録画中継

令和6年第2回(3月)伊予市議会定例会
3月4日(月) 一般質問
無所属
正岡 満 議員
1. 市道下三谷楠木線で実施している監視カメラによる車両交通量の測定結果について
2. 郡中小学校正門前の市道改良について
3. 能登半島地震を顧みて思うこと
4. 新池(下吾川地区)の将来像について
○議長(北橋豊作 君) 日程第2、これから一般質問を行います。
 発言の通告がありますので、順次質問を許可します。
 なお、発言残時間及び発言回数をモニターに表示しますので、御確認願います。
 正岡満議員、御登壇願います。
            〔3番 正岡 満君 登壇〕
◆3番(正岡満 君) 議席番号3番、みらい伊予正岡満です。
 北橋議長よりお許しをいただきましたので、通告書に沿って4問の質問をさせていただきます。市長をはじめ、関係理事者の明快な御答弁をどうかよろしくお願いいたします。
 1問目は、市道下三谷楠木線について実施している監視カメラによる車両交通量の測定結果についてであります。
 昨年9月議会にて一般質問させていただいた際、11月にカメラによる交通量調査、解析を実施し、調査結果につきましては、一昨年11月下旬に松山河川国道事務所が実施した結果と比較の上、御報告いただけるとのことでした。
 今回、実際に調査が行われた旨、その結果についてお伺いいたします。
 現在、下三谷楠木線、稲荷下三谷線の交通量は、以前と変わっていないのが現状と思われます。特に、夜間の通行についてもしかりです。今回の調査、解析結果次第では、さらなる対策をお願いしなければなりません。
 そこで、1つ提案します。
 年に1回の調査では十分とは言えないのではないでしょうか。時期によってもその交通量は多少違ってまいりますし、こういった調査は、できればせめて年2回行ってほしいと思います。半年後の7月頃に同様の調査を行う必要があると考えますが、いかがでしょうか。
 また、監視カメラの設置場所についてですが、現在の下三谷の監視カメラにて稲荷下三谷線の交通量の測定も把握できるとのお考えですが、しかし上吾川と稲荷との境界に西町谷上線が交差している現状を踏まえれば、やはり稲荷地区辺りにもう一個、監視カメラを設置すべきと思います。
 また、設置部分に「ただいま交通量測定中」の看板を併せて掲げていただければ、抑止力にもなると思いますが、いかがでしょうか。
 この路線は、伊予市全域で990ある市道の中でもずば抜けて交通量の多い路線であり、また過積載と思われる大型車両の通行等により、その分、路面の傷みが早いのも事実です。伊予市舗装長寿命化計画概要を見てみますと、市道分類基準はAランクからDランクに分けられており、同路線は一級市道として市の分類基準の中では一番高いBランクであり、路面の損傷進行が早い道路として位置づけられております。よって、度重なる舗装の修繕が必要とされます。その点につきましては、現在、昨年度から今年度にかけて、部分的ではありますが、新たに路面舗装を行っていただいておること、この場をお借りいたしましてお礼を申し上げます。沿線沿いのお住まいの方からも、家が揺れなくなったとのお声もいただいております。誠にありがとうございます。今後も引き続きお願いする次第であります。
 さて、この舗装の修繕についてお伺いいたします。
 このBランクに位置づけられた同路線は、どのくらいのペースで修繕が行われているのか、前回はいつ行われたのでしょうか。
 また、市道の分類によって舗装の施工方法に違いなどはあるのでしょうか。
 アスファルト舗装には、高級舗装と簡易舗装があるようですが、その違いは何でしょうか。
 また、同路線は、幹線道路として整備されたとのことですが、それによってほかの市道との国の補助率の違いなどはあるのでしょうか、お伺いいたします。
 どちらにいたしましても、住民が寝静まっている夜間に大型車両の通行が多くあるのが問題です。現在、物流2024年問題として大きく取り沙汰されている働き方改革が進めば、就労時間の短縮が求められます。そうなると、なおさら効率よく運送できる方法の一つとして、制限速度オーバー、過積載や夜間の輸送が増えないとも限りません。今回の交通量調査を踏まえ、さらなる対策をお願いしたいと思います。
 そこで、次の3点についてお伺いいたします。
 1点目は、今回の測量測定結果は。
 2点目として、過去の路面舗装時期並びに市道分類基準による施工方法及び補助率の違いについて。
 3点目といたしまして、年に2回の調査、解析の実施、稲荷下三谷線での監視カメラ及び看板の設置の必要性について。
 以上、3点よろしくお願いいたします。
◎総務部長(河合浩二 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 河合総務部長
◎総務部長(河合浩二 君) 正岡満議員から市道下三谷楠木線で実施されている監視カメラによる車両交通量の測定結果に係る3点の御質問をいただきました。私から1点目と3点目につきまして答弁申し上げます。
 1点目につきましては、令和5年11月30日の午前0時から翌日の午前0時までの24時間で、大型車両とそれ以外の車両の交通量調査を実施いたしました。結果は、大型車両は864台、それ以外は6,148台でした。全体に占める大型車両の割合は約12.3%で、午前3時から増加傾向にあり、午前6時頃に台数が最も多くなる結果となりました。
 また、令和4年の同日午前7時から午後7時までの12時間で、国土交通省松山河川国道事務所が実施した交通量調査との比較では、前回が全通行車両4,278台のうち、大型車両738台、今回が5,664台のうち、大型車両527台で、全体の通行量は増加しているものの、大型車両の通行量は減少しているという結果となりました。
 3点目につきましては、今年度11月末に調査、解析を実施したことから、次回は夏と冬での交通量の違いを比較するため、令和6年度は正岡議員御提案の7月頃に交通量調査の実施を検討しております。
 また、稲荷下三谷線での監視カメラ並びに看板の設置の必要につきましては、令和5年9月議会で答弁いたしましたとおり、国道56号稲荷口交差点から県道伊予川内線に至るまでの間において、大型車が途中で稲荷下三谷線及び下三谷楠木線以外の別ルートを通行することは、周辺道路の幅員等も踏まえて可能性が少ないものと考えており、現在設置しているカメラで、市道稲荷下三谷線の大型車の通行量もほぼ把握できるものと認識し、現状では上吾川地区や稲荷地区への監視カメラの追加設置は考えておりません。
 なお、「大型車通行量測定中」といった看板設置につきましては、大型車の通行量抑止効果を期待し、設置を検討したいと存じます。
 以上、答弁といたします。
◎産業建設部長(三谷陽紀 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 三谷産業建設部長
◎産業建設部長(三谷陽紀 君) 私からは、2点目につきまして答弁を申し上げます。
 まず、過去の路面舗装時期につきましては、平成19年度から平成23年度までの5か年で、市道稲荷下三谷線の全区間を実施しております。
 次に、市道分類基準による施工方法につきましては、本路線のように2車線道路につきましては、アスファルト舗装要綱に基づき、大型車交通量を考慮し、表層、基層の2層で構成する高級舗装を、その他の1車線道路につきましては、簡易舗装要綱に基づき、表層の1層で構成する簡易舗装を採用しております。
 また、正岡議員のお示しのとおり、昨年度から本路線の舗装補修を計画的に実施しておりますが、大型車の通行を考慮し、ゴムなどの改質材を加え、通常のアスファルト混合物の耐久性能を向上させた改質アスファルト混合物を使用しております。
 最後に、舗装の補修に係る国の補助率につきましては、幹線道路、その他の市道で補助率に違いはございません。
 以上、答弁といたします。
○議長(北橋豊作 君) 再質問ありますか。
◆3番(正岡満 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 正岡満議員
◆3番(正岡満 君) ありがとうございます。よく分かりました。
 ただ、1点目と3点目で1問ずつ再質問をさせていただきます。
 3点目の監視カメラ、稲荷辺りにという要望なんですが、これは残念ながらちょっと難しいという御発言でございましたですが、看板については抑止力という観点からつけていただけるというふうに考えていただいておるので、非常にそれについてはありがたく思っております。
 ただ、やはり1か所で、確かに下三谷のカメラで1か所で把握できるとおっしゃるんですけれども、それで果たして全体の把握ができているかというのは私はまだ疑問に感じております。どちらにしましても、西町谷上線が交差している部分がありますので、やはりその道を通って交通量も多少変わってくるのではないかというふうには私としては考えております。そのあたりをもう一度御説明いただきたいと思う点と、1点目の大型車の交通量、前回と比べたら交通量、大型車の分については減っているというふうな数字が出ているようでございますが、やはり問題は、夜間の通行量になると思うんです。やはり、住民の方が休んでいらっしゃる夜間に大型車両の通行量が多いというのがこの数字に出ているわけですから、それに対して何かいい方法がないかということでもしそういった方法を考えていただけるんであれば、今後よろしくお願いしたいというふうに考えるわけなんですけれども、その2点、よろしくお願いいたします。
◎危機管理課長(宮崎栄司 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 宮崎危機管理課長
◎危機管理課長(宮崎栄司 君) 失礼いたします。
 正岡議員の再質問にお答えを申し上げます。
 まず1点目、監視カメラの設置でございますけれども、西町谷上線への流入があるのではないかというふうな御意見をいただきました。大型車に限りましては、先ほど答弁の中で申し上げましたとおり、幅員あるいは線形を考慮いたしまして、国道56号の稲荷口交差点から伊予川内線までの間において、このルート以外に大型車が別のルートへそれるというのはあまり考えにくいかなというふうに認識をしております。現実的に西町谷上線の大型車の交通に関しても少ない、あまり走ってないというふうな認識でございまして、このカメラの設置につきましては、現状1台設置により今後も交通量の測定をしていきたいというふうに考えております。
 それから、2点目、夜間の大型車の交通量がどうかと、対策何かないのかということでございますけれども、今回の解析におきまして、大型車の交通量が多くなっている時間帯でございますけれども、5時台から7時台までが特に多くなっております。ほかの時間帯につきましては、1時間ごとですけれども30台、昼間は30台、40台、それから夜間につきましては10台、20台というふうな状況ですが、5時から7時くらいまでの間にかけて60台から70台ぐらい通っておるというふうな状況です。
 何か対策をということなんですけれども、今回の答弁の中で、舗装の補修の話もございました。この補修によりまして、道路の平たん性あたりも大分改善をしてくるのかなというふうに考えておりまして、この改修の方向性を見守りながら、地元の意見も聞く中で今後の対応等について検討をまた必要に応じて加えてまいりたいというふうに存じます。
 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(北橋豊作 君) 再々質問。
◆3番(正岡満 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 正岡満議員
◆3番(正岡満 君) 再々質問ではないんですが、先ほどの御回答の中に、この調査を7月にも実施を考えているという前向きな答弁をいただきました点につきましてはお礼を申し上げたいと思います。よろしくお願いしたいと思います。
 今後とも、この舗装に関しましては、特に引き続き全面舗装できる形でよろしくお願いしたいと思います。
 これにて1問目の質問を終わります。ありがとうございます。
○議長(北橋豊作 君) 2問目に行ってください。
◆3番(正岡満 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 正岡満議員
◆3番(正岡満 君) それでは、引き続きまして2問目に入ります。
 2問目は、郡中小学校正門前の市道改良についてであります。
 皆様御存じのとおり、郡中小学校正門前の市道は、グリーンラインが引かれたスクールゾーンです。当然、多くの子どもたちや教職員の行き交う場所であり、近隣住民が多く利用される通りでもあります。乗用車はもちろん、自転車での通行も多い場所であります。
 こういった状況の下、この市道には両端に水路があり、歩行者として通行するのにも注意が必要と思われます。私が住んでいる松本地区の住民の方からも、以前から水路に落ちてけがをしてからでは遅いとの御指摘をいただいております。現在の水路は、農業用水は流れておらず、雨水と生活排水が流れる水路と思われます。どう対処するのがいいのか、早急に検討していただきたいと思う次第です。
 また、郡中小学校は、災害時の避難場所として設定されており、発災時においては大混乱が想定されます。その意味においても、学校周りの道路の整備は、必要不可欠であります。対応策を御検討いただき、子どもたちや住民の皆さんが、安心・安全で通行できる通りにしていただきたくお願い申し上げる次第であります。
 そこで、次の2点についてお伺いいたします。
 1点目は、地域住民の要望事項である郡中小学校正門前の市道改良による歩行者、自転車の転落防止及び車両通行危険防止対策について。
 2点目は、今後の予定は。
 以上、2点よろしくお願いいたします。
◎産業建設部長(三谷陽紀 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 三谷産業建設部長
◎産業建設部長(三谷陽紀 君) 正岡満議員から郡中小学校正門前の市道改良について2点の御質問をいただきましたので、私から答弁を申し上げます。
 正岡議員お示しのとおり、当該箇所はスクールゾーンの規制をしており、児童をはじめ、歩行者等の安全を確保する必要があると認識をしております。
 本市でも、スクールゾーンの路面標示、交差点部分のカラー舗装やグリーンラインを設置するなどできることからは対応いたしておりますが、米湊地区からも改良に関する同様の要望がされております。
 まず、1点目につきましては、既設水路擁壁が小学校の外構フェンス基礎を兼ねていることから、蓋を設置することは構造上、困難であること、また歩行者等の転落防止対策として柵を設置すれば、道路幅員が狭くなるなどあまり効果が見込めないため、今後既設水路を暗渠化するなど他の方法について検討してまいります。
 次に、2点目につきましては、次年度以降、学校及び地元関係者と施工方法や時期等についての協議を進めるとともに、国庫補助や起債の活用など財源確保についても検討してまいりたいと考えております。
 以上、答弁といたします。
○議長(北橋豊作 君) 再質問ありますか。
◆3番(正岡満 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 正岡満議員
◆3番(正岡満 君) ありがとうございます。
 これ2点目について、来年度以降、協議を進めていくというふうに前向きなお答えとお受けしました。この国庫補助金とか起債の活用で財源確保に努めるということですけれども、大体金額的にどのぐらいの予算をお考えか、分かれば御報告いただけたらと思います。
◎土木管理課長(武智博 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 武智土木管理課長
◎土木管理課長(武智博 君) 失礼します。
 正岡議員の再質問に私から答弁申し上げます。
 この次年度以降にどのような形で道路幅員を広げていくかというところを検討してまいりたいと考えております。まだ工法等決まっておりませんので、具体的な金額というのは現在提示することはできないものでありますが、次年度以降早い段階で金額等をはじいていきたいと考えております。
 以上です。
○議長(北橋豊作 君) よろしいですか。
 再々質問あります。
◆3番(正岡満 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 正岡満議員
◆3番(正岡満 君) ありがとうございました。
 再々質問はございません。とにかく早く取り組んでいただきたいというのが私の希望でございますので、何とぞよろしくお願いいたします。
 夏に小学校の通学路の点検もございます。そういったときにも一応皆さんにも見ていただいて、いろんな御意見もいただきたいと私も考えておりますので、その節はまたよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
○議長(北橋豊作 君) 3問目に行ってください。
◆3番(正岡満 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 正岡満議員
◆3番(正岡満 君) それでは、3問目に入ります。
 3問目は、能登半島地震を顧みてであります。
 新しい年を迎えた元旦早々からショッキングな大災害を目にすることとなりました。能登半島における震度7の大地震であります。石川県でも倒壊家屋4万7,915棟、亡くなられた方241名に及ぶとのこと。連日のテレビ、新聞等の報道に胸を締めつけられる思いに駆られたのは皆さんも同様だと思います。改めまして亡くなられた方々にお悔やみ申し上げるとともに、被災された方々に謹んでお見舞いを申し上げます。
 復興の兆しが立たないまま2か月余りが経過しました。上水道に関しては、現在も1万8,880戸が断水状態であり、飲料水、生活用水の確保に苦労されております。
 この大災害を顧みて、今回の一般質問内容に水と災害ごみを取り上げた理由は、以前一般質問させていただいた際に、災害応急用井戸の設置を検討すべきとの点と災害時における大型ごみ処理の事前対処の2点について触れていたことからであります。今回の能登半島地震発災時においても、被災者の方々が多く口にされたのが飲料水、生活用水の問題でした。1つの原因は、道路と配水管の損傷により、断水が長期に起こったことであります。都道府県別の水道管耐震適合率を見てみますと、石川県の場合、全国平均の41.2%より低い36.8%だったとのこと。輪島市、珠洲市などはもっと低かったのではと推察します。
 しかるに、愛媛県の割合は32.9%、では伊予市はと言いますと47.1%で全国平均よりも高い数字。その要因としては、双海地区の基幹部分を新しくしたことで高い数字になっているとのことであります。旧伊予市だけを見ますと29.2%であり、決して高いとは言えません。よって、本市においても同じ状況になることでしょう。かといって、水道管の耐震化は、莫大な費用と時間がかかるのも事実であります。
 伊予市国土強靱化地域計画によりますと、南海トラフ巨大地震の被害想定では、市のほぼ全域が震度6弱となり、地域によっては6強の強い揺れが想定され、建物被害については、全半壊、焼失棟数は約1万1,500棟、人的被害に関しましては、死者数が550人、負傷者数約1,200人、避難者数1万2,500人、ライフラインとしての上水道被害については、発災直後において、上水道断水率80%と想定されているとのことです。よって、飲料水の確保、生活用水の確保は、今後の大きな課題であります。南海トラフ巨大地震のような広範囲にわたる大災害となると、取りあえずは自分たちの地域は自分たちで何とかするしかありません。国や他の自治体との協力支援体制による給水車等の公的支援があるとしても、発災後、いつ頃になるかは分からないのが現実であります。
 伊予市地域防災計画第11章、住民生活の確保対策の中に、飲料水の確保の項目があります。その中に、住民及び自主防災組織の活動として、1、住民における貯水、2、自主防災組織を中心とする飲料水の確保とうたっております。つまり、住民は、各家庭において、1人当たり1日3リットルとして1週間分の飲料水備蓄を、防災用品等も踏まえて準備しておきなさいということです。このことは、市民も理解しているはずですが、実際できていますでしょうか。その点をもっと啓発する必要があると思います。いま一度、市民にアンケート調査等をしてみてはいかがでしょう。
 また、自主防災活動として災害時に利用が予定されている井戸、泉、河川、貯水槽の水は、市の指導の下に利用方法をあらかじめ検討しておく必要があるとうたっております。井戸、貯水槽は分かりますが、泉、河川の利用についてはどのように行うのでしょうか。
 一方、プールの水や池の水などを飲料水にするために、市保有の3台の浄水器を使っての供給をお考えとのことですが、では実際、どこかでその浄水器を使って試行されたのでしょうか。どのようにされたのか、お聞きしたいと思います。
 結局、私が思うには、ここはやはりまず井戸水利用の調査を指導すべきと考えますが、いかがでしょうか。それに沿って、各地域での災害応急用井戸設置の推進を図り、水質検査の支援を行うべきと思いますが、いかがでしょうか。
 参考までに資料を御覧ください。
 能登半島における現状の記事であります。災害用井戸の必要性が理解してもらえると思います。
 また、現在、本市指定の避難場所には、飲料水の備蓄はされているのでしょうか。市内全域において設置されている貯水槽での備蓄状況も併せてお伺いいたします。
 次に、災害ごみ仮置場についてであります。
 今回の石川県での災害廃棄物の量は、244万トンと報告されております。
 本市において、南海トラフ地震の際に推定される災害ごみは70万トンあまりとのことであります。
 平成30年7月の西日本豪雨の災害を受けて、翌年の定例会においては、この災害ごみの仮置場について多くの議員が一般質問されております。その中で、向井議員への答弁の中に、市災害廃棄物処理計画では、災害ごみ仮置場の必要面積を20.8ヘクタールとし、現在それに対する仮置場をリストアップ、その候補地を多岐にわたる条件の下、チェックシートを用いて採点を行い、候補地を決める方法を取っている。その候補となる場所は、伊予地区が21か所、中山地区が9か所、双海地区が11か所であるとの御答弁でした。具体的候補地としては、5つほど挙げられておりました。この計画書の中に、災害ごみ仮置場については、集積、分別、保管等を行う仮置場の候補地を事前に公有地から選定することを想定している。また、必要面積が確保できない場合を想定し、民間の空き地も検討しておきたい。そして、具体策として、小学校校区に1か所設置するのが理想とも書かれておりました。その候補地は、どこを指すのでしょうか。どこかの公園でしょうか。避難場所に設置されている各小・中学校のグラウンドに仮置場は適さないと思います。仮置場の選定及び配置計画の中では、未利用工場跡地等で、長期間利用が見込まれない民有地の借り上げなども選定項目に挙げられているようでございます。リストアップされた場所はございますか。今現在、どれのくらいの仮置場をお考えか。令和元年の時点でリストアップされた41か所の候補の採点の結果、仮置場は何か所で、どこに決定されたのでしょうか、お聞きいたします。
 これはいずれ不法投棄にもつながりかねない問題だとも思います。
 最後に、これは質問ではございませんが、先月26日午後3時24分、長浜沖を震源とする震度4の地震が起こりました。そのとき、私ちょうどこの原稿を整理しておるときでございました。ただただびっくりしました。その一言です。何もできませんでした。このように、いつ起こるか分からない地震に対し、今我々ができること、すべきことは、最低限の備えだけはしておくべきというふうに考えます。
 それでは、次の2点についてお伺いいたします。
 1点目は、災害時における飲料水及び生活用水の確保について。
 ①住民(家庭)における確保状況の対策は。
 ②各自主防災組織による生活用水確保の取組についての対策は。
 ③市保有の浄水器について。
 ④各避難場所及び貯水槽での備蓄状況について。
 2点目として、災害ごみ仮置場について。
 ①仮置場は何か所に決定されたのか、その場所は。
 ②公有地だけでなく、民地、企業等の未利用地の選定について。
 以上、2点よろしくお願いいたします。
◎総務部長(河合浩二 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 河合総務部長
◎総務部長(河合浩二 君) 正岡満議員から、能登半島地震を顧みて思うこととして2点の御質問をいただきましたので、1点目について私から答弁申し上げます。
 初めに、給水車による飲料水、生活用水の確保につきましては、水道施設や道路の被災状況等により大きく変わることを御理解願います。
 まず、本市所有の給水タンクは、アルミ製の1トンタンクを1基、ポリエチレン製の1トンタンクを3基、組立て式の1トンタンクを2基所有しており、これらのタンクを車両に積み込み、直ちに給水支援に回る考えであります。ただ、自力だけでは限界がありますので、自衛隊や日本水道協会にも支援を仰ぎたいと考えています。
 陸上自衛隊松山駐屯地に確認したところ、災害派遣要請を受ければ、直ちに駆けつける準備はしており、実際には災害の規模や状況によるもので確約はできないが、到着まで中規模の災害で2日から3日、南海トラフ巨大地震級の大規模災害で4日から5日程度を見込んでいるとの返答がありました。
 また、日本水道協会に関しまして、西日本豪雨災害の際には、同協会愛媛県支部への応援要請の翌日には給水車が派遣され、その後も県内外から給水車による支援が実施されています。本市も応援要請に基づき、発災2日後から大洲市での給水支援活動を行っております。
 そのほか、複数の企業と災害時における救援物資提供に関する協定を締結しておりますが、これらの企業からの協力を仰ぎ、市民生活を支援していきたいと考えております。
 次に、各家庭での飲料水及び生活用水の確保について、市ホームページや総合防災マップに掲載しているほか、防災訓練及び地域、学校での出前講座にて周知を図ってまいりました。引き続き、機会を捉えて周知啓発に努めてまいります。
 なお、アンケート調査につきましては、各家庭の備蓄を図る有効な手段であることから、市民満足度調査などの活用を検討したいと存じます。
 次に、自主防災組織における生活用水確保の取組について、泉や河川の水は、排水設備や下水道が被災していない場合に限り、トイレを流すために使用するなど、生活用水や防火用水としての利用を想定しています。
 さらに、井戸の活用に関しまして、被災地では現在も多くの家庭で断水が続いており、飲料水をはじめ、生活用水の確保が喫緊の課題となりました。
 こうした状況を踏まえ、個人や民間が所有する井戸の活用は、被災者の生活を確保、支援するため有効な対策の一つと認識しております。断水時に井戸を近隣住民に開放する仕組みとして、井戸の事前登録制度の創設を検討したいと考えております。
 なお、井戸水の飲用としての活用につきましては、事前の水質検査で飲用に適していることを確認した井戸であっても、地震の影響により水質が変化するおそれもあります。そのため、災害時には飲用を除く生活用水としての活用が望ましく、水質検査への支援は考えておりません。
 浄水器につきましては、昨年度、小林池公園にて開催された防災フェアにおいて使用し、参加者への試飲、啓発を行いました。
 飲料水の備蓄につきましては、手に取りやすい500ミリリットルのペットボトルで6,015本を米湊防災倉庫や地域事務所、給食センターに保管しております。
 なお、貯水槽による備蓄状況は把握しておりませんが、井戸の事前登録制度と併せて対応を検討してまいりたいと存じます。
 以上、答弁といたします。
◎産業建設部長(三谷陽紀 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 三谷産業建設部長
◎産業建設部長(三谷陽紀 君) 2点目の御質問に私から答弁を申し上げます。
 本市では、大規模災害に備え、平成31年3月に伊予市災害廃棄物処理計画を策定し、災害廃棄物に起因する混乱を最小限にとどめることを目的として、処理体制や方法等を明記しているところでございます。本計画では、本市で発生する災害廃棄物について、可能な限り自区内処理を行うこととしており、単独の災害廃棄物処理が困難な場合には広域応援及び災害廃棄物関係支援協定に基づき、愛媛県に具体的な協力要請を行うこととしております。
 まず、災害ごみの仮置場候補といたしましては、正岡議員お示しのとおり、市内41か所をリストアップしております。この仮置場候補は、公園などの公有地を基本とし、輸送アクセス、面積規模、二次災害が少なく複数年使用でき生活圏に近い場所などから点数づけを行い、既に点数が高い順に優先順位づけを終えており、上位3施設を申し上げますと、ふたみシーサイド公園、道の駅なかやま、ウェルピア伊予でございます。
 次に、民有地や企業所有地の使用につきましては、これまでの大規模災害の事例から、仮置場は復興の関係から1年程度で対象物を集め、3年程度で全ての処理を終えることを見込んでおり、長期間の使用を考慮しますと、かえって早期復旧への妨げとなることから、極力選定を行わないこととし、民有地は公園として使用している1か所の選定としております。
 しかしながら、実際の災害は想定外のことが起こるもので、リストどおりに使用できるとは限りませんので、災害発生後はアクセス道路、上下水道設備等の損傷状況などを踏まえ、場合によっては即座に民有地、企業所有地等の使用を図るなど、臨機応変に対応してまいりたいと考えております。
 以上、答弁といたします。
○議長(北橋豊作 君) 再質問ありませんか。
◆3番(正岡満 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 正岡満議員
◆3番(正岡満 君) ありがとうございました。
 1点だけ再質問よろしいですか。
 浄水器についてですが、昨年度小林池公園にて防災フェアにて試行されたというふうにお聞きしました。私残念ながら参加していないので何とも申し上げられませんが、申し訳ございません。ただ、これちょっと浄水器のこと、ホームページで調べてみましたら、1日で2リットルペット7,200本分の飲料水の提供が可能と。操作は簡単で、子どもでも扱える。手動式だと。電気がなくても使えるというふうに書いてますが、1日でこれ2リットルペットボトル7,200本、飲料水できるんですか。それについてお答えをお願いします。
◎危機管理課長(宮崎栄司 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 宮崎危機管理課長
◎危機管理課長(宮崎栄司 君) 正岡議員の再質問にお答えを申し上げます。
 ただいまの浄水器ですけれども、現在本市が所有しておる3台の浄水器につきましても、手動対応の機種でございますが、1日でどれだけの浄水が可能なのか、機種にもよると思います。市が所有しておる分の分量、飲料水の作れる量につきましては、ただいま手持ち資料がございませんので、後ほど報告をさせていただきたいと存じます。
 以上です。
○議長(北橋豊作 君) よろしいですか。
◆3番(正岡満 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 正岡満議員
◆3番(正岡満 君) ありがとうございました。これで3問目を終わります。
○議長(北橋豊作 君) 4問目に行ってください。
◆3番(正岡満 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 正岡満議員
◆3番(正岡満 君) それでは、最後の質問に入ります。
 4問目は、下吾川地区、新池の将来像であります。
 将来像の話と申しましても、いやすぐそこにやってくる問題であります。新池は、上吾川地区の市ノ坪池及び伊豫岡八幡池の堤体改修によるところの土捨場として利用されている廃止になったため池であります。この新池の所有者は、下吾川1区であります。現在、市ノ坪池が改修工事を行っており、その後、引き続き伊豫岡八幡池の改修工事が行われる予定になっております。その流れが順調に進めば、七、八年後には土捨場としての埋立てが終わることとなります。
 それでは、その埋め立てた跡地はどうするのでしょうか。どのように利用するのが最良なのか、今から考えておかなければと思う次第であります。まずは、所有者である下吾川1区の意向が大事であります。しかし、この新池の場合、──〔一般質問終了5分前のブザーが鳴る〕──昨年度市の防災公園となった米湊地区の小林池の面積が2,600平方メートル、それに対し、約3倍の広さを持つ7,562平方メートルの土地を下吾川1区で対処するわけにもいきません。当然、市に譲渡し、市の所有物として今後有効活用しなければならないと思います。そうなれば、今から計画しておかなければと考えます。今後、どのような構想を立てていくのか、また事業予算を形づくっていく必要があると思います。
 現在、この埋立てが進む中、近隣の下吾川、上吾川地区の方々はもちろん、他の地域の住民の方々も大いに注目されております。例えば、地理的場所として防災公園などはどうでしょう。防災公園とするならば、幾らぐらいの予算になるでしょうか。小林池の防災公園づくりにかかった総事業費は幾らだったのか。また、防災公園づくりに対して問題点はあるのでしょうか。ほかにもいろいろと想像を駆り立てられます。新池跡地の将来像は、大きく膨らむ一方であります。近隣にて、伊予診療所の移転工事が行われているのも興味が湧く要素の一つでもあります。
 そこで、次の3点についてお伺いいたします。
 1点目は、新池の所有者である下吾川1区の要望について。
 2点目として、今後どのような流れで検討していく予定なのか。
 3点目として、防災公園だと予算はどのくらいと推定されますか。ほかに市としてどのような有効利用をお考えか。
 以上、3点よろしくお願いいたします。
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 武智市長
            〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) 正岡満議員から、下吾川地区、新池の将来像について3点の御質問をいただきましたので、答弁を申し上げます。
 まず、1点目と2点目は関連がございますので、一括して答弁させていただきます。
 令和2年4月に下吾川1区区長より、新池のため池としての機能は廃止するが、江戸時代から地元で維持管理し、愛着もあるため、地元に役立つ活用方法を下吾川1区と行政で協議検討してほしいとの要望書が提出されました。
 これを受け、道後平野土地改良区などの関係機関との協議を経て、令和2年12月にため池廃止の了承が得られたことから、現在進入路や暗渠排水管を施工し、上吾川の市ノ坪池改修工事で発生した土砂を順次搬入しているところでございます。
 今後は、正岡議員お示しのとおり、地元の皆様にとってよりよい施設とするため、ため池改修工事と並行し、地域関係者の意向を踏まえて検討してまいりたいと存じております。
 次に、3点目につきましては、現時点で整備内容等が定まっていないことから、事業費の把握はできませんけれども、参考として、令和4年10月に供用を開始した小林公園の事業費は約1億3,000万円でございます。
 その他の有効利用方法といたしましては、再生可能エネルギー利用のための発電施設整備、地域コミュニティの活性化を図るための広場整備や防災関連の交付金が活用できる可能性のある事業として、危険な市街地の防災性向上が図れる避難場所の整備を行うこと等々が考えられております。
 いずれにいたしましても、これらを実現するためには、地域の皆様の御意見を基に、関係機関と十分な協議、調整を行い、下吾川新池跡地が有効利用できますように努めてまいる所存でございますので、お願いを申し上げたいと存じます。
 以上、答弁といたします。
○議長(北橋豊作 君) 再質問あります。
◆3番(正岡満 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 正岡満議員
◆3番(正岡満 君) 再質問ではございませんが、最後に申し上げたいと思います。
 いろいろと市としてもこのように考えていただいておるということで、まずは安心いたしております。近い将来、新池の跡地にすばらしい防災公園、もしくはそのコミュニティ活性化を図るための広場とかいろんなそういう建物が建てることを夢を見て、この質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
○議長(北橋豊作 君) ここで暫時休憩をいたします。
            午前10時51分 休憩
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