録画中継

令和3年第3回(6月)伊予市議会定例会
6月16日(水) 一般質問
無所属
平岡 清樹 議員
1 GIGAスクール用パソコンの補償について
 (1) 現状の把握について
  ア 225台の予備パソコンだが、本当にこんなに多く必要だったのか。1台6万円としても1,350万円になるが、どのような計画で225台になったのか。
  イ このパソコンに保証が付いていると伺っているが、どのような故障や破損も含まれるのか。メーカーの1年限定保証期間と保証範囲は。
  ウ パソコンを学校の使用と家庭への持ち帰りが認められている。学校で不測の事態により落下させてしまい破損や故障した場合、また、自宅持ち帰り時に破損や盗難にあった場合、また、帰り道など、雨にあたって濡れて故障などが発生した場合は、生徒への賠償責任は発生するのか。生徒の負担が発生する範囲のお示しを。
 (2) 義務教育であるため、本来ならば、保護者負担は避けたいところである。しかし、パソコンに関して全ての修理代等を市が負担するとなると、多額の経費となることが予想される。このようなことも想定し、市や児童・生徒の保護者負担を減らすためにも、事前に保険に入っておくこともひとつの方法では。
  ア 昨年度、コロナ禍で生活が厳しくなった家庭に対して実施された「ひとり親世帯臨時給付金支給事業」の実績では、293世帯、子ども数472名、生徒全体の16.7%が該当となっていた。もし、パソコンを個人が補償する必要がある場合、修理代を払える家庭はいいが、中には経済的理由でそれができない家庭もあると思う。このような家庭への配慮については、どのように考えているのか。
  イ 先ほども申し上げたが、義務教育であるので本来は負担をゼロにしたいのが本音である。国が決めて進められる教育であるものの、教科書などとは違いパソコンのトラブルは時に数万単位の負担になる。保険に加入した場合でも1年間で882円の最安プランでも3,300台のパソコンにかけられる保険料は膨大な金額になる。市職員全員で経費節減に取組んでいる財政が厳しい今の市政にとって、全額負担は可能であれば避けたいところである。
    児童・生徒の保護者の負担を減らすためにも、最低でも事前に保険加入すべきだと思うが、どのように考えるか。1年間882円であれば、それほど負担も少なく、保護者の皆様へ安心を市から提案出来るものと考えるがどうか。
2 新型コロナウイルス感染症のワクチン接種について
 (1) 現在、高齢者の受付や接種スケジュールは順調に進んでいるのか。また、各分野(医療従事者・高齢者・基礎疾患者・高齢者施設職員・一般社会人等)の接種スケジュールはどうなっているのか。
 (2) 新型コロナに感染した方の80%近くは無症状だと報道されている。また、5月26日の厚生労働省の報告では、601万6,200人が接種を受け、85人の死亡が確認されており、78%が65歳以上の高齢者で出血性の脳梗塞や心不全のようである。
   本来ワクチンの役目は感染しても重症化しないことが目的だが、感染しても無症状が多いため感染を怖がらず、逆に副反応を怖がる若年層や、ワクチン接種によって死亡リスクがある高齢者層に対して、正常な判断を促す方法を市独自で分かりやすく伝えられるように考えられないか。
 (3) ワクチン在庫と管理について、神戸市で貴重なワクチンを破棄せざるを得なかったという報道があったが、本市ではそんなずさんな結果を出してほしくない。リアルタイムで在庫の管理、冷凍保存状態の管理、各接種病院での在庫管理など、きめ細かな対応が構築されているのか。
 (4) ワクチン接種後に副反応が出た場合、会社を休まなくてはならなかったりしたとき、補償を含む副反応への対策は、市民に対して準備は出来ているのか。
 (5) 私たちの年代では何もかもが初めての経験だったと思う。そこで提案だが、この事業が終了した後、この経験を今後に生かすためにさまざまな問題点や課題点、克服した点などを整理し、この市役所内で情報共有し、職員の規範、士気向上、災害時などにも応用することができると考えるが、ご見解を。
            午前11時38分 再開
○議長(日野猛仁 君) 再開いたします。
 続いて、平岡清樹議員、御登壇願います。
            〔8番 平岡清樹君 登壇〕
◆8番(平岡清樹 君) 議席番号8番、伊予夢創会の平岡清樹です。
 議長に許可をいただきましたので、発言通告書に沿って一般質問をしたいと思います。
 最初の質問は、GIGAスクール用パソコン補償についてです。
 まず最初に、文部科学省のGIGAスクール構想を再確認しておきたいと思います。
 GIGAスクールとは、一言で言うと、児童・生徒向けの1人1台端末と高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備し、多様な子どもたちを誰一人取り残すことなく、公正に個別最適化された創造性を育む教育を全国の学校現場で持続的に実現させる構想です。時代を生きる子どもたちにとって、教育におけるICTを基盤とした先端技術の活用は必須です。
 また、変化の激しい時代を生き抜くには、従来の一斉教育だけではなく、多様な子どもたちを誰一人取り残すことのない個別最適化された創造性を育む教育の実現が重要であり、ICT教育で次世代の人材を育てる必要があります。これらを持続的に実現させる構想がGIGAスクール構想であるとあります。
 現在、伊予市でも準備を進めており、8月末までに学校内の無線LAN工事を終え、2学期からGIGAスクール、1人1台端末による学習を始める予定と聞いています。GIGAスクールに使用されるパソコンですが、購入したのは3,300台で、生徒2,813人と教師262人分、残り225台は予備機として、各学校で分配し保管されると伺っています。金額は、パソコン総額で2億603万円、そのうち3分の1は国費で、残り3分の2はコロナ交付金を使っています。そして、単純に計算すると1台約6万2,400円となります。学習用のパソコンとはいえ、学校教育で使用する物としては、単品の個人教材として過去に例を見ないほど高額な教材であることに変わりはありませんし、パソコンは電子機器で、故障や破損、盗難のおそれが十分考えられます。教育教材が、故障や破損をした場合であっても、生徒への可能な限り負担を少なくし、裕福・貧困家庭に関係なく、公平・平等に教育が受けられる環境を我が市は整備しておかなければならないと思います。
 そこで、誰一人取り残すことなく公正に個別最適化された創造性を育む教育を持続的に続けていくためには何が必要でしょうか。そこで何点か質問いたしますので、明確な御答弁をよろしくお願いいたします。
 まず、現状の把握について3点質問いたします。
 1、ア、225台の予備パソコンですが、本当にこんなに多くの予備パソコンが必要だったのでしょうか。1台6万円としても1,350万円になりますが、どのような計画で予備パソコンが225台になったのか、お教えください。
 イ、このパソコンに保証がついていると伺っていますが、どのような故障や破損が含まれますか。メーカーの1年限定保証期間と保証範囲をお知らせください。
 ウ、パソコンは、学校での使用と家庭への持ち帰りが認められています。学校での不測の事態により落下させてしまい破損や故障をした、また自宅に持ち帰り時に破損や盗難に遭った、また、雨にぬれて帰り水害による故障など発生した際は、生徒への賠償責任は発生するのでしょうか。生徒の負担が発生する範囲をお示しください。
 2番、私の気持ちとしては、義務教育でありますので、本来であれば、保護者負担は避けたいところです。
 しかし、パソコンに関して全ての修理代等を伊予市が負担するとなると、多額の経費となることが予想されます。このようなことも想定し、伊予市や児童・生徒の保護者の負担を減すためにも、事前に保険に入っていくことも一つの方法ではないでしょうか。私が調べたところ、民間保険会社からGIGAスクール用のパソコンに対する損害保険が出されているようです。その一つを紹介すると、この保険は、まず保険の範囲が基本的には、故障、破損、水をこぼした、燃えるなど、様々なリスクがありますが、その中からプランを3つ選択できます。1つ目は、全てのリスクをカバーするプラン、2つ目は、盗難のみ補償の対象にならないプラン、3つ目は、盗難と水災のみ補償とならないプランの3つです。保険を何回使ったとしても、次の年に保険契約金が上がることはありませんし、修理回数も無制限です。修理の自己負担はゼロ、修理不可能な全損の場合は、同機種もしくは同等機種での対応もカバーしてくれます。保険料も水災、盗難を除いて全て保険会社が対応してくれるプランで年額1,980円、伊予市がメーカーとのやり取りや請求などの事務手続をするプランだと、水災、盗難を除く保険料で年額882円です。1年間882円で故障と破損の不安がなくなります。
 そこで質問いたしますので、御答弁をよろしくお願いいたします。
 ア、昨年度コロナ禍で実施されたひとり親世帯臨時特別給付金支給事業の実績では、293世帯、子ども数472名、生徒全体の16.7%が該当となっています。もし個人が補償しなければならない状況になったときに、修理代を払える家庭はいいのですが、中には経済的理由でそれができない家庭もあると思います。このような家庭への配慮についてどのように考えていますか。
 イ、先ほども申しましたが、義務教育ですので、本来は負担をゼロにしたいのが本音です。国が決めて進められる教育ではあるものの、教科書などとは違い、パソコンのトラブルは、時に数万円単位の負担になってしまいます。保険に加入した場合でも、1年間で882円の最安プランであっても、3,300台のパソコンに掛けられる保険料は膨大な金額になります。市役所の職員全員で経費削減に取り組んでいる財政が厳しい今の市政にとって、全額負担は可能であれば避けたいところです。伊予市や児童・生徒の保護者の負担を減らすためにも、最低でも事前に保険加入すべきだと思いますが、どのように考えますか。保護者も1年間で882円であればそれほど負担もなく、保護者の皆様へ安心を伊予市から提案できるものと考えますが、いかがでしょうか。
 以上の質問の順に御答弁をいただきたく思います。よろしくお願いします。
◎教育委員会事務局長(佐々木正孝 君) 議長
○議長(日野猛仁 君) 佐々木教育委員会事務局長
◎教育委員会事務局長(佐々木正孝 君) それでは、平岡議員からの本市のGIGAスクール用パソコンについての御質問について私から答弁申し上げます。
 まず、1点目の225台の予備パソコンを含んだ計画の経緯についてですが、当初保守込みの5年リース契約も検討しておりました。しかし、経費を5年間に分散して負担するよりも、新型コロナウイルス臨時財政交付金を活用した一括購入が、財政的に有利であるとの判断により、一括購入に決定いたしました。
 購入台数については、児童・生徒及び教職員を合わせた3,075台だけでは、授業中に不具合を起こした場合などの対応ができませんので、予備機も含めることといたしましたが、その予備機の計算方法は、一般的なタブレット機器等の故障率を大手通信会社に問合せをしたところ、使用状況によって違ってきますが、おおむね8%前後との回答がありましたので、7%と設定し、また小学校低学年の児童の取扱いによる故障を加味して3,300台と決定した次第です。
 次に、パソコン保証についてですが、保証期間は、令和3年3月20日から1年間となっています。保証範囲は、機器を購入した場合についてくる一般的な保証の範囲となり、破損はしていないが、突然電源が入らなくなった、突然キーボードが入力できない、その他破損・水損を伴わない動作不良などの場合となります。
 次に、児童・生徒の賠償責任の範囲については、パソコンは備品扱いとなりますので、学校で不測の事態により故障した場合は、学校修繕費での修繕となりますが、自宅への持ち帰り時については、現在は使用者の負担と考えています。
 2点目については、関連がありますので、一括して答弁申し上げます。
 まず、保険において全てのケースに適用できるわけではない部分があることを説明させていただきます。
 使用者の故意による破損、盗難被害でなく、使用者の過失による紛失、水害が適用になるプランであっても、地震を起因とした場合の津波による水害等は、適用外となるケースがあるように聞いております。そのため、経済的理由で配慮が必要な家庭であっても、保険の適用外に当たる故意による故障等の部分については、全ての使用者が平等に負担するべきものと考えます。それ以外の通常の活用時の故障の場合、保険に加入し、その保険金を市負担とするか、また議員御提案のとおり、保護者に負担を求めるかが問題となりますが、保護者に負担を求めることになった場合でも、保護者の承諾も必要となってまいります。タブレットパソコンの使用開始までにあまり時間もありませんが、保護者負担がなるべく少なくなる方法について、今後研究を行いたいと思います。
 以上、答弁といたします。
◆8番(平岡清樹 君) 議長
○議長(日野猛仁 君) 平岡清樹議員
◆8番(平岡清樹 君) 御答弁ありがとうございました。
 御答弁の内容から見ると、やはり学校から自宅へ持ち帰ってもいいよという学習というのも発生すると伺っている中で、現在は使用者負担と考えているっていうのが内容答弁でありましたが、私、伊予市の考え方っていうのが、これが本当に正解なのかどうかっていうことも含めて、近隣市町へ行ってまいりました。松山市教育委員会松山市教育研修センター事務所長とお会いしまして、松山市の場合は5年リースです、3万9,000台。パソコンをリースにしたのは、メンテナンスを含む予算が定額化されるため、総合的に考えて判断したということでした。故障・破損時は、保守契約をリース会社が見るようになっています。紛失以外は、全てリース会社が見るようになっています。紛失は自己負担となりますが、盗難届を出して受理されれば問題ないと。予備パソコンは、1クラス1台の計算で用意しているということです。東温の場合、パソコンは2,800台購入で、パソコンは購入時に、これは随意契約で、同時に保険に入っているため、生徒負担は基本ゼロです。故意の紛失や破損であった場合は、明らかに故意であれば、ちょっと現在は対応未定ということです。松前町教育委員会、パソコンは2,872台、生徒2,556人、先生用としては購入せず、各教室1教室ごとに1台で143台、保険には入っていないが、生徒への負担はなしでいくということです。各学校の備品修繕費を充てる計画で、明らかに同じように故意の場合は、今現在は未定、予備機がなくなった場合は、買い足す覚悟であるというふうな回答でございました。私もできればというふうに書いてますが、生徒への負担、これは義務教育でございますので、できればそこいらも含めて考えてほしいなと思うのが一つと、もし伊予市が財政的に厳しいんであれば、生徒・保護者、しっかりと説明をして、前に進める前にお願いしたいなと思うんですが、そこらの御見解、私の近隣他市町の調査の見解を教えてください。お願いします。
◎教育委員会事務局長(佐々木正孝 君) 議長
○議長(日野猛仁 君) 佐々木教育委員会事務局長
◎教育委員会事務局長(佐々木正孝 君) それでは、平岡議員さんの再質問にお答えいたします。
 議員さんお示しのとおり、近隣市町におきましては、今現在保険のほうに入っておるというふうな市町のほうが多いというふうなことをお聞きいたしております。ただ松前町につきましては、保険には入っていない。修繕等が発生した場合は、備品購入費のほうで対応するというふうな今のお話だったかと思います。本市におきましても、今の松前町さんのようなお考えに近いことと御理解いただければと思います。
 まず、保険に入りましても、その保険、市が入るにしろ、保護者の方が入るにしろ、八百八十何ぼで3,300台あれば約300万円全体で掛かってこようかと思います。その300万円に対しまして1年間の修理代というふうなところが、そこまで到達するのかどうかというふうなところも見極めながら、今後保険に加入すべきかどうかっていうふうなところも検討していく必要があるかと思いますので、そのあたり検討課題とさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(日野猛仁 君) 武智市長
            〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) 佐々木局長の補足をさせていただきます。
 まず、パソコンが来たら、1年間は一応メーカーが見るということなんで、そこの部分がちょっと答弁外れてるんで、その1年間で様子を見て、やはり故障が多いね、保護者負担が多いね、財政出動も必要だね、そういったことをしっかりと見詰め直した上で、1年後に一つの答えが出るようにするよう指示もいたしております。
◆8番(平岡清樹 君) 議長
○議長(日野猛仁 君) 再々質問。平岡清樹議員
◆8番(平岡清樹 君) 御答弁ありがとうございました。
 1年間のメーカー保証なんですけど、これは本体、製造時に問題があったときのみの保証ですよね、これ。生徒が落としたときは、例えば。これ入ってませんよね、メーカーは。だから、それを予備機で賄うと。私はそれいいと思います。だから225台のパソコンを次々壊れたものからどんどん替えていって、もう壊れたものが積み上がっていく、それがどれぐらいかは分からないけど、1年間様子を見て。だからそっから先っていうこともこれから十分議論されると思うんですけど、私は提案という形で今回出しましたが、なぜこれを出したかというと、やっぱりGIGAスクールが始まって、先ほども言うたけど、裕福な方も貧困な家庭もあります。実際にこんだけの生徒数がそういう今回のコロナの補助も受けているというのも含めて、できるだけ2学期にGIGAスクールが始まる頃には、保護者に対してそういう保証であったり、その対応を明確にして、生徒に手渡してほしいなと思うので、1年間はこうだよ、大丈夫だよと、もしくはそっから先はこうだよと。そっから先は後から考えてもいいですけど、そこらをはっきりと示していただきたいなと思います。不安に思っている家庭、かなりあると思いますので、よろしくお願いします。私からは以上です。
○議長(日野猛仁 君) ここで暫時休憩をいたします。
            午前11時58分 休憩
       ───────────────────────
            午後1時00分 休憩
○議長(日野猛仁 君) 再開いたします。
◆8番(平岡清樹 君) 議長
○議長(日野猛仁 君) 平岡清樹議員
◆8番(平岡清樹 君) 2問目は、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種に対する本市の取組についてお聞きします。
 令和2年4月7日、私が生まれて初めて経験した日本全国緊急事態宣言が、発令されて1年以上が過ぎました。やっと日本にもワクチンが届き、伊予市でも接種が始まっています。先日昼食を食べているときに、テレビで伊予市のワクチン接種の受付が混乱していると全国放送されました。伊予市の受付は他市よりも早く、たまたまだと思いますが、我が市にとっては不名誉な放送です。なぜ伊予市がという思いが湧いてきました。私は、ワクチン接種に関して、否定も肯定もしませんが、接種をする前と接種後において様々な課題があります。そこで、5点の質問をいたしますので、よろしくお願いいたします。
 1、現在、高齢者の受付や接種スケジュールは、順調に進んでいるのでしょうか。
 また、各分野(医療従事者、高齢者、基礎疾患者、高齢者施設職員、一般社会人等)の接種スケジュールはどうなっているのか、お伺いいたします。
 2、新型コロナウイルス感染症は、80%近くは無症状だと報道されていました。
 また、5月26日の厚生労働省の報告では、601万6,200人が接種を受け、85人の死亡が確認されており、78%が65歳以上の高齢者で、原因は出血性の脳梗塞や心不全だったそうです。本来ワクチンの役目は、感染しても重症化しないことが目的ですが、感染しても無症状が多く、感染を怖がらずに、逆に副反応を怖がる若年層やワクチン接種によって死亡リスクがある高齢者層に対して正常な判断を促す方法を伊予市独自で分かりやすく伝えられるように考えられないでしょうか。
 3、ワクチン在庫と管理についての質問をいたします。
 神戸市で貴重なワクチンを破棄せざるを得なかったという報道があります。伊予市では、そんなずさんな結果を出してほしくないので質問します。
 リアルタイムで在庫の管理、冷凍保存状態の管理、かかりつけ病院での在庫管理など、きめ細かな対応が構築されておりますでしょうか。
 4、ワクチン接種後に副反応が出た場合、会社を休まなくてはならなかったりした場合、補償を含む副反応への対策は市民に対して準備できているのでしょうか。
 5、私たちの年代では、何もかもが初めての経験だったと思います。そこで、私からの提案です。
 この事業が終了した後、この経験を今後に生かすために様々な問題点や課題点、克服した点などを整理し、市役所内で情報を共有すれば、職員の規範、士気向上、災害時などにも応用することができると考えますが、御見解をお聞かせください。
 以上、5点の質問に明確な御答弁をよろしくお願いいたします。
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(日野猛仁 君) 武智市長
            〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) 平岡清樹議員より、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種について5点の質問をいただきました。
 まず、1点目の高齢者の接種スケジュール等につきまして、本市では4月23日に80歳以上の高齢者約3,800人に接種券を発送し、5月6日から予約受付を開始いたしました。受付開始から2日間は、1日に2,000件前後の電話がコールセンターに集中し、電話がつながらないとの問合せが多く寄せられ、市民の皆様には大変御不便、御迷惑をおかけいたしましたことをこの場をお借りしておわびを申し上げます。
 また、そのため市といたしましては、5月下旬から、集団接種会場である保健センター以外の8施設でもウェブ予約を可能とし、6月1日からコールセンターのオペレーターを増員するなど対応をした結果、電話予約に関する問合せは、皆無となっております。
 また、接種券を発送した65歳以上の高齢者1万1,734人の予約状況は、6月13日現在で1万598人、率にして90.3%と非常に多く、市民の関心の高さを感じているところでもございます。
 なお、本市では、既に医療従事者、入所系の高齢者施設従事者への接種は完了しており、続く60歳から64歳の高齢者及び16歳以上59歳以下の基礎疾患を有する方で、障害者手帳を持つ方につきましては、6月21日の週に接種券を発送し、7月上旬からの接種を予定しております。
 さらに、入所系以外の高齢者施設従事者につきましても、7月中旬には接種開始となるよう、事業者と調整を進めております。今後、障害者手帳がない基礎疾患を有する方につきましては、市で把握ができかねますので、ホームページ等で周知を行い、申請をいただくことで、接種券を随時発送していく考えでございます。
 なお、59歳以下の方につきましては、今後の予約状況とワクチンの供給量を勘案しながら、年齢階層ごとに順次接種券を発送する予定としておりますので、御理解を賜りたいと存じております。
 次に、2点目のワクチン接種の正常な判断を促す方法につきまして、先ほどの森川建司議員への答弁でも申し上げましたが、副反応に関しては、市ホームページでの情報提供に加え、接種券等の発送に併せたワクチン接種における注意事項や副反応等に関することが明記された説明書などにより御判断をいただきたいと存じております。
 次に、3点目のワクチンの在庫と管理につきまして、本市では集団接種を行う保健センターを基本型接種施設、個別接種を行う医療機関をサテライト型接種施設として位置づけ、ワクチンの管理を行っております。
 ワクチンの流通は、国から2週間に1回、基本型接種施設に配送され、基本型接種施設からサテライト接種施設へは、専用の保冷バッグを使用し、1週間に2回の配送といたしております。
 また、基本型接種施設におけるワクチンの保管は、専用ブレーカーを電源に配備し、ディープフリーザーと呼ばれる超低温冷凍庫を使用して、マイナス75度プラス・マイナス15度での保管といたしてございます。
 なお、サテライト型接種施設では、冷蔵庫を使用し、2度から8度で保管することとされており、適切な保管方法についても、周知を図っておるところでございます。
 次に、4点目のワクチン接種後の補償につきまして、新型コロナウイルス感染症に係る予防接種は、予防接種法第6条第1項の規定による臨時接種とみなして実施するものであります。そのため、健康被害が発生した場合には、市の予防接種健康被害調査委員会において、調査及び審議を行い、その結果、係る健康被害が、予防接種によるものであると厚生労働大臣が認定したときは、予防接種法に基づく救済が受けられることとなります。
 最後に、5点目の市役所内での情報共有につきまして、このワクチン接種は、国民の命を守るため、全国の自治体が一斉に取り組まなければならない、まさに前例のない国家プロジェクトであると認識をいたしております。今現在、これまでの経験が生かされているとするならば、2月28日に本市において愛媛県及び県内全市町職員が一堂に会し、伊予医師会御協力の下、ワクチンを担当する健康増進課のみならず、他部署からの応援職員とが一丸となり、県内では初の集団接種模擬訓練のデモンストレーションを実施したことが、その後のスムーズな集団接種につながっているものと認識をいたしております。現状、本市における一般のワクチン接種が始まり、1か月が経過したばかりであり、国が示す7月末までの接種完了に向け、鋭意取り組むことを進めている最中ではございますけれども、本事業が終了した際には、議員御提案につきましても配慮してまいりたいと考えております。いい御意見だと思います。議員各位におかれましては、新型コロナウイルス感染症の収束に向け、引き続きワクチン接種への御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げ、答弁といたします。
◆8番(平岡清樹 君) 議長
○議長(日野猛仁 君) 平岡清樹議員
◆8番(平岡清樹 君) 御答弁ありがとうございました。今までの状況そしてこれからの状況というのを一通り答弁いただきまして、誠にありがとうございます。
 このあたりでホームページ等での周知を行うとかというのが、障がい者、身体障害者手帳を持ってない基礎疾患を有する方へホームページで周知を行う、また副反応に関してもホームページで情報提供をしていく、あとワクチン接種後の補償的な部分なんかもなんですが、ホームページだけではなくて、やっぱりアナログ的な部分で言うと広報であったり特別ページを作って回すとか、回覧板とかを使っていただいて流してもらう、もしくは伊予市のフェイスブックであったりとかウェブを使ってやっていただくっていうことを、ありとあらゆることを計画していただいたほうがいいんじゃないかと思います、そんなにお金もかかることじゃないと思いますので。というのが、やっぱりインターネット上でも当然ですが、私らも一応コロナワクチンというのを検索すると、懐疑的な文章がかなり多く出ておりますから、一人一人の若者、特に若い人たちは、感染リスクを恐れていません。持って帰っておじいちゃん、おばあちゃんに移してしまうということもありますから、そういう懐疑的な情報が多くインターネットで出ている、特にそれで踏みとどまる人が、これから先若い人たちが増えるんじゃないかなと思うんです。今伊予市90%ということだったんで、非常にすばらしいなとは思うんですが、そういった情報を信じるかとか信じないか、それで接種するかしないかっていうのは、本人の自己判断になってくる部分もあると思うんですけど、接種を勧めているがゆえに、やっぱり行政としての役割をこれからも発信していただけたらと思うんですが、その点ありとあらゆることを、もうここにはホームページとしか書いてないので、やっていただいて、特に若い方、これから8月以降になる方に対して、ぜひ分かりやすく発信していただけるようお願いできますでしょうか、御答弁お願いします。
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(日野猛仁 君) 武智市長
            〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) 平岡清樹議員のワクチン接種における情報の発信等々について再質問を受けました。
 まさに今の時代、現実に伊予市のホームページを見る人がどれだけいるの、なかなか人口の何割かなと思ってます。当然のごとく広報にもそういった記事もタイムリーに、タイムリーといってももう今年だけのことなんで、タイムリーにある程度の情報がまとまったときっていうのが、今が6月ですから、7月の広報に間に合うかどうか分かりませんけれども、そういったものも考えていきたいなと私は思ってます。あと補足を向井福祉部長にさせますから、またフェイスブック等々伊予市にも、できたら、そら来年も再来年も続くんであれば、アプリケーションみたいなものをつくってやりたいんですけど、それはちょっと経費の無駄かなと思ってます。様々な形で今言われましたように、ワクチン接種、前もこの場でお話ししたかどうかちょっと忘れましたが、消防署員127名だったか6名だったか、1回目接種したときは、ちょっと注射したとこが1日押したら痛いよねぐらいで済んでたんですけど、2回目接種のときに、126人中の約4分の1、25%が発熱をしたり倦怠感や体調不良を訴えたということもあります。たまさかそれの中身を見てみると、幾分若い人が多かったということでもありますけれども、そういったことも含めまして、市民に不安を抱かさないような形でできることがあれば、ワクチン接種、全市民が打っていただきたいけど、これは打つ権利、打たない権利がありますから、そのところは言えませんけれども、そういった形でしっかりと啓発活動も続けていきたいと思います。補足は向井がします。
◎市民福祉部長(向井裕臣 君) 議長
○議長(日野猛仁 君) 向井市民福祉部長
◎市民福祉部長(向井裕臣 君) 平岡議員の再質問にお答えをいたします。
 議員おっしゃること、ごもっともだと思っております。
 ただ、今回のコロナウイルス感染症対策につきましては、アナログと申しますか、広報その他文書的なものっていうふうなことになってまいりますと、やはり日々変わる情報の中で、スピード感を持ってお示ししないといけない内容もあろうかと思っております。そういった部分を取捨選択しながら、必要に応じた形であらゆる手法をもって対応してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
 以上です。
○議長(日野猛仁 君) 再々質問ありますか。
◆8番(平岡清樹 君) 議長
○議長(日野猛仁 君) 平岡清樹議員
◆8番(平岡清樹 君) 御答弁、本当にありがとうございました。
 本当、今市長が言われたように、私の知り合いにもお医者さんが何人もいらっしゃるんですけど、2回目が本当にしんどかったという方がほとんどであります。そういう情報がどんどん流れることによって、若い子たちがちょっと引きぎみになるっていうことを、勧めてる側はしっかりとそれをすることでこうなるんだということも含めて、リスク回避できるように進めていっていただきたいと思います。
 以上でございます、私は。ありがとうございました。
○議長(日野猛仁 君) 暫時休憩をいたします。
            午後1時17分 休憩
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