録画中継

令和4年第4回(9月)伊予市議会定例会
9月6日(火) 一般質問
無所属
向井 哲哉 議員
1. 地域住民に親しまれる公民館を
2. 伊予市が目指す地域創生とは
3. こども家庭庁の創設を視野に入れた伊予市の「子どもまんなか社会」の体制について
            午後1時32分 再開
○議長(谷本勝俊 君) 再開いたします。
 続いて、向井哲哉議員、御登壇願います。
            〔7番 向井哲哉君 登壇〕
◆7番(向井哲哉 君) 議員番号7番、向井哲哉です。
 谷本議長に許可をいただきましたので、通告書に沿って一般質問をいたします。市長はじめ関係理事者の皆様の明快な御答弁をよろしくお願いいたします。
 1問目です。地域住民に親しまれる公民館と題しまして。
 地域住民にとって公民館は、学習拠点であり、また交流の場でもあります。文部科学省の規定では、公民館は住民同士が集う、学ぶ、結びことを促し、人づくり、地域づくりに貢献する施設とされております。近年、少子・高齢化や核家族化が進み、住民相互のつながりが希薄になっている中、地域コミュニティの活性化、まちづくりの拠点、防災拠点などの役割も期待されております。
 しかしながら、昨今の利用者の年齢層は、団塊の世代をはじめとする高齢者層が比較的多く、その方々も年齢を重ねるにつれ、徐々に行事への参加が難しくなってきているように感じます。このような事態を解決するためには、公民館が地域住民全体に気軽に集える場として認識されること、集いやすい環境整備を行うことが重要であると考えます。
 そこで、地域住民に親しまれる公民館に関して、3つの質問をさせていただきます。
 1問目、現在伊予市においても、様々な講座や行事により生涯教育の推進が図られていることと認識しておりますが、公民館の施設別、年代別、性別の利用状況、そのうち特に児童・生徒について、その利用数や利用目的、時期など、利用状況を教えてください。
 2点目、こちら添付をさせていただいておりますが、郡山市の事例を参考に、空き部屋を学習スペースとして開放したり、図書室を充実させたり、子どもの居場所づくりを行い、放課後児童クラブへ通っていない高学年の児童や生徒などがいっぱい集う公民館を目指してみてはどうでしょうか。伊予市の見解をお聞かせください。
 3点目、上野地区公民館は、1階が駐車場となっており、高齢の方や足の不自由な方、障がいのある方などにおいても、事務所のある2階や3階へ行くには階段を上がる必要があり、そのことが大変な負担になっているという話を耳にします。このように不便な公民館は、市内のほかにはないと思います。2階玄関入り口付近にある植栽スペースを一部削り、駐車スペースをつくるなど、利用しやすい環境整備を提案したいと思いますが、伊予市としての考えをお聞かせください。これも同じように航空写真とその場所の写真を添付しております。それも皆さん御参考にしてください。よろしくお願いします。
◎教育委員会事務局長(窪田春樹 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 窪田教育委員会事務局長
◎教育委員会事務局長(窪田春樹 君) 失礼いたします。
 地域住民に親しまれる公民館をについて私から答弁申し上げます。
 本市には、伊予地区に4つ、中山地域、双海地域にそれぞれ1つの公民館がございますが、中山と双海の地区公民館は、地域事務所との併用となっていたり、公民館施設を有していないなどの理由から、伊予地域の公民館についての回答とさせていただきます。
 1点目の公民館の施設別、年代別、性別の利用状況につきまして、令和3年度の実績では、成人による和室・会議室の利用がほとんどで、調理実習室及び図書室の利用は、非常に少ないのが現状です。性別では、男性の利用が約4割、女性の利用が約6割となっており、成人利用の目的は、ほとんどが社会教育関係団体によるサークルなどの活動のための利用となっています。
 次に、児童・生徒の利用数や利用目的、時期についてでございますが、上野地区公民館では、全体の4割を超える利用率となっています。これは、放課後児童クラブが年間を通じて活用していることが主な要因で、他の公民館では、1割から2割程度の利用が、スポーツ少年団や公民館事業への参加が主体となっています。
 2点目の子どもいっぱいの公民館を目指すにつきまして、子どもの居場所づくり及び施設の有効活用の面からも、使用されていない施設を学習スペースとして開放する郡山市の取組は、とても有意義でありますことから、早期に実施すべく取り組んでまいります。
 また、図書室につきましても、図書の充実など、利用者の方に喜んでいただける取組について、図書館の担当者を含め協議を行ってまいります。
 3点目の上野地区公民館の玄関入り口付近に駐車できる環境整備につきましては、1階が駐車場、2・3階に事務室や会議室などがあるため、現在2階玄関入り口付近に障がい者用1台分の駐車スペースと駐輪場を整備しておりますが、車でお越しの多くの方は、階段を利用いただくことになります。
 そこで、議員御指摘の新たな駐車スペースの整備につきましては、駐車場整備を含め、気軽に集える公民館とするため、玄関入り口付近の在り方について、地域関係者による公民館運営委員会の御意見を参考に検討してまいりたいと考えております。
 以上、答弁といたします。
○議長(谷本勝俊 君) 再質問ありませんか。
◆7番(向井哲哉 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 向井哲哉議員
◆7番(向井哲哉 君) 成人による和室・会議室の利用がほとんどということで、調理実習室利用は非常に少ないというのがありましたけども、これは高齢者が多いのではないかと考えられます。そこで、やはりまたここで駐車場の整備が必要になってくるのかなと考えます。そして図書室の利用も非常に少ないということで、先ほど提案しました子どもに開放できるんじゃないかなというふうなことも考えられます。コロナ禍により公民館の利用は少なくなっていることも推測いたしますが、コロナ禍でイベントが少なくなっている今、今まででも職員の方がふれあい運動会とか、もう汗を流してやられておるのを頭が下がる思いで拝見させてもらったりお手伝いをさせていただいております。逆を言えば、いまだからこそほかの業務に目を向けることができる時間が確保できるものかと思われますので、子どもが集えるスペースについて考える機会をつくっていただくことが可能か。
 ほんでまたもう一つは、利用促進に向けてどのような工夫をされる予定なのかをお聞かせください。
 公民館運営委員会の御意見ということもございますが、そこにはその点についても話されるのか、その点をお聞かせください。
◎教育委員会事務局社会教育課長(岡市裕二 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 岡市社会教育課長
◎教育委員会事務局社会教育課長(岡市裕二 君) 失礼します。
 向井議員の再質問に私のほうから御答弁させていただきます。
 御質問いただきました駐車場が利用しにくいことにより、調理実習室または図書室、その辺の利用が下がっているのではないかという趣旨であったかと思います。
 先ほどの局長の答弁にもありましたとおり、上野公民館のソテツ等が植わっているところ、こちらスペースが確かにございます。こちらのほうを市のほうで駐車場にするという方針を決めるためには、局長が申しましたように、運営委員会こちらのほうに、地元の区長、老人クラブ、またPTA、各種団体の方が委員となって入っておられます。それと今年度から上野公民館で子どもたちによる花いっぱい運動というか、フラワーのプロジェクトをしております。花等を植えるスペースも若干は必要かなというところもございますので、どの程度の駐車場を整備したらいいのか、また先ほど申しました庭をどの程度残すのか、その辺も含めて駐車場の整備台数、この辺を公民館運営委員の方に御意見をいただきまして、それを参考にどのように整備をしていくか、市の方針を定めたいと考えております。
 それと、空きスペースのところなんですけれども、図書室のみならず、空いてる会議室・和室こちらについても、できる限り開放していきたいというふうには考えております。特に図書室につきましては、局長答弁にもございましたように、図書館担当者と図書の充実に加え、来年度から図書館が指定管理者になることから、図書館の配本サービス、こういったものも適用できるかどうか検討を重ねて、より子どもたちが利用しやすい図書室にしていきたいというふうに考えております。これにつきましては、上野のみならずほかの公民館でも実施したいというふうに考えております。
 あと公民館全体の利用促進についてでございます。
 社会教育課のほうとして公民館事業、こちらは、例年の事業をそのまま行うのではなく、新しい事業をどんどん計画をして実施するように今現在取り組んでおります。新しい取組の中で公民館の施設を利用した事業を数多く展開していきたいというふうに考えておりますので、また新たな事業を計画する上で重要事項として認識させていただきたいと思います。
 以上、答弁といたします。
◆7番(向井哲哉 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 向井哲哉議員
◆7番(向井哲哉 君) 伊予市のよさを生かしまして、地域の人に優しく見守ってもらえる子どもたちというものが、僕も理想やと思って、笑顔で伸び伸びと暮らしていってほしいと考えております。
 子どもの居場所をつくってやることは必要で、家庭や学校だけじゃなく、そのほかの第三の場所、第三者が地域の人を見守るということも、大人が子どもの異変に気づいたりすることで、いろんな見守りにつながっていけるものと思っているんです。そこで人間のつながりというものは、一朝一夕にはなかなかいかないということでもありますので、地域の活性化、子どもの見守りにつきましてこのような活動を私も引き続き提案していきたいと思いますので、いろいろ考えていただきましてありがとうございました。
 最後に1点だけ、これから10年後とかにまた長寿命化計画とかが各公民館であるとお聞きしておりますけども、そのときまでちょっといろんなことが引き延ばしされてもよわるんで、まあ言うたら、あと10年後とかになりますと市長も70後半になります。それで市長として早めにそういう高齢者の足の悪い人とか、その人のために駐車場を設けたいという気持ちはございますでしょうか。よろしくお願いします。
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 武智市長
            〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) 上野の公民館、1階のソテツを熱い思いで作った方々の意見も聞いた上で、あのソテツを完璧にのけないと駐車場は構えられないので、私はのけたらいいと思うんです。1階から3階まで上がるためのエレベーターを構築するだけの余裕は今ないんで、取りあえず1階をきれいにして、さっと2階の事務所に入れるようにしたいなと私は思ってるんです。でもそれぞれやっぱり地域の声もしっかりと聞いて、私が75っていうのは、10年後の世界なんだけど、これからの75歳っていうのは元気なんです。私たちが敬老会で呼ばれて私が言うのは、これからの伊予市の元気は、75歳以上の人がつくっていくんですよと言っているのは、なぜかというと、もう御案内のとおり、令和7年には伊予市の人口、5人に一人が75歳以上になっちゃう。でもそれはそういう位置づけで、じゃあ後は問題は、若い人に伊予市で結婚してもらう。でもやはり、今住んでいる高齢者の方々が、電動カートとか乗りながらでも、さっと公民館に行けるような、例えば車で駆けつけても、さっと行けるような、それが当然、俗に言う誰一人置き去りにしない伊予市ということで、バリアフリー化を進めていきたいなと思っておりますので、私75まで生きてるかどうか分かりませんけれども、頑張ってまいります。どうぞよろしくお願いします。
○議長(谷本勝俊 君) それじゃ、次へ行ってください。
◆7番(向井哲哉 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 向井哲哉議員
◆7番(向井哲哉 君) それでは、2問目に移らせていただきます。伊予市が目指す地方創生についてです。
 次に、伊予市が目指す地方創生についてお伺いします。
 平成17年4月の市町合併以降、伊予・中山・双海地域は、歴史と自然に育まれた風土・食材・文化などの地域資源を生かし、特色のあるまちづくりを進めてきました。
 中山地域においては、スマートインターチェンジや道の駅などの拠点整備を行い、特産品をPRし、都市住民との交流を図り、双海地域においては、ふたみシーサイド公園の大規模改修により特産物を活用した地域活力の創出、観光誘客に取り組んでおります。
 しかしながら、中山・双海地域では、過疎化、少子・高齢化が急速に進み、特に中山地域では、平成17年から令和2年の15年間で人口の40%に当たる1,620人が減少し、このままでは地域コミュニティが維持できない集落も存在するという厳しい状況にあります。
 地域創生とは、各地域がそれぞれの特性を生かして自立的で持続可能な社会をつくるため行われる施策であり、地域資源を生かし、伊予市の実情に即した長期的な視点での取組が必要であると考えます。本年4月1日の機構改革により地域創生課が設置され、今後本格的に地域創生に向けた施策を展開していくと認識しております。
 そこで、伊予市が目指す地域創生について3点の質問をさせていただきます。
 1点目、現在、ますますいよしブランドや地域おこし協力隊の活用など、様々な地域活性化の施策を展開しておりますが、伊予市が抱えている地域課題は何か。その課題解決のために地域おこし協力隊にどのような事業展開を求めているのか、お聞かせください。
 また、地域おこし協力隊が地域に少しでも早く溶け込むために、行政側が行っているサポート内容についてお聞かせください。
 2点目、中山地域事務所・双海地域事務所で行われているサテライト市長室において、地域住民からどのような意見が寄せられているのでしょうか。
 また、その意見によって改善された内容があれば、お聞かせください。
 3点目、住民主体のまちづくり活動、移住・定住の推進状況などを見ると、双海地域と中山地域において格差が生じていると感じるのは、私だけではないと思います。今後、中山地域の活性化に向けてどのような取組を進めていくのか、具体的な方向性、方策をお聞かせください。
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 武智市長
            〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) 向井哲哉議員より伊予市が目指す地域創生につきまして御質問いただきました。3点全て私がお答え申し上げます。
 まず、1点目の伊予市の抱える地域課題と地域おこし協力隊のサポート内容につきましては、向井議員御承知のとおり、令和3年3月に第2次伊予市総合計画後期基本計画を策定し、行政課題に対する施策目標と取組方針や主要事業を掲げ、鋭意取り組んでいるところでございます。特に3万人が住み続けられるまち、伊予市を目指すためには、人口減少対策は喫緊の課題でございまして、移住・定住政策は、必要不可欠な事業と考えております。
 そのような中、伊予市におきましては、平成22年度から地域おこし協力隊の制度を活用して移住・定住や地域コミュニティの維持の一つの手段として、現在までに12名の協力隊員を受け入れてまいりました。地域おこし協力隊の導入に当たっては、地域おこし協力隊と地域、行政にとって三方よしの取組になることを目指しております。地域おこし協力隊にとっては、自身の才能・能力を生かした活動や理想とする暮らしや生きがいの発見に、地域にとっては、よそ者・若者の斬新な視点や協力隊員の熱意と行動力が地域に大きな刺激を与えてくれることに、行政にとっては、行政ではできなかった柔軟な地域振興や移住・定住、交流人口が増えることによる地域の活性化が期待できます。そのために地域おこし協力隊を受入れる地域創生課と商工観光課では、それぞれ担当者を配置し、研修機会の提供や業務内容へのアドバイスを行いながら、協力隊員が目指す目標に向かってサポートというか、共に動いているところでございます。
 また、地域おこし協力隊のOBとも連携を密にして、現役隊員へのサポート役を担っていただいてもございます。本市には、幸いなことに移住サポートセンターいよりんで、移住相談業務に携わる地域おこし協力隊OBや県内の移住者や地域おこし協力隊のネットワーク組織であるえひめ暮らしネットワークの役員を務める地域おこし協力隊のOBがいます。現役協力隊員に聞きますと、この2人の存在は大変大きく、様々な面で相談に乗ってもらっているようでございます。本市といたしましても、引き続きサポート体制を構築し、協力隊員が生き生きと活動できる環境整備と退任後の移住・定住につながる職や起業、住居などの支援を行ってまいる所存でもございます。
 次に、2点目のサテライト市長室の意見とそこから改善されたことにつきましては、様々な意見をいただいておりますが、主な内容を申し上げますと、自主防災活動に関すること、光回線の整備に関すること、町並みや地域維持に関すること、新型コロナウイルスに関すること、IYO夢みらい館に関すること、森林公園などの活用と今後の維持管理に関すること、シルバー人材センターの活用と愛の輪活動に関すること、健康福祉や小学校跡地・農産加工場活用に関すること、移住・定住推進と支援に関すること、中山交流センター、中山高校跡地でありますけれども、の活用に関すること、スクールバスの運行に関すること、子育て世代への支援に関すること、水道の整備に関すること、地域の高齢化に関すること、山林に関すること、市道の改良・改修工事に関すること、観光に関することなど、生活に直結することから地域の活性化に関することなど、幅広い御意見、御提案をいただいております。
 なお、意見交換中に担当からの説明、担当課から俗に言う地域事務所と本庁がつながっておるわけでありますけれども、と結びながら、制度の内容や今後の計画等などを説明したこともございますし、直ちに現地確認し、現地の確認を行った上で補修・修繕に至ったケースもございます。これまでに27回開催いたしましたが、今年度は集会所やグループの集まりなどにも出向き、一人でも多くの方の御意見に耳を傾ける取組を始めたところでございます。手前みそかもしれませんけれども、御参加いただいた皆様には、将来のまちづくりに一層関心を持っていただいたとの感触を持っております。
 同時に、地域の皆さんと直接対話することの意義を改めて認識をする機会となったとも感じてございます。
 次に、3点目の双海地域と中山地域の地域格差は、中山地域の活性化の取組はにつきまして、私自身市政運営に際しましては、地域間で差があってはならないと考えております。
 中山地域においても先人たちのたゆまない努力によって培われてきた歴史や文化、今も脈々と引き継がれ、特色ある地域づくりが展開されております。
 さらに、陶芸、そば、パン、木工、レザークラフトなど、山里の静かで集中できる環境が、職人が集うクラフトのまちを形成をいたしております。近年では、道の駅なかやまのオープンや中山スマートインターチェンジの開通、また未来高校中山キャンパス活動、古民家を活用したカフェの開業、こよみスペースによる自然体験のその施設運営などにより中山地域を訪れる方も増加傾向にあるように感じております。
 さらには、秦皇山森林公園や松森城森林公園も森林空間を利用した森林浴、野外レクリエーション、自然体験学習の場として大きな可能性を有しております。まだまだ認知度が低いと考えておりますので、SNSなどを活用しながら、広く魅力の発信をし、関係人口、交流人口の増加につなげていきたいと存じております。一例を挙げますと、2日前の日曜日、午後6時から8時まで2時間、中四国ライブネットということで、伊予市がそのラジオを独占をいたしました。地域おこし協力隊の荒井さんや橋本さんにも出演をしてもらいました。しっかりと発信をしているつもりでもございます。
 一方、住民団体に目を移しますと、市内で唯一の住民自治組織住民自治されだにに、遊休農地や特産品の活用など、精力的な動きを見せるなかやま十彩会、伊予市に春の訪れを告げ、観光客も増え続けている犬寄峠の黄色い丘など、特色を生かした地域づくりも行われております。今後は、特産品を活用したオンラインツアーの実施、地域力創造アドバイザーによる地域づくりの担い手となる人材の育成、大学と連携した地域の魅力創出事業を行う予定でもございます。
 また、移住お試し住宅の整備や滞在型のワーケーション、空き家や遊休施設を活用したコワーキングスペースの創設なども実現に向けて調査研究を行っているところでもございます。本市といたしましても、中山地域に限らず、地域で暮らし、様々な活動をしている多様な市民の皆様方と連携し、時には必要に応じた伴走支援を行い、地域の活性化を図っていきたいと存じております。私は、時間があれば常日頃、双海・中山地域に出向いておりますけれども、今双海町や中山町の人たちを見ていると、地域を愛する情熱、そしてその地で生まれた誇り、矜持を持ち併せております。その情熱と矜持があれば、双海・中山地域は、未来につながっていく地域になると私は確信をいたしております。あとはしっかりと今の人たちの思いを受け継ぐ後継者をつくっていくことが何よりも肝要だと存じております。今後も様々なツールを活用した魅力の発信を、また関係人口、交流人口そして定住人口の創出につなげて、本当に真剣に3万人が住み続けられる環境整備、3万人を支える産業の育成、また3万人の力を結集した意識改革、これを本気で取り組んでまいる所存でおりますので、向井議員におかれましても、今後とも御指導のほどよろしくお願いを申し上げまして、答弁に代えさせていただきます。
◆7番(向井哲哉 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 向井哲哉議員
◆7番(向井哲哉 君) 大変分かりやすい答弁、ありがとうございました。
 2問目に関しましては、本当市長のほうがその関係者ともに27回も開催していただき、また地域の声も聞き、即対応もしていただいておるとのこと、本当に頭の下がる思いでございます。ありがとうございます。
 1問目に関しましてちょっと質問させていただきたいと思います。2点ほど質問させていただきます。
 最後のほうの文章で、この地で生まれた誇り、情熱と矜持があれば、双海・中山地区はということでのお話の答弁をしていただきました。本当にそのことだと思います。私も先日テレビを見ていましたら、下灘地区の廃校を活用して、若者の力で中学校を忘れないと、そして地元の活性化ではどうかということで、お化け屋敷を8月の末に開催されたのを見ました。あれはまさにこのことだと感じました。
 そこで、1問目の地域おこし協力隊のことに関してちょっとお聞きしたいんですけども、やはり外部からの視点を生かすという、本当に大事なことやと思います。でも外部からだけではちょっとなじみにくいなというとこも感じられるところでもあります。ですから、内部から出て、こちらに学生時代いて、大学県外に行ってそこで就職してまた帰ってくるような、その方はもうそういう情熱や地元愛もあり、そして外を見てきたという斬新な見方もあると思うんです。そういう外部からの目線を生かすために帰ってきて、地域おこし協力隊になりたいという、いわゆる地域おこしマンUターンズみたいな感じで、バットマンリターンズみたいになってしまったんですけども、そういう方は今までいらっしゃるのでしょうか。
 また、そういう方を採用しようと考える予定はございませんか。
 そして第2問目、地域創生というのは、どことも同じような施策をしているように感じます。地方創生において、ほかの地域との差別化戦略というのも重要な感じもするんです。例えば、災害に強い町とか環境整備が整っている町とか、そういったことも差別化の一つであると思います。旧伊予市・中山地区・双海地区いろいろお答えいただいたんですけど、それぞれの一押しは何だと思いますか。現在、何を一押しにしたいと考えていますか、それぞれよかったらお答えください。よろしくお願いします。
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 武智市長
            〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) 向井議員の再質問、これしゃべったら結構長くなります。
 まず、radikoをインストールしておるんであれば、2日前の日曜日の18時から20時、井坂彰さんと久万高原町のサブアナウンサーがやって、中四国9県に生放送で配信されました。その部分において私、たった15分ぐらいしか尺がなかったんだけど、1時間あったらしっかりしゃべれたんだけど、それやってます。でも議会での質問ですので、まずもって質問順番から頭に描いたことを申し上げますと、双海中学校、下灘中学校のことをおっしゃいました。元若松議員がいたときに、運動場が草ぼうぼうやと。卒業した人間にとっては忍びないと。どう行政は考えているのかという質問をいただきました。まさに学校を卒業した人たちにとったら、廃校・閉校になったりすると、寂しい思いもあるし、今そういうお化け屋敷というような形も取って、下灘中学校の利用もしているということから、様々な形であそこも地域住民が喜べるような、また迷惑もかからないようないいものが来たねっていうようなことをあそこも導入したいなと考えておりますけれども、要は、根本的に、例えば今荒井綾子さんっていうのが、郡中地区の地域おこし協力隊、橋本由巳子さんっていうのが、中山に来てます。荒井さんの言葉を借りると、よそ者の感覚なんです。よそ者っていうのが非常に大事だなっていうのが、私はもう双海の海はしょっちゅう見てるから、あまり感動しないんですけど、彼女が見たら、やはり夕日っていうか、とにかく波が高い、そして海の色が幾分グレーっぽい、全然別世界なんだと、双海から見る、また伊予から見る夕日は。べたなぎの状態で湖に沈んでしまうような感覚、これは別世界ですと。ああなるほどねと、私はそれに気づきませんでした、その言葉を聞くまで。それを一応確証するために仙台のある女性にも聞いたら同じことを言ってました。そういうよそ者感覚も大事だし、今言われたUターン、Iターン、そういった人たちをどう使っていくか、非常に大事でもあります。当然多様性を認めてますから、地域おこし協力隊の、どこどこの大学を卒業したからどうのこうのって一切見ません。基本的にその人の人となりの枠組みの中ですばらしい性格を持った人であれば、今後地域おこし協力隊として入っていただいて、そのよそ者の感覚、若者じゃない人が来るかもしれないけどよそ者感覚っていうのは非常に大事である。
 これからが長いんですよね、6つのエリアの目玉を教えてくれって。南伊予からいきましょうか。南伊予は、29年ぶりの新駅でありますJR南伊予駅、大きなフィールドに貨物基地も引っ越してきました。本当はたくさんあるんですよ、でも1つずつ言います。南伊予に関しては、JR南伊予駅貨物基地、愛媛県知事も絶賛をしているターンテーブル、転車台があります。その枠組みの中で今後あそこに第一次産業、常に言ってますけど、農業は国の根幹であるけれども、大事にしていかないといけないけれども、後継者がいないと、優良農地、耕種農地にも林・森ができつつあるのが、うちの宮下もそうなんです。だから、やはり活性化をしていくことは、未来につながる農業を選択していくことということになるんで、JR南伊予駅貨物基地、私から名づけた夜の駅の名前がジュエリーステーション、そうです。ジュエリーステーション、知りませんでした。結構ちまたでは有名になっとんですけど、その枠組みの中でそこも核としてサイクルステーション的なことで、上級者コースは大谷池から谷上山を走ってもらって下りていく。いずれ将来お金かかるんですけど、ウェルピア等々で自転車を借りた人が双海で乗り捨てて汽車で帰れるような仕組みもつくっていきます。その拠点が、まずは南伊予はそういった枠組みの中で、もう実現するまではタラ話なんで、まだ議会にもしっかり通してないけれども、南伊予駅のスペースには、もうJRの社長さん、会長さんともお話しできてるんですけど、特急車両のような廃車になったやつを置いて、トイレを作って、取りあえず今の計画です。駐輪場の上に展望台的なもの、鉄道ファンがそっから写真を撮って、転車台等々を撮れるような仕組み、その特急車両には、当然のごとくキッチンカーも呼んでそこで食事もしてもらう、結構今御案内のとおり、ガードレールの上に乗っかって写真撮ってるんですよね、鉄道ファンは。でも一般の人もあそこへ夜来ていただいたら、私が名づけたジュエリーステーションのごとく、こうこうたる光の中に赤や緑や青の中にアンパンマン号や予土線を走っているミニ新幹線が走ってきている、整備のために。そういったものが一つの大きな観光資源であるから、まずもって森川議員のそのアジサイロードも含めまして、そういったものも大きな観光の拠点、そして郡中、郡中は、五色姫海浜公園、ついこの間もフラピクニックを五色浜で行いました。32団体出て、朝の7時からビーチヨガもやって、10時から6時過ぎぐらいまでフラダンス、そして御案内のとおり、全国津々浦々から高校生たちが集まってマドンナカップのビーチバレー、これも一つの目玉かな。そのためには、まだまだこれからの話でありますけれども、伊予市の玄関口であるJR伊予市駅前、郡中港駅前をどうにかしていきたい、これをしゃべり出したらもう今日は終わりませんので、やめますけど、北山崎におきましては、やはり2017年に行われたえひめ国体のホッケー会場、バレー会場になったところ、あそこは大きな可能性を秘めた場所であります。何かグラウンドホッケー、高田議員が会長にもなっとるらしいけれども、一生懸命そういうところをやって、健康の拠点にもなるだろう。南山崎、国直轄国道56号線も通って、やはり私が常日頃言ってる南予・宇和島等々への出入口にもなるし、今後中山ともしっかり連携しながら、魅力の発信をしていくけれども、やはりぱっと浮かぶのが、限定かもしれないけど、ちょっと56号から東の道路、平岡から佐礼谷に抜ける道、あの桜並木、これは絶景です、桜が咲いてるときは。まあ言うたら、眼下に広がる瀬戸内海がしっかり見えて、ある意味飛行機が下を飛んでるように見える、すばらしいエリア、ここもある意味南山崎の一つの誇る場所じゃないのかなと私は思ってます。中山は、2年前に3月21日にオープンした中山スマートインターチェンジを核とした道の駅なかやまや松森城跡地や黄色い丘や秦皇山、しゃべり出したら長いのでやめますけど、中山高校未来キャンパスやこよみスペース、そして双海は、ある意味、今後いろんな可能性を秘めてますけれども、やはりディープなスポットがたくさんあるんで、向井議員、行かれているかどうか知りませんけど、池ノ窪の大シイの木、一対の2本の大シイの木、これは江戸時代に九州・細川の殿が参勤交代のために瀬戸内海を渡ってたら、何か遭難っていうか座礁しちゃって、池ノ窪の人たちが助けてくれて、恩義に感じた殿が、丸い石積みで大きなほこらを作ってある場所、ここはパワーウッド、大シイの木じゃない、まだまだ、この木何の木、気になる木のような木も生えてます。これは本当にスピリチュアルな場所。当然のごとく翠小学校は、愛媛県下で最古の現役の木造校舎であるところ、あかね色の夕日、再来週月曜日、実証実験が始まります、自動運転。そういった位置づけをもってしても、双海も中山も旧の伊予市も魅力盛りだくさん、それを向井議員の力もしっかりとお借りして、全国に発信をしていくそのことが、伊予市が本当に3万人が、2040年に今の国の推計では2万7,000人になってしまう。1週間前の報告では、2060年には伊予市の人口は1万7,000人になってしまう、これの歯止めをかけるために、今様々な機運を醸成しないと、伊予市の未来は、私はない、そう確信をしております。だから、本気で3万人が住み続けるためには何をしたらいいかっていうのは、今職員一丸となって頑張っておりますので、今後とも議員各位におかれましては、さらなる御高配、御指導を賜りますようお願い申し上げまして、幾分長くなりましたが、再質問にお答えいたします。
◆7番(向井哲哉 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 向井哲哉議員
◆7番(向井哲哉 君) 市長の各地区における熱い一押しの思いを聞かせていただきました。ありがとうございました。
 ジュエリーは初めて聞きました。ジュエリーナイト。
            〔市長武智邦典君「ジュエリー、宝石の駅、ジュエリーステーション」と呼ぶ〕
◆7番(向井哲哉 君) すみません。初めて聞きました。すみませんでした。
 それで、ちょっとぼやけてしまって申し訳なかったんですけど、地域おこし協力マンUターンズ、あこでいろんな人なりで採用を考えていると言われたんですけど、言うたら、市長もさっき言われたように、外から見たら夕日のとどまるとこがない。僕らは普通に見ている。だから、1点でもこちら地域おこし協力隊も地域の住民の方もちょっと協力してあげないかんと思うんです、もっと。そのためには、もともとこちらにいて出ていって帰って、そういう意味合いがあるんです、両方融合できる形があるんで、その採用を前向きに考えてるのかということ1点。
 それと、ほかのことに関しては、市長がいろいろ話していただきましてありがとうございます。ちょっと焦せらんとって。3万人が住み続けるまちづくりを目指しているのは、本当分かります。ほんで地元の声に耳を傾けていただいているのも非常に感謝しております。地域の活性化、地域に力を入れていくためには、新しくできた伊予市の企画部門の施策に今後とも期待しておりますので、よろしくお願いします。1点だけお願いします。
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 武智市長
            〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) 再々質問ということで、別に焦ってはないんです。
 基本的に、私も幾分ちょっと熱っぽくなりまして、本当最後、松本宏課長に振るつもりだったのを忘れましたので。彼も熱い思いを持ってますけど、基本的に向井議員の趣旨、言われた部分、先日国学院大学の18階で、ふるさと伊予市発起人会をやりました。ヤマキ、マルトモ、オカベ、セキ、山陽物産、ソフトバンクの各オーナーに集まってもらって発起人会、来年1月28日にふるさと伊予市の会を東京・関東圏域、やる予定です。そういう人たちの人脈を利用しながら、一旦愛媛のことも熟知しながら大学へ行って、そしてたまさか愛媛に帰りたいって言ってるやつがおるよとかという人、そういった人のまた見方っていうのは、また違うでしょう。日曜日も地域おこし協力隊の女の子の2人の話を聞いてると、やはり大阪ではない、私が住むのはやはり愛媛だと。お父さん、お母さん西予市にいて、中山に住み着いて、大好きなのはスイカなんですとか言ってましたけれども、そういう自分たちの思いを発信をしてくれる。そして荒井さんに関しては、横浜から伊予市に来たんだけど、下灘駅にほれ込んで結局来たけれども、もともと彼女は福島の人の枠組み、だから、東北の人が見た、そして横浜で住んでた、都会暮らしも経験した、そして伊予市で何を発信してくれるか楽しみだけど、向井議員の言う、愛媛のことをしっかり知っていながら外へ出た。そしてまた帰ってくる、そういったのは私の中では、そういうふるさと伊予市の枠組みの人脈の中で構築をしていったら、わざわざこっちが出向いていって調べることはなかなか不可能なんで、そういったことも探して、できたら今後また地域おこし協力隊制度、議会のお許しをいただいて続いていくんであれば、構築をしていきたいと思います。具体的なことは、地域創生課長に答弁させます。
◎地域創生課長(松本宏 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 松本地域創生課長
◎地域創生課長(松本宏 君) 向井議員からの再々質問に答弁させていただきます。
 現在、双海にいる地域おこし協力隊上田さんが、まさしくそういう事例かなと思います。孫ターン的な感じで、おじいちゃん、おばあちゃんがいた双海で、何とかこの双海を盛り上げたいというような形で活動をしてくれております。そうしたUターンしてくれる世代の人たちも含め、今後人材確保の面からも、多様な人材を伊予市で地域おこし協力隊で取り組んでもらいながら、地域課題の解決であったりとか、地域の魅力創出に活躍してほしいなと思ってます。ただ、全国で今5,500人を超える地域おこし協力隊が活動しています。なかなか人材を募集しても来ないという人材難のとこもございますので、うまくそういう情報をキャッチしながら、人材確保に努めてまいりたいと思います。
 以上、答弁とします。
○議長(谷本勝俊 君) 暫時休憩をいたします。
            午後2時23分 休憩
       ───────────────────────
            午後2時40分 再開
○議長(谷本勝俊 君) 再開いたします。
◆7番(向井哲哉 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 向井哲哉議員
◆7番(向井哲哉 君) それでは、3問目に移らせていただきます。
 こども家庭庁による政策への伊予市の体制・対応について。
 国は、子どもの意見を聞き、子ども目線の政策を進め、子どもの権利を守る社会を目指すため、こども家庭庁を設置し、「こどもまんなか社会」を目指そうとしています。こども家庭庁が設置された背景には、少子化や虐待、貧困など、子どもに関する複雑な課題があり、今後の子ども政策の推進体制は、大幅に変化するものと考えられることから、本年3月議会において、こども家庭庁による政策への伊予市の体制・対応について質問をいたしました。その際、国の動向や周辺市町の対応等を注視して対応をしていくとのことでしたが、その後の進展について2点の質問をさせていただきます。
 1点目、添付もさせていただいておりますが、今治市では、本年度からこども未来部を新たに設置し、こども未来課、ネウボラ政策課、保育幼稚園課がそれぞれの業務を担当しております。ちなみにネウボラとは、切れ目ない支援システムを実践しているフィンランドの施設のことで、このシステムを参考に、全ての妊産婦、子育て期の家族に、ワンストップで切れ目のないサポートを提供すること、それにより育児不安や虐待を予防することを目的として、現在日本の各自治体が創設を進めている支援センターなどの中にもネウボラから名前を取っているケースが多くあると聞いております。
 伊予市では、今後も子育て支援課がさきのこども未来部の役割を担っていくと推測いたしますが、当然現体制のままでは困難であります。今後、体制強化に向けて機構改革や職員の増員などが不可欠と思いますが、市の方針についてお聞かせください。
 2点目、児童福祉法の改正案では、こども家庭センターを全ての妊産婦、子育て世帯、子どもへ一体的に相談支援を行う機関と位置づけ、子育て世帯を総括的に支援することとしています。
 伊予市では、子ども総合センターがこども家庭センターの役割を果たしていくと考えますが、現状子ども総合センターは、センター長を含め、会計年度任用職員のみで構成されており、ますます多様化する課題に対応していくことは困難であると思われます。人員配置などを含め、子ども総合センターの在り方について市の見解と今後の方策を教えてください。
 以上、2点についてよろしくお願いいたします。
◎企画振興部長(向井功征 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 向井企画振興部長
◎企画振興部長(向井功征 君) こども家庭庁の創設を視野に入れた伊予市のこどもまんなか社会の体制について2点の御質問をいただきましたので、私から1点目について答弁申し上げます。
 こども家庭庁の創設に向けた本市の対応状況については、本年3月議会において市長が答弁申し上げたところでございますが、その後企画振興部、市民福祉部の連携により、国の動向や先行自治体に関する情報の収集、現行体制の課題整理等に注力しているところでございます。向井議員から御紹介いただきました今治市の事例について、こども家庭庁の設置を見据え、関係者のニーズに的確に対応した体制整備を行ったことで、多方面から高評価を得ているとの情報も入っております。本市の未来を担う子どもたちが、健やかに伸び伸びと成長できる環境づくりに向け、機構改革や職員配置の見直しも視野に入れながら、伊予市の実情に見合ったきめ細やかな支援体制の構築に努めてまいりたいと考えております。
 以上、答弁といたします。
◎市民福祉部長(空岡直裕 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 空岡市民福祉部長
◎市民福祉部長(空岡直裕 君) 失礼いたします。
 こども家庭庁の創設を視野に入れた伊予市のこどもまんなか社会の体制について御質問いただきましたので、私から2点目のこども家庭センターの機能を担う機関の整備状況、人員配置はについて答弁申し上げます。
 議員お示しのとおり、子どもや家庭の問題は、年々深刻化・複合化しており、その対策には、必要な支援が子どもや家庭に届くようプッシュ型・アウトリーチ型、ワンストップの支援を常に深化させていく必要があります。
 本市では、その一環として、本年3月議会において答弁申し上げましたとおり、さらなる横連携及び情報共有の強化に努め、切れ目のない抜け落ちのない支援を講じてまいりたいと考えておりますが、議員お示しのとおり、その中核となる子ども総合センターにおきましても、こども家庭庁の創設に併せ、全ての妊産婦、子育て世帯、子どもに対し、より包括的な相談支援をワンストップで行う機関として運用できるよう、体制強化を図る必要があります。そのため、国が示す組織案を基準として、母子保健法に基づき妊産婦や乳幼児の保護者に対応する母子保健包括支援センターと児童福祉法に基づき虐待や貧困など、様々な問題を抱えた家庭に対応する子ども総合センターを一体運用するなど、ただいま関係部署と連携し、来年度・再来年度に向けた機構や人員の精査に努めておりますので、議員各位におかれましても、引き続き御理解と御協力を賜りますようお願いいたします。
 以上、答弁といたします。
◆7番(向井哲哉 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 向井哲哉議員
◆7番(向井哲哉 君) 御答弁ありがとうございました。
 私もこの質問をする前に、子ども総合センターの先生方にお話を伺いに行ってきました。年々増加する相談に対応するため、先日は県外にまで出張されたとか、そういうことで、大変頭の下がる思いをしました。
 そこで、再質問をさせていただきます。
 1問目のお答えの中で、機構の改革や職員配置の見直しも視野に入れながら、伊予市の実情に見合ったきめ細やかな支援体制の構築に努めてまいるとありましたが、ちょっと具体的にどういうことか、教えていただきたいのが1点です。
 それともう一点目が、私が子どもセンターでお話を伺った中に、虐待対応などでは、伊予署との連携だけではなく、ちょっと訪問が困難とか怖いとかそういう問題もあったようなので、先生方の中に、もともと刑事課や生活安全課を経験された警察OBの雇用、それと先日女性議会のほうでも子ども支援の充実とのお声もありましたので、そこで幼稚園教諭のOG、保護司OGなど雇用していただくのが有効ではないかと考えられますが、市の見解をお聞かせください。この2点よろしくお願いいたします。
◎企画政策課長(小笠原幸男 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 小笠原企画政策課長
◎企画政策課長(小笠原幸男 君) それでは、私から向井議員の1点目の再質問にお答えをいたしたいと思います。
 来年度以降に向けた機構改革や職員の増員等についてでございますけれども、こども家庭庁の創設というものが既に予定をされております。
 また、答弁の中にもございましたが、深刻化・複合化する子どもや家庭が抱える課題に対応するということが必要でございます。機構改革というものもございますけれども、これにつきましては、来年度どのような形で事務が増えてくるのかというところもまだちょっと現状見えないところがございますので、まずは人員配置や事務分掌等の見直し、併せて人員の拡充等で対応し、再来年度以降に必要であれば機構改革に踏み切りたいと考えておりますので、当面は現状の課題を解決できる人員を投入してという形で対応してまいりたいと考えておりますので、御理解をいただけたらと思います。よろしくお願いいたします。
◎子育て支援課長(太森真喜恵 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 太森子育て支援課長
◎子育て支援課長(太森真喜恵 君) 向井議員さんの再質問に答弁させていただきます。
 2つ目の御質問である対応が困難なケースで、例えば警察の経験者などがいたほうがいいようなケースということなんですけれども、これは先ほど部長の答弁にもございましたように、国が示す組織案を基準といたしまして、あくまで案ですけれども、正規職員としてセンター長や保健師等の配置も検討したらというふうに今考えてますのと、あと虐待専門員や困難事例対応職員などの児童に関わる多職種の人材を確保したいというふうに考えてございます。
 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(谷本勝俊 君) よろしいですか。
◆7番(向井哲哉 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 向井哲哉議員
◆7番(向井哲哉 君) 今後のことを皆さんで考えていただいて本当にありがとうございました。
 最後に、ヤングケアラー問題とかひきこもり、虐待など、子どもを取り巻く関係は、もう複雑に深刻化していると感じます。子どもたちが安心して暮らしていける社会の実現のために、重要な機関に今後本当になっていくものと感じておりますので、今後も注視していきたいと思っております。
 本日はどうもありがとうございました。
○議長(谷本勝俊 君) お疲れさまでした。
 暫時休憩いたします。
            午後2時52分 休憩
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