えることができませんでした。業者も職員も大変苦労したというふうに思ってます。
 また、災害で同じ箇所が2度、3度、あるところについては、再度被害に遭ったことがあります。今の集中豪雨は、とにかく想像できません。
 また、今の農林事業の仕事は、よく入札ができないと聞いております。他の町村でもそういうことがあります。手間のかからない工法、一般の土木と同じように金額を合わすとか、私は、武智市長が市長会長であるときに、国、県を動かしてほしい、どうでしょうか。
 また、市道は、今比較的すぐ対応をしてくれています。
 しかしながら、私の地域は、県道ですが、1.5車線になってから何も工事が進みません。危険のポールだけ立てて、15年間も何もしません。でも私は、郡境に近いので、内子町や大洲市は、改良が進んでいます。それを見るときに、どうしてこれほど差ができるんかなというふうに思います。市長に県の事業も取ってきてほしいんです。そして、今まで多くの災害もありましたけれども、今の業者がいなければ、災害についての対応ができません。大変なことになると思います。よろしく御答弁お願いします。
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 武智市長
            〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) 武智実議員から、一般土木と農業土木についての御質問に私のほうから答弁差し上げます。
 本市の土地面積の約60%を占める森林の整備や森林資源の活用に必要な林道整備につきましては、自然環境への配慮や地形・地質に応じた工法により実施をいたしておるのは御案内のとおりでございますけれども、ウッドブロックによる土留め擁壁等は、環境に与える影響を最小限に抑え、斜面の安定性を確保できる工法として、松森城線など多くの林道工事で採用された経緯がございます。
 また、今御質問ございました同一箇所で度重なる被災を受け、災害復旧事業にて実施した経緯につきましても、国の基準に沿った工法を選定し、災害査定により決定した工法で復旧をしているのが現状でございます。
 さらに、農林業に係る工事の入札不成立につきましては、請負業者の技術者不足や工事現場の条件、工期設定等も考えられることから、設計内容の見直しや適切な工期設定を行うことで改善してまいりたいとも考えております。
 なお、工事費の積算方法や設計金額の算出につきましては、市場単価や施工パッケージ型積算方式の導入により、一般土木と農林土木の単価差は、かなり解消されてきましたけれども、山間部で整備する林道開設などは、土工事が主なものとなり、コンクリートを使用する工事などと比較しますと、手間や天候に左右されることなどから、不落札になるということも考えられます。
 そこで、今後におきましても、現場条件の精査や最新技術を採用するとともに、関係機関との情報共有にも努め、効率的にかつ安全な工事施工をしてまいりたいと考えております。
 県道の改良につきましては、現在市内で6路線9地区の改良工事を行っております。愛媛県担当課によりますと、改良箇所の選定方法は、交通量と危険度を考慮して決定をしておりますので、他の路線と比較し、整備が遅れている路線もございますが、可能な限り順次整備を進めていくとのことでございました。
 1.5車線改良におきましても、用地買収等、地元の協力が必要不可欠となりますので、その際には、またお力添えをいただければ幸いでございます。
 そのような枠組みの中で、幾分原稿と違う質問が今加味されましたので、あえて私も原稿にないことを今の質問でお答えいたしますけれども、まず市長会長としてといいますか、御案内のとおり、もう土工事っていうのは、はっきり言って利益にならないのがもう現実でございます。私もそういった資格を持ってるんでよく分かってるんですけど、平成30年頃に岡山県の中四国整備局なんかへ行ったときにも、池の歩掛かりとか、いろんな枠組みをもっときちんとやってくれないと、全部がこれは参加者がないんだということで、やはり業者が利益を得るような設計をしてくれないと、本当取り手がいないということ、これ土工事ですから、池も。こういう林道関係もほとんどさっき言ったような様々なウッドブロックとかもろもろ環境に配慮したことをやってますけど、これも全部土工事で、コンクリートがないから、結局のところ、それに対する経費が上がってこない。要は、御案内のとおりの直接工事費に対しての共通仮設費や一般管理のパーセンテージが低いんです。これをどう上げていくかというのも、これは伊予市で考えてもどうしようもないことなんで、私としても国に、農水省等々にもお願いも行きますし、そういった枠組みも必要になってくるのは、もう当然のことやと思っております。当然のごとく、地元業者が利益を得ないと、地元に建設業者がいなくなるということもございますので、しっかりと取り組んでまいりたいなと思ってます。
 ただ1点、大洲・内子に入ったらいいけれども、伊予市のほうはねっていうんも、逆のパターンもあって、永木の交差点から入った内子分の県道が単線で、通りにくいけど、伊予市に入ったら2車線になる、いろんな条件があるんですけど、これは発注者が愛媛県なんで、現実には、伊予市がこうこうというところはないんですけど、そういったことも一つ一つ精査しながら、中山・双海、当然旧の伊予市も含めて、危険箇所とか幾分広げていただきたいところは、中予地方局または本庁のほうにまた要望活動に参りますので、またよろしくお願いをいたします。
 漏れがありましたら、再質問で伺います。
◆16番(武智実 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 武智実議員
◆16番(武智実 君) あとはお願いをしたいというふうに思ってます。
 市長のフットワークですれば、職員が困るような事案は、私はなくなるというふうに思っておりますし、今やっぱり省を超えて、国交省、農林水産省を超えて工法やなんかを一律にして、私はすべきだというふうに思っておりますので、いろいろと運動をお願いを申し上げまして、質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(門田裕一 君) 暫時休憩いたします。
            午後1時20分 休憩
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