録画中継

令和5年第3回(6月)伊予市議会定例会
6月23日(金) 一般質問
無所属
田中 弘 議員
1. IYO夢みらい館前広場の計画について
2. 有害鳥獣対策について
            午後1時00分 再開
○議長(北橋豊作 君) 再開いたします。
 続いて、田中弘議員、御登壇願います。
            〔17番 田中 弘君 登壇〕
◆17番(田中弘 君) 議席番号17番、みらい伊予田中弘です。
 北橋議長の許可をいただきましたので、質問を行います。理事者の皆様の明快な答弁をお願いいたします。
 まず、IYO夢みらい館前広場の計画について質問をいたします。
 伊予郵便局跡地が、IYO夢みらい館前の広場として計画が進んでいます。先日、伊予郵便局跡地を更地にしているのを見ていますと、この土地とIYO夢みらい館の間を宅配業者のトラックが通行していました。IYO夢みらい館と郵便局跡地の間には市道があって、気になったので現場に立ってみました。このままでは、ここに市道が残る。すっきりしません。何とかしなくてはと思い、今回の質問に至りました。
 IYO夢みらい館の正面玄関に市道があることにより、入館者・退館者は安全確保のために立ち止まり、確認をしてから横断をします。市道を通る車も、横断者がいれば停止をして歩行者を通してから進むことになります。広場には、2台の大型バスの駐車スペースを設けると聞いています。人も車も市道で流れが止まって混雑し、スムーズに流れません。このような現象が起こると考えられます。利便性・安全性について問題が残ります。周辺住民に不便、御迷惑をおかけすることもあろかと思います。地元への説明はどのように行ったのか、市道変更について検討されたのかをお聞かせください。
 長年の希望でありました郵便局跡地の取得については、市長を中心に市職員、関係者の皆様の多大な努力があったと感謝しているところであります。この広場が、IYO夢みらい館と一体となることが大事であると思います。このまま市道を残した状態で完成すれば、問題が残ると考えられるため、次の2点について質問をいたします。
 1、利便性・安全性について。
 2、市道の変更について。
 以上、2点について御答弁願います。
◎産業建設部長(三谷陽紀 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 三谷産業建設部長
◎産業建設部長(三谷陽紀 君) 失礼します。
 IYO夢みらい館前広場の計画について2点の御質問をいただきましたので、関連がございますので一括して私から答弁申し上げます。
 市道の変更につきましては、広場北側に変更する案を平成26年度に検討しておりますが、広場北側住民の利便性の低下、広場面積縮小による利用価値の低下、国道378号への市道接続において、勾配や既存交差点から近距離であることによる安全上の問題等において、警察協議の結果も踏まえ、困難であると判断し、地元説明は実施せず、変更案を取りやめた経緯がございます。
 また、広場の利便性につきましては、広場中央通路に臨時の大型バス乗降スペースを、北側には駐輪場を設置し、来場者の利便性の向上を図る計画でございます。
 広場の安全性につきましては、広場北側の国道378号銀杏通り交差点の改良工事により、IYO夢みらい館前の市道南旭町線への交差点からの車両の進入はなくなり、歩行者のみとなります。これにより、広場北側の住民、ぐんちゅう保育所関係者及び宅配業者等の車両が通行するのみであることから、安全は確保されるものと思われます。
 また、来年度当該市道については、側溝及びカラー舗装の整備工事を計画しておりますので、安全標識の設置、夜間における照明等を併せて検討してまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、IYO夢みらい館と広場との通行における安全性を確保し、利用される方々が快適に過ごせるよう努めてまいる所存でございます。
 以上、答弁といたします。
○議長(北橋豊作 君) 再質問ありますか。
◆17番(田中弘 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 田中弘議員
◆17番(田中弘 君) 利便性という考えの中に、一番の見方があると思いますけどが、利便性を考える場合に、一番に私は、ここIYO夢みらい館を利用する方がどのように利便性があるかということも一つは考えなければならないと思います。といいますのが、この市道があるために、一旦止まるということ、安全確認をしなければならないということ、こういったことを利用者の方から考えた利便性がどんなんか、利用者の安全性がどんなんかということが書かれていないような気がするだけであります、答弁書には。
 それから、もう一つ私の説明不足かもしれませんけどが、一つには、周りの住民の方に説明をしたのですかとお聞きしたわけですけどが、夢みらい館ができるということで、周りの方にそれぞれ御迷惑がかかるではないかというような問いかけをしたわけであります。それに対しての答えといいますか、それもしてないと言いましたけどが、今の答弁書の答えの中では、市道の変更を考えていないので、周辺へ説明をしなかったという答えでありました。こういう建物なり、それをやはり造るためには、周りの方々の理解ということが十分に必要であろうと思いますので、そのことについてもう一度改めまして、周りの方々に夢みらい館を造ることに対して説明をしたかということをお聞きしたいと思います。
 それに、現場に立ってみて、昨日も行っておりましたら、昨日は駐車場へ、1階の駐車場からおきまして、東入り口より入りまして、図書館の前を通り、真っすぐ出たわけであります。やはり中から見ますと、外は晴天でありましたので、今日のように明るく真っすぐとそこまではずっと出てきました。そこで私の前を通っておりました中学生が2人、私の3メートル前を通りましたけどが、もう一つ向こうの378号線を歩いている友達に、ヨーイ帰るきん、待ちよれよという声をかけました。そのときにその子どもが、ざっと走って行きました、止まらずに、見えただけで。やはりそのように1回あっこで安全を確保するための入場者、来館者の必要確保、それをこのままでは答弁してないかなという気もいたします。
 それと、市長も土木者であり技術者であり、経験豊富な方であると思います。私もかつて土木事業をする中で、松山市で宮前川また今の新松空道を北斎院橋のところでし、それをする中で松山市の技術者の方が、設計はできて丁張もかけてこういう状態になりますよということを想定をして許可を得てやりよりますけどが、再々来てどんなんですかと話しかけてみますと、やはり設計ができても、最後は利用者、景観、それを考えるのが、いかに見た目によい理想のものをつくるのが私の責任でありますということで来てみますということで、再々来てみました。これを私がお願いしたいという一つには、面積の問題と言いましたけどが、面積は、私は歩いて足で歩数を測って歩道の縁石の数を数えてみました。そしたら、今の南北の縁石とそれから今度出ております東・西の縁石を数えましたら、長い長辺のほうを1としましたら、約7倍であります。面積的には、かえって市道を住宅の横へ付け替えたほうが広くなるわけであります。そのような計算、全ての想定をする中でどういうことかをもう一度考えてほしいということでこの質問をするわけであります。
 一つには、現場へ立ってみてください。そのときに、子どもがバスから降りて、小学生、中学生が。来て中へ入るとするときに、子どもは友達がだっと行ったら、その後を行きます。先生が待ってくださいと言うても、走ったもんはなかなか止まりません。おまけに大型バスの陰であった場合に、どういうふうにそこを指導し、誘導するのか。また、仮にそこへガードマンをつけますと言っても、その経費はかかりますし、そういったことの安全性を考えていただきたい。
 それからもう一つ、私がもしあそこの住人であれば、向こうにも何軒かありますし、保育園の前にも住宅があり、またその向こうに駐車場があります。そこに行って運転をして住家のある側の前を通るときに、今まではそれほどあこで郵便局と夢みらい館が別個のもんでありましたので、横断する方も少なかったと思います。今回は反対で、一体となろうとする中で、通る方も多いと思いますので、かえって不便をかけたり、住民の方には迷惑をかけるのではないか、そういう想定もできると思います。そういったこともいま一度考えてほしい。もう計画をされ、次のグランドオープンですか、それに向けて進んどる中で、時間的にないと言えばそれまでです。
 しかしながら、もう技術者であり、皆様方、地元の理解ができれば、どのぐらい短期で工事ができるということもできとりますし、フラットの状態であろうし、多少の段はありますけどが、工事に対してはそうかかるものではないと思っておりますし、住宅と横の広場の間の郵便局のブロック塀が撤去されておりました。あの横には、恐らく小道が、赤道といいますか、それがあるのではないかと、私は図面までは見ておりませんけどが、歩く中で想定をしました。そういったことも考えた中では、工期にはまだ間に合うであろうと思いますので、もう一度御検討していただきたい。よろしくお願いいたします。
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 市長
            〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) 令和7年3月を目途にグランドオープンする予定で今工事を進捗しています。やっとこさ郵便局ものいていただいて、あそこの下に水槽等々も入れてということで、幾分まだ時間がかかるんですけど、令和7年3月にグランドオープンしたい、3月か2月になるかもしれないけれども。だから時間はたっぷりあるんです。
 要は、みらい館と郵便局跡地の間に車が通る道がないほうのが、断然いいのは自明の理であります。ただ問題は、これから改築される国道378号線の銀杏通り交差点から先ほど答弁書にもありましたように、今は車が細いところを下りてしても入れるんだけど、交差点改良で、あっからはもう車が下りれなくなる。それはそれとして、4軒ほどの住宅の車であったり、ぐんちゅう保育所に通う車であったり、資材を運ぶ宅配便であったり、そういった車は通るんは通るんですけど、私も何回も想定してみました。今の住宅と郵便局の更地になったところの間に道があった場合に、378に出るときに、結局右を見たときの、あの378号線の交差点から幾分今よりはいい改良するけど、車がどんどんどんどん伊予農のほうから、例えば下三谷のほうから入ってくるんです。そのときに右に出ようとするときにあまりにもスパンが短過ぎるんで、事故が起こる可能性が逆にある。そういったことは、先ほど答弁にありましたように、警察署とも協議した上でそうだよなと、もう一本あったほうがいいしというよりは、みらい館と郵便局跡地の間に道がないのが一番いいんだけど、なかなかこれは難しいよねということであります。
 ただ、今私が指示しているのは、郵便局側の南側のほうの枠にも歩道をつけようよと、幾分敷地面積が狭くなるけれども、歩道をつけようと。ほんで歩道をぐんちゅう保育所のほうは、向こう側、みらい館のほうはあるんで、両サイドをやって、セブン-イレブンからの交差点から入ってきて左に、要は道路を渡らずに、文化ホールに行かずに左へ渡って正面玄関のほうに行こうと。その正面玄関は、カラー舗装でもして、多分夜間もし心配であれば、点滅のブリンカーライトを地中に埋めてやろうと、そこぐらいまでは計画できるんだけど、ただ本当に道がないほうが一番いいけど、そういう378号線との兼ね合いっていうのが、非常にこれが道路法にまでは影響しないかもしれんけれども、そこにぴょこっと飛び出す道が出てくると。多分その道って、誰が利用するかなっていったときに、文化ホールの前に道がなかったら、どうしてもそこを通るしかないんだけど、結局そこの交差点は、そのままの状態で残るということになります。じゃあ、そこの安広の団地から出てくる車もある。ただ文化ホールの前は通れないよっていうふうになるんだけど、なかなかその信号と向こうの銀杏交差点の信号との間があるだけの距離、その真ん中に道ができると、これはちょっと交通状態上、どうかなということで、いろんなことを考えてます。そして、大型バスがもし2台止まって、お客さんが本当に降りてくるようなイベントでもできたら、そのときは急遽ガードマンでも入れて誘導はさせますけれども、そういったことでやるしかないよねというのが、今の我々が認識している答えでありますけれども、さらに今後もっともっと、いやいやこうだろうというのを、この場では多分協議できないと思うんで、田中議員と協議する時間はたっぷりあります。できたら今年中に答えが出て、やっぱり田中議員が言ったように、道ができるよねってなれば、我々も考えますけど、今我々理事者が考えてる想定の中では、もう一本そこに道をつくって、みらい館の前の道を道じゃなくすることは、なかなか難しいっていうのが我々の見解でありますから、そこをどうまた協議できるか、ゆっくりやりましょうよ。だからこれで質問はないようにしていただいたらと思いますけど、ただもう一点最後に、地元住民とは、みらい館ができるときにはいっぱい協議してます、当然のごとく、当たり前の話で。ただ道のことに関しては、道を変更でもするんなら、地元とは協議はしっかりするけれども、道は変更ないよねっていうんで、そのことに関しては協議してないけれども、前段では、もう相当協議してますから、それはどんな協議しているのかっていうんをもし問われるんであれば、後で三谷なり、ほかの課長が言いますから、そこだけ再質問していただいたらと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(北橋豊作 君) 再々質問ありますか。
◆17番(田中弘 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 田中弘議員
◆17番(田中弘 君) 地元住民への説明につきましては、重々に理解をしたわけであります。
 私もいろいろと今朝も気になりまして、松本踏切から行きまして、保育園のあとの子どもを送迎に来るところへ車を置きました。一番に松本踏切を渡って保育園の裏を通るときに、あの信号が真っすぐ見えないわけです。ということは、その右の団地に松の木が1本立っとりますけどが、あれはどこの土地か分かりませんけどが、私の勘では、ひょっとしたら換地の可能性もあるんかなという気もいたしました。その378の交差点の今の6本の進入路、これを5本にするという意味も分かります、安全性のために。そこで、ひらめきましたのが、もう少しあれを真っすぐにして右の松をのけて、線形をきれいにするということをしますと、今保育園の裏から松本踏切のほうへ上がっとります道があります、一つ。あれを車が十分通れるように整備もできるわけであります、上の線形をきれいにしたら。そういうことが1点。
 またもう一つは、今言いました郵便局の角の信号、それから私が言います北側の道路、その間を一緒の信号にしたら安全なわけであります。理屈は、要は北脇へつけたら、北の正面にこっちから出入りするだけの信号をつけますよと。向こうから来たら、もう一本、仮に両方止めてしもうたらできるというわけであります。というのが、イメージが湧きにくいかもしれませんが、この下の駐車場へ入るとこの入り口が、距離的には近いですけどが、停止線で手前に止めとるわけです、この下が。それをもう一つ向こうへ信号の余分をつけて、出る車と止めるという方法もありますし、向こうの大きな交差点へ車を上げることもできます。いろいろ想定もしてみましたが、まだ時間も十分あると言いますので、またいろいろ御見解をお聞きしたり、また御検討をしていただきたい。やはり一つのものが一体となることが、将来においていかに大事かということをいろんな角度から検討をしていただいて、よろしくお願いをいたします。
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 武智市長
            〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) 1点大事なことを言い忘れておりましたが、国道378号線の工事の主体は愛媛県であります、御案内のとおりですけれども。伊予市としては、時間はたっぷりあるんです。ただ愛媛県が交差点改良とかもろもろする枠を、今言う信号を1つ消して、そこらは警察協議になるけれども、私の認識が正しかったら、今の郵便局の信号のところをなくして、新たな道に信号をつけるっていう話ですか。
            〔17番田中 弘議員「併用です」と呼ぶ〕
◎市長(武智邦典 君) 併用。併用はちょっと私の頭の中、理解できないんだけど、とにもかくにも現実に、今が令和5年6月ですので、ある程度こういう青写真──もう愛媛県は交差点改良の図面とか、そして歩道が広がる部分、スナック心ものいて用地も買収できたんで、ある程度のことはできると思うんですけれども、問題は、ちょっと松の話は置いといて、松が邪魔なら、伊予市の物なら切るけど、9月までに協議を調えないと間に合わないということの十分時間があるということで御理解いただきたいと思います。よろしくどうぞ。だから9月議会で、気に入らんかったら一般質問よろしくお願いします。
○議長(北橋豊作 君) 次へ行ってください。
◆17番(田中弘 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 田中弘議員、2問目です。
◆17番(田中弘 君) それでは、2番目の問題に行きます。
 有害鳥獣対策についてです。
 有害鳥獣駆除につきまして、令和3年に一般質問をしておるわけでありますが、今年4月に伊予市の猟友会会員の皆さんと有害鳥獣駆除対策について話す機会がありました。かんきつ農家の会員は、毎日のようにイノシシとの闘いである。畑の周りにメッシュ(網)を張っているわけだが、イノシシがメッシュを鼻で押し上げて侵入し、作物を荒らし食べている。侵入したところを探し当てて修理をしなければならない。捕獲するのにわなを仕掛け、箱わなを置いても見回りをしなければならない。なかなか捕獲はできないし、イノシシ対策に要する時間は半端ではなく、イノシシに振り回されている。被害を少なくする方法はないかと強く訴えていました。有害鳥獣捕獲に対して、猟友会員の取組に差があります。手塩にかけた果物、野菜を守ろうとしている方、そうでない方とは、捕獲に対する熱意に温度差を感じます。地域の人に頼まれ、捕獲する会員もいます。千差万別であります。
 最近、イノシシ、ハクビシン、カラス等により、スイカ、カボチャ、ブドウなど、あらゆる農産物に被害が及んでいます。現在、伊予市では、狩猟期間を除く時期に有害鳥獣駆除を行っていますが、内子町では、一年中有害鳥獣捕獲を行うことができるようにしています。
 以上のようなことを踏まえ、2点の質問をいたします。
 1、有害鳥獣対策について。
 2、通年有害鳥獣駆除について。
 以上、2点について御答弁をお願いいたします。
◎産業建設部長(三谷陽紀 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 三谷産業建設部長
◎産業建設部長(三谷陽紀 君) 失礼します。
 有害鳥獣対策の2点の御質問に私から答弁申し上げます。
 本市における有害鳥獣の農作物被害防止対策は、愛媛県鳥獣害防止対策推進会議で定められた実施方法に基づき、市の鳥獣被害防止対策会議において、攻めの対策・守りの対策・地域体制づくりの3つの観点から取組を実施しておりますことは、令和3年12月議会において答弁いたしましたとおりでございます。
 令和4年度における攻めの対策、有害鳥獣捕獲では、イノシシ成獣1,060頭、幼獣595頭、ハクビシン184匹などを捕獲しております。守りの対策、施設整備では、電気柵を15戸に対し、全延長5,610メートル設置し、ワイヤーメッシュ柵を36戸に対し、全長9,262メートル設置いたしました。地域体制づくり、捕獲隊の育成支援では、新規狩猟免許取得者1名の事前講習費用や捕獲隊員105名への猟友会費、ハンター保険料への支援をいたしました。
 新規の取組といたしまして、国の事業を活用したアニマルセンサーの導入により、有害鳥獣の捕獲を実施いたしましたが、この取組では、設定が難解であることや動作不良が懸念されたことなどにより、好評を得たのは、猟友会7支部中、1支部のみにとどまっており、今後は、より効果的な使用方法の確立が必要であると認識をしております。
 また、青年農業者協議会のメンバーに対し、センサーカメラを設置したイノシシなどの捕獲の実証実験やワイヤーメッシュ柵の設置講習、2度の講座開催などを行い、鳥獣対策の制度や生態についての理解を深めていただくとともに、農業者自らが被害防止に努める素地づくりのため、狩猟免許取得方法などについての説明も行っております。
 次に、2点目につきまして、通年性を導入するには、中予圏域で一体的に取り組む必要があり、昨年10月開催のまつやま圏域未来共創ビジョン・有害鳥獣連携捕獲実務者会議において、圏域市町が歩調を合わせた通年捕獲の可能性について、本市から提案し、協議を行いました。ここでは、目的の有効性や妥当性、費用対効果など、複数の課題が提起され、同会議においても、今後も継続した協議を重ねていくこととなりました。
 また、3月に開催いたしました市内猟友会支部長会では、限られた予算を有効に活用した有害捕獲を行うための協議を行い、通年捕獲の導入についても御意見を伺いました。この会やその前後において、捕獲単価が下がっても通年捕獲に賛同する意見がある一方、狩猟期間が農繁期と重なり、捕獲活動に従事できないとの意見や、通年になった場合の捕獲単価の減額は認められないなど、議員お示しのとおり、様々な御意見が寄せられました。いずれにいたしましても、市内猟友会各支部との良好な関係を保ちながら、農作物の被害防止を図るための効果的な手法について、今後も調査研究を行ってまいりたいと存じております。
 以上、答弁といたします。
○議長(北橋豊作 君) 再質問ありませんか。
◆17番(田中弘 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 田中弘議員
◆17番(田中弘 君) 4年度には、イノシシが成獣・幼獣共に1,600頭ちょっとですか、捕れておるようでありますけどが、中山の猟友会では約370頭が成獣・幼獣で捕っておるわけであります。
 しかしながら、一向にイノシシの数は減ってるようには感じておりません。といいますのが、5月に入りまして、中山地区におきまして、2件のいろんなイノシシが、長沢においては、中山町長沢、運動場のねきですけどが、ジャガイモがもう収穫時期になったのに全面が荒らされて、もう収穫皆無であります。何とかしてくれまいかということで、イノシシのおりを私が預かっておりましたのを持っていって設置しておきました。そして、その後、1週間たってないわけでありますけどが、野中の影乃浦地区からでは、昼からイノシシが2頭歩いている。これ何とかならんでしょうかという意見がありましたんで、野中地区の会員の方におりを設置していただくようにお願いをしました。やはりこういうふうに現実かなりの被害が出ておりますので、またいろんな方法があると思いますので、努めていただきたいと思っております。
 もう一つの通年の有害駆除につきましては、いろんな方法を中予圏内で検討をされて前向きに、今の答弁を聞きますと感じられますけどが、内子町におきましては、もう既に何年も前から通年、一年中駆除がされている。駆除期間においては、今までと同じであるが、猟期間中においては、有害駆除、国、県の補助プラス5,000円を補助していたけれどが、それを1万円に上げますと、今まで以上に成果が上がりまして、国、県の補助プラス1万円を町単独で補助を出しているというような、そういったことが現実にあるわけであります。財政的にといや、それまでであるかもしれませんけどが、国、県の補助要綱の中に、国、県の補助に対してそれぞれの市町村が幾ら出して捕獲をするという奨励金を出さなければならないという、そういったもし事項がありましたら教えていただきたい。
 また、それは後でも構いませんけどが、それにつきまして御答弁をいただきたい。いろんな段階の中で前向きに進んどりますことを期待しておりますので、よろしくお願いをいたします。
○議長(北橋豊作 君) 答弁要りますか。
            〔17番田中 弘議員「一つだけ」と呼ぶ〕
◎農業振興課長(池内伸至 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 池内農業振興課長
◎農業振興課長(池内伸至 君) 田中弘議員の再質問に私のほうから答弁をさせていただきます。
 通年捕獲の関係のことにつきましては、令和3年度の一般質問でも御質問をいただき、そのときには、いろいろ効果検証を図り、有効であればまつやま圏域未来共創ビジョン有害鳥獣連携捕獲の実務者会議に諮りたいという答弁をさせていただいておりました。昨年これを実施いたしまして、併せて市内猟友会支部長会議を持ったということは、さきの部長答弁で申し上げたとおりでございます。
 内子町の通年捕獲に関しましては、令和2年度から実施をして、今年度から通常の有害駆除と同一の単価を狩猟期間中においても当てはめたというところは、私ども聞き及んどるところでございますので、内子町と隣接する他の自治体とも足並みをそろえながら、そういったものが導入が可能かということを、今年7月、来月に開催されます同ビジョンの有害鳥獣連携捕獲実務者会議及び狩猟期間までには、市内猟友会支部長会議も開催したいと思いますので、そこで判断を皆さん等の融和を図りながら、導入に向けての検討について調査研究を重ねてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(北橋豊作 君) 再々質問ありますか。
◆17番(田中弘 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 田中弘議員
◆17番(田中弘 君) 先ほど私が言いましたように、有害駆除に対する考え方も、それぞれの狩猟者の中にも温度差があるように、恐らく地域によりましても、また農林主体の地域とそうでない地域とでは、かなり考え方に温度差が出てくるということは分かっておりますが、できれば私も動物でありますので、余分な殺生はしたくないと、それは誰もが思っておると思いますし、できれば被害のない方法を考えておきたいわけでありますが、なかなかそうもいきませんので、いろんな立場の中で被害の少なくなる方法に御検討していただきますように、また市長は、特に伊予市は第一次産業が主体の市と言っておりますので、そこら力を注いでいただきたいと思います。よろしくお願いをいたします。
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(北橋豊作 君) 武智市長
            〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) 第一産業を基軸とした地域とでは、温度差があるとおっしゃいましたけれども、現実に何年か前に下吾川でイノシシが走り出して、すったもんだしたんですよね、町はもう。最終的には宮下辺りまで来て。だから、要は中山や南伊予や南山崎、北山崎、双海等々でイノシシがたくさんいると、食べるものがなかったら町場まで出てくる。ごみステーションにまでイノシシが来る時代になるかもしれない。そういったことをやるためには、通年捕獲して、それなりに本来100頭で例えば100万円の予算を組んでたのを、もう101頭捕れたからっていって、減額になりますよじゃなしに、ある程度の予算立てをして、150頭捕れたら、それは1頭1万円なら1万円差し上げますよということでハンターのモチベーションも上げなくちゃいけないのは重々承知をしておりますが、今池内が言ったように、やはり内子町とか砥部町とか、そういったとこともしっかり連携しないと、結局は、いっときは小田のほうとか広田のほうに行くけど、また帰ってくる。ほんであるんなら、ちょっと堂々巡りだよねっていうことで、そういったことも協議を重ねながら、何が一番いい方法で、財源のこともありますけれども、どういった形が一番ベターなのか、しっかりと模索をしてまいる所存でございますので、またいいアイデア等々がございましたら、御教示をいただきたく存じます。
 以上です。
            〔17番田中 弘議員「どうもありがとうございました」と呼ぶ〕
○議長(北橋豊作 君) 以上で終わります。
 暫時休憩をいたします。
            午後1時39分 休憩
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