録画中継

令和6年第4回(6月)伊予市議会定例会
6月18日(火) 一般質問
公明党
大野 鎮司 議員
1.3万人が住み続けられる伊予市へ
2.伊予市民の健康を守る
3.子育て支援について
            午後1時32分 再開
○議長(門田裕一 君) 再開いたします。
 大野鎮司議員、御登壇願います。
            〔9番 大野鎮司君 登壇〕
◆9番(大野鎮司 君) 議席番号9番、公明党大野鎮司です。
 門田議長に許可をいただきましたので、一般質問を行います。武智市長をはじめ、関係理事者の皆様の明快な御答弁をよろしくお願いいたします。
 まず、1問目ですが、3万人が住み続けられる伊予市へ(特色ある教育環境編)としましてお聞きいたします。
 3月、茨城県境町に視察に行ってまいりました。とにかく度肝を抜かれた内容でした。いろいろとありますが、それは次回に質問させていただき、今回は教育環境に絞ってお聞きしたいと思います。
 2点お伺いいたします。
 まず、1点目ですが、ALTを増やし、日々英語に親しむ環境を。
 境町には、フィリピン人講師ALTが24名、平均1校3.4人、全国平均0.8人ですから、ずば抜けています。お聞きしますと、フィリピン人の講師のほうが、予算も少なくていいため、採用しているとのこと。英検も小学生、中学生は無料で受験でき、中学生の英検3級保有率は44.7%、全国平均の倍近くです。全ての学校に複数人のALTがいますので、授業以外の時間にも英語に触れ合うことができます。そのほかにも一日英語漬け、イングリッシュ・サマースクール&キャンプなどなど、「英語移住しませんか」のキャッチコピーで移住者も増えてきておりました。少子化の今、何にお金を使うのか。やはり教育に、大体の子育て世代はお金をかけております。子どもに教育費を充てるのは、未来への投資です。3万人が住み続けられる伊予市を目指すなら、選ばれる伊予市へ、地元に残る伊予市にならなくてはいけません。それには、境町のようにしっかりとコンセプトを決め、取り組まないといけないのではと考えます。未来への投資、世界を駆ける子どもたちへ本市も具体的に取り組みませんか、お伺いいたします。
 2点目、現在の海外交流をもっと広げては。
 これも先ほどの英語教育につながりますが、境町は、ハワイやアルゼンチンなど姉妹校提携を結んで短期留学や、国内ではありますが、道の駅が姉妹提携を沖縄の道の駅同士で結び、子どもたちが沖縄交流へ参加しておりました。
 本市でも市同士での姉妹提携が難しいのであれば、学校や道の駅といったところで交流を広げていってはいかがでしょうか、御見解をお聞かせください。
◎教育長(上岡孝 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 上岡教育長
◎教育長(上岡孝 君) 失礼します。
 大野鎮司議員から、3万人が住み続けられる伊予市へについて2点の御質問をいただきましたので、私から答弁申し上げます。
 まず、1点目の御質問につきまして、本市では、現在国と一般財団法人自治体国際化協会とが協力して実施しているJETプログラム制度を利用してALT──外国語指導助手を市内小・中学校に6人配置しております。
 この人数について、茨城県境町では24人という配置状況とのことでありますが、市内各学校へのヒアリングでは、学校での授業に関してはおおむね十分であるとの回答を得ております。
 境町は、子どもたちが興味を持って参加したくなる英語関連事業を行っているようでありますが、本市では、最近の全国学力・学習状況調査の結果を受けて、英語の授業はもとより、あらゆる機会を通じて子どもたちに英語や海外文化に触れる機会を提供するなど、英語の学力向上に取り組むよう、今年度初めに各小・中学校に伝えております。現在、着任しているALTからも、もっと子どもたちと関わりたい、地域行事にも参加してみたいなど、積極的で前向きな意見もあることから、まずはALTに様々な本市のイベントや行事に関する情報を提供し、校外における子どもや地域住民との交流の機会を増やすことで、日常的に英語に触れる場の提供ができるようにしてまいりたいと思います。
 また、JETプログラム制度を活用した場合は、普通交付税による財政措置を受けることができますので、今後学校や児童・生徒の声も考慮しながら、必要に応じてALTの増員の検討をしたいと考えます。
 次に、2点目につきましては、境町は1点目でも申し上げましたが、英語教育に重点を置きながら、国内・海外を問わず、他の都市や地域との交流をうまく教育環境の醸成につなげることにより、子育て世代に選ばれる活力ある自治体を目指そうという明確なコンセプトが感じられます。本市では、新型コロナの影響により、一時実施を見合わせていた時期もございましたが、アメリカ・オレゴン州セーラム市への中学生を海外派遣する補助事業も続けており、今年度は、隣接するカイザー市へも交流を広げながら、14人の生徒を派遣する予定でもあります。
 また、英語教育や海外に限らない交流であれば、小さな取組ではありますが、下灘小学校が、大洲市の河辺小学校と令和5年度より交流を続けており、下灘小学校で外国語活動として、ハロウィンに関する英語を一緒に練習したり、河辺小学校でアマゴのつかみ取りをした後、塩焼きにして食べる体験学習をしたりするなど、相互に訪問し合っています。学校や地域の枠を飛び出し、様々な体験と交流の場を模索していくことは、これからの児童・生徒の減少が予想される小規模校にとって重要な取組であると考えております。
 今後は、実際の体験以外にもICT技術を活用して、遠く離れた学校や地域との交流を図るなど、様々な手法についても研究してまいりたいと思います。境町の取組をすばらしいモデルケースの一つとして捉え、今後の参考とさせていただきたいと思います。
 以上、答弁といたします。
◆9番(大野鎮司 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 大野鎮司議員
◆9番(大野鎮司 君) 御答弁大変ありがとうございました。
 今回のこの一般質問をつくるに当たりまして、いつもながら3万人が住み続けられるシリーズを私はやってるんですけど、多分教育委員会さんの答弁となると、学校教育の関係からそうなる形だろうなというふうなことは想像しておりましたし、またちょっと知らなかったんですけど、下灘小学校が何かすてきな取組をされているということで、今後もまたそういった下灘小学校に限らず、中山の小学校がやっていけたらなというふうに思いました。
 再質問としましては、これは、僕は3万人が住み続けられるシリーズの一つの特色ある環境編ということで、質問でも申し上げたとおり、やはり選ばれる市になっていかなくちゃいけないかなというふうに思ってこれを取り上げさせていただきました。先ほど教育長の答弁の中にもありましたとおり、境町はコンセプトを明確にして、教育イコール人口減少対策と捉えて取り組んでおります。これは、教育委員会さんに質問するというよりも、移住とか3万人の方の課の人の御意見を聞きたいんですけど、このような取組というふうなことを、先ほど市長の答弁の中でもありました横断的なというのには、款項の区分なんで難しいとは思うんですが、そういった点で何か明確にやっていく、選ばれる伊予市をっていうふうな考えはおありになるのかどうなのか、そのことをお聞きできたらなと思います。
◎地域創生課長(松本宏 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 松本地域創生課長
◎地域創生課長(松本宏 君) 大野鎮司議員の再質問のほうに、移住・定住を担当している部署の人間として答弁させていただきます。
 現在、伊予市への移住・定住促進の事業として、移住サポートセンターいよりんを配置しております。その中で特に中山・双海に関しては、やっぱり人口が減ってきているというところと、あと子どもの児童数が少ないっていうことも踏まえて、子育て世代の移住・定住に向けて、首都圏とか関西圏での移住フェアに積極的に参加しております。その中で子育て世代の移住に向けて、特に翠小学校区の学校環境がすばらしいというところで、移住者が増えてきております。お試し住宅も昨年10月に整備しましたけれども、はや利用件数も18件になってきております。その中ですでにもう5世帯の移住が決まりました。その中には子育て世帯も4世帯います。そういった形で、やはり地域の魅力、学校の魅力あたりもPRしながら、子どもたちを伊予市で子育てしたいと選ばれるようなやはり魅力の発信等も随時行っていきたいと考えております。
 以上、答弁といたします。
○議長(門田裕一 君) 再々質問。
◆9番(大野鎮司 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 大野鎮司議員
◆9番(大野鎮司 君) 御答弁大変ありがとうございました。
 今どんどん進めていただいて、伊予市のほうでも今は結果を出していただいてるという感じてはあるんですが、多分今頑張っていただいているんですけど、海がある、山がある、環境がいい、空気がきれいというところは、日本全国、言い方悪いですが、結構どこでもあるかなと思うところがあります。僕が3万人シリーズをするたびに教育関係は教育委員会とか、子育ては子育て課じゃなくて、全ての施策が3万人に通じるというふうな意識を持ってやっていくということが、常日頃僕は一般質問では述べさせてもらっているんで、それが非常に大事で、やはり選ぶ中の一つの選択肢として、もっとぱっと分かりやすいような、境町でしたら英語留学しませんかって、普通日本の小っちゃな町が、うちに英語留学しませんかなんかっていうのはあり得ないと思うんです。けど実質ALTが1校に3人以上いたりとか、そういった明確なコンセプトになっている。今の中山とか双海のいい環境で増えてきていますが、多分行く行く頭打ちが来てくるときが、私は来るのじゃないかなと思います。ですので、それが来る前段から何か特化をして取り組むべきで、先ほども申し上げたとおり、子育て世代がお金をかけるのは教育です、必ず。教育には、一生懸命みんないろんな習い事をさせたりとか、例えばスポーツであるとか、そういったところでやってますので、今日は答弁しにくいかもしれませんが、何かしら誰が見てもぱっと見て分かるような特化したようなことを取り組むお考えはあるのか、また準備をしようとかというふうな段階になっているのか、その点よければ1点よろしくお願いいたします。
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 武智市長
            〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) 職員では答弁しにくい質問をいただきまして、ありがとうございます。私が立たざるを得ない。
 もう大野鎮司議員御案内のとおり、山があり市街地があり海があり、日本国は海洋国家ですから、どこに行ってもじゃないけど、ほとんどあるんです。ただ伊予市の特色として言えるのは、松山空港からインバウンドでもいいけれども、松山空港を降りたら20分で五色姫海浜公園があって、40分でシーサイドふたみがある、そういったエリアっていうのは、意外とないんです。そしてJRの駅は10駅あって私鉄が3駅あって、このロケーションというのは、伊予市にしかない、ある意味。そして県都松山に近い、それを生かせなかったら、ある意味行政を執行している私の無能さだけを今後取り上げていただいたらいいんですけど。その枠組みの中で、若者をどう呼び込むか、いろんな角度があるんです。様々な角度、大所高所からいろんなことがある、いろんなことを取り込まないと、3万人なんて夢のまた夢だと思ってます。ただ一つの角度で言わせてもらうと、若者が伊予市に訪れるその取組、当然のごとく若者が訪れてくれる施設の誘致、そういったことも考えていきながら、双海町・中山町のことばっかりじゃなしに、旧の伊予市だって人口減少になるから1万7,145って書かれたんで、今双海町も3,300人切っちゃって、中山町も2,100人切って、この間旧の伊予市も3万人切りました。その枠組みの中で、今後それをどう維持していくかという一つの枠組みが、我々としてはたくさんあるんです。でもこれを言ったら多分夕方までかかるんでやめますけど、若者を取り込んでいく、その若者が今言う──僕はこの質問を見て教育委員会には、一月に1回でいいから1日英語だけの授業をしろよというようなことも言いました、ただそれは再質問でそんなことを言われたらっていうことでありましたんですけど。根本的に魅力ある特色あるまちづくりっていうのは、もう右へ倣えで県が言うたからやらんといかんとか、そんなことをしてたら、多分我々は取り残されるのは自明の理でありますので、教育委員会においても、また我々の行政職、理事者側においても、本当に伊予市にない特色のあるもの、そしてさっきの誰かの質問でも言いましたけど、分をわきまえた、自分の立ち位置をわきまえながら、特色のあるまちづくり、伊予市づくりに努力してまいりますので、またいいアイデアがございましたら、たくさんたくさん御教示をいただければ幸いに存じます。
○議長(門田裕一 君) 次に移ってください。
◆9番(大野鎮司 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 大野鎮司議員
◆9番(大野鎮司 君) それでは、2問目に移ります。
 伊予市民の健康を守ると題しましてお聞きいたします。
 子宮頸がん検診は、細胞診から高感度なHPV検診に、女性に優しい新しい検査が自治体の歳出を減らす、シンプルで自治体にもメリット、世界が勧める唯一の方法と題して、自治医科大学附属さいたま医療センター産婦人科教授の今野先生のオンライン研修に参加してまいりました。
 現状の状況としましては、日本の子宮頸がんの罹患者は約1万人、死亡数は約4,000人、子宮頸がんは発展途上国に多い。日本は増加中、先進国からのドロップアウト、罹患率10万人当たりに世界が13.1、日本は14.7、タイは14.7、中国は10.7、韓国は8.4、罹患数の増加の理由として、検診の受診率が低い、方法が古い。さらに今後は、HPVワクチン接種が遅滞した8年間が響いてきます。その間に世界は進む。子宮頸がん予防では世界の周回遅れ、ほかに例がないほどの遅延、子宮頸がん患者は今後さらに増加、並外れた努力が必要、HPVワクチンと検診をとの問題点として様々お聞きしてまいりました。
 子宮頸がんでお母さん世代が亡くなられる方も多く、御家庭においても世の中においても、お母さんだけじゃありませんが、亡くなることへのダメージは計り知れません。
 ちょっと話は変わりますが、子どもの髄膜炎が激減したのは、定期接種によるものだと言われております。3万人が住み続けられる伊予市へ、女性を、お母さん世代をもっと守っていく必要があると感じております。国も支援していく動きになっております。HPVワクチン接種の推進、そして新しく精度の高いHPV検診の導入、詳しい専門的な知識は私はありませんが、効果の高いワクチン、精度の高い検診、一日でも早く取り組むべきではないでしょうか。
 HPV検診のメリットとしまして、受診者は、子宮頸がんの早期発見・早期治療につながる。細胞診検診間隔は2年に一度ですが、HPVでしたら5年に一度になります。受診する負担が軽減されるとなっております。
 また、自治体としましても、未受診理由の受ける時間がないからが28.9%で、その受診率向上にも期待が持てます。
 そして検診間の間隔延長で、事務負担が軽減いたします。
 以上の観点から3点お聞きいたします。
 1点目ですが、子宮頸がん撲滅、女性の検診にHPV検診を、最新で精度も高く、事務負担も受診者負担も軽減されるHPV検診を導入しませんか。
 2点目、若い人にこそHPVワクチンを推奨すべき。ワクチン接種は、若いときに受けるのが効果的、パートナーと接触する前にワクチン接種するのが有効、小・中学生の保護者向けにワクチン接種の説明をしてはいかがでしょうか。
 3点目、男性にもHPVワクチンを推奨するべきだと思います。男性にもがんに対しての効果があると言われております。併せて推奨の説明をしてはいかがでしょうか。
 最後、4点目ですが、これは昨年正岡議員も質問されましたが、私の周りでも帯状疱疹になって結構つらい思いをされている高齢者さんがいるとお聞きいたします。
 以前の質問の答弁では、接種4万円、50歳以上の対象者の半数が接種したとして、年間3億9,000万円予算がかかるとのことでした。全額補助ではなく、少額でも補助対象にすることで接種向上につながり、誰一人取り残さない伊予市につながるのではないでしょうか。高齢者に帯状疱疹のワクチンの助成を、以上4点よろしくお願いいたします。
◎市民福祉部長(空岡直裕 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 空岡市民福祉部長
◎市民福祉部長(空岡直裕 君) 失礼いたします。
 大野鎮司議員より、伊予市民の健康を守るとして4点の御質問をいただきましたので、私から答弁申し上げます。
 まず、1点目と2点目は関連がございますので、一括して答弁申し上げます。
 御案内のとおり、HPVワクチンは、一般には子宮頸がんを予防するためのワクチンとして知られておりますが、令和4年度から積極的勧奨が再開され、小学6年生から高校1年生までの女子を対象として、個別案内を実施しております。その際は、自宅へ郵送することから、保護者にも認識いただけるようリーフレットを同封するなど、周知に努めているところであります。
 ワクチン接種の実績といたしましては、令和3年度延べ人数168人であったところ、令和4年度は659人にまで増加いたしましたが、令和5年度は491人にとどまっており、罹患リスクを下げるためにもさらなる個別周知の徹底が必要であると考えております。
 また、本市における子宮頸がん検診は、現在20歳以上の女性を対象として2年に一回、細胞診を実施しておりますが、各自治体では、HPV検査単独法による検診の導入が議論されております。この手法のメリットは、大野議員御提示のとおりでありますが、一方で自治体が解決しなければならない実務上の課題を抱えております。具体的に言えば、従来の検査方法を大きく上回る制度管理上の複雑さであり、本市におきましても、現在この実務レベルの検討協議を行っておりますことを申し添えたいと存じます。
 次に、3点目につきまして、男性へのHPVワクチン接種は、令和2年12月国の薬事・食品衛生審議会において、4価HPVワクチンについて審議され、男女ともに肛門がんなどの予防に対する適用拡大が承認されました。HPV感染は、性交渉によって男女間で感染を繰り返すため、男女にワクチン接種することで、感染の拡大を抑えることが可能となりますが、男性単独につきましても、持続感染すれば、肛門がんや中咽頭がんなどにつながるリスクがあることも承知しております。
 一方、本年3月に国の審議会において、安全性・有効性・費用対効果などに関し、新たな検討が加えられました。その結果、特に費用対効果の観点から、医療的コストによる評価が指標として付加され、健康状態を1年間保つための医療的コストが約9,335万円と示されました。国が良好なコストを500万円から600万円程度としていることから、男性への接種は、15倍以上大きく上回る結果となり、公的に定期接種の対象とするには課題があると評価されたところであります。
 今後、さらに医学的な検討が加わり、定期接種へ位置づけられた場合には、本市におきましても、速やかに公費による接種開始が行われるよう、関係機関と緊密に連携いたしますが、現時点で本市単独での公費接種補助は困難と考えております。
 なお、男性が任意接種として4価HPVワクチン接種を受けることは可能でありますが、1回約1万6,000円の接種を3回行う必要があり、非常に高価であることは、議員お示しのとおりであります。
 市民から問合せが寄せられた場合には、適切な相談や情報提供ができるよう努めてまいりたいと存じております。
 最後に、4点目につきまして、国内で認可使用されている帯状疱疹ワクチンは、乾燥弱毒性水痘ワクチン、いわゆる生ワクチンと乾燥組換え帯状疱疹ワクチン、いわゆる不活化ワクチンでありますが、現在のところ、この双方とも予防接種法に基づかない接種であり、個人が任意で接種可能な段階にとどまっております。
 令和5年11月、国の専門機関による検討では、ワクチンによって帯状疱疹の発症や合併症の発症予防効果が期待できると示されておりますが、片やこの費用対効果につきましては、今後さらに評価する必要があるとされております。
 なお、大野議員御提案の少額補助につきまして、この接種率向上を期待するには、やはり一定額以上の補助が必要と考えております。国による定期接種への位置づけを待たずに、仮に接種率向上が期待される1人4万円の2分の1を補助する市単独事業を実施した場合、初年度で約2億円、その後も毎年450万円の財政負担が継続して生じますので、難しいということは御賢察いただけるものと存じます。
 さらに、今後定期接種に位置づけられた場合にも、公費接種は進むものの、相応の一般財源が必要となり、本市財政への大きな影響が懸念されます。
 いずれにいたしましても、この帯状疱疹ワクチンにつきましても、国の検討状況を注視せざるを得ないことを御理解賜りたいと存じます。
 以上、答弁といたします。
◆9番(大野鎮司 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 大野鎮司議員
◆9番(大野鎮司 君) ありがとうございました。
 何点か再質問なんですけど、今回勉強会に僕も参加させていただいたときに、教授の先生もおっしゃっていましたが、今、国のほうがそれに対する、先ほどの部長の答弁で事務的に結構大変なんだとかっていうのがあったんですけど、これも国のほうが予算措置をして助けるというふうな動きで、厚労省のほうでされるというふうなことを聞きました。ですので、そんなに多分思うほどなく、うまく国を使えばやっていけるのかなというふうに思います。
 やっぱりHPV検診というのが、すごく精度がよいということで、やはり古いやつをいつまでもするわけじゃなくて、やっぱりそういうところを、たしか去年導入しませんかということで自治体に手挙げ方式か何かでやったときには、あまりあったところ、なかったとことかがあったらしく、ほんで、ぜひともそういった点で一度調べてもらっていただけたらなというふうに思いますし、せっかくこういった新しい検診が出てるわけですから、より感度のいいやつで撲滅に向けてお願いできたらなと思います。
 ワクチンのほうなんですけど、何かワクチンの予防接種のことのやり取りを聞いてたときに、昔僕が、子どものインフルエンザの予防接種のときのやり取りと何か似たような感じやなということをすごく思い出したんですけど、なかなか難しいとは思いますが、帯状疱疹にしても男性のHPVワクチンの接種、女性だけがしてても、先ほど御説明あったとおり、性交渉でうつるわけですから、男性のほうが持っていた場合は、どうにもならんことはないですけど、その可能性も高くなってきてしまいます。言われるとおり、高価なワクチンではあるんですが、希望者というか、全員で皆が受けましょうというんではなくて、そういったことを周知徹底することで、みんなの意識の中に入っていく。特にうちとこも娘が2人いましたから、ちょうどHPVワクチンを打つときに、いわゆる副作用のニュースが真っただ中のときでした。僕自身もすごく迷って迷って、医師に意見を聞いて判断に下ったわけなんですけど、この教授の先生もおっしゃってましたけど、あのニュースは、正直言うてフェイクニュースだというようなことをはっきりおっしゃっておりました。そういったところがまだ分からない保護者というのは、多分多くいると思いますので、今対象者にパンフレット等を郵送していただいている活動もしていただいているんですが、もう一歩踏み込んで、そういった点で受けましょうというようなことをアナウンスしていただけないか、その2点よろしくお願いします。
◎健康増進課長(栗田計誠 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 栗田健康増進課長
◎健康増進課長(栗田計誠 君) 失礼いたします。
 大野議員の再質問に私のほうから答弁申し上げます。
 1点目で、予算措置のほうが新たに始まっておることは承知をしております。この席で少しだけお時間いただいて、実務上の課題とさせていただいた点を説明させていただいたらと思います。
 従来の検査方法よりも制度管理の非常に複雑な部分が問題になってます。医学的な面ではなくて、国が定めております検診の手順の細分化に問題点があります。まず最初に、HPVの検査を受けますと、陽性か陰性かで1番目の分岐がかかってまいります。陽性の方は、すぐにトリアージ検査という検査に進みまして、ここで2番目の分岐がなされます。もし精密検査が必要になりますと、確定精検という形でさらに進んでいきます。逆にトリアージ検査で精密検査不要とされますと、一旦その年度は終わるんですけれど、1年後には追跡検査ということで、さらに進んでまいります。さらに、その1年後の追跡検査の結果で、3番目の分岐をしていきます。現在伊予市には、30歳以上の女性が1万4,000人以上いらっしゃいますので、検査を全く受けないという方も含めますと、この全員の方の履歴を5年間で管理をしていくと、そういうイメージが一番の課題となっています。もしこの5年間で転入・転出、さらに転出を繰り返されるような方ですと、5年前の住所地にその履歴を確認すると、こういった全国的な課題もありまして、実務上の手続が今伊予市でも国でも協議されておる、こういう状況にあることを申し添えたいと思います。
 2番目のワクチンの周知についてですが、今年度に関しては、特にHPVワクチンにつきまして接種可能な方全員に個別のはがきの案内もさらに進めております。
 以上、答弁といたします。
◆9番(大野鎮司 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 大野鎮司議員
◆9番(大野鎮司 君) 詳しく御説明大変ありがとうございました。
 私が思っていた以上に大変な状況になっているというようなことですので、私もできる範囲で国のほうにいろんなつながりを使ってしっかり、そういったところは地方としても大変困っているだということで、いち早く推進していただけるように進めてまいりたいと思いますので、そうなったときには、いち早く伊予市はやっていただけるよう、よろしくお願いいたします。
 以上で2問目を終わります。
○議長(門田裕一 君) 3問目に移ってください。
◆9番(大野鎮司 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 大野鎮司議員
◆9番(大野鎮司 君) それでは最後、3問目に移りたいと思います。
 子育て支援について2点お聞きいたします。ちょっと意地悪な質問になるかもわかりませんが、御容赦ください。
 なぜ懸垂幕を掲げるのをやめたのでしょうか。せっかくキャッチコピーもつくり、大きな幕も作りました。ですが、最近ほとんど見ません。以前にも申し上げましたが、内外に向けて発信することは大事だと思います。市の職員さんだけではなく、市民の皆様にも意識していただき、子育て世代に対する支援は、本市が掲げる3万人が住み続けられる伊予市には必要不可欠です。もう宣言すら諦めたのでしょうか、お聞かせください。
 2点目、こども誰でも通園制度を。
 今治が、こども誰でも通園制度を試行導入いたしました。このこども誰でも通園制度は、今まで保育所などを利用する際に必要条件としてあった両親が就労しているといった条件が緩和され、生後6か月から3歳の誕生日を迎えるまでの子ども、今治市に住民票があること、保育所や認定こども園に在園してないことといった条件のみで利用ができるようになっております。子ども1人当たりに対して1か月10時間までの利用と、今年度の今治市に関しては、1時間300円の利用料金のルール内で、今までは条件を満たしてないがゆえに、保育所などに子どもを預けることができなかった家庭でも子どもを預けることが可能となります。
 本市では、待機園児は書面上はいないのかも分かりません。でも将来のことを考えて、預けて働きたいけれど、要項を見て預けるのを諦めてしまっている方やおじいちゃん・おばあちゃんに頑張って見てもらっている方などがいるのではないでしょうか。3万人が住み続けられる伊予市へ子育てしやすい環境は必須です。本市も取り入れてみてはどうでしょう。
 また、この試行導入は、昨年国から発信され、今治市しか手を上げなかったように記事にありました。本市はこの情報をキャッチしていたのでしょうか。キャッチしていたのであれば、何が問題で手を上げなかったのでしょうか、お伺いいたします。
◎市民福祉部長(空岡直裕 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 空岡市民福祉部長
◎市民福祉部長(空岡直裕 君) 失礼いたします。
 大野鎮司議員より、子育て支援について2点の御質問をいただきましたので、私から答弁申し上げます。
 まず、1点目につきまして、御案内のとおり、昨年5月10日、本市が社会全体で子ども・子育てを応援するという姿勢を明確にするため、伊予市子育て応援宣言を行い、ホームページなどを介して広く周知を図るとともに、懸垂幕を掲げました。現在もその思いに何ら変更はありませんが、宣言後、クロスメディア発信を行うことで、本市の取組を広く周知し、一定の浸透が図られたこと、併せて風雨や紫外線などにより懸垂幕が著しく劣化したことから、掲示を控えたものであります。
 次に、2点目につきまして、本制度は、親の就労の有無にかかわらず、保育施設を時間単位で柔軟に利用できる仕組みを構築するもので、未就園児の親の育児負担軽減や孤立化防止、子どもの発育への好影響が期待されます。
 しかしながら、保育士不足の中、実施には、保育施設における適切な人員配置と施設整備を行い、子どもを安全・安心に受け入れる体制を整備する必要があり、方針検討を含め、一定の準備期間が必要になります。そのため、情報は把握しておりましたが、今後認定こども園化や給食の外部搬入化などを控え、まずは現保育体制の維持を優先したものであります。
 本市では、既にこの一時預かり事業やあおぞらによる子育て支援活動を実施しておりますが、引き続き本制度の事業内容や課題、近隣市町の状況、本市の保育ニーズを調査するなど、慎重に検討を重ねてまいりたいと考えております。
 なお、1点目、2点目ともその基本的な方向性は、現在本市の子育て支援策の指針となる第3期伊予市子ども・子育て支援事業計画を審議中の子ども・子育て会議において取りまとめ、パブリックコメントの後、同計画に反映してまいりたいと考えておりますので、申し添えさせていただきます。
 以上、答弁といたします。
◆9番(大野鎮司 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 大野鎮司議員
◆9番(大野鎮司 君) ありがとうございました。
 懸垂幕は傷んでるということなんですけど、外に掲げるもんですから、もっと丈夫なやつにならんもんなんですか、最初から。外に出すもんって、雨にもぬれる、風にも揺られるというもんやから、紫外線にも触れるということは分かっとってのことだと思うので、もともとあれやったらちょっとお金要るかも分かりませんけど、もう一回作り直して、やっぱり出し続けるっていうことが非常に大事なんだと思います。もし外に出すのがいかんのであれば、入った正面のあの壁にドーンと張れば、紫外線からも守られ、雨から守られ、もう常にずっと見えっ放しになりますし、そういうようなことでいいのかなと思いますが、その点どのようなお考えか、よろしくお願いします。
 あと2点目のこども誰でも通園制度の中で、多分保育士の不足であるとか、状況等もあるのかなというふうなことは大体見当はついておりました。それにもこれにも対して、先ほどのワクチンのこともそうですが、先ほどの教育委員会のALTのことに関しても、やっぱり財源がネックになってくるところがあるかなというふうなところなんで、一緒に境町に視察に行った川口議員が、午前中にもうかる市の施策の一般質問しましたので、それをしっかり執行していただきながら、お金を呼び込んできて、今日の私の午後の一般質問のやつにドーンとつなげていってもらえたらなというように思いますので、その辺の再質問で1点よろしくお願いします。
◎子育て支援課長(小笠原聡子 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 小笠原子育て支援課長
◎子育て支援課長(小笠原聡子 君) それでは、大野議員の再質問にお答えいたします。
 まず、1点目でございますが、もっと丈夫な物を作ってはどうかという御指摘だったんですけれども、私といたしましても、例えば最近はやりでありますデジタルサイネージであったりとか、そういったことも考えたりもしたんですけれども、まずこの時点でできることということで、子どもの通信であったり、子育て支援のあすなろ・みんくるの通信にキャッチフレーズを載せるとか、あとそういったことを考えております。
 そして、本庁舎1階のキッズコーナーに設置されておりますモニターでは、啓発動画を今放映中でございますので、よろしければ御覧になっていただけたらと思います。
 以上、1点目の答弁を終わらせていただきます。
◎企画振興部長(向井功征 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 向井企画振興部長
◎企画振興部長(向井功征 君) それでは、2点目の財源確保という点での御質問につきまして私のほうから答弁申し上げたいと思います。
 午前中の川口議員の一般質問の中でも申し上げましたように、これからの自治体、やはり稼ぐという努力をしていかなければいけないと。でないと、特色のある事業展開もできないというふうに考えております。そういった意味でも、最も今現状、目に見える効果として高いのは、やはりふるさと納税の増額、これは個人版・企業版も含めてですけれども、こういったところにも当然力を入れていきたいと思いますし、また個人版ふるさと納税でもこの項目に寄附をしたいというふうな方もいらっしゃいます。ですから、できるだけ伊予市として押していく事業については、そういうところで見える化を図りながら、どんどんとアピールもしていきたいと。それに加えて、活用できる交付金、補助金こういったものにつきましては、職員全体、これから研修も行いながら、そういったところも十分と考えて財源確保のほうに努めていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 武智市長
            〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) もうこの懸垂幕は、大野鎮司議員、熱い思いで一般質問して、一旦はうんというのをあなたの熱い思いが懸垂幕を作ったのは、もう皆さん周知のとおりでありますけれど、なかなか雨にも負けず風にも負けない懸垂幕っていうのは、石川啄木でもなかなか難しいかなと思うんですけど、ただ一応調べましょう。今1階に入って小笠原課長が言ったようなデジタルの枠組みはちょっと財源も要るんで、すぐはできないけれども、横張で、大野議員が言われたキャッチフレーズだけやなしに、何点か過去にも小寺課長が熱い思いで2050年ゼロカーボンなんかも打ち上げましたけれども、2階に相談室が正面入ってある横にボンと張って、紫外線とか雨にも当然中だからというのも、意外と今は昭和の人間はまだ多いんで、ぐるぐるぐるぐる回るような文字よりも、文字も大事だけど、やはりボンと大きなインパクトがあって、伊予市ってこういう宣言してるまちなんだねっていうことは、継続は力でありますんで、やるとかやらないとかというのはここで断言できませんけれども、再度調べさせて、可能であれば、懸垂幕であれば、それほどお金かかりませんので、検討させてみますので、よろしく御指導くださいませ。懸垂幕じゃなくて横の……。
            〔「横断幕です」と呼ぶ者あり〕
◆9番(大野鎮司 君) 議長
○議長(門田裕一 君) 大野鎮司議員
◆9番(大野鎮司 君) 最後に大変ありがたい答弁、市長ありがとうございました。
 これで私の一般質問は終了するんですが、とにかくじゃんじゃんもうけて、その財源を基に、他市と差別化をする伊予市にどんどん頑張っていってもらいたいですので、今後ともよろしくお願いいたしまして、私の一般質問を終了といたします。ありがとうございました。
○議長(門田裕一 君) 暫時休憩いたします。
            午後2時18分 休憩
ご利用について
  • この議会中継は伊予市議会の公式記録ではありません。
  • 録画中継は、会議の翌日から起算して、おおむね7日後(土、日、祝日を除く)からご覧いただけます。
  • 映像配信を多数の方が同時にご覧になった際に、映像が正しく表示されない場合があります。
  • 「伊予市議会インターネット議会中継」に掲載されている個々の情報(文字、写真、映像等)は著作権の対象となります。伊予市議会の許可なく複製、転用等を行うことは法律で禁止されています。