録画中継

令和5年第3回(6月)伊予市議会定例会
6月23日(金) 一般質問
無所属
平岡 清樹 議員
1. GW中の栗の里公園を見て思うこと
2. 連携協定を結んだ企業や団体と実際の活動は
3. 南伊予活性化事業について
            午前11時05分 再開
○議長(北橋豊作 君) 再開いたします。
 続いて、平岡清樹議員、御登壇願います。
            〔8番 平岡清樹君 登壇〕
◆8番(平岡清樹 君) 議席番号8番、伊予夢創会の平岡清樹です。
 北橋議長の許可をいただきましたので、通告書に沿って3問の一般質問を行います。市長をはじめ、関係理事者の明快な御答弁をよろしくお願いします。
 1つ目、ゴールデンウイークの栗の里公園を見て思うこと。
 今年のゴールデンウイーク、この3年間行動制限がかかって思うように活動できなかった様々なイベントやにぎわいが戻り、全国各地は大勢の人が都道府県をまたいで移動をし、楽しい日々を過ごしていました。その結果、人口が集中する都市圏では、コロナ前の2019年と比べて100%以上とのこと、まだまだコロナが完全終了とはいかない環境の中でも、各地では様々なイベントや催し事が行われたようです。そのゴールデンウイーク中に栗の里公園に行ってみましたが、閑散とした景色が広がっていました。なぜ私がこの質問をするかというと、平成25年6月議会で一般質問した経緯からです。あれから10年たっても全く変わらない景色が広がっておりました。10年前に私は、フラワーハウスの前の砂利を敷き詰めている多目的広場へオートキャンプ場誘致を、ホテル下にある1年間でほとんど使われていない駐車場やふれあい広場はイベント会場へ貸出しなどを提案させていただきました。そのときの市長の答弁は、どうしたらあの地域が本当に活性化できるかということを真剣に考えてきました。今後、また中山の方々とも一生懸命考えていって、そういった方向性を見いだせるのであれば、真剣に伊予市が考えていかないと駄目であると。要は、中山地域の将来をしっかりと見据えながら検討していくということは、そういったことも必要ではないかという思いであると答弁をいただいております。
 そこで5点の質問をいたします。
 1、あれから今まで10年間、中山へ、そして栗の里公園へ地域活性化に向けてどのような政策を編み出し、議論をし、実現してきたのか。
 また、10年前の市長答弁を実現すべく、今後栗の里公園の活性化について計画がありましたらお答えください。
 2、事前に過去5年間の栗の里公園でのイベント回数やイベント名、来場者数などをお伺いしました。令和2年からは、コロナで中止となり、仕方なかったとは思いますが、コロナ前までにおいても、なかやま栗まつり、花の森桜まつり以外には、ほとんどイベント等への貸出しを行っておらず、積極的に施設の利用客増を行っているとは思えません。これだけの施設をもったいないの一言であります。利用しやすい環境と受入れ体制を改めて見直しませんか。
 市が所有するほかの施設も含めて、市有地の貸出しできる情報として、ホームページや広報にも積極的に借手募集の掲載をしたり、今の栗の里公園条例の有料施設金額をもっと分かりやすく表現することで、借りやすくなると思います。
 3、そして、栗の里公園全体での令和3年度と4年度の各年度における草刈りを含むランニングコスト、その費用をお教えください。
 4、多目的広場へオートキャンプ場を誘致をとします。
 ア、10年前に私は、多目的広場へオートキャンプ場誘致を提案しました。その際の答弁では、多目的広場がヘリポートとして位置づけられているとおっしゃっていましたが、今現在でもそうなのでしょうか。
 また、10年前に質問した際に、当時の答弁では、設置されてから一度も使われていないとのことでしたが、その後現在まで実際に利用された実績はあるのでしょうか。
 イ、多目的広場をオートキャンプ場にしても、利用方法を考えれば、ヘリが離着陸できるやり方はありますし、ホテル下の駐車場でも離着陸は可能ですので、再検討しませんか。
 5、最後に、鹿牧場の鹿です。私が見たところ、非常に悪い環境での飼育になっていると感じました。今年5月8日、松山市の鹿島で、雌20頭が脱走するという事件が起こりました。土砂崩れでフェンスの下側、二、三十センチの隙間から脱走したようです。鹿島は島ですので、島外には逃げないかもしれませんが、伊予市の鹿牧場は、逃げたら山に逃走し、確実に捕獲はできないでしょう。数年すると頭数が数倍になると記事にありました。今まで以上に様々な農作物に影響が出ることは避けようがありません。
 ア、そこで、最初は何頭いて、現在何頭いるのでしょうか。
 イ、今までに起こった事故はなかったのか。事故になりかけた事例はありませんか。
 ウ、全頭去勢はしているのでしょうか。
 エ、また、どうしても市が飼育しないといけないなら、もっと環境のよいように見せることはできませんか。今の環境は、動物愛護の観点からも動物愛護精神を育む教育上も行政の管理している施設としてふさわしくありません。
 以上、5点の質問です。理事者の答弁をよろしくお願いします。
◎産業建設部長(三谷陽紀 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 三谷産業建設部長
◎産業建設部長(三谷陽紀 君) 失礼いたします。
 栗の里公園の活性化に関する5点の御質問に私から答弁を申し上げます。
 1点目につきまして、これまでの経緯について詳細な検討内容までは把握できませんが、平成28年3月に策定しました第2次伊予市総合計画には、スマートインターチェンジの早期開通を、また同時期に策定しました伊予市過疎地域自立支援促進計画には、道の駅化に伴うクラフトの里施設改修を明記し、後の中山スマートインターチェンジ、道の駅なかやまとしての整備につながっております。中山地域の将来を見据え、道路整備あるいは基幹施設を優先したという結果となります。
 栗の里公園につきましては、公園内の旧遊栗館を令和2年度から民間企業へ貸し出すなど、部分的な改善を進めており、令和2年度に策定をしました伊予市過疎地域持続的発展計画には、栗の里公園新しい生活様式対応改修として、IT対応型野外保有施設の整備等の計画を明記しております。具体的な実施には至っておりませんが、サウンディング型市場調査と申しまして、事業を検討する際に公募による民間事業者との対話であったり、優れたアイデアを把握したりという手法で成功した自治体もございますので、既存の指定管理施設も含め、地域のすばらしい素材を生かした集客力の向上につながる整備を検討してまいります。
 2点目につきまして、コロナの影響により中止となった事業を除き、この5年間の利用は11件、申請書ベースで延べ3万人余りの利用でありました。ホームページに施設情報を掲載しておりますが、平岡議員お示しのとおり、公園の貸出しが分かる情報にはなっておりません。早急に見直しを行い、利用方法や利用料金が分かりやすい表現に修正をいたします。
 3点目につきまして、令和3年度が795万2,170円、令和4年度が687万5,702円でございます。
 次に、4点目のオートキャンプ場の誘致に関しまして、まずヘリポートの利用実績につきましては、防災ヘリコプターが平成27年度から令和元年度まで、毎年防災訓練で利用したほか、平成28年及び平成30年度には、緊急出動でも利用されたようです。
 また、ドクターヘリが令和3年度に1回緊急搬送を行った実績がございます。
 次に、離着陸の方法や場所に関しましては、多目的広場の利用方針がある程度明確になりましたら、愛媛県地域防災計画との整合性を確認した上で、関係機関と調整を図りたいと考えます。
 最後に、鹿牧場の御質問についてでございますが、鹿牧場は、平成3年5月の施設のオープンに合わせ、広島県宮島から10頭の鹿を譲り受けました。その後、交配や自然死による増減を経て、現在は20頭が生息をしております。これまで事故は起きておりませんが、平成30年7月の西日本豪雨の際に、牧場内のフェンス部分の土砂が崩れ、基礎が向き出しになったことがございます。直ちにフェンスの状況や頭数を確認しましたが、脱走はございませんでした。同年にコンクリートブロックの設置や養生シートを設置して、のり面の保護を行い、被害の拡大防止に努めるとともに、翌年度にフェンス部分の基礎補強工事や修繕を行っております。
 去勢につきましては、繁殖防止対策として、平成31年2月に、愛媛県農業共済組合松山家畜診療所に依頼し、雄鹿の全頭15頭を去勢いたしました。去勢した雄鹿には、耳に黄色のタグをつけております。
 最後に、飼育環境につきまして、施設内の斜面にあった草木は鹿に食べ尽くされ、山肌が見えている状態となっております。先ほど答弁いたしました西日本豪雨のような大雨が降った場合、保水能力もないため、事故や災害につながる可能性も否めません。施設の修繕や維持費も含め、長期的に考える必要はあろうかと思いますが、まずは、鹿の個体数を減らすため、今月から市のホームページにて鹿の譲渡先の募集を掲載しております。令和2年度にも譲渡の募集を行った経緯があり、NPO法人や学校法人、幼稚園など、計12頭を譲渡しました。段階的に個体数を削減し、将来的には水害による土砂の流出や崩壊を防ぐため、のり面保護を基本とした施設環境の改善に向けて検討を進めてまいりたいと考えております。
 以上、答弁といたします。
○議長(北橋豊作 君) 再質問ありませんか。
◆8番(平岡清樹 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 平岡清樹議員
◆8番(平岡清樹 君) 御答弁ありがとうございました。
 実際されてないこととこれからされること、そして対策されることもあるとは思いますけど、私、議員になって一番最初の一般質問でこれをさせていただいたんですが、これをやっぱり、いい施設だからこそ利活用をしっかりやっていくことが大事であると。にぎわいを取ったり、実際、栗の里公園を見ても分かるように、あの施設っていうのは、行けば分かると思うんですが、本当にいい場所で利便性も高いところだと私は思っておりました。実際何も進んでないので理事者の皆さんはどう思っているのか分かりませんけど、あの施設を今回の、例えば以前も提案したんですけど、オートキャンプ場にすると情操教育にもすごい役に立つとか、そういうふだんゲームばっかりしている子どもたちがキャンプをすることによって自然と触れ合ったりとか、そういうことにも伊予市はいろいろ力を入れてるんだよと、市民には安く貸し出してもいいと思いますし、実際市民のために何ができるのかというところを考えると、例えば秦皇山で山の上のほうでやるよりも、あっこのほうが利便性がすごくいい。市外から来てもできると思いますし、実際、ほかの方から提案もいただいたんですけど、例えばオートキャンプをしてて、急に嵐になってもホテルが利用できたりとか、お風呂が使えたりとかという、非常に便利な場所だと思うんですが、そこには全くてこ入れされてないような感じがして、私はもう残念でならないので、今回一般質問させていただきました。
 いろんなことをこれからもやろうという意気込みっていうのは、答弁からも分かるんですが、実際に現実的に結果が見えなければ、やっぱり政治っていうのは意味がないんじゃないかなと。理路整然並べたところで、結果を出していくのが、私は市長の力と思いますし、これからやっていただけると期待はしております。
 鹿の件なんですけど、皆さん多分御存じだと思うんですが、鹿のあの状況っていうのは、非常によくないと思っております。もうちょっと作り物の草でもええから置くとか、例えば別の方法を考えてでも何かしなければ、去勢はされているということだったんで安心はしたんですが、私、松山市にも確認しました。二、三十センチのフェンスの下から逃げて、これぐらいの隙間からあの鹿が逃げるんです。考えると、確実に何かが起こったときには逃げていなくなるだろうなっていう思いはします。実際、一頭も捕まえられてないということでした、先日電話したときにも。鹿島の小さい島の中にいても、一頭も捕まえられない。それぐらい鹿っていうか、野生の動物っていうのは、犬や猫と違って、昼間の間は必ず山の上のほうへ上がって、人間が入れないようなことになっとんじゃないかなと思うんですけど、そういうのを聞くと、確実に山に逃げると無理ですね、そんなもん重々承知だとは思うんで。去勢しているから、僕はよかったなと思ったんですが、去勢なんかをしなかったら大変なことになりますし、去勢してなくても20頭がもし逃げた場合に、例えば農作物への被害、農家の人へどういうふうな説明をするのかというのも、もう既にリスクとして考えておかなければならないんじゃないかと思います。大雨、豪雨が起こって、もし脱走した場合に、その農家の人ががっさり畑へ行かれた場合に、どうやって説明するんですかっていうところも、もう既に考えておかないと、理事者として言われたときに逃げ道がないんじゃないかと思うんで、逆に飼い続けるのであれば、そこを考えとっていただいたらと思いますけど、鹿に関してと、これからの伊予市の栗の里公園に関して答弁いただけたらと思います。よろしくお願いします。
○議長(北橋豊作 君) 2点ですか。
            〔8番平岡清樹議員「はい」と呼ぶ〕
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 武智市長
            〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) 質問の原稿内容を見て、あっそうか、私が市長になって最初に答弁したのもそういうことなんだな、10年前を思い起こしました。
 中山、私も市会議員のときから何回も何回も行ってますけれども、フラワーハウスであったり野外公園であったり、もっと生かせることができないかなと、もう市会議員の平成17年からずっと思い続けてました。ただ平成17年から私の頭にアイデアが出なかったのは、鹿牧場だけです。ただ答弁にもありましたけれども、一応去勢もして繁殖はできないように、鹿から見たら迷惑な話なんですけれども、その枠の中で、鹿島の鹿は、多分鹿島には私はいないと思うんですけど、イノシシも鹿も泳げますから。多分もう本土っていうか、四国に来てるんだろうなと思います。鹿は繁殖はしないにしても、杉の皮とかヒノキの皮を食べちゃいますから、一気に枯れてしまうんです。そのときには、俗に言うイノシシと同じような扱いになってしまうのかなと思いますけど、できたらバンビじゃないにしても、とてもじゃないけどバンビとは言えない。でもあそこにいる以上は、今20頭ほどいるんですけど、伊予市が管理している公園かって言われたら、もうぐうの音も出ないぐらいおっしゃるとおりだと思います。ただ、何がしか今一番心配されとる脱走したときに説明がつくのっていったら、確かにつかないでしょう。だから脱走しないような努力はするし、お金はかけない程度に、公園だし、ちょっと餌の自動販売機があるんだけど、あの辺り周辺ぐらいは、上を見たら、何にも草一つも生えてない状態で、土砂崩れの要因にもなるんだけど、中山町時代に熱い思いでつくったんでしょう。ジビエのことも考えてたらしいけれども、今、我々はそんなもう位置づけはないから、譲り受けてもらう人も何件かは出たはずなんです。あそこの鹿はどっかに行っちゃって、養子縁組したところもあるんだけれど、そういったことで、今後、今心配されている、とにかく万が一脱走しないための施策、山全体がぶち壊れたんならどうしようもないけれども、幾分くぐって抜けれないような対策は再度点検をさせて、常日頃から公園管理はやらせたい。けど本音のことを言いますと、早くあそこがなくなってほしいなと思うんです。それはそれとして、とにもかくにももし有効利用が、こんなことしたらあそこへ人がたくさん集まるよっていうアイデアがあれば、私は乗っかるんですけど、なかなか皆さんには振ってるんですけど、そのアイデアがないというのも現実であります。
 そして、一番大事な花の森ホテル、遊栗館、そしてああいうイベント広場、フラワーハウスの今後の展開であります。
 まず、私が一番気にしてたのは、遊栗館だったんです。中山町が熱き思いで鳴り物入りで造った遊栗館でありましたけれども、なかなか黒字経営に至らなかったということで、令和2年に松山の認定こども園をやっているカイエイという会社の砂川君が新しい今大家になって一生懸命、彼のポケットマネーっていうか、会社の金かよく分かりませんけど、かなりてこ入れしてます。あそこの上の駐車場でも夜バルーンを飛ばしたりしていろんなことをやってるんで、今後花の森ホテル、フラワーハウス、そして今のこよみスペース(旧遊栗館)、強いて言えば、グラウンドと野外ステージ、何がしかの連携をって、何がしかじゃ誰でも言えるんで、例えば今様々な公募をして、神奈川県かどっかちょっと忘れたけど成功した、負の遺産がプラスになったとこもあるんで、オートキャンプ場がもし本当によければ、そういった切り口もあろうし、そのほかでいいアイデアがあったら、あのグラウンドは本当に使っていきたいし、まあHの文字をつくるのは簡単な話なんで、幾ら道路であろうが土であろうが。そして今御提案があった下のほとんどいつも止まってない駐車場って言うけど、止まってるときは止まってるんです。桜の花見のときはめちゃくちゃ止まってるんです。ほんで、令和2年、3年、4年とコロナでちょっと下火っていうか、あれですけど、あそこで弁当を広げて結構やってる。ほんで、あそこの入り口の斜面の桜なんかは、伊予市の中でももう本当5本の指に入る桜だと思ってます。そういったものも含めながら、今後花の森ホテルの運営者そしてこよみスペースの運営者、またフラワーハウスでやっている人たち、あそこもいろんな枠で、前は松下文治さんあたりが娘さんの演劇なんかをやってたんですけど、いいところだねって、東京の人を連れていってもおっしゃってくれてます。あとは、フラワーハウスの中の2階の在り方をもう少し変えたらどうかと、いろんな提案を受けてるんで、冒頭に言ったように、一応中山はスマートインターチェンジに最初シフトしたから、予算がそんなにないから、遅れてはいるんですけど、一応令和2年3月21日をもってスマートインターチェンジも開通したということで、今後先ほど言われた秦皇山、また松森城跡地、そしてフラワーハウスの全体の花エリア、しっかりと未来につながるエリアに私はしていきたいと本気で考えてますんで、またいろんないいアイデアがあった、ぜひぜひ御教示をいただくことを心よりお願い申し上げまして、答弁になってないかもしれませんけど、御答弁に代えさせていただきます。
○議長(北橋豊作 君) 再々質問ありますか。
            〔8番平岡清樹議員「いえ、ありません」と呼ぶ〕
○議長(北橋豊作 君) 2問目に行ってください。
◆8番(平岡清樹 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 平岡清樹議員
◆8番(平岡清樹 君) 2問目です。
 連携協定を結んだ企業や団体と実際の活動はと題して、2問目をさせていただきます。
 伊予市は、公的機関や大学そして民間企業と様々な連携協定を結んでおりますが、その連携協定について事前に企画振興部にリストを開示していただきました。理事者と議員の皆様も、伊予市が連携協定を結びましたと、新聞や広報等で時々目にしていることと思いますが、連携協定を結ぶということは、結んで終わりではなく、そこからが事業のスタートであることは言うまでもありません。当市でも数多くの連携協定を結んでいますが、何を目的に連携し、どういった活動を行い、実際どのような結果を出しているのか、質問いたします。
 1つ目、各公的機関や大学そして民間企業と様々な連携協定を結んでおりますが、全ての協定数をお教えください。
 また、連携協定名に重複しているものが多く見られます。協定名が重複している連携名と協定している数をお教えください。
 2、これだけ多くの協定を結んでおりますが、現時点で全く実行されていない取組があったり、最初から動いていないものもあるのではないでしょうか。全ての連携協定の中から幾つの協定が実行されていないか、または動いていない協定数をお教えください。
 また、現在実行されていない協定の再稼働もしくは廃止を実行していただけるのでしょうか。
 3、企業名は伏せておきますが、先日、連携協定をツールの一つとして看板代わりに営業している会社がありました。こういったことは許されるのでしょうか。
 また、今でも連携協定を結びたいといってきている企業がどれくらいいるのか。そして、協定を結ぶ前にしっかりとした企業の調査をしかるべき機関で行っているのでしょうか。
 4、連携の進め方について、幅広い政策分野において連携協力を行う包括連携協定は、企画振興部企画政策課が企業等との調整を担当し、災害や福祉などの特定の政策分野で連携する個別連携協定については、各担当部局が窓口になっていると伺いました。企画振興部及び各担当部局において、最低1年に一度は、連携協定実行率査定などの精査をするべきではないかと考えます。この提案はいかがでしょうか。
 以上、4点の質問の御答弁をよろしくお願いいたします。
◎企画振興部長(向井功征 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 向井企画振興部長
◎企画振興部長(向井功征 君) 企業との連携協定について4点の御質問をいただきましたので、私から答弁申し上げます。
 まず、1点目の連携協定の総数及び重複する連携協定名と連携協定数につきまして、人口減少、少子・高齢化の急速な進行、大規模自然災害の頻発、環境問題の顕在化など、急激な社会経済情勢の変革に対応するため、本市においても、自治体、公的団体、企業、大学等との協働を積極的に進めており、その目的や取組内容等を具体的に示したものが、連携協定であります。
 本市では、平成8年に愛媛県及び愛媛県医師会と、災害時の医療救護に関する協定を締結して以降、これまでに計113の連携協定を締結しておりますが、うち伊予市見守りネットワークに関する協定書は16の企業・団体と、災害時における応急対策業務の協力に関する協定は8つの企業・団体と、災害時における物資供給協力に関する協定は5つの団体と、災害時要援護者の一時避難のための施設の使用に関する協定書は5つの団体と、災害時の医療救護に関する協定は愛媛県及び4つの団体と、地域経済の持続的な発展に向けた連携・協力協定書は3金融機関と、災害時の医療救護活動に関する協定書は松前町・砥部町及び2つの団体と、大規模災害時における農業用水施設を活用した防災活動に関する協定は2つの団体と、地域協働事業に関する連携協定書は2つの企業と結んでおります。
 次に、2点目の動いていない協定数及び実行されていない協定の再稼働や廃止につきまして、大規模災害や渇水時の支援等に関する63の協定は、支援を必要とする事案が発生していないことから、常に対応可能な体制を維持しつつも、具体的な取組は実行されていない状況にあります。
 また、愛媛銀行と締結した空き家の利活用及び発生予防のための金融支援に係る連携協定は、相談・問合せはあるものの、金融支援に至った事例はないようであります。そのほかにも、令和元年度から猛威を振るった新型コロナウイルス感染症の影響により実施見送り、規模縮小等の状態にある連携事業が一定数ありますが、同感染症の5類への移行に伴い、大半が早期の再稼働を目指しており、諸事情により実行が困難となった取組については、廃止、失効の方向で調整を進めたいと考えております。
 続いて、3点目の看板代わりの営業の是非、連携協定を結びたい企業数、事前調査の有無につきまして、企業が自治体との協定に基づき、防災・福祉・地域振興等に取り組むことは、地域社会との良好な関係構築に寄与するとともに、企業のイメージ向上やブランド価値が高まることにより、新たな顧客の確保につながっていくものと推察されますが、企業のコンプライアンスが強く求められる時代となる中、法令のみならず、倫理的・道徳的な基準も遵守しながら企業活動を行う必要があり、当然事実と異なる説明や誇張した内容での営業を行ってはならないと認識しております。
 一方、現在連携協定に向け協議・調整を進めておりますのは4企業で、専門的な機関への事前照会は行わないものの、自治体との協働実績や企業の規模、理念、業績等の情報を入手・確認した上で協定を締結するべきか判断しているのが現状であります。
 最後に、4点目の平岡議員のおっしゃる連携協定実行率査定の実施につきまして、先ほど申し上げましたように、協定の性格上、実行されていないものが多数存在していること、また幅広い分野で取組を進める包括連携については、年度によって実施事業数や項目が異なっていることから、実行状況を数値のみで表すことは困難であります。
 しかしながら、連携協定は締結することが目的ではなく、どのような成果、効果をもたらすかが肝要でありますので、これまで以上に進捗状況の把握、実施結果の発信、社会情勢を踏まえた改善・見直し等に力を注ぎながら、多様なステークホルダーとの連携協働のさらなる推進に努めてまいる所存であります。
 以上、答弁といたします。
○議長(北橋豊作 君) 再質問ありますか。
◆8番(平岡清樹 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 平岡清樹議員
◆8番(平岡清樹 君) 御答弁ありがとうございました。
 実際、連携協定を結ぶことが、本当にこれからのスタートになるはずなので、実際これを見ても分かるように、私もいろんな連携協定の数がある中で、実際に動いてないものが結構あるんじゃないかなっていう思いがあった。そのきっかけになったのが、営業が来たっていうことなんです、伊予市と連携協定を結んだ企業ではありませんが。他市連携協定を結んだ企業が当社のほうにやってきて、連携協定を看板代わりにして、私たちは信用があるんだよっていうのを訴えてきたっていうのがありまして、こういうことが、他市のことだから僕はいいんですけど、これ伊予市の連携協定を結んだ企業がやっているというのは不本意だなっていうふうに思いました。それがきっかけになって、じゃあ連携協定はどうなっているのっていうところから始まって、実際連携協定を結んでからどういう活動をしてどういう結果を出してきたのか。実際に災害が起こってないから、連携協定を組んだ後、一回も会ってない。もう何年も会ってないっていうことが、実際起こり得るんじゃないかなっていうふうな思いがしたわけであります。その会社自体をしっかり査定をしていただく、しかるべき機関ではないにしてもチェックはしているっていうことで、そこは理事者の皆さんを信頼するとして、実際に災害になるまでは全く使わない、例えばというような連携協定を結んでいる場合、例えば1年に一度は、その担当部局であったり、企画政策課が会ったりとかということはされているのかどうか。そこでちゃんと連携協定を結んでいるのだから、伊予市と連携協定を結んでいるということを再確認をされているのかどうか。何かが起こったときに、その会社自体にも被害が及ぶ場合があると思うんですが、そういうときにも連携協定はちゃんと生きる場合があるのか、この点だけ御答弁をお願いします。
◎企画政策課長(小笠原幸男 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 小笠原企画政策課長
◎企画政策課長(小笠原幸男 君) それでは、平岡議員の再質問に私から答弁を申し上げたいと思います。
 連携協定の実行状況等の確認ということでございますが、先ほど答弁にもございましたが、113にわたる連携協定を締結しておりまして、うち63が災害や渇水時の対応というところでございますが、まず企画政策課におきましては、全般的に包括連携を主に担当しておりますけれども、こちらにつきましては、実施状況は毎年度確認をしております。こちら、今回一般質問をいただいたということで、再度内容を精査しましたところ、報告内容に企業や団体、大学ごとにちょっと差があるというところもございますので、こちらにつきましては、改めてどのような形で報告をいただくのか、またどういった形で公表するのかも含めて、もっと分かりやすいものに修正を加えていきたいと考えておりますので、こちらについては、引き続き毎年度どのような内容であったか、しっかり確認を行ってまいりたいと思っております。
 また、災害・渇水等に関する63の部分につきましても、担当部署に確認しましたところ、毎年度どこの部署が担当しているのか、また担当者名は誰かというところもしっかり確認をして、いつでも動き出せる体制は堅持しているということでございますが、こちらも先ほどの包括連携等と同じく、しっかり何かが起こってからということにならないように、連携の在り方というものを再度見直しを行いまして、効果的な事業実施に備えておきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。
 以上でございます。
○議長(北橋豊作 君) 再々質問ありますか。
            〔8番平岡清樹議員「ありません」と呼ぶ〕
○議長(北橋豊作 君) 3問目に行ってください。
◆8番(平岡清樹 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 平岡清樹議員
◆8番(平岡清樹 君) 最後の質問は、南伊予地域活性化事業について質問いたします。
 事業名称は、南伊予駅前ふれあい広場(仮称)とされており、施設においては、南伊予駅前にユニバーサル機能つきのトイレ、展望機能つきの駐輪場、遊具等を備えた広場を整備し、地域住民の憩いの場とするとともに、市外からの来訪者と市民との交流施設とするとしてあります。
 そこで、4点の質問をいたします。
 1、南伊予駅前の活性化とありますが、まずは住民の思いが一番だと思います。地元住民への周知はされているのでしょうか。まだ何もされていないのであれば、地元住民説明会などの予定をお聞かせください。
 2、29年ぶりに県内に誕生した南伊予駅が目立つからではありますが、ほかの駅にトイレ設置などの要望はないのでしょうか。特に鳥ノ木駅などは利用者も多いと伺っております。
 3、谷上山展望台の補修改築工事に4,635万円の予算計上を行い、修復しました。高さや建設工法などにもより耐用年数が違うとは思いますが、谷上山展望台が40年で4,635万円という工事は、およそ1年間に100万円の修繕費の積立てを見込まなくてはなりません。建設から40年後までのランニングにおける必要経費の概算見込みをお教えください。
 4番、また、3月議会に総工費2.2億円、そのうち一般財源約6,000万円の予算計上をしておりましたが、今後経費の圧縮等の検討はされていますでしょうか。
 以上、4点の質問に理事者の明快な御所見をよろしくお願いいたします。
◎産業建設部長(三谷陽紀 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 三谷産業建設部長
◎産業建設部長(三谷陽紀 君) 失礼します。
 南伊予活性化事業に関する4点の御質問に私から答弁申し上げます。
 まず、1点目につきましては、整備予定地について、現在地権者と交渉中ですので、用地取得の見通しがついた時点で、周知及び地元住民説明会を開催し、御要望をお伺いしたいと考えております。
 2点目につきましては、これまでにトイレ設置の要望は出ておりません。鳥ノ木駅近辺に関しても要望はないと認識をしております。
 次に、3点目と4点目につきまして関連がありますので、一括してお答えをいたします。
 本事業につきましては、整備の全体像が定まっていないのが現状であり、先ほど答弁申し上げました住民説明会等の要望を踏まえた実施設計を考えております。したがいまして、設置する構築物により公費やランニングコストは異なりますので、現時点での見込額の算出は計上できません。
 しかしながら、市の財源を活用した整備でございますので、総工費またランニングコストが過大とならないよう、構造や設備につきまして検討を進めてまいりたいと考えております。
 以上、答弁といたします。
○議長(北橋豊作 君) 再質問ありますか。
◆8番(平岡清樹 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 平岡清樹議員
◆8番(平岡清樹 君) 御答弁ありがとうございました。
 予想どおりというか、なんですけど、実際近隣住民の方への影響がなければ、何も問題ないと思うんですが、興味を持って心配されている高齢者の方も結構いらっしゃいます。協議会かな、何かでもお伺いしたんですけど、静かだから上野団地へ来たっていう方は、ちょっとどうなのって、どうなるのっていうのを実際心配されておりました。公園であったりトイレであったりっていうことであるならば、大丈夫だよという話も多く出ておりますので、ある程度はもう心配されないように。ただ説明会は、しっかりしていただいたほうが、お互いウィン・ウィンの関係の中でいいんじゃないかっていうことで、もう既にお話はしてあります。実際、この中でまだ土地の問題であったり、そんなのが出てないから、説明会はまだ日程とかは決まってないっていう認識でおりますが、早い段階で決まれば、もしくは、本来なら予算を上げる前にしてほしいなと思うところなんですけど、早い段階で決まればしていただけるかどうか、年度内にそれをしていただけるかどうかというのをお伺いいたします。
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 武智市長
            〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) 分かった上で質問されとると思うんですけど、とにもかくにも民地を買うということで守秘義務もあるし、そういう情報が勝手に先行すると、いろんな諸問題が出てくるので、用地の地権者とも今交渉してますから、問題ないとは思うんですけど、とにかく契約ができた、ある意味登記ができるまでの契約ができた段階で、契約できるイコール登記ですけど、登記できた段階で、近隣で言えば、上三谷の旗屋とか上三谷地区、上野団地とか上野地区等々には、当然のごとく説明します。多分何とか今年度中に、12月ありきとは言いづらいけれども、今年度中には説明ができると私は思ってますし、そうしないと、来年度動くであろう工事もできませんから、しっかりとその枠組みは早い段階で説明をしたいと思います。
 せっかくの機会ですので、なぜあそこかっていうのは、私は地域住民というよりも、まずもって、上野団地の通路はほとんど通らないと思うけれども、旗屋から信号で来て、貨物基地に入る道が、松前に向ける道、あそこは御案内のとおり、2024年問題、トラックの運転手の働き方改革で変わって、そして前も言ったように、あそこは四国で一番西の貨物基地になります。ということは、南予方面のトラック等々は、あそこに入ってきて、コンテナで関西や関東のほうにかんきつであったり、様々なものを運ぶようにもっともっとなってくる。それを私が思ったのは、貨物基地の工事が始まったときに、多分ここに食堂ができるかなと、御案内のとおり市街化調整区域でできません。農業を基軸とした農家用食堂等々もつくりたい。あくまでも農業は国の根幹であるというのは認識してますけど、後継者が今はいない状態で、幾分甲種農地の優良農地、道前道後の受益地とはいえ、後継者がいなかったら、そこに森ができるということになるんで、何とかいろんな形で活性化をする。地域が活性化することによって未来につながる農業が私は構築できると思ってる一人なんで、そういったことをしていきたい。
 そして、ターンテーブル、転車台が見える展望施設というのは、日本中探してもなかなかないんです。それが売りとかというんでなしに、私は、公園はあくまでもプロローグで、次のステップ、食堂でもできたらいいなって思う気持ちがある。要は市街化調整区域の今後の在り方っていうのが、私の大前提ではありますけれども、まずもってそういった意味も含めて住民説明はしっかりとしていきたいなと思ってます。
 ただ上三谷のエリアの有志が、南伊予駅からの大谷川等々もアジサイ博とかもろもろ計画もしていただいておるようで、地域を巻き込みながら、行政がどないに一生懸命旗振ったところで、それは限られてます。やっぱり地域の人たちが一緒につくってやろうよという気持ちがないと駄目だし、そして今素案中でここで言うべきじゃないかもしれませんけど、JRの駅は伊予市の中では10駅あります、10。だから、今後駅博なるものを10駅を醸し出しながら、2年後、貨物基地の公園ができるんであれば、10駅を連動しながら、大平の駅とか中山の駅とか全部連動しながら駅博をやる。毎年毎年どっかの駅で駅博めいたものをすると。そしてまた、アニバーサリーな記念イベントの年には10駅を巻き込む。なかなか伊予市っていう小っちゃな自治体で、JRの駅が10駅っていうのは珍しい、私鉄は3駅ありますけど。そういったことも考えながらの一つの起爆剤が、南伊予の貨物基地の公園であるということも御認識をいただいておると思いますけれども、改めてよろしくお願いいたしたいと思います。
○議長(北橋豊作 君) 再々質問ありますか。
            〔8番平岡清樹議員「ありません。ありがとうございました」と呼ぶ〕
○議長(北橋豊作 君) ここで暫時休憩をいたします。
            午前11時50分 休憩
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