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令和5年第3回(6月)伊予市議会定例会 6月23日(金) 一般質問
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内容
会議録
令和5年第3回(6月)伊予市議会定例会
6月23日(金) 一般質問
公明党
門田 裕一 議員
1. 伊予市に歴史博物館を
2. 思春期からの健康づくり(プレコンセプションケアの普及啓発を)
3. 「チャットGPT」をどのように活用していくか
4. 熱中症対策の推進について
5. 大雨による災害に備えて
6. 投票支援カードとコミュニケーションボードの活用を
午後1時50分 再開
○議長(北橋豊作 君) 再開いたします。
続いて、門田裕一議員、御登壇願います。
〔11番 門田裕一君 登壇〕
◆11番(門田裕一 君) 議席番号11番、公明党門田裕一です。
北橋議長に許可をいただきましたので、通告書に沿って一般質問を行います。
それでは、これより一般質問をしますので、市長並びに理事者の皆様の明快な御答弁をお願いいたします。
1、伊予市に歴史博物館を。
1点目、廃校や施設を再利用して歴史博物館を。
門田さん、伊予市には歴史資料館がないんです。伊予市は、すばらしい歴史的資料や文化財が豊富なのに、とても残念です。南伊予に歴史博物館を、伊予灘サービスエリアの中か近くにできんやろうか、議員となり多くの方々から要望をお聞きしながらも、諦めていました。予算の問題や幾重にも立ちはだかる壁、伊予市を愛し、時を紡いできた偉人の方々の冒険心を伝えたい、今伊予市の未来を考えたとき、新しい時代の歴史博物館、伊予市ミュージアムの建設に向けて総がかりでスタートを切らねばなりません。今を生きる市民、そして子どもたちにとった大切な場所であり、つなぎ、伝承の場としなければなりません。本市にとって歴史博物館は必要ではないでしょうか。使われなくなった施設や現在の中山地域事務所、双海地域事務所や各学校の施設、そしてIYO夢みらい館に分散してでも伊予市の宝物を展示してはどうでしょうか、本市の考えをお聞きします。
2点目、本市が所蔵する記録や出版物、芸術、文化財といった知的財産のデジタルアーカイブ化について。
博物館に求められる機能には2つあります。1つは、資料の保存、もう一つは、その資料を利用できるように提示することです。
しかし、資料は利用すれば、程度の差こそあれ、保存状態を悪化させます。そこで登場したのが、近年のデジタルテクノロジーの進歩を背景に、資料の持つ情報を最大限デジタル化し、電子的に保存、利用してもらうというデジタルアーカイブのコンセプトが生まれてきました。武智市長は、平成24年12月定例会で、文化財等のデータベースをどう生かすかと質問されました。今までに調査し、研修、俗に収めた伊予市の文化財等を、まずは伊予市のホームページ上にアップロードさせ、市民の皆さん方にもっともっと親しんでもらうために、バーチャルな博物館、バーチャルな歴史資料館をホームページ上に登場させる、まずそういったことから始めてみませんか。私も宮城県の塩竈で取り組んでおることを研修してきましたと。私も塩竈市に視察に行き、研修したメンバーであります。
今塩竈市のホームページ、文化の港シオーモでは、こども館との名称で紹介されているコーナーがあります。すばらしく分かりやすい。
そこで、子どもたちへの未来の扉として、本市も子ども博物館として、伊予市版デジタルアーカイブをホームページ上で展開してはどうでしょうか。
3点目、伊予市バーチャルミュージアム構想を。
伊予市が一つになれる、にぎわい、誇りを持てる、それが伊予市バーチャルミュージアム構想のコンセプトです。伊予市には、先人たちが残した遺産が数多くあります。先日、観光ボランティアの総会にて講演をいただきました作道茂先生の話の中で、あの有名な坂本龍馬の写真は、若い頃にいろは丸に乗った郡中町長、実業界で活躍した豊川渉さんの所有の写真ではないかとの講演がありました。
また、伊予市歴史文化の会では、坪内会長の講演による伊予と愛媛の発祥地、伊予神社の探訪に参加させていただきました。大変貴重な時間で鳥肌が立ちました。伊予・南伊予に点在した古墳群、伊予小学校の正面ロビーには、古墳から出た土器などが展示してあります。
伊予市の農業、産業もそうです。例えば、かつおぶしの世界をミクロの世界を体感できるようにしてはどうでしょうか。そこには最先端の技術と融合した新たな体験型ミュージアムが、来場者がゴーグルの中で体感できます、またメタバースや様々な場所で。そんな分散型体験ミュージアムを提案します。
未来に伝え残すAI技術と私たちの知恵が融合し、可能となるのではないでしょうか。そこには、また新しい産業も育っていくのではないでしょうか、明快なる御答弁をよろしくお願いします。
◎教育委員会事務局長(窪田春樹 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 窪田教育委員会事務局長
◎教育委員会事務局長(窪田春樹 君) 失礼いたします。
伊予市に歴史博物館をについて3点の御質問をいただきましたので、私から答弁申し上げます。
1点目の廃校や施設を再利用して歴史博物館をにつきましては、廃校となった施設は、老朽化が進んでいるほか、耐震補強もなされておらず、博物館として使用するためには、多大な費用が必要となります。本市といたしましては、現有する市施設を有効活用し、歴史的資料や文化財を展示するため、現在彩浜館における展示実施について検討を進めているところでございます。
また、IYO夢みらい館において、これまで年1回程度実施されていた展示につきましても、今年度より指定管理者と協議を行い、年5回実施する予定であり、市民の皆さんに御覧いただける機会の創出に取り組んでいるところです。
2点目の本市が所蔵する記録や出版物、芸術、文化財といった知的財産のデジタルアーカイブ化については、議員御指摘のとおり、子どもたちにふるさと伊予市をより知ってもらえるとともに、愛着を持ってもらえる貴重な取組であると考えます。
また、市民の生涯学習への活動などにも非常に有効な取組と捉えております。
しかしながら、デジタルアーカイブ化を行うためには、社会教育課が所蔵しております大量の知的財産のデジタル化を行う必要があります。
そこで、将来的にホームページ上でのバーチャルな博物館実施を視野に入れつつ、まずは、現在、県・市の指定文化財、登録有形文化財の紹介をいたしております市ホームページへ、データ化が済んでいる民具や古文書などの登録を行い、より一層の充実を図ってまいりたいと考えております。
3点目の伊予市バーチャルミュージアム構想をにつきましては、本市の歴史的資料などの知的財産を広く親しんでいただく手法として、非常に興味深い取組ではありますが、本市の産業や観光、また地域の活性化など、多くの視点により取り組むことが重要であるため、今後の課題にいたしたいと考えております。
以上、答弁といたします。
○議長(北橋豊作 君) 再質問ありますか。
◆11番(門田裕一 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 門田裕一議員
◆11番(門田裕一 君) 前向きな答弁ありがとうございます。
本来は、本当に歴史的にも伊予市はすばらしいとこなので、新しいミュージアム(博物館)を建設してほしいんですが、1点、デジタルアーカイブについて、ぜひ先ほどIYO夢みらい館のグランドオープンが令和7年3月とありましたので、そういったオープニングというか、そういった形を若手職員の皆さん総がかりでもって、コンセプトをつくって提示していただければなという思いでいっぱいなんですが、そこはお考えはあるのでしょうか。
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 武智市長
〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) 久方ぶりに門田裕一議員の熱い思いの一般質問を聞かせていただきまして、ある意味感動もしておりますけれども、なかんずくやりたいけれどもやれない諸事情っていうのが、台所事情でありますけれども、本当に門田議員の地元であるというか、350年から400年あたりにかけて猪之窪古墳、要は鍛冶屋のおさの石棺が、167センチの43センチぐらいだったかな、その石棺に2体の骨が入っていた。鍛冶屋のおさの骨であって、当時その辺りを治めていたおさであろうと。残念ながら、伊予市はそういう骨を保管する場所もないので、立派な山口県の施設に今は入って、レプリカしかないというのが状況。そして御案内のとおり、905年ときに醍醐天皇が執権、藤原家に命じて22年の歳月をかけて927年につくった延喜式神名帳、神社名鑑なるものには4つの神社しか載ってない。伊曽能神社、伊予神社、高忍日売神社、伊予豆比子命神社、それだけ古い歴史があり、またここでも言ってますけど、松島瑞巌寺中興の祖である雲居国師、毎年瑞巌寺の高僧が上三谷の客に訪れて、近年で言えば、この間しゃべった場所が何か忘れましたけど、大和郡山市で昭和13年に亡くなった方ではありますけれども、宮下出身の水木要太郎先生が水木十五堂賞なるものをやって、今年で第11回を重ねる。歴々とか本当にすばらしい人がいるんで、何とかそういう伊予市の魅力、三角縁神獣鏡とか、いろんなのが出てきているんです。もろもろ今豊川渉さんの話までされました。様々な歴史がある。それを今後どういう形でやっていくか。今の計画では、彩浜館とかそういったところを利用しながらやっていきたいんだけど、なかなか思い切ってお金をかけることができないけれども、それをしたい。そのときに今言われるデジタルアーカイブ。今度11月2日に議員各位に御案内をかけてます第2回ふるさと伊予市の関東の会におきましては、最後5分ほどのビデオを作るんです。ビデオを見ながらみんなでサライを歌って終わろうねっていうパターンなんですけど、そのときのプロモーションビデオにもそういった伊予市の歴史、それも古墳時代以前からの歴史をひもといて、すごいところだね。当然下灘駅とかそういったものを見せながら、どういった形がいいのかな。伊予市の歴史っていうのは、すごいよねっていう部分。御覧のとおり伊予という名前は、この辺りが発祥っていうふうにもなってますんで、そういった部分も含めてどういったものがベストなとかベターな状態なるかよくよく考えながら、そして今言われたグランドオープンするであろう令和7年3月にそういう夢みらい館でそういった上映もしたいなと私らも思ってますんで、どうかまたいいアイデアがございましたら、御教示なりまた御鞭撻なり、御指導賜りたいと存じておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
○議長(北橋豊作 君) 再々質問ありますか。
〔11番門田裕一議員「ありません」と呼ぶ〕
○議長(北橋豊作 君) 2問目に行ってください。
◆11番(門田裕一 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 門田裕一議員
◆11番(門田裕一 君) 2点目、思春期からの健康づくり(プレコンセプションケア)の普及啓発をと題して、1問目は、本市の認識について問います。
プレは何々の前の、コンセプションは妊娠・受胎という意味で、妊娠前からのケアを意味します。若い世代のためのヘルスケアであり、現在の体の状態を把握し、将来の妊娠や体の変化に備えて、自分たちの健康に向き合うことです。妊娠する前から若い世代に健康管理を促し、望む人には、将来の妊娠へ備える情報を伝え、人生設計に役立ててもらうのが目的です。
国においても、令和3年2月に、成育医療等基本方針の中で、男女を問わず相談支援や健診等を通じ、将来の妊娠のための健康管理に関する情報提供を推進するなど、プレコンセプションケアに関する体制整備を図ると記載され、閣議決定されています。
厚生労働省は、女性健康支援センターで実施していた内容に、令和4年度からプレコンセプションケアを含めた施策として、性と健康の相談センター事業を開始、愛媛県では9か所で実施、中予では松山市と東温市に、具体的には、思春期から高齢期までライフステージに応じた切れ目のない女性の健康づくりへの支援です。妊娠を考えている女性だけではなく、思春期以降、妊娠可能な年齢の全女性に必要なものです。女性の健康を支えるパートナーや家族、職場で健康支援を担当している方々への周知も重要です。
そこで、プレコンセプションケアについての本市の認識をお伺いいたします。
2点目は、プレコンセプションケアの理念を踏まえた今後の学校教育はどのように取り組んでいくのか。
先ほどの成育医療等の基本方針の中では、学校教育及び生涯学習として、妊娠・出産等に関する医学的・科学的正しい知識の普及啓発の学校教育段階からの推進と書かれています。
さらに、健やか親子21を通じた子どもの成長や発達に関する国民全体の理解を深めるための普及啓発とされています。
現在、学校で行っている保健教育・健康教育に、プレコンセプションケアの理念を踏まえた学校教育が今後重要になると思われます。
そこで、プレコンセプションケアの理念を踏まえた今後の学校教育をどう取り組んでいくのか、お伺いいたします。
3点目は、本市のホームページでプレコンチェックシートの活用を図るなど、普及啓発をです。
こちらがプレコンセプションケアチェックシートであります。国立成育医療研究センターは、プレコンチェックシートを女性用、男性用をホームページで公開しております。もっとすてきな自分自身になるために、未来の家族のためにできることから始めて、チェック項目を増やしていこうと呼びかけています。女性用は、バランスのよい食事を取るなど20項目で、男性用は、たばこや危険ドラッグ、過度の飲酒をやめようなどの9項目となってます。本市もホームページでこのようなプレコンチェックシートの活用を図るなど、普及啓発に努めてはいかがでしょうか、本市の考えを伺います。
以上、3点よろしくお願いいたします。
◎教育長(上岡孝 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 上岡教育長
◎教育長(上岡孝 君) 思春期からの健康づくり、プレコンセプションケアの普及啓発をについて3点の御質問をいただきましたので、2点目のプレコンセプションケアの理念を踏まえた今後の取組について私から答弁を申し上げます。
子どもたちが、妊娠・出産に関連する内容を含む心と体の健康に関する正しい知識を持つことは、生涯にわたってよりよい健康的な生活を営んでいく上で大切なことであると考えております。
以前より、学校における性や健康に関する指導は、学習指導要領に基づき、小学校での体育科、中学校での保健体育科や特別活動をはじめ、教育活動全体を通じて行うこととされており、発達段階に応じて、小学校では体の発育・発達について、中学校では心身の機能の発達と心の健康について、具体的に学習していくようになっております。
特に本市の中学校では、各校の養護教諭が中心となり、思春期教室という取組を行っており、外部から医療関係者を招聘するなどをして、命のつながりや生命の尊さについて考えを深めながら、思春期の心と体の変化、受精・妊娠などについて学習をしています。
さらには、性感染症や望まない妊娠、自分と相手を守る方法などについて学習を深めることで、相手の立場に立った適切な判断や行動が必要であることに気づき、これからの生き方について考えるきっかけになっております。
また、生活習慣病と食生活、適切な食事・運動・睡眠、飲酒・喫煙による影響なども、自他の生活や健康と向き合うプレコンセプションケアにつながる内容であり、各学校で系統的・横断的に学びを連続させ、充実させる取組も行っております。学校によっては、定期的に生活リズムを調査したり、食事や運動、睡眠の具体的な指導について、保健だより等を活用したりすることで情報を発信し、保護者への啓発も実施しております。
今後も健康の維持や豊かな生活を送ることにつながるプレコンセプションケアを取り入れた学習を、家庭や関係諸機関と連携しながら、推進してまいりたいと思っております。
以上、答弁といたします。
◎市民福祉部長(空岡直裕 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 空岡市民福祉部長
◎市民福祉部長(空岡直裕 君) 失礼いたします。
思春期からの健康づくり、プレコンセプションケアの普及啓発をについて、私から1点目と3点目について答弁申し上げます。
まず、1点目につきまして、議員御案内のとおり、国は平成30年に定められた成育基本法に基づき、令和3年2月に成育医療等基本方針を定め、安心・安全で健やかな妊娠・出産、産後の健康管理を支援するため、プレコンセプションケアの実施など、切れ目のない支援体制の構築を目指すことを示しました。性・生殖に関する正しい知見の普及と学校・家庭以外での性に関する相談の場の提供に対する取組を進めるため、具体的な事業展開について、都道府県、政令指定都市、中核市を中心とした取組が、さらに求められているものと承知しております。
愛媛県における取組として、プレコンセプションを専門に取り扱うセンター新設などの情報は伺っておりませんが、性や妊娠などの健康相談、女性の健康相談につきましては、議員お示しのとおり、中予保健所や愛媛県心と体の健康センターにおいて、電話と面談にて対応しているとのことであります。
本市におきましては、現在、伊予市健康づくり・食育推進計画の中で、プレコンセプションの文言を用いての定義づけはなされておりませんでしたが、これに近い内容として、社会生活を営むために必要な機能の維持向上など、各項目の中で妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援に努めるとともに、子育て支援センターや子ども総合センター、他の関係機関と連携し、安心して出産・子育てできる環境づくりを推進しますと表記しているほか、妊娠前からの母親の適正体重維持、バランスのよい食事、喫煙、飲酒のリスクについても触れております。
本市が独自に思春期から妊娠・出産に向けての健康づくりに関する専門的取組を行った事例は、現在のところありませんが、思春期、妊娠、出産など、各ライフステージに応じた相談窓口を探しておられる方への最も身近な公的窓口として、保健センター機能の充実を目指し、国、県、他市町の取組を注視し、今後ますます求められる多様で健康な生活を支援するための研究を行ってまいりたいと存じております。
次に、3点目につきまして、東京都世田谷区にあります国立成育医療研究センターでは、専門外来として、プレコンセプションケアセンターを、日本で初めて開設されたと承知しております。このチェック項目には、自分自身のためや未来の家族のために、一人一人ができることが並べられており、生活習慣、食生活、運動、メンタルヘルス、健診など、誰にも分かりやすい項目ばかりでありますので、1点目と併せまして、本市での活用の可能性を今後研究してまいりたいと考えております。
以上、答弁といたします。
○議長(北橋豊作 君) 再質問ありますか。
◆11番(門田裕一 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 門田裕一議員
◆11番(門田裕一 君) チェック項目を今後可能性を研究していくということですが、本当にホームページ上では、すぐ掲載できるかなとは思うんですが、そこの辺の具体的な行動等ありますでしょうか、よろしくお願いします。
◎健康増進課長(栗田計誠 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 栗田健康増進課長
◎健康増進課長(栗田計誠 君) 失礼いたします。
門田議員の再質問につきまして私のほうで答弁をさせていただきます。
議員お示しのプレコンチェックにつきましては、答弁書にもございましたとおり、食生活であったり生活習慣であったり、非常に分かりやすい項目ばかりでございます。このプレコンチェックシートを利活用すること自体の許認可というのは、あまりないようでございまして、しっかり出典を示すことで、チェックシートを啓発すること自体は可能ではないかと考えております。本市には、保健所としての機能がございませんけれど、ホームページの掲載などで可能な取組はあろうかと考えております。
以上、答弁といたします。
○議長(北橋豊作 君) 再々質問ありますか。
〔11番門田裕一議員「ありません。ありがとうございます」と呼ぶ〕
○議長(北橋豊作 君) 3問目に移ってください。
◆11番(門田裕一 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 門田裕一議員
◆11番(門田裕一 君) 3点目は、ChatGPTをどのように活用していくか。
1点目は、本市のChatGPTについての認識・スタンスについてお聞きします。
ChatGPT、今マスコミで話題沸騰、何らかのニュースが飛び込んできます。そして進化しています。ChatGPTは、高度なAI技術によって、人間のように自然な会話ができるAIチャットサービスです。2022年11月に公開され、たちまち無料で利用できる革新的なサービスとして注目を集め、生成した文章の見事さや人間味のある回答がSNSなどで大きな話題となりました。自治体で採用実験をするところも出始めています。香川県三豊市では、令和5年6月1日からChatGPTを利用したごみ出し案内の実証実験を行っています。愛媛県では、県の業務に活用できるかどうかを検討するための勉強会が、5月17日県庁で初めて開かれました。神奈川県横須賀市においても、人口減少社会を見据え、既に導入され、プレスリリースなど、文書の作成などに利用されているということです。
本市のお考えをお聞きします。
2点目は、どのように活用していくのか。
また、今後AI技術はどんどん進化していきます。本市においては、今後活用していく予定はあるのでしょうか。
3点目は、職員の負担軽減とルールづくりを。
ChatGPTなどを活用する場合の職員の負担軽減とルールづくりについて、活用する場合はどうなのか、伺います。
以上、3点です。
◎企画振興部長(向井功征 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 向井企画振興部長
◎企画振興部長(向井功征 君) ChatGPTに関して3点の御質問をいただきましたので私のほうから答弁申し上げます。
まず、1点目のChatGPTに対する認識・スタンスにつきまして、現在本市では、人工知能を活用したコミュニケーションツールであるAIチャットボットを市ホームページやLINE公式アカウントに登載し、24時間運用を行っております。昨年度の実績としましては、市民のお問合せや御質問に対し、月平均307件の対応を行っており、業務効率化と職員の負担軽減に一定の成果を上げております。
今回、門田議員に御提案いただきましたChatGPTは、アメリカのOpenAI社が生み出した対話型の人工知能ツールで、入力した質問に対して、まるで人間のような自然な対話を可能とするなど、高い性能を有していることから、様々な分野や場面での活用が見込まれており、本市においても、公的機関や企業等の動向を注視しているところであります。
次に、2点目のどのように活用していくのかにつきまして、既に導入している農林水産省や長野県、神奈川県横須賀市、新潟県新潟市、石川県加賀市などでは、文書の作成や要約、誤字脱字のチェックなどにおいて能力を発揮し、優れた効果が確認されているようでございます。先般、毎日新聞が都道府県、政令指定都市、県庁所在地市、東京23区の首長を対象に行ったChatGPTを代表とする生成AIを業務で活用することに関するアンケート調査では、約67%の首長が、活用に前向きな意向を示しており、その理由としては、AIに業務の一部を任せることで、職員を創造的な仕事に振り向けることが可能となるや、地域の課題解決、新たなサービス創出などにつながる可能性があるなどを上げており、会議録の要約、案内文書や挨拶文の作成・添削、新たな企画のアイデア出しなどに活用することが、どの程度の業務の効率化につながっていくのか、調査研究を進めていきたいと考えております。
続いて、3点目の職員の負担軽減とルールづくりにつきまして、ChatGPTは、高い性能を有する反面、個人情報流出、著作権侵害、職員の能力低下等のリスクも持ち合わせており、業務効率化と負担軽減を求めた結果、市民サービスに重大な損失・損害を与えてしまう可能性があることも認識をしております。適切かつ効果的な活用に向け、利用の範囲、条件、手順、留意点等を示したガイドラインの作成について、情報収集等に取り組んでまいりたいと考えております。
以上、答弁といたします。
○議長(北橋豊作 君) 再質問ありますか。
◆11番(門田裕一 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 門田裕一議員
◆11番(門田裕一 君) やはりこの身近な世界にAIがどんどん忍び込んでいる。そこには、答弁書にもありましたように、職員を創造的な仕事に振り向けることが可能だという答弁もありました。そこら辺をChatGPTのいろんなルールづくりとかは大変ですが、どのように本市は持っていくのか、そういった考え、思いをもう一度お願いいたします、市長。
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 武智市長
〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) 私がスマホを買ったのが令和元年7月です。それからグーグルとかでいろいろと質問をすると答えが返ってきて、参考にしてたんですけど、門田議員からChatGPTの質問が出たときに、答弁協議をしていたときに、市長の職責って重いから、ストレスたまるんで癒やしが欲しいのって打たずにマイクに呼びかけたら、5秒でずらずらずらずらっとこう生きなさいと出たんです。これすごいなと。じゃあ、川口和代議員の川柳も返句、即座にChatGPT使えよっていったこともあるんですけど、本当に議員さんが、例えば文化ホールの活用をやりたいんだけど、何かいいアイデアあるかってやったら、ざあっと出る。じゃあ、我々がどう答えたらいいでしょうか、出るんです。それを逆に学力低下とか考える力が少なくなるっていうのは、私は違うと思うんで、大学で勉強して、それを自分のものにして、また自分のまた生き方に活用していく。じゃあ、ChatGPTを使いながら、即座に要らない辞書とか引かずに、さっとそれを見て、それを参考にして文書を作ってやっていくとすごく早くなると思います。ということは、全ての業務において様々な形で、あくまでも守秘義務の枠があるんで、ここだけは注意をしなくちゃいけないけれども、そこを職員各位がそれぞれに有効利用してやっていくと、すごく仕事の効率化、マンパワーに対する、ある意味上手な使い方っていうのはできてくると思います。だから、この部分においては、我々が子どもの頃に見た鉄腕アトムやスーパージェッターや、ある意味ドラえもんの世界がChatGPTにあるんだなと私思ってますんで、できる限りすばらしいアプリを利用しながら行政としても行きますし、ただそこに我々がまだ気づいていないデメリットの部分があれば、しっかりとそこも精査しながらやっていきたいと存じておりますので、またいいことがあれば教えてください。
○議長(北橋豊作 君) 再々質問ありますか。
〔11番門田裕一議員「ありません」と呼ぶ〕
○議長(北橋豊作 君) 4問目に行ってください。
◆11番(門田裕一 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 門田裕一議員
◆11番(門田裕一 君) 熱中症対策の推進についてお伺いします。
気候変動の影響により、国内の熱中症死亡者数は増加傾向が続いており、近年では、年間1,000人を超える年が頻発するなど、自然災害による死亡者数をはるかに上回っています。
また、今後、地球温暖化が進行すれば、極端な高温の発生リスクも増加すると見込まれ、我が国において、熱中症による被害がさらに拡大するおそれがあります。こうした状況を踏まえ、今後起こり得る極端な高温も見据えて、熱中症の発生の予防を強化するための取組を一層強化することが必要と考えます。
1点目、熱中症から地域住民の命を守るための取組の推進について。
熱中症は、適切な予防や対処が実施されれば、死亡や重症化を防ぐことができます。
そこで、熱中症は、人の命に関わることであることから、熱中症対策マニュアル等の作成やWBGT(暑さ指数)の認知度向上や行動変容につながる情報発信も必要かと考えますが、見解をお聞かせください。
2点目は、高齢者の熱中症に対する予防への意識を醸成するための取組について。
熱中症を予防するためには、脱水と体温の上昇を抑えることが基本であると言われています。ここで、熱中症で亡くなる方の多くを占めている熱中症弱者と呼ばれる高齢者の皆様に、熱中症予防のための行動を意識していただくことも重要です。高齢者の皆様は、暑さや喉の渇きに対して敏感ではなくなっているケースもあります。消防庁の調査によると、熱中症による救急搬送者のおよそ5割が高齢者となっています。高齢者の熱中症を予防していくためには、介護や地域保健部門の関係者が一体となって対策を的確に進める必要があります。
そこで、高齢者の皆様への効果的な熱中症予防を進めるために、介護や地域保健部門の関係者と連携し、どのような取組を進めているのか、お聞かせください。
3つ目は、エアコンの利用控えについて。
電気料金が高騰する中で、エアコンの利用を控えたりする方も少なくないと思います。特に熱中症弱者と呼ばれる高齢者の皆様は、節約の意識が高い方も多いと思います。
そこで、熱中症特別警戒情報が発令されたときに、ちゅうちょなくエアコンのスイッチを活用できる環境の整備も必要かと思いますが、電気代への高騰への対応も含めて、低所得者等に対して適切な支援が必要と考えますが、見解をお聞かせください。
また、熱中症予防のためには、クーリングシェルターの整備が必要ではないかと思います。クーリングシェルターとは避暑施設です。例えば、名取市は市の施設で9か所で行っています。市役所、図書館、公民館等でクーリングシェルターをやっております。
また、外出が難しい高齢者等のエアコンの点検や整備の推進も必要だと思いますが、いかがでしょうか。
脱炭素化の観点も組み入れたエアコンのクリーニングなどの普及促進も重要と考えます。
そこで、エアコンの整備や点検の推進に向け、積極的な推奨も必要と思いますが、見解をお聞かせください。
◎市民福祉部長(空岡直裕 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 空岡市民福祉部長
◎市民福祉部長(空岡直裕 君) 失礼いたします。
熱中症対策の推進について私から答弁申し上げます。
まず、1点目につきまして、環境省では、気候変動に伴う暑熱環境の悪化などによる熱中症患者の増加を未然に防止するため、平成18年度から環境省熱中症予防情報サイトを設置し、熱中症の発症危険度を示す暑さ指数の予測値・実況値の発信を行っております。
また、令和3年度より熱中症の危険性が極めて高いと予測される場合に発信する熱中症警戒アラートの情報を全国で展開しております。この熱中症警戒アラート情報は、環境省・気象庁が提供する暑さへの気づきを呼びかけるための情報で、熱中症の危険性が極めて高い暑熱環境が予測される際に発表し、国民の熱中症予防行動を効果的に促すものとされております。熱中症は、時に命に関わる症状ですが、これを引き起こす条件が3つあるとされ、気温や湿度が高い、高齢者や乳幼児、持病がある方、激しい運動や長時間の野外作業を行ったなど、環境・体・行動の要因が重なり、熱中症を引き起こす可能性があるとされております。議員御案内のとおり、必要な知識と対処法があれば、深刻な事態を回避できると言えます。
本市におきましても、公式ホームページやSNSを用いて情報発信に努めるとともに、毎年広報紙やポスター掲示などで広く理解が得られるよう、継続的な取組を行っております。
今後とも暑さを避け、小まめな水分補給や休憩、涼しい服装、日傘や帽子の使用など、熱中症を防ぐために一人一人の行動変容を呼びかけてまいりたいと考えております。
次に、2点目につきまして、伊予消防等事務組合管内において、令和3年には約40人が、令和4年には約50人が熱中症で緊急搬送されたと伺っております。
本市におきましては、健康増進課のほか、長寿介護課や社会福祉協議会などが熱中症予防啓発に努めております。
長寿介護課では、市内各地域で開催している介護予防教室などにおいて、環境省や厚生労働省から発信するチラシを活用した熱中症の具体的予防方法などについて、注意喚起を図っております。
また、高齢者見守り員に対して、熱中症対策に関する情報共有を図り、日頃の見守り活動に生かしていただいておりますが、今年度は7月初旬に、高齢者見守り員96名に向け、健康増進課職員から留意点などの説明を行う予定としております。
最後に、3点目につきまして、最高気温が35度以上となる猛暑日であっても、エアコンが適切に利用された場合には、室内での暑さ指数は、厳重警戒レベルには至らず、熱中症の予防効果があるとされております。
一方で、昨今の電気料金高騰など、経済的な困窮を引き起こす要因が長期化し、エアコン利用がちゅうちょされる懸念があることは、議員御案内のとおりでありますが、市独自の制度を設けての支援につきましては、要件設定や公費投入への市民理解が難しいことなどを勘案し、現時点では考えておりません。
また、クーリングシェルターと呼ばれる避暑施設の指定、開放制度の創設やエアコン点検、整備、クリーニングなどに向けて、本市が検討を行っている段階ではありませんが、国、県、他市町の状況も注視しながら、今後の研究課題とさせていただきたいと存じます。
なお、本庁舎や保健センターなどのロビーなど、公共施設におけるフリースペースにおいて、開庁時間内に休憩していただくことは、どなたでも自由でありますので、他の来庁者の要件を妨げない限り、熱中症の予防の一助として御活用いただきたいと存じます。いずれにいたしましても、熱中症から命を守ることは、本市における重要な課題であり、熱中症の予防対策は、今後ともますます重要になってまいりますので、議員各位におかれましても、さらなる御理解、御協力を賜りますようお願いいたします。
以上、答弁といたします。
○議長(北橋豊作 君) 再質問ありますか。
◆11番(門田裕一 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 門田裕一議員
◆11番(門田裕一 君) 答弁の中で、伊予消防等事務組合管内において、令和3年40人、令和4年が50人が熱中症で搬送されたと、この40人、50人に対して、どういった理由で搬送されて、そういった方たちへはどういうふうに対処していくのか、そういった動きは伊予市では進められましたか。
あともう一点は、経済的な困難を引き起こす要因への支援は、今回はないということですが、ちょっとネットで調べて、室温40度でも暑くないと80代の父に、エアコンをつけてとお願いしても駄目ということで、高齢者の方は、温度計の字が小さくて見えないという形で、最新のデジタル文字盤の温度計には、高温になると熱中アラートも出る、そういった温度計もありますので、そういったこともインフォメーションしていただければと思います。
あと、クーリングシェルター、今のところ考えはないということなんですけど、本当喫緊の課題であります。この間図書館、文化ホールで、ある郡中の婦人の方が、私行ってもいいんですかという、やはり要塞のような形がなかなか一般の人が入れないのかなという方もおられるんで、びっくりしました。ぜひ図書館、文化ホール等、クーリングシェルターとして、本当に本を読みに来てくださいっていう形でアプローチしていただければと思います。その3点でございます。
◎健康増進課長(栗田計誠 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 栗田健康増進課長
◎健康増進課長(栗田計誠 君) 失礼いたします。
門田議員の再質問につきまして、1点目、3点目を保健センターのほうから答弁をさせていただいたらと思います。
1点目、熱中症の搬送人数につきまして、こちらは私どものほうで伊予消防等事務組合のほうへ個別に照会をかけてお伺いをした数字でございます。
実際、緊急搬送をされた方の数字が把握できたのみで、現実にはそれ以外で、直接医療機関を訪ねられた方もいらっしゃいますし、逆にどういった形で医療を終えて帰宅されたかというのは、申し訳ございません。把握できるところではございませんでした。
ただ繰り返しになりますが、救急車で緊急搬送された人数につきましては、詳しく言いますと、令和3年に44人、令和4年に52人ということで、具体的な数字が把握できたところでございます。
3点目につきまして、大変難しいところではございます。クーリングシェルター等、そのように位置づけていけば、本庁舎もあるいは保健センターもその一環と呼べるかもしれません。いろいろな形でどなたでも利用できる公共施設、御案内していきたいと思っております。
以上、答弁といたします。
◎福祉課長(米湊明弘 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 米湊福祉課長
◎福祉課長(米湊明弘 君) 失礼いたします。
私のほうからは、門田議員の2点目の質問について回答を申し上げます。
まず、電気料金の高騰など経済的な困難、この点に関しましては、答弁書のとおり、今市として独自の支援についてはございませんが、5月臨時議会でも申しましたが、また物価高騰による3万円の給付金がありますので、低所得、非課税の世帯の方につきましては、それを支給するという形がありますので、それを利用していただくのも一つかと考えております。
それと、電気料金ではございませんが、クーラーの機器のほうですが、例えば今現在では、生活保護につきましては、家具什器費という形で、一時扶助費として、冷房器具の一時金が支給されるのと、あと低所得者に関しましては、認定は県社会福祉協議会、窓口は市町の社会福祉協議会になりますが、福祉資金というものがございまして、その福祉資金の中に、その他日常生活上、一時的に必要な経費という形で、50万円貸付けの事業もございます。ただこの事業につきましても、低所得世帯、障がい者世帯、高齢者世帯という形になっておりまして、一応貸付利率は年1.5%、償還は3年以内という形になっております。これにつきましては、最終的な貸付けの認定につきましては県社協になりますので、もしそのようなことがございましたら、市町の社協のほうにも御相談いただけたらと思います。
以上、答弁といたします。
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 武智市長
〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) 1点だけ、門田議員の言葉に、IYO夢みらい館が要塞のようで誰も入れるのっていうことを聞いたというので、ある意味議会を傍聴に来ませんか、夏は6月議会、9月議会、これも議員のお示しになるクーリングシェルターにもなるんだろうな。ただ文化ホールに夏場は涼しいから涼みに行きませんかっていうのは、なかなかこういう啓発はできない。だけれども、図書館で静かな環境でちょっと人生、見詰めてみませんかっていうような形で、以前、田中裕昭議員がいたときに、近くやから夏は昼間は涼みに行くんじゃと、ええな近くでと。うちでは行くにしても時間がかかるとこに住んでるからなかなかできないよと、特に町場の人は、どんどんどんどんこの夏場、文化ホール、IYO夢みらい館等々使ってもいただきたいし、逆に傍聴も来ていただいて、傍聴が退屈だったら、隣りも涼しいんだから、そういったところで熱中症対策というのがメインの質問でしょうけれども、そういったことも何がしかの方法等々、またスマホ等々で呼びかけることができるんなら、また検討を視野に入れておきます。ありがとうございました。
○議長(北橋豊作 君) 再々質問ありますか。
〔11番門田裕一議員「ありません」と呼ぶ〕
○議長(北橋豊作 君) 5問目に移ってください。
◆11番(門田裕一 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 門田裕一議員
◆11番(門田裕一 君) 5点目は、大雨による災害に備えて。
1、早め早めの避難の取組について。
自分は大丈夫だと思っていませんか、新しくなった伊予市総合防災マップのマイ防災に掲げられているテーマです。2023年6月1日・2日のように台風が接近したときの早め早めの避難の取組、考え方についてお伺いします。
2点目は、本市のタイムラインについてです。
全国各地で局地的に線状降水帯が発生し、記録的大雨に見舞われるなど、地域の水害リスクは明らかに高まっています。マイ・タイムラインの普及は逃げ遅れを防ぎ、命を守る重要な鍵となります。そのベースである本市の様々な災害時のタイムラインについてお聞きします。
6月1日の線状降水帯の予測が、松山気象台から出たときの避難所開設や職員の動きなどのタイムラインはできていたのでしょうか。
3点目、防災アプリやマイ・タイムラインアプリについて。
様々な防災アプリが登場しています。本市においては、どのように市民に対して情報収集を提案しているのでしょうか。メールでは、いよし安心・安全メートル、愛媛県防災メール、また伊予市公式SNS、伊予市危機管理課ツイッター、公式LINEなど、スマホアプリでは、Yahoo!防災速報、愛媛県避難支援アプリ「ひめシェルター」が紹介されています。本市では、これらの情報収集の仕方を市民に対して具体的にアクションを行っているのでしょうか。
令和5年4月1日から、松山市マイ・タイムライン防災アプリの運用を開始、デジタルで簡単にマイ・タイムラインが作成できるようになりました。なかなか優れものでございます。私も住所そして避難所を入れたら、10分もかからずにマイ・タイムラインができました。本市においても防災アプリの充実を目指して、松山市のようなアプリの開発を考えているのでしょうか、それともYahoo!防災速報を中心として展開していくのでしょうか。
以上、3点でございます。
◎総務部長(河合浩二 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 河合総務部長
◎総務部長(河合浩二 君) 大雨による災害への備えに係る3点の御質問に私から答弁申し上げます。
1点目の早め早めの避難の取組につきましては、大雨等の災害から身を守るためには、危ないときに危ない場所にいないことが肝要であり、命を守るための最善の行動は、速やかな避難であると認識しております。速やかにかつ安全に避難するためには、自宅周辺の災害リスクを理解しておくこと、安全な避難先を把握しておくこと、避難情報が発令されたときには、速やかに避難行動に移るという考え方を避難行動判定フローとして、総合防災マップに掲載しております。具体的には、ハザードマップで危ない場所を確認するとともに、避難情報発令時の行動をあらかじめ決めておくこと、気象庁が発表する気象情報等を小まめに確認し、大雨警報が出る前から、安全な場所への自主避難に備えておくこと、避難情報が出れば、速やかに避難することであります。
また、これら一連の行動を時系列にまとめておくマイ・タイムラインと併せて啓発を図る所存でございます。
2点目の本市のタイムラインについて申し上げます。
本市の災害時のタイムラインにつきましては、大規模風水害(台風)に関する愛媛県版タイムラインにおいて、災害対応体制を構築する災害予防期や関係機関との連携しながら災害対応を行う応急対策期、さらに復旧・復興期といった、段階ごとに県や気象台等の関係機関と連携した行動計画を策定しており、様々な災害時に対応できるものとして活用しております。
避難所開設や職員の動きなどのタイムラインにつきましては、災害が心配される段階で、災害対策本部事務局員会議を開催し、松山気象台からの気象解説や情報を基に、避難所開設の時期や規模を決定の上、速やかに関係部署に周知するとともに、開設に向けた事前準備ができる体制を整えております。
また、伊予市職員災害時配備計画において、初動態勢・災害警戒態勢・災害対策態勢の3段階であらかじめ参集職員を指名し、伊予市災害対策本部運営要領に定めた業務に従事させることにしております。
3点目の防災アプリやマイ・タイムラインアプリにつきましては、情報収集方法の市民への周知に関して、防災マップに掲載した様々な情報収集ツールはもとより、気象庁から発信される危険度分布、いわゆるキキクルにて、大雨による浸水や土砂災害、洪水に関するリアルタイムの情報を取得することができます。引き続き、広報紙や防災訓練等において、こうした各種情報の周知になお一層努めてまいりたいと存じます。
また、防災アプリの充実につきましては、それがマイ・タイムラインをはじめ、防災行動の啓発と動機づけにつながると認識しておりますが、アプリの開発に関しては、今後に向けた研究課題に位置づけたいと存じます。
以上、答弁といたします。
○議長(北橋豊作 君) 再質問ありますか。
◆11番(門田裕一 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 門田裕一議員
◆11番(門田裕一 君) ありがとうございます。
本当に市民の命を守るために職員の皆さんが懸命に避難所開設のときに、私も上野公民館に行ったときに、県職員の方がずっと一人で待っておられました。
ちょっと質問書の中に、6月1日・2日の伊予市における避難所開設の動き、タイムライン等について、中山のほうは早めに、南伊予は2日の午前8時に開いたんですけど、気象庁が予測を出してから松山市では、既に前日に避難所開設をしていたと。中山のほうでは、1日から開設していたということで、地域に差があるんですけど、そういった動きについてちょっと教えていただければと思います。
◎危機管理課長(宮崎栄司 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 宮崎危機管理課長
◎危機管理課長(宮崎栄司 君) 失礼いたします。
門田議員の再質問にお答えをいたします。
6月1日・2日の動きにつきまして概要を御説明させていただきます。
まず、6月1日の15時に、松山地方気象台から、防災シナリオが発表されました。これにつきましては、気象台のウェブ説明会ということで、15時から庁議室にて災害対策本部事務局員会議を開きまして、事務局員参集の下、気象台の説明会を聞き、今後の体制等について打合せをしたところでございます。
それから、当日につきましては、まだこの時点で警報は出ておりませんでしたけれども、可能性があるということでしたので、夜間職員待機を19時に決めまして、総務課1名と危機管理課1名が、夜間待機をいたしております。警報発令が6月2日4時14分ということで、この警報発令を下に初動態勢のメンバーは、市役所にすぐさま参集をしたところでございます。今後、雨が強くなりそうというふうな気象台のアドバイスもございましたので、高齢者等避難を対象地区、唐川地区、大平地区、三秋地区等々、危険の高い地域に限って高齢者等避難を発令をして、基本的に7時に避難所の開設をいたしたところです。それから、防災無線放送等でも、高齢者等避難の発令、それから開設している避難所の情報等を周知をいたしております。
当日の避難者数でございますが、6月2日ですけれども、9時30分現在で、最大4世帯11名の方々が避難をされておりました。
6月2日、松山地方気象台のウェブ説明会がありまして、その際にも災害対策本部事務局員参集の下、今後の状況等について情報収集と気象台からのアドバイスを受けたところでございます。15時には、雨がもう峠、ピークを越えて、今後小降りになってくるであろうというところもありましたので、避難所を順次縮小をいたしまして、最終的に18時37分に気象警報が解除になりましたので、これをもって避難所を閉鎖、それから災害対策本部についても解散をいたしたところでございます。これが6月1日・2日の大雨に関する流れでございます。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(北橋豊作 君) 再々質問ありますか。
〔11番門田裕一議員「ありません」と呼ぶ〕
○議長(北橋豊作 君) 最後、6問目に行ってください。
◆11番(門田裕一 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 門田裕一議員
◆11番(門田裕一 君) 6点目、投票支援カードとコミュニケーションボードの活用と題して質問いたします。
現在、多くの自治体、選挙管理委員会で、投票支援カードとコミュニケーションボードの活用が始まっております。全ての市民は、選挙で投票する権利を持っています。
しかし、選挙権があっても、それを行使できず、投票行動に参加できない人々がいました。その代表格が、重度知的や重度身体の障がいを持った方々です。投票をするまでのハードルは、健常者に比べれば格段に高いことは確かです。投票所のような場所に一人でいると、パニックのような状態になってしまうと言います。投票所のスタッフにうまく説明できず、投票を諦めて途中で帰ってしまった人もいました。そのハードルを低くするために役立つのが、投票支援カードです。四国中央市選挙管理委員会(選管)は、4月の統一地方選挙から、投票所で、障がい者や高齢者などを手助けする投票支援カードとイラストや文字を指して困っていることを伝えるコミュニケーションボードを導入しました。今回の統一地方選挙で投票支援カードはA4判で、投票に際して手伝ってほしい内容にチェックを入れて、入場整理券と一緒に係員に手渡すと、スムーズに投票できる仕組みになっています。具体的には、投票用紙に代わり書いてほしい、候補者名を読んでほしい、候補者名を書いた紙や名刺を見て書いてほしいなど、6項目が記載されており、市ホームページからダウンロードして印刷もできます。市選管によると、病気やけがなどで投票用紙に文字を記入することが困難な人を支援する代理投票制度はあるが、障がい者や高齢者は意思の疎通が難しい場合もあり、スムーズに投票できないケースもあったとのことであります。これまで市内46か所の障がい者施設や市役所、公民館などに投票支援カードを配布して周知を図ってきました。今回、初めて導入した愛媛県議選の四国中央市選挙区では、期日前投票所や当日の投票所にも同カードを準備した結果、28人がカードを活用して投票。また、同県議選から投票所内で予想される困り事や手伝ってほしいことを絵や文字で表示したA3判のコミュニケーションボードを各投票所に配備、書き間違えた、トイレの場所を教えて、投票所入場券を忘れたなどのトラブルに対して、指でさすことで、自分の意思を伝えることができるように、また市選管では、山間部への移動期日前投票所の開設や障害者手帳などの交付を受けている人が、投票する際のタクシー代金全額補助なども行っており、今回の県議選四国中央市選挙区の投票率は前回よりも──〔一般質問終了5分前のブザーが鳴る〕──6.77ポイント上昇、45.28%だったとのことです。
本市においても、誰もが気軽に投票しやすい環境を整備しながら、投票率アップにつなげるためにも投票支援カード、イラストや文字を指などでさして困っていることを伝えるコミュニケーションボードの導入を提案いたします。コミュニケーションボードに関しては、川口議員が災害施設で提案しております。ぜひ選挙においてもこの導入を提案いたします。
◎選挙管理委員会書記長(橘かつら 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 橘選挙管理委員会書記長
◎選挙管理委員会書記長(橘かつら 君) 投票支援カードとコミュニケーションボードの活用について私から答弁申し上げます。
選挙は、有権者が政治に参加し、主権者としてその意思を政治に反映させることのできる最も重要で基本的な機会であり、選挙権は、有権者は社会の形成者としての責務を果たすため、ひとしく行使されるべきものであります。
我々選挙事務に従事する者は、投票が困難な状況にある選挙人に対する支援として、投票環境の向上に努めていくことが何より重要であると認識しております。そのため、本市では、各投票所において、スロープの設置やレイアウトの工夫など、ハード面の整備とともに、障がいの特徴に応じた声かけや補佐といったソフト面の支援を積極的に行っております。
このたび、門田裕一議員より御提案いただきました障がいのある方が選挙事務従事者に対し必要とする支援内容を示す投票支援カードと、イラストや文字を指などでさして伝えるコミュニケーションボードの活用は、シンプルかつ分かりやすく意思疎通ができる有効な手段であると捉えております。
なお、この取組は、全国でも広がっており、県内におきましては、さきの統一地方選挙から、四国中央市、松山市及び今治市が投票支援カードとコミュニケーションボードの両方を、また上島町はコミュニケーションボードを導入しております。
誰一人置き去りにしないコミュニティ形成の中で、誰一人取り残さない伊予市、未来ビジョン3万人が住み続ける自治体を目指す本市にとって、投票環境向上に向けた有効な手段として、今後先進地の事例を参考にしつつ、関係団体などの意見を伺った上で、次回の選挙より導入できるよう取り組んでまいりたいと考えております。
以上、答弁といたします。
○議長(北橋豊作 君) 再質問ありますか。
〔11番門田裕一議員「ありません。ありがとうございました」と呼ぶ〕
○議長(北橋豊作 君) これをもって本日予定しておりました一般質問を終結いたします。
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