録画中継

令和5年第1回(3月)伊予市議会定例会
3月2日(木) 一般質問
無所属
向井 哲哉 議員
1. 本庁舎の有効活用について
2. 大雪災害への備えについて
3. 伊予市の現状課題とその対策について
○議長(谷本勝俊 君) 再開いたします。
 続いて、向井哲哉議員、御登壇願います。
            〔7番 向井哲哉君 登壇〕
◆7番(向井哲哉 君) 議員番号7番、向井哲哉です。
 谷本議長に許可をいただきましたので、通告書に沿って一般質問をいたします。市長をはじめ、関係理事者の皆様の明快な御答弁をよろしくお願いいたします。
 1問目、本庁舎の有効活用についてです。
 平成29年度から順次運用を開始した本庁舎は、本年度で6年が経過しようとしています。新庁舎が完成した当時、先輩議員が、議員控室に畳のスペースがあったらええのにと言われていたことが思い出されます。当時はあまり気に留めなかったのですが、今になって先輩議員の気持ちが理解できるようになりました。本庁舎内は、幾度かの機構改革を経るうち、多くの課や会議室等が手狭になっているように見受けられ、郵便局開設を控え、庁舎全体の利活用について改めて検証する必要があるのではないかと考え、4点の質問をさせていただきます。
 1点目、更衣室、食事を取るスペース、休憩室など、職員が働きやすい環境は整備されているのでしょうか。中でも、女性活躍の推進において、女性が働きやすい環境の整備は喫緊の課題と推察いたしますが、特に体調不良時など不可欠な休憩室の設置について市の考えをお聞かせください。
 2点目、会議室、相談室など各部屋の年間利用状況と利用したくてもできなかったという事例はなかったのでしょうか。その場合に、日程の変更を行うなど、職員に加え、市民への不利益はなかったのでしょうか。
 3点目、海の見えるラウンジや3階と2階をつなぐ廊下アトリエは、せっかくのスペースを有効に活用できていないように見受けられますが、利用状況と今後の有効活用についての考えをお伺いします。
 4点目、郵便局設置により、1階で実施されていた展示、催し、期日前投票が実施できなくなります。特に、期日前投票は、高齢者や障がいのある方のことを考慮いたしますと、エレベーターがあるとはいえ、1階に設置したほうがよいのではないかと考えます。投票率の低下が懸念される昨今、今後も2階で実施する予定なのでしょうか。1階にスペースを確保する考えはないのでしょうか、市の見解をお聞かせください。
◎総務部長(河合浩二 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 河合総務部長
◎総務部長(河合浩二 君) 本庁舎の有効活用と題して、4点の御質問をいただきました。私からは1点目から3点目の御質問に答弁申し上げます。
 1点目の職員が働きやすい環境につきましては、本庁舎建設時に、更衣室、休憩スペースを整備しており、更衣室は男性用、女性用とそれぞれに設置されております。ロッカーが1人に1つ貸与されております。
 休憩及び食事を取るスペースにつきましては、1階、2階に設けておりますが、新型コロナウイルス感染症対策により、座席数を減らしているため、2階多目的スペースを昼食時に開放するなど、限られた中で間隔を保ちながら座席数を確保する工夫をしております。また、天気のよい日には、3階から5階のテラスに設置してあるベンチなども利用しているところでございます。
 なお、向井議員御指摘のとおり、女性だけでなく、男性にとっても働きやすい職場環境が、よりよい組織づくりにとって重要であります。特に、女性特有の体調不良などに対応できる休憩室として、勤務時間内は使用されていない1階宿直室の畳スペースを開放するなど、職員それぞれが働きやすい職場環境の整備に努めてまいりたいと考えております。
 2点目の会議室等の利用状況につきましては、年間利用日率は、大会議室が96%、会議室1が96%、会議室2が99%、相談室4が96%、相談室5が89%、2階多目的スペースが94%、庁議室が96%、応接室が89%で、いずれの部屋も感染症対策でのウェブ会議等の増加により、利用率が高い状況でございます。
 職員の利用に当たっては、空き状況に合わせて会議の日時を調整するなどして対応しております。
 また、市民に対しては、大会議室を申請に基づき貸し出しておりますが、これまでのところ、重複申請など不都合は生じておりません。
 3点目のスペースの有効活用につきまして、海の見えるラウンジは、職員が昼食時に使用するほか、来庁された方々には、休憩や打合せで御利用いただいているようです。引き続き、展望及び憩いのスペースとして活用していきたいと考えております。
 棚田ギャラリーにつきましては、1階で実施しておりましたパネル展示等には利用できると思われますので、方法等を検討してまいります。
 今後、建設当時には予想していなかった利活用により、会議室等の不足も予想されますが、市民また職員が利用しやすい庁舎となるよう、検討、調整してまいりたいと存じます。
 以上、答弁といたします。
◎選挙管理委員会書記長(橘かつら 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 橘選挙管理委員会書記長
◎選挙管理委員会書記長(橘かつら 君) 4点目について私から答弁申し上げます。
 議員御指摘のとおり、本庁舎期日前投票所につきましては、郵便局移転工事の開始に伴い、昨年11月20日執行の愛媛県知事選挙において、場所を庁舎1階から2階に変更いたしました。変更に際し、期日前投票所には、投票管理者の配置や投票受付、投票記載台、投票箱等の設置など、投票に係る一定の動線の確保が必要となるため、庁舎内外でシミュレーションを含めた検討を行いました。その結果、有権者がコミュニティバスを利用して投票に行くことができる、不測の事態に即対応するため、選挙管理委員会事務室を同一施設内に設置する等の理由から、庁舎内に期日前投票所を設けることは適当と判断しました。その中で、1階では来庁される方々の待合スペース等を避けて投票スペースを確保することが困難であったこと、また2階より上の階では、階段及びエレベーター1基を利用することによる投票所までの動線を考慮した上で2階に変更した経緯があります。したがいまして、本年4月執行予定の愛媛県議会議員選挙につきましても、本庁舎期日前投票所は、現時点では引き続き2階に設置する予定でございます。
 なお、今後につきましては、関係者の御意見などを参考にしつつ、その他施設の利用環境も熟慮しながら、利便性、投票率の向上に向けて投票所の設置場所を検討してまいりたいと存じます。
 以上、答弁といたします。
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◆7番(向井哲哉 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 向井哲哉議員
◆7番(向井哲哉 君) 御答弁ありがとうございました。
 2点目、4点目の質問に対しては、前向きな御答弁、誠にありがとうございます。
 1点目と3点目につきましては、再質問をさせていただきたいと思います。
 女性特有の体調不良などに対応できるスペースとして宿直室を開放するとのことでしたが、そのスペースは、ふだん宿直の方が寝ているスペースだと思います。そのスペースでしょうか。
 もう一つ、ホームページに掲載されていますフロアガイドを見てみますと、夜間・休日窓口と書かれているとこが宿直室なのではないかと思います。ここは、通常、施錠されていないんですか。これが2点目です。
 また、庁舎内において体調が悪くなった来客者も宿直室で介抱するのでしょうか。
 棚田ギャラリーをパネル展示等に利用とのことでしたが、階段状になったスペースだと思うんですけど、その場合、段差があって危険かなあと考えます。市としてはどのようにお考えでしょうか。
 以上、4点について御回答お願いいたします。
◎総務課長(西山安幸 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 西山総務課長
◎総務課長(西山安幸 君) それでは、向井議員の再質問に答弁いたします。
 まず、1点目ですが、宿直室につきましては、議員御指摘のとおりでございます。日中につきましては、施錠しております。ですので、今後、女性特有の体調不良時とか、ちょっと横になるスペースとしてあそこ畳敷きがございますので、そちらを利用する際に申し出ていただいて施錠を解除して利用にしていきたいと、そのように職員にも周知啓発してまいりたいと考えております。
 来客時の対応につきましては、今現在想定はしておりませんが、今後そういう緊急時とか利用に関しては、今後検討してまいりたいと考えております。
 私のほうからは以上答弁といたします。
◎財政課長(皆川竜男 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 皆川財政課長
◎財政課長(皆川竜男 君) 向井議員の再質問にお答えいたします。
 棚田ギャラリーにつきましては、向井議員御指摘のとおり、段差になっており、危険な部分もございますが、その利活用につきましては、総務部長からも申しましたように、今後どのように安全に使っていくか、そのあたりも含めて検討させていただいたらと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
◆7番(向井哲哉 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 向井哲哉議員
◆7番(向井哲哉 君) 1点だけですけども、宿直室というんで、本当に休憩しに行くのかなあとちょっと疑問に思ったんですけども、そこは女性職員さんとかにもそこはお尋ねしたのかなあと思ったりもあります。また、体調が悪くなった場合は、その都度、許可を得て鍵を開けてもらうようにするのでしょうか、これが1点です。
 そして、もう一つ、要望として発言させていただきます。
 私が想定していた休憩室は、どうやら休養室のようなことだったようで、休養室は、事務所衛生基準規則第21条により、事業者は常時50人以上、または常時女性30人以上の労働者が臥床することができる休養所を男性用、女性用に区別して設けなければならないと規定されています。このことからも、この市役所内でも休養できる場所は必要だと考えられますので、今後も総務部長も言われましたとおり、検討を重ね、ぜひ環境の整備に努めていただきたいと思います。
◎総務課長(西山安幸 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 西山総務課長
◎総務課長(西山安幸 君) 向井議員の再々質問に私のほうから答弁いたします。
 休憩室及び昼食スペースとしましては、部長答弁のとおり、1階、2階のフロアの奥にスペースを設けているところでございます。ただ、和室等の会議室がないため、少し横になるスペースがないということで、それにつきましては、宿直室が横になるスペースとなりますので、そちらを今後は女性職員にもそういうふうなアナウンスを、啓発をしながら、そこを利用してまいりたいと考えているところでございます。
 以上でお答えといたします。
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 武智市長
            〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) 有事の対応という部分において、市民の方が急遽救急車が間に合わない状態で横になりたいところがあるという場合は、市長室でも何でも開放します。基本的に、その固い状態でそこに横になってねっていうのもあれだから、そういった今後そういうこともにらんで対応もしてまいりたいなあ、そういう部分においては、有事対応ということは可能であると思います。
 もう一点は、宿直室にっていう部分において、もしかして向井哲哉議員の気持ちを察したときに、男性がそこに夜寝泊まりしていると。それを違う角度から見たら、ホテルも一緒なんで、とにもかくにも昼間今特にコロナ禍だから、しっかりと衛生管理もして、そこにきれいな横たわれるスペースも別枠で俗に言う寝布団というか、そういったものも採用してやってもいきたいけれども、まずは女性職員がそこでもいいのかというアンケートはしっかり取った上で今後の対応をしっかりと構築してまいりたいと思います。
○議長(谷本勝俊 君) それでは、次へ行ってください。
◆7番(向井哲哉 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 向井哲哉議員
◆7番(向井哲哉 君) 2問目、大雪災害への備えについてです。
 令和4年12月23日の大雪は、路面凍結による交通障害、着雪による倒木、電線の断線による停電など本市にも大きな影響を与えました。記録的な積雪に想定外の事態が起こったという事例もあったのではないかと懸念いたします。
 昨今の気候変動に伴い、省庁は、豪雪地帯に限らず、大雪対策の警戒が必要としておりますが、本市の大雪対策、今後の備えについて3点の質問をさせていただきます。
 1点目、令和4年12月23日の大雪による本市への影響と実施した対策についてお聞かせください。
 2点目、路面凍結による交通障害、除雪作業など、道路や公共施設における今後の対策、備えはどのようになっているのか、お聞かせください。
 3点目、思うように進まない除雪作業、交通障害により、家から出たくても出られない状況に陥った方もおられたと聞き及んでおります。そういった方を取り残さない方策が必要であると考えます。令和4年3月議会の一般質問で、人工呼吸器等を使用する方へ非常用電源の貸出し等の支援について質問をし、その際に非常用電源購入費助成について研究、検討を重ねるとの回答をいただきましたが、その後の進展についてお聞かせください。
○議長(谷本勝俊 君) ここで暫時休憩をいたします。
            午前11時57分 休憩
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            午後1時00分 再開
○議長(谷本勝俊 君) 再開いたします。
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 武智市長
            〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) 向井哲哉議員より大雪災害への備えについて3点の御質問をいただきましたので、1点目、2点目は関連がありますので、一括して答弁申し上げますが、私も根っからの現場主義の人間と自負いたしておりまして、現場を理解しておらないと、指示やまた相談に対する対応ができないということで、12月23日の朝の6時台、また翌日も中山の現地へ走ってまいりました。
 昨年の12月23日の降雪では、中山地域を中心に地域事務所周辺で約30センチ、山間部の多いところで約60センチの積雪があり、国道56号も一時通行止めになるなど、近年では平成22年12月をしのぐ大雪となりました。この大雪に伴い、山間部では、自動車での外出が困難となる地区が発生したほか、倒木が原因で、その要素があって停電となり、中山、双海地域で最大約340戸の停電が発生をいたしました。市民生活に深刻な影響を及ぼしたのは御案内のとおりでございます。
 この雪害による市の対応といたしましては、車両での移動が困難となった集落等の除雪を最優先として、国土交通省松山河川国道事務所や愛媛県、建設業協会伊予支部などの協力を得て、24日から28日の5日間、最大9社16班を投入し、速やかな道路の除雪に努めました。御協力をいただきました皆様に改めてこの場をお借りして感謝を申し上げる次第でもございます。
 また、四国電力において停電復旧作業を進める中で、雪が深く現場にたどり着けない状況が発生しておりましたので、同社と緊密な連携を図り、対象路線の除雪を迅速に行ったところでもございます。
 中山地域事務所では、市道等の除雪対策として、希望する住民に融雪剤を配布するとともに、同地域事務所と永木構造改善センターに物資配布拠点を設置し、必要とする地域住民に飲料水や食料の配達を行いました。
 さらに、停電が発生したしもなだ保育所には、災害用備蓄資材のポータブル蓄電池を配備し、暖房器具を稼働させました。
 今回の大雪では、除雪対応を中心に様々な課題が表面化したことから、2月1日、土木管理課をはじめ、地域事務所、伊予消防、危機管理課で課題の整理と今後の対応を検討いたしました。
 今後につきましては、建設事業者との緊急時の支援体制の構築や福祉事業者と連携した要配慮者の把握に取り組むとともに、市職員や消防団員の動員、共助の観点から自主防災会や広報区に対し除雪への協力も呼びかけてまいりたいと考えてもございます。
 このほか、市及び消防団中山方面隊に除雪用スコップを配備いたしましたが、今後も必要な資機材の充実に努めてまいりたいと存じております。
 なお、1月にも大雪の情報がありましたが、その際は防災行政無線等により飲料水や食料、燃料となる灯油の備蓄に努めるよう、住民への周知啓発を図ったところでございます。
 次に、火災や救急車の運行への影響を最小限にとどめるため、消防から情報連絡員を災害対策本部、または支部に受け入れるなど、緊密に情報共有を図りたいと考えております。
 また、伊予消防では、除雪用スコップや胴長の、胸まで上げるゴムの道具ですけれども、また救急車までの傷病者を搬送するためのバスケットストレッチャーと呼ばれるプラスチック製の担架のほか、通常救急車には3人が乗務しておりますが、除雪や傷病者搬送に係る不測の事態に備えて、救急車への除雪資機材の配備と救急隊の増員など、資機材と体制の両面において協議検討を進めることといたしております。
 さらに、昨年末の大雪を踏まえ、県と一般社団法人愛媛県建設業協会が、除雪作業などを対象にした雪害ボランティア制度の運用を開始いたしました。これは、市町災害対策本部からの要請に応じて、協会からボランティアが派遣されるもので、道路の除雪が完了した地域において、人家入り口までの除雪などが対象となります。過疎、高齢化が進み、自助による除雪が困難となりつつある状況を踏まえ、この制度を積極的に活用していきたいと存じております。
 次に、公共施設の雪害対策につきましては、中山地域の公共施設を中心に、スコップや融雪剤等必要な資機材の整備を図り、住民の利用に支障がないよう努めてまいりたいと存じます。
 最後に、3点目につきましては、令和4年3月議会において向井哲哉議員より御質問をいただきました本件に対し、やむを得ず自宅などで過ごされる状況も想定されますので、今後議員御提案の非常用電源の貸出しや購入費の助成につきまして、先進自治体や県内各市町の状況を踏まえ、研究、検討を重ねてまいりたいと答弁いたしました。
 その後、調査しましたところ、県内におきまして、人工呼吸器等非常用電源装置購入費の一部を日常生活用具給付対象機器として助成している市町は、令和4年度に1市1町、令和5年度から予定している市町は3市と把握いたしました。
 本市といたしましても、事業実施に向けて鋭意準備を進めてまいりたいと考えております。
 以上、答弁といたします。
◆7番(向井哲哉 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 向井哲哉議員
◆7番(向井哲哉 君) 御答弁ありがとうございました。
 山間部の多いところで約60センチとの積雪とのことでしたが、雪に慣れていない方や特に高齢者にとっては、除雪作業など雪による危険なことがあると思います。個人的でできる対策、また事故の防止について、ふだんから周知していくことも大切なのではないかと考えられます。そこに関しまして、市の考えをお聞かせください。
 そして、人工呼吸器等用非常用電源装置の助成について、事業実施に向けて準備を進めていただくとのことですが、実施する方向であると解釈してもよろしいんでしょうか。
 また、時期はいつ頃になるということで考えておりますでしょうか。
 以上、2点再質問させてください。
◎福祉課長(米湊明弘 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 米湊福祉課長
◎福祉課長(米湊明弘 君) 私から、向井議員の2つの質問の2点目について答弁いたします。
 先ほど市長答弁で申したとおり、実施する市町の状況を確認し、対象者の要件、対象用品の要件及び耐用年数の設定、給付基準額を精査し、財政部局と協議を図り、令和6年度に向け検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
◎危機管理課長(宮崎栄司 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 宮崎危機管理課長
◎危機管理課長(宮崎栄司 君) 向井議員の再質問、1点目にお答えをいたします。
 除雪の際の危険性の周知等をということでございましたが、確かに報道等でも除雪の際のけがといったものも報道されておりまして、その危険性につきましても、またホームページでどういったところに注意をすべきかといったような点も併せて周知を図ってまいりたいというふうに考えております。
 あわせまして、答弁書の中にもございましたけれども、雪害ボランティアという制度もございますので、そういったところも併せて強力に積極的に活用を考えていき、けがのないような除雪体制というものを構築をしていきたいと存じます。
 以上でございます。
◆7番(向井哲哉 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 向井哲哉議員
◆7番(向井哲哉 君) 適切な御答弁ありがとうございます。
 令和6年度に事業実施ということをしていただいていることで安心しました。本当にありがとうございます。
 以上で2問目の質問を終了させていただきます。
○議長(谷本勝俊 君) それでは、次へ進んでください。
◆7番(向井哲哉 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 向井哲哉議員
◆7番(向井哲哉 君) 最後の3問目の質問に移りたいと思います。
 伊予市の現状課題とその対策について。
 人口減少、少子・高齢化の進行、公共施設の老朽化や空き家の増加など様々な課題が顕在化している中、本市では、「まち・ひと、ともに輝く伊予市」を基本理念とする第2次伊予市総合計画をまちづくりの指針として策定し、喫緊の課題である人口減少社会への対応に対し、武智市長の強いリーダーシップの下、職員一丸となって様々な観点から積極的に取り組んでおられることと存じております。これまでも3万人が住み続けられるまちを目指した取組を推進していると伺っておりますが、今後何が必要か、また何に取り組むべきかなど、率直なお考えをお伺いいたします。
 1点目、伊予市のイメージや認知度を知るためには、市外の方から見た伊予市はどのような印象かを知る必要があると考えます。例えば、富津市や塩竈市では、インターネットを活用した市外居住者アンケートを実施しておりますが、本市では市外の方を対象としたアンケートの実施をしたことはあるのでしょうか。また、その結果分析から、どのような課題が浮かび上がってきたのか、教えてください。
 2点目、3万人が住み続けられるまちを目指すためには、移住促進とともに、人口流出を防ぐことも重要課題であると考えますが、市の具体的な対策についてお聞かせください。
 3点目、伊予市の強み、魅力についてどのように認識されているのか、またその分析、発信の方策について市の見解をお聞かせください。お願いいたします。
◎副市長(青野昌司 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 青野副市長
◎副市長(青野昌司 君) 向井哲哉議員より、伊予市の現状課題とその対策について3点の御質問をいただきましたので、私から答弁申し上げます。
 1点目の伊予市が抱える課題に対する市外居住者アンケートの実施につきましては、市外での特産品販売会や大学の学園祭、サイクリング普及推進の機会などを利用してアンケートを実施しております。それぞれアンケートの目的や内容は異なりますが、伊予市の認知度や訪れたことがある回数への回答を見ると、若い世代ほど低い結果となっており、情報発信の重要性を認識しているところであります。
 次に、2点目の人口流出を防ぐ方策につきましては、本市の人口動態を見ますと、県内他市町同様、20代の男女の転出が多く、10代においても、進学、就職での転出者が多い現状にあります。
 一方、この直近の5年では、その他の世代において社会増に転じております。特に、10代未満は390人、30代は294人の社会増となっており、本市の子育て施策が一定の効果を発揮しているものと考えられます。
 今後は、ターゲットを明確にし、若い女性が働きたい企業の創出、女性が働きやすい環境や出産、子育て環境等の整備に併せて、女性が輝き、活動する地域づくりが必要であると考えております。
 また、一度市外に転出した若い世代が本市に戻る機会を創出するために、同窓会開催支援補助金の制度を新たに創設する予定です。地元に残り、豊かに暮らす、楽しく暮らす同級生との交流により、Uターンの動機づけやふるさとを思う気持ちの醸成を図ってまいります。
 次に、3点目の伊予市の強み、魅力の分析、その発信方策につきましては、地理的条件としては、市街地があり、田園があり、海があり、山があり、移住希望者からも程よい田舎として認識されているところであります。また、高速道路のインターチェンジや松山空港へのアクセスも近く、JR伊予市駅と伊予鉄道郡中港駅は、国道378号を挟んで向かい合わせであり、四国では類を見ないJRと私鉄との接続環境のよさであります。
 一方、内閣府の地域経済分析システムRESASでは、伊予市の経済に影響力の高い産業として、食料品の製造と農業が高い数値となっております。現在、地域力創造アドバイザーや今年度連携協定を締結した一般財団法人地域活性化センター職員とでRESASなどの地域経済循環分析システムの活用に向けた職員研修を行っているところであります。職員自らがこうした分析システムを使い、本市の持つ強みや近隣市町と比べての弱みと感じる部分を的確に分析、把握し、今後の施策に生かしてまいりたいと考えております。
 また、情報発信の方策については、今年度若手職員で組織した伊予市魅力発信プロジェクトチームにおいて、伊予市公式SNSの有効活用について調査研究するとともに、インスタグラムを活用した伊予市の認知度を高めるための実証事業を行いました。先日、検証結果の報告と併せ提案がありましたので、これらも踏まえ、情報発信の在り方についてより効果的に運用できるよう見直してまいりたいと存じます。
 なお、令和5年度事業では、移住・定住の推進や関係人口創出を目的とするシティプロモーション特設サイトを新たに構築する予定です。開設後は、当該サイトを活用し、市外への情報発信に加え、市外在住者へのアンケート調査の実施や伊予市ファンクラブ会員等への個別アプローチなど発信力の強化に努めてまいります。
 以上、答弁といたします。
◆7番(向井哲哉 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 向井哲哉議員
◆7番(向井哲哉 君) 御答弁ありがとうございました。
 市外居住者アンケートにつきましては、例えば富津市、このようなアンケート調査、報告がありますけど、中には嫌なことも書いたりしているんですよね。観光で訪れたくないと思われる方のその理由というので、これといった特別なものがないというのが何と50%以上を占めてたり、そういうような例えば来訪したくない理由、あと移住したくない理由など、そういうことも質問して、それを分析するような報告書があったりもします。市外からの目線は参考になると私も考えます。ずっと私もここにいますので、あまりそういうことに対しては鈍感なとこがあって、自分も好きで住んでいるわけですから、分かりにくいとこもあります。そのような市外からの目線がやっぱり参考になると思いますので、伊予市が市外の方にアンケートを実施する場合、どのようなことを質問だとか、聞いてみたいというものはありますか、まずこれ1点です。
 そして、10代未満は390人、30代は294人の社会増、これは親子だと考えられますが、個人的な感覚では、保育所、幼稚園、小学生が増加したようには感じられません。増加した地域別割合を教えてください。
 それと、それに引き続き、子育て施策が一定の効果を発揮しているとのことですが、具体的にはどのような施策が効果を発揮しているのでしょうか、お答えください。
 そして、女性が輝き、活躍、活動する地域づくりが必要である、このように答えられております。それは具体的にどのような地域づくりであるとお考えでしょうか。
 次5点目、伊予市の強み、魅力の分析ですが、海、山がある、空港へのアクセス、駅については駅がこのようにあると。これ最近始まった環境ではないと思われます。何年も前からあった環境で、それでも人口減少しているという現状についてどのようにお考えですか。
 このえひめ人口減少対策重要戦略の中でも、愛媛に居続けたい、県外に出ても愛媛に戻りたいといったような愛媛でやりたいことを実現したいと思われる地域によることが重要であります。ほかの市町よりも伊予市を選んでもらい、例えば松山市とか松前町とか近隣のところといいますと、それではなく、伊予市を選んでもらい、伊予市に帰ってきてもらうためにはどうすればよいか。先日、市長の所信表明の中でもございましたが、令和5年は3万人が住み続けられる伊予市の実現に向けて攻めの姿勢でギアチェンジして、人口減少対策を最優先課題に掲げるという文章もありました。今後何がそれに必要か、また何に取り組むべきかなどについて具体的にもう一歩踏み込んで分析した魅力は本当は何なのか、よろしければこれまで愛媛県で培われた豊富な知識や経験による広い視野を持っておられる副市長のお考えをお伺いいたします。
 6点になりましたかね、よろしくお願いします。
◎副市長(青野昌司 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 青野副市長
◎副市長(青野昌司 君) 幾つかの各論にわたる論点は、担当のほうからお答えをいたします。
 まず、1点に関わる話になるんですけども、議員おっしゃるように、分析するに当たっては、よそ者視点というものが大変重要になってくる。この町に生まれて育ってずっと生活している方は、この町を大変愛してらっしゃって、とても重要な話であると思うんですけれども、どうしても当たり前の環境、当たり前の景色、当たり前の日常というようなことで、冷静に客観的に事実を把握するということではなかなか難しい点があろうかと思います。そういう面で、いい点もそうでない点も事実を把握するためには、よそからの情報、それからよそから来た人の意見を聞くということが非常に重要な話になってくると思います。私ということで申しますと、今先ほどの質問にも関わるんですけども、交通環境や自然環境や風土以上に伊予市は来てみて実は人情豊かな、人がいい、歴史のある町だというふうに考えておりまして、やはり人と人との接点というものが深まれば、この町はもっと関係人口、交流人口が増えていくんではなかろうかなと。ですから、先ほどもリピート、リピーターの話があったように、何度も訪れたくなるようなまちづくりを目指していく、一見さんを数多く、観光客を受け入れていくというよりは、なじみのある人々や関係のある人々や何か親戚じゃないんだけど親戚のような感じになってくれるような人々をどんどん増やしていく、そういう縁のある人々を増やすような施策をセンターラインに置いていくということが非常に重要なんじゃないかなというふうに考えております。取りあえずそういうところでよろしくお願いいたします。
◎企画振興部長(向井功征 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 向井企画振興部長
◎企画振興部長(向井功征 君) それでは、私のほうからまず子育てに関連してどのような施策が増加につながっていったか、具体的なところというところでお答えしたいと思いますが、伊予市のほうでは、従来、武智市政になってから子育てに力を入れておりまして、例えば病児・病後児保育であるとか、保育関係を強く政策推進してきたかなあというふうに考えております。具体的にこれ1点だけでそこを捉まえて人口が増えたというふうには私どもも考えておりません。ですんで、子育ての政策も含めて、その他の環境面、そういったところも併せて総合的な施策の結果だというふうに考えております。
 それから次に、女性が活躍できる場というところでございますが、まず人口減少が進みますと、雇用のほうが少なくなってまいります。就業人口も減ってまいります。そういうところで、地域の経済も弱まってくるというところで、何とか女性のほうにも仕事が続けられる環境づくり、これが必要なところにもなってまいります。ですから、まずは職場内での子育てをしながら当たり前に子育てのために休めたりとか、それは男性職員も含めて、そういうふうな風潮が整うような、それをまず伊予市役所という一事業所ではありますけれども、こちらのほうから取り組むことによって、市内の事業所の皆さん方にも波及できたらいいなというふうには考えてございます。
 また、地域のほうでの子育てというか、女性活躍ということでございますけれども、なかなか例えば自治会活動なんかで女性が参画しにくいという声は以前からあるのは私どもも把握をしております。これは、繰り返しそういった地域の比較的年齢層の高い方々に対しまして、そういったこれからは男女共同参画社会の実現に向けた施策というものを市役所も推進しているということを十分周知をしてまいりたいなというふうにも思っております。
 それから、いわゆる地理的条件で優位性が立っているところでも人口減少しているじゃないでしょうかということでございますけれども、こちらにつきましては、先ほども答弁で申し上げましたように、やはり情報発信力、ここの強化が必要だと思ってまして、来年度から市外の人に対しまして、専用のポータルサイト、こちらのほうを立ち上げて、市外の方向けに特化した情報、そういうふうなものを発信していきたいなと思います。
 それから、最後、人口減少対策、今年度強化してまいりますというところでございますが、実は人口減少の9月に愛媛県の発表があった際に、市長のほうから直ちに指示がございまして、全職員対象でレポートの提出を求めました。対象者の約8割近く、78%の職員からそのレポートが提出がありまして、これら中身見てみますと、やはり子育ての関連の施策が多かったと思いますけれども、こういったものもまとめながら、来年度早々にプロジェクトチームを立ち上げまして、愛媛県の交付金の活用とも併せて、具体的な事業というのを選別、選択していきたいと思っております。
 以上、答弁といたします。
◎地域創生課長(松本宏 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 松本地域創生課長
◎地域創生課長(松本宏 君) 向井議員の再質問に部長の補足をする形で答弁させていただきます。
 まず、アンケート調査ですが、どちらかというとプラス面のアンケート調査を実施することがよかったりする、伊予市の魅力ある施策はどこだとか、伊予市の行ってみたいとこはどこだとかというふうな質問が多かったですので、次年度以降、こういうふうな市外の方にアンケートする際には、マイナス面のアンケートについても行っていきたいと考えております。
 あと10代未満、30代の人口が増えている地域につきましては、昨年度、2020年度においては、新川地区であったり、米湊地区、下三谷地区、上野地区が10代、30代の社会増が増えておるところでございます。
 以上、答弁といたします。
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 武智市長
            〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) 部長と課長の補足をさせていただきます。
 今の質問で私の耳に残ったのは、要はあえて合併した年度を言いますけれども、平成17年と今との環境は全然変わってないじゃないか。なのになぜ減ってるのと、魅力があるというのになぜ減ってるの、そういうふうな質問であったのかなあと思ってます。基本的には、向井議員も分かっているように、要は赤ちゃんの声が聞こえない、要するに新しい命の誕生が少ない、年間500人以上の方々が自然減で鬼籍に入り、そして150人ぐらいしか新しい息吹が生まれてこない、ここに大きな人口減少の核があるんです。それは、どの自治体も一緒なんで、じゃあ伊予市はどうするの、その枠で今部長や課長が申し上げましたある意味魅力の発信とか、もろもろの枠組みが必要になってくるけれども、やはりその段階でいうと、あえて私が市長に上げていただいた年度をゼロとすると、平成25年から今まで、やはり種まきの時間帯も必要になってくる。今は令和5年ということで、幾分花もついてきた。あとはもう少したったら実もなってくる施策も講じてます。そういった枠組みの中で、様々な方々が伊予市に魅力を感じてもらい、その移住・定住も大事ですけれども、常に言っているのは、やはり今の小学生たちが、あえて言えばまだ見ぬ新しい命が、居を構えるならこの伊予市がいいよね、新しい生活をこの伊予市で築いていこう、そういう機運を少なくとも今年度中に醸成を仕上げないと、もうそれは無理だよねということをしっかり職員は認識してます。その枠の中で鋭意取り組んでまいりますので、向井議員におかれましても、さらなる御提案、御教示、また御高配を賜りますようにお願いを申し上げます。
◆7番(向井哲哉 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 向井哲哉議員
◆7番(向井哲哉 君) 分かりやすい御回答のほう、ありがとうございました。
 向井部長のほうからは、市外の方向けのポータルサイトを開設されるということで、ありがたいことだと思います。そして、市長からも花となり、実となりと、これから増えていくと、それを期待しております。また、副市長からもいいことをいただきました。そういう言わば自然だけではなく、伊予市の人情味があると、確かに本当に僕も思います。先日、ワールドカフェ方式による議会報告会を南伊予地区でも行いました。市民の皆様と意見交換をしましたが、伊予市にずっと住み続けたい、また伊予市に帰ってきたいと考える方が本当に多いなあと感じました。先日、観光議連でも訪問しました宇和島市でもいただいた袋にも印刷されてましたが、うわじま、まじわうと印刷してました。確かに人とのつながり、地域愛を大事にしていく、そういう方々を今後も増やしていくため、私もいろいろ提案、また努力をしていきたいと考えております。
 先ほどの文章の中でいいなあと思ったのが、移住希望者などからも程よい田舎として認識されているところでありますと。程よいという言葉、本当に僕何かほっこりするような、本当にいい言葉だと感じました。その中で、議会報告会をしたときに、中でも移動居酒屋があればよいという意見が一番いいねシールが張られてました。そこで、それ面白いなあと私も思ったのですけど、この程よいということで、そこで私もその特性を生かし、ヒントを得、伊予は程よい、ほろ酔い、ちょうどよいを押していくんがいいかなあと思ってしまいました。3万人が住み続けたいと思える伊予市を実現する施策、先ほども市長が話していただきました。それに期待して、私の今回の一般質問を終わらせていただきたいと思います。何かあれば。ありがとうございます。
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 武智市長
            〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) 移動居酒屋っていうのも、お酒が飲めない人でもそういったところが来たら食事もできるしいいなあ。御案内のとおり、双海では、夜に屋台出して、年に1回か2回やってますよね。そういうところも今双海町の人口も3,100人ほどですけれども、やはり地域を愛する人たちが、人を集めて何かをしようという取組が大事だと思います。本当に今の向井議員が言った3つのフレーズがしっかり私も頭に入れていきたいと思います。やはり、先ほどじゃないですけれども、基本的には伊予市はインクルーシブな自治体じゃないといけないなと、そのように門田さんからも教わりましたので、よろしくお願いいたします。
○議長(谷本勝俊 君) お疲れさまでした。
 暫時休憩いたします。
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