録画中継

令和4年第6回(12月)伊予市議会定例会
12月6日(火) 一般質問
無所属
田中 慎之介 議員
1. 伊予市の小中学生に最新の教育環境を作ろう
2. 若者世代が集える場を作ろう(公民館の活用を)
3. レンタサイクル利用促進のための取組について
○議長(谷本勝俊 君) 再開いたします。
 続いて、田中慎之介議員、御登壇願います。
            〔1番 田中慎之介君 登壇〕
◆1番(田中慎之介 君) 議席番号1番、みらい伊予の田中慎之介です。
 議長に許可をいただき、通告書に沿って一般質問を行います。市長をはじめ、関係理事者の皆様の明快な御答弁よろしくお願いいたします。
 1点目、伊予市の小・中学生に最新の教育環境をつくろうと題しまして質問をいたします。
 社会が子どもたちにしてあげられる最も高品質な投資、それが教育であると私は考えます。伊予市で育つ子どもたちが、予測不能な未来で立ち行かなくなることがなく、むしろリードする立場で伊予市で学んだ生きる力、これを発揮してもらいたいと思っています。
 さて、日本は、1人1台端末は令和の学びのスタンダードというキャッチフレーズの下、GIGAスクール構想の実現へ向けて急速に歩みを進めています。
 伊予市でも、昨年4月からタブレットが配布され、様々な新しい学びがスタートしていることと思います。1年半が経過をして、これまでの取組と今後の取組等についてお聞きします。
 1点目、この1年半の学校教育において、タブレット等を用いた学習としてどのような取組を行ったのでしょうか。また、その学習を通して、どのような成果があったのか、教えてください。
 文科省では、一斉学習においては、学びの深化が期待されると、この深化は深いという漢字のほうですね、学びの深化が期待されると。個別学習や協働学習においては、学びの転換が期待されることなどがリーフレットに掲載をされています。
 一斉学習において、個別学習において、協働学習においてそれぞれどのような取組を行ったのか、教えてください。
 また、伊予市は、独自にペッパー君を活用した取組を実施しています。北山崎小学校では、結構子どもたちから好評だったと聞いています。どのような活用を行ったのか、教えてください。
 2点目、GIGAスクール構想実現のために、今後はどのような取組を検討されているか、教えてください。
 また、デジタル教科書の導入は、検討されているのかも併せて教えてください。
 3点目、小学生の子を持つ保護者の方が心配されているのですが、こうしたタブレット学習が発展的にできるようになるためには、子どもたちの技術的なスキルアップも欠かせません。小学校を卒業するまでにここまでできるようになっておくという到達目標はあるのでしょうか。例えば、港南中学校には、郡中小、北山崎小、南山崎小の子どもたちが一斉に入学します。このときにどこかの小学校は進んでいて、どこかの小学校は後れているという状況であれば、中学校に入って苦労するのではないかと心配をされています。そして、それは中学校を卒業した子どもたちが高校に行った後も同様の心配があろうかと思います。
 具体的な到達目標はあるのでしょうか。また、あるのであれば、どの程度を到達目標としているのか、教えてください。
 4点目、隣の芝生は青く見えるのでしょうか、うちの子どもたちを見ていても、伊予市全体を見ていても、タブレットを自宅に持ち帰っている頻度が決して多くないように感じています。11月25日付で各県の教育長宛てに文科省から通知が来ていますが、4月に実施された全国学力・学習状況調査の結果において、1人1台端末の利活用状況について、地域や学校によって大きな差が見られました。文科省は、こうした状況について、教育の機会均等の観点からも早急に是正する必要があること、これまで1人1台端末の利活用を積極的に進めてきた地域や学校では、個別最適な学びや協働的な学びのツールとして、1人1台端末を有効に活用している事例も見られることから、こうした事例を踏まえて改善を進める必要があることを通知しています。特に、1人1台端末を家庭で利用できるようにしている学校の割合については、毎日持ち帰り、そして毎日利用している、それから毎日持ち帰って時々利用している、この割合の合計が愛媛県では小学校で約38.7%、中学校では約42.8%という文科省の資料がありました。
 一方で、東京都は、毎日持ち帰り、毎日利用の割合、そして毎日持ち帰り、時々利用の割合で、小学校では約72%、中学校でも69.1%、非常に大きい数字。さらに言えば、毎日持ち帰って毎日利用する割合だけで、小・中とも40%を超えています。GIGAスクール構想の実現により、都心部と地域の教育格差が是正されることが期待されていたのに、さらに広がってしまうのではないかと懸念されます。
 同日付で、事務連絡にて文科省は、県の教育委員会に対して、市町村別のデータ作成を依頼しているようですが、果たして伊予市は県内をリードするような、そして少なくとも全国平均を上回るようなデータになっているのでしょうか。毎日持ち帰って毎日利用する、これを伊予市も目指すべきと考えますが、教育長のお考え、お示しください。
◎教育長(上岡孝 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 上岡教育長
◎教育長(上岡孝 君) 失礼いたします。
 田中慎之介議員より4点の御質問をいただきましたので、私から答弁申し上げます。
 1点目のタブレット端末を用いた学習とその成果について。
 まず、一斉学習等においては、運動会練習の動画を視聴し、効率的に動きを習得するなど、自主的で課題意識を持った取組が行えたり、算数の図形に動画を用いて、イメージを明確にしたことが理解促進につながったりしたことがあります。
 続いて、個別学習においては、プリント学習を愛媛県のCBTシステムやeライブラリーのドリル機能の活用に置き換えることで、採点と児童・生徒へのフィードバックが短時間で行える上に、個人の学力に応じた課題が提供されるため、基礎、基本の定着につながっております。
 また、協働学習においては、アンケート作成・分析ツールのフォームスで各自の考えを共有し、端末を介して協議することで、画面上での意見の分類や考え方の変容の確認が容易になり、課題解決が効率的に進みました。
 次に、ペッパー君を活用した取組について、昨年度は、11月に中山小学校5年生、翠小学校全児童、北山崎小学校4年生を対象とした防災教室を開催し、災害の恐ろしさ、命の大切さを伝達することができました。
 また、本年度は、5月に佐礼谷小学校5、6年生を対象とした認知症サポーター養成講座を、6月に下灘小学校5、6年生を対象とした租税教室を、9月に港南中学校3年生技術部員を対象としたプログラミング勉強会を開催し、専門知識について説明、解説を行いました。いずれも、ペッパー君が持つ顔や感情認識などの機能、人を笑顔にするキャラクターを効果的に使った内容、演出で、参加児童や学校関係者からも好評を得ているところです。
 2点目についてですが、GIGAスクール構想について、タブレット端末の支給、通信ネットワークの整備は一通り終了していますが、これらの活用が始まったことで、見えてきた課題も幾つかあります。その一つに、学校間、学級間の活用頻度に差が生じていることが挙げられているため、今後、教職員のICT活用能力向上のための研修を行ったり、ICT支援員を介してのサポートや各校の事例を共有したりなど、学校現場の実態に応じた方法が見いだせるような支援を進めてまいります。
 さらに、学校の要望を基に、低学年にも操作が容易な新たなソフトの導入も進めてまいります。
 また、児童・生徒用デジタル教科書について、今年度は国の実証事業において、全小・中学校に外国語、英語、一部の学校に算数、理科の提供を受け既に利用していますが、これらの実証結果を受けて、次回の改定に向けた準備が進められる予定となっております。この活用は、児童・生徒用と教師用の両方のデジタル教科書がそろわなければ難しい面があり、今後の国の実証結果を踏まえた導入に関わる動向に併せて、デジタル教科書の導入を検討することとなっています。
 3点目のICTスキルにおける到達目標については、愛媛県教育委員会より、学年によって到達目標と評価基準が示されており、これを基に各校で年間計画を作成したり、定着させておくべき学年ごとの目安を設けたりしています。そして、定期的に実施している児童・生徒の自己評価の結果を個々の指導に生かすとともに、児童・生徒が自身の情報活用能力を把握し、次の目標設定につなげる機会となっています。
 最後の4点目について、本年4月の調査結果によりますと、本市の小学校における毎日持ち帰って時々利用に該当するのは1校で、9校中1校の11.1%となり、愛媛県の平均を下回っておりますが、残りの8校全てが時々持ち帰って時々利用と回答しています。
 一方、中学校では、毎日持ち帰って毎日利用と時々利用に4校中2校が該当していることで50%となり、全国平均の28.0%も愛媛県平均の42.8%も共に上回っています。
 これからも分かりますように、調査結果はあくまで学校単位の数値であるため、小学校の時々持ち帰って時々利用と回答した学校の中にも、学年によっては毎日持ち帰りしている学校も含まれているようです。せっかく導入したタブレット端末ですから、毎日持ち帰り、毎日利用が有効利用の視点からすると理想かもしれませんが、重さ1キログラムを超える端末は、年齢、体格、通学距離により、一部の児童にとっては、身体への負担も気になるところです。小学校では、荷物の重さ対策のために教科書を学校へ置いて帰るいわゆる置き勉を認めていますが、時間割によっては端末を含めると4キログラムを超えることもあるようです。こうしたことからも、市内の学校が一様に毎日持ち帰り、毎日利用を目指すわけではなく、端末更新時における軽量化を見据えつつ、当面は授業と宿題の関連性を意識しながら、合理的かつ効果的な持ち帰りとなるよう、配慮してまいりたいと考えます。
 以上、答弁といたします。
◆1番(田中慎之介 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 田中慎之介議員
◆1番(田中慎之介 君) 4点の質問について何点か再質問させていただきます。
 まず、1点目のタブレット端末を用いた学習と成果について、運動会練習の動画を視聴したりというような具体例をいただきました。昨年のときにも私この小・中学校でのタブレットの活用予定についてお尋ねをしたときに、当時の局長からの答弁では、例として体育科のマット運動で撮影し合って、自分の目で視覚的に技能を確かめたり、新たな目標を立てるというのがありました。これが多分運動会の視聴にあるのかとも思いましたが、そのほかに図画・工作科では、校外での写生で対象を記録しておいて、校内で細部にこだわりながら作品を仕上げるというような例、そういった例が昨年のときには示されましたが、これはまた今後の中で利用、活用していく予定なのかということを1点お聞きします。
 それから、2点目、ペッパー君の活用事例のところで、港南中学校でプログラミング勉強会を開催もしましたということでしたが、昨年のところでの答弁では、このペッパー君の活用について、教育用プログラミングツールであるロボブロックスを用いてより実践的なプログラミング教育を推進する予定だというような答弁をいただいておりました。再質問の回答のときには、このロボブロックスだけでも40項目以上あるので、易しいところから順々にやっていくということでもありましたし、同時にこのペッパー君の契約が3年契約だということで、今試験導入しているものだという答弁がありましたが、3年契約ということは、来年度で終わるんですが、このロボブロックスの活用、その40項目以上あるやつは活用できるのかどうか、できてないのであれば、その3年契約を終えた後も継続的に進めていくのか、この3年契約の中でプログラム教育を、ロボブロックスの活用をやっていくのかというのをお聞きしたいと思います。
 それから、各学校での小学校での学びの到達目標については理解いたしましたので、少し安心しましたので、引き続き進めてもらったらというふうに思います。これは要望だけです。
 最後の4点目での毎日持ち帰りについてがなかなか難しいという理由等の中で、タブレットが重たいということからどうなのかということで心配をされている答弁がありましたし、私か大野議員が重過ぎるランドセルというところで同様な質問もあったかと私も記憶をしているんですが、東京では7割を超える学校が毎日持ち帰っていると。伊予市と東京とではそんなに肉体的な違いがあるのかなあというふうに不思議にも少し思いましたし、重過ぎる教科書持ち帰りと合わせたら重たくなるんだという心配もありますし、大野議員がそのときにも言われたときにも、例えば教科書を撮影して持って帰る手段があるんじゃないかというようなたしか答弁があって、それは著作権がうんだ何だかんだというような答弁があったと思うんですけど、私からすれば、学校での学びの物に対して、著作権なんて本当にかかるのかなというのは不思議なところであります。学校のテストで、例えば社会科の写真一つ取るにしても、塾業界は模試で使う場合には著作権がかかるんですが、学校がテストで使う場合は著作権がかからないはずですし、自宅で自分が個人で学ぶ物に関しての著作権等はかからないはずですので、もっとそちらのほうから考えれば、置き勉云々の教科書等も改善させて、毎日持ち帰るという、できるようにシフトチェンジすることは可能かなというふうには感じますが、そこに対しての御所見をもう一回聞きたいのと、僕も前のときの校区外通学のときにもありましたけど、文科省の通知の中で、例えば今そういった積極的な利活用についてということで、これたしか令和3年3月のところの通知では、例えば今利活用ができてない理由として、例えばネットワークが整備がいかないこととか、それから児童・生徒の発達段階とか、情報活用能力の習熟等に応じて何だかんだという理由がいろいろあるのは分かりますというふうに文科省は通知した後に、しかしながらの後に、線まで引いて、GIGAスクール構想の趣旨を踏まえれば、こうした制限を安易に行うものではなく、真に必要な場合のみ行うべきであって、むしろ多くの課題については、1人1台端末を積極的に利活用する中で解決を図ることこそが重要だと考えられるというふうに傍線まで引いて通知を文科省は出したわけです。そうすると、私から考えると、1人1台端末を積極的に利活用する中で、そういった重過ぎるランドセルの問題だとか、体力的な問題とかの解決を図ることを考えるんであって、ランドセルが重過ぎるから、タブレット持ち帰るんやめましょうという発想ではなくて、タブレットを持ち帰る方向の中で重過ぎるランドセルのためには解決のためにはどういうことをしましょうって考えるのが筋なんじゃないかなあというふうに思うんですが、今の教育長のこういった答弁で、子どもたちが重過ぎてかわいそうなんだというのは、何となく理解を示せるような気がしますが、方針とはちょっと私は違うように感じたので、そこのところをもう一回答弁をいただければというふうに思います。
◎教育長(上岡孝 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 上岡教育長
◎教育長(上岡孝 君) 失礼します。
 田中議員の再質問に私のほうから1点目と3点目についてお答えをしたいと思います。
 まず、自分の動き等を視覚的に捉えて活用していくということなんですけども、実は11月末に郡中小学校のほうで小学校体育専科教員による授業研究会というのが行われました。これは、表現運動、いわゆるダンスの授業だったんですけども、これにはタブレットを用いまして、ずっと今までの自分、班活動で踊ってきた記録、これをずっと蓄積をしておきます。そして、そのときの授業でダンスをした記録も取って、今自分が踊ったダンスをすぐ帰ってタブレットで確認できるような授業を私も見てきました。そういった意味で、そういった使い方については、各学校で工夫して、ただ具体的に美術でどういうふうに、先ほど言われましたような使用はまだ私も見てないし、認識不足で申し訳ないんですけども、分からないんですけども、そういったふうに、ダンスで表現活動において自分の踊りが視覚的に見て、そこからどうしよう、そういう自分で評価したりとか、そういった活用は現にできておりますので、それを研究会ですので、各学校に持ち帰って、そういった使い方もしているというのは、各小・中学校に伊予市内でも、あるいは県下にこの取組が広がっているように思われますので、安心していただければと思います。ただ、教員によっては、なかなか差がありますので、これについては各学校の教員もいろいろアンケートを取りながら、その結果を見て、それが県教委のほうに回って、伊予市ではまだこういうところは後れているよというのも指導も受けております。そういったところも受けながら、各学校にICTの研修等も順次計画をしていきたいと思います。
 それから、3点目の持ち帰りにつきましては、先ほど言いましたが、あくまで重いから持ち帰らないというふうなことでは考えておりません。この真意は理解願ったらと思います。ただ、今、ソフト面でもいろんな子どもたちが使いやすいソフト面を今後利用する予定ですので、そういったものを使いながら徐々に持ち帰れるように、また教員の研修も進めながら、各学校、同じソフトを使いながら、そういった各学校で統一したソフトを使いながら勉強を進めていくというような形を取っていきたいと思っております。そして、できる限り、持ち帰れるよう、先ほど言いましたように、議員さんが申しましたように、持ち帰る物等の考慮もしながら、各学校で伊予市全体で統一した形を私としては進めていきたいと思っております。ただ、著作権につきましては、前に私が答弁のときに調べたんですけども、やはりなかなか難しい問題があります。今治市の教育委員会のホームページにもそういった問題がありまして、いろいろと県のほうから通知が来たわけですけども、そういったところ、まだまだ今後精査してしっかり検討していきたいと思っております。
 以上です。
◎教育委員会事務局長(窪田春樹 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 窪田教育委員会事務局長
◎教育委員会事務局長(窪田春樹 君) 私のほうからは、田中議員の2問目の質問に関しましてお答えしたいと思います。
 ロボブロックスの購入は、たしか3年前に教育用プログラミングツールで全額市費を使いまして購入してきたものでございます。当時、プログラミング教育というのが始まりまして、これにつきましては、40の項目と言われましたけれども、ブロックを様々に組み合わせまして、一つの操作、機能に持っていったりですとか、様々な検証、プログラミングがそのままちゃんと自分が思いどおりに動くようになったかどうかというのをブロックを組み合わせて、それぞれの機能がかなり種類があります、それを検証することで、自分たちのプログラムが一番効率的に、機能的に働くかというふうなことを考えていくためのツールでございます。これにつきましては、備品というふうなことで、今後も機能が使える限り、学校のほうで有効に使っていっていただけるものというふうに考えております。
 ペッパーにつきましては、継続契約となっておりますので、来年度も先ほど申しました機能、若干ブロックとは違うんですけれども、そのペッパーならではのキャラクター的な機能というのを生徒さんのほうには関心を持っていただきながら、これをどういうふうに操作すると人間的に動いていくかというふうなことなどもプログラミング教育の中で使っていっていただきたいというふうに教育委員会としては考えております。
 以上でございます。
◆1番(田中慎之介 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 田中慎之介議員
◆1番(田中慎之介 君) 答弁ありがとうございます。これまでの調査結果は、各県別でしか出てこなかったものが、多分今回の通知の中で市町村別でも調査が入るんだろうというふうに思っています。私も当然、日本でも先進的になってほしいという思いの中で質問をしているわけですので、少なくとも愛媛県の中で後れを取るようなことがないように、今後も前向きに新しいものを取り入れていただいて、子どもたちの学びにつなげていただけたらというふうに思います。
 以上で1点目の質問を終わります。
○議長(谷本勝俊 君) ここで暫時休憩をいたします。
            午後1時45分 休憩
       ───────────────────────
            午後1時55分 再開
○議長(谷本勝俊 君) 再開いたします。
◆1番(田中慎之介 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 田中慎之介議員
◆1番(田中慎之介 君) それでは、2点目の質問に入ります。
 若者世代が集える場をつくろう。公民館の活用というふうに題して質問をいたします。
 皆さんは、ふだん伊予市の中学生や高校生、どこで見かけますか。伊予彩まつりの花火大会の夜、あれだけいた10代、20代の若者たちは、ふだん伊予市のどこにいるんでしょうか。近年、人口流出に悩まされる自治体は決して少なくありません。日本の大学生の約2割が、東京23区内に集中している。そして、日本の大学生の4割が、首都圏の大学に集中をしているという時代です。その学生たちが、学生時代を終えた後で、地元に戻ってくれればいいのですが、なかなか、こういったところでしょうか。
 先日、宇和島市の堀端町にある中央公民館ホリバタを1人で視察してまいりました。宇和島市は、2000年に人口9万5,000人だったのが、2022年で7万1,000人、そして2040年には5万2,000人になると予想されています。2014年の日本創成会議で発表された消滅可能性都市の一つに挙げられています。また、2015年に高校生対象に実施したアンケート調査では、卒業後に宇和島市に住みたくないと答えた生徒が72%という悲しい結果が出たそうです。伊予市でも同様のアンケートを取って、そういう数値が出たら、非常に悲しい思いがいたしますので、宇和島市の方々のその思い、すごく重たく感じました。
 そんな現状を打開すべく、岡原市長や金瀬教育長は、青少年を支援する事業を実施を決意されたそうです。宇和島に住みたくない原因は何なのか、学業や仕事だけではない、地域とのつながりが減り、宇和島への自信や誇りを深められないでいるのではないかと、青少年のチャレンジや成長をサポートする施設がない、居場所がないからではないかと考え、このホリバタをつくったそうです。事業の目的は2つ、人づくりと地域づくりだそうです。青少年と地域との愛着やつながりを育むことで、宇和島に残っても、離れても、宇和島を思い活動できる人、活動人口を増やす目的で実施をされています。何と金曜日の夜には、高校生たちが学びへの意欲を高める一つのきっかけを提供しようと、東京大学の公開授業をオンラインで配信しています。宇和島にいても東大の授業を受けることができる、そういうすばらしい取組を実施されています。後で聞くと、自治体でこれを取り入れているのは、宇和島市だけだということだそうです。宇和島市だけでなく、島根県益田市のユタラボ、それから兵庫県尼崎市の尼崎ユース交流センター、東京都文京区の東京Bラボなど、青少年をターゲットにした取組を行っている自治体が増えてきています。
 伊予市には、青少年たちが集う場所、これがほとんどありません。一応、児童館は中学生や高校生も利用できる対象とはなっていますが、実際のところは小学生までの児童がほとんどの利用であり、中学生や高校生の生徒たちの利用はほとんどないのではないでしょうか。伊予市の青少年たちが伊予市への自信や誇りを持つことができるように、伊予市の青少年たちのチャレンジや成長をサポートできるように、伊予市の青少年たちにとってのサードプレイスが必要ではないでしょうか。2050年、伊予市が3万人が住み続けられる町であるためには、必要な事業ではないかと考えますが、市長の考えをお聞かせください。
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 武智市長
            〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) 田中慎之介議員より若者世代が集える場をつくろうについて御質問をいただきました。答弁申し上げます。
 本市は、3万人が住み続けられるまちを目指すため、3万人が住み続けたくなる環境づくり、3万人を支える産業の育成、3万人の力を結集できる意識改革を総合計画に掲げ、施策の推進に努めておりますが、人材育成や地域づくりは非常に重要であり、その中でも青少年への取組は欠かせないものであると考えております。
 田中議員お示しの宇和島市が行っている取組は、中央公民館にフリースペースやラウンジ、また1人で勉強などができる自習室といった、誰でも自由に利用できる場所を整えるとともに、人材育成や地域づくりに関わる個人、団体、企業等と行政が協働して、青少年のチャレンジを応援する事業であり、非常に興味深い取組と捉えております。
 本市の公民館の現状ですが、双海地域には公民館はなく、伊予及び中山地域の地区公民館には、会議室や和室、調理室などを整えておりますが、自習室や談話室などの共有スペースがございません。現在、地区公民館は、地域の各種団体に会議や活動の場として御利用いただいているほか、青少年や成人、高齢者を対象とした公民館事業を実施し、幅広い地域住民の方に御利用いただいております。現在の地区公民館は、青少年のサードプレイスとするためには、現施設の改修が必要となり、会議室など貸出施設が減少するため、現在使用いただいている方に対する対応など、施設の管理などについても再検が必要となってまいります。本市には、中央公民館施設はございませんけれども、本市の市民の文化芸術活動及び生涯学習活動の推進を図り、まち・ひと・文化が出会い、つながっていく仕組みをつくることを目的として、伊予市文化交流センターがございます。現在、図書館をはじめ、スタジオや学習コーナーなど、多くの若者に利用いただいております。この文化交流センターにおいて、市民団体等との協働による事業やイベントの計画、また現在コロナ禍のため利用を制限しているIYOラウンジをはじめ、多目的室などの有効的活用の検討を行い、青少年が気軽に利用、集える場であるとともに、成長をサポートするサードプレイスとなることを目指してまいりたいと存じてもおります。誰一人置き去りにしないコミュニティ形成の中で、誰一人取り残さない伊予市を実現するためにも、また3万人が住み続けられる自治体を目指していくためにも、本市の未来を担う青少年事業に取り組んでまいりたいと存じております。今後とも御高配をよろしくお願いします。
 以上、答弁といたします。
◆1番(田中慎之介 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 田中慎之介議員
◆1番(田中慎之介 君) 答弁ありがとうございます。
 質問にはならないと思いますが、多分つくろうと思ったら現施設の改修が必要となってしまうこととかいろいろ考えられることはあるかとは思いますが、何かの立派な施設を造ってほしいという話ではないんです。そういった青少年の、ホリバタの方も言ってましたけど、基本的にアンケートをみんなこんなのが欲しいってアンケートを書いてくるそうです。それに対して一件一件職員が応えて、貼っていくそうです。そこで、1つずつ、1つずつ何か追加されたりだとか、削ったりとかしながら、みんなでつくっていっているんだそうです。だから、何かいいものをぽんとつくって置いておくんではなくて、居場所をつくる必要があるということです。残念ながら、その職員の方も言ってました。この場所は、何かの目的を持って来るんじゃないんだと。勉強しに来るとか、何かこういうことをするための目的を持って集まってくる場所じゃなくて、目的がある子も、目的がない子も、ホリバタに行こうよと、そういう居場所なんだと。学校ではない、家庭でもない、第3のサードプレイス、ここは何かの目的を持って集まってくるところじゃないんだよと。来た子たちが、勉強したい子は自習室を使うよと。勉強したくない子は、ラウンジ、誰かいる子と交流するよと。ちょっと年の上の人とかと話をするよとか、そういった場所づくり。だから何か伊予市でもしやろうとするんであれば、何かそういった立派な施設を造るというんではなくて、今ある活用できてない場所が、利用が低いところがあるんだったら、その場所をそこに来る青少年たちと一緒につくり上げていく施設にしていく、これって本当の公民館事業なんじゃないんですかね。そういうふうに私も思うので、もちろんホリバタのような立派なものというものまでは求めてませんが、一個一個つくり上げていきながら、何かの目的でなくて、何かの居場所になる場所というのをイメージして前向きに検討いただければなというふうに思いますので、ぜひどうしても生涯学習と、私も反省なんです。子育てとか子どもというふうにイメージするときに、伊予市の子どもたちといったときに、頭の中でイメージするのって、幼児であったり、小学生だったりというのを何かイメージするんです。一方で、生涯学習だというふうになると、何か高齢者の方々の学び直しのようなイメージを持ってしまって、すぽんと抜けてしまう、まさに青少年の活動、多くの青少年の活動センターと言えば、何かイメージとしては相談を受ける、補導が何とかかんとかとか、そういうイメージしかないんですけども、そうではない、なんか今まで抜け落ちたその層の若い人たちの居場所というものをぜひ公民館の今後の活用として検討をいただければというふうに思います。
 以上です。
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 武智市長
            〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) そもそも今の伊予市の財政状況をにらんだときに、新しい施設をというのは極めて困難ではあるかなあと思いますけど、多分社会教育課長が何か発言をしようかなあというような勢いでしたけど、取りあえずこれたら話で話します。今私の考えるのに、青少年が集うところっていうのは、例えば現実365日と限定するとなかなかこれが難しいんですよね。例えば、中山でも芸能の発表会であったり、こよみスペースでランタン飛ばしたり、いろんな若者来てます。でもそれはピンポイントの花火を上げているみたいな状態で、であるならばということで、この質問があったときに職員とも相談しました。今後検討するというんでやる、やらない別にしても、IYO夢みらい館が4月1日から新しい指定管理者の下で稼働します。あそこでやれるとしたら、多目的スペースのバレーボールができるところ、あそこしかないよな。でも、バレーボールするときにはなかなか青少年が集うとこつくれないよね。でも、毎日バレーボールしているわけでもないし、じゃあ半分どっかで仕切って、常時仕切るんじゃないけれども、でも来るためにはその若者たち、来れるような雰囲気をつくらないと、単なる箱物の中に呼び込んだって無理なんで、そういったことも検討する。しかしながら、今御案内のとおり、図書館はただでみんな若者たちが来て勉強してますよね。でも、その多目的室は利用料取っている。利用料取るとなかなか若者は来ない、そういったことも新しい指定管理者と行政とまた今後のそれこそ3万人というのはあくまでも若者がいないと新しい息吹も生まれてこないということで、しっかり大事にしていきたいとは思っています。だから、そういう位置づけを今後しっかりと今年度末までにかけて一つの形をつくっていく、そして100点満点でスタートするんじゃないけれども、まず30点ぐらいでもスタートしてみようかというような一歩を踏み出すような気で私はおりますので、あとは社会教育課がどう動くか、文化ホールの指定管理者がどう動くかということです。もし私の補足があれば、社会教育課長、しゃべってください。
◎教育委員会事務局社会教育課長(岡市裕二 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 岡市教育委員会事務局社会教育課長
◎教育委員会事務局社会教育課長(岡市裕二 君) 失礼します。
 田中慎之介議員の再質問に私のほうから市長の補足という形で御答弁させていただきます。
 今市長が申しましたように、新しい施設を造って解消する問題ではないというふうに認識をいたしております。今現在、6地区公民館、旧の中山、双海を含めましてございます。それぞれの地区公民館で青少年を対象とした事業、幾つか行っておりますけれども、事業の実施に際しましては、各地区公民館にある運営委員会、こちらのほうで地域でどのような活動が行うのがよいか、そういったことを検討していただきながら事業を実施していただいておりますので、今回田中議員から御質問をいただきましたことを機に、青少年への事業、これの拡大ということも検討するように各公民館のほうへ伝えたいと思います。
 なお、夢みらい館の活用についてでございます。
 先日、臨時議会で御承認いただきましたように、Fun Space(ファンスペース)株式会社が令和5年4月から指定管理を開始いたします。その提案の中に、市民の方々のサードプレイスとなるような取組を行いたいという御提案をいただいております。具体的に何をどうするのかというところは、これから指定管理者と協議を進めてまいりますけれども、先ほど市長が申しましたように、施設の利活用、これを進めてまいって、市民の方に幅広く愛される施設、当然のことながら、伊予市の未来を担う青少年の方にも気軽に寄っていただけるような施設となるよう、協議を進めてまいりたいと思います。
 以上、答弁といたします。
○議長(谷本勝俊 君) よろしいですか。
◆1番(田中慎之介 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 田中慎之介議員
◆1番(田中慎之介 君) 私、松山で中学生、高校生活しましたけど、何か二言目には合い言葉では街行くかぐらいの乗りで何となく大街道や銀天街へ行って、何するわけでもなく、友達とぶらぶら歩いていくような、そういう感覚のあるサードプレイスをきっと岡市課長が頑張ってくれると信じて質問を終わりたいと思います。
○議長(谷本勝俊 君) それでは、次へ行ってください。
◆1番(田中慎之介 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 田中慎之介議員
◆1番(田中慎之介 君) 3点目の質問になります。
 レンタサイクル利用促進のための取組についてということで質問をいたします。
 先日、久しぶりに東京に行って参りました。東京の動きはやはり速いです。それこそが東京の魅力だと私は思っています。私いまだにPASMOのカードを使っているんですけど、周り見渡すとみんなスマホで改札口通ってます。コンビニで買物のする際もみんなスマホで支払っていました。私の母が69歳ですが、現在東京で仕事してます。母も全部スマホでやってます。母に言わせれば、東京で高齢者が生きていくためには、スマホを使いこなさなきゃいけないんだよというふうに言っておりました。なるほど、私の学生時代では、4月に新宿で上を向いて歩いている人がいたら、それはお上りさんだというふうに言われたものですが、今や東京では現金でお金を支払っていればお上りさんだと思われてしまっているのかもしれません。私もその反省から、伊予市に戻って様々なものをスマホ決済に切替え始めました。しかし、伊予市では、現金持ってないとまあまあ不便です。スマホ決済をメインにすると、基本的に財布はかばんの奥深くに入れてしまうんですね。しかし、現金しか払えないとなると、そのたびに財布をかばんの奥から出してこなければならないと。これは、都会から伊予市にやって来た人や久しぶりに伊予市に戻ってきた人も同様にその不便さを感じているのではないでしょうか──〔一般質問終了5分前のブザーが鳴る〕──さきの議会で、日野議員からレンタサイクルの利用状況についての一般質問があり、その利用頻度の低さに驚きと残念な思いもしました。サイクリストの方々は、基本自転車移動してますから、当然ながら、荷物をほとんど持ちません。スマホ一つ持って自転車に乗ると想定されます。つまり、彼らが自転車に乗って移動する際には、その先々のお店でスマホ決済ができなければお土産とかも買うことができない。利用できるのはコンビニしかありませんということになれば、それは自転車を借りて走ろうという意欲すらもなくしてしまうのではないでしょうか。サイクリストに限らず、伊予市を訪れた方々が伊予市でお金を落としてくれるようにするためには、市内の店舗がどこでもスマホ決済が可能であるようにしておく必要があるかと思いました。
 そこで、お尋ねいたします。
 1点目、伊予市ではPayPayでの支払いで20%ポイントバック等のキャンペーンを実施しましたが、これによりスマホ決済を導入した店舗というのがどれぐらい増えたのでしょうか。
 また、今後、伊予市で広報をしていく店舗等については、キャッシュレス決済ができる店舗に限る、そういった等の措置を講じて、キャッシュレス決済ができる店舗等を増やすことが検討は必要になると思いますが、御所見を伺います。
 2点目、レンタサイクル利用が充実するためには、乗り捨てができるようになることは必須であろうことは市長以下皆さん認識済みだと思います。その乗り捨てを可能にするためには、スマホでやはりそのアプリで管理をすることが現状では一番いい方法だということも認識されていると思います。
 先日、みらい伊予の会派の皆様と訪れた埼玉県新座市のレンタサイクルは、新座市だけに限らず、隣接する2つの市と共同で運用していて、新座市で借りて自転車に乗って、隣の志木市で乗り捨てて帰ることも可能だそうです。
 現在のところ、伊予市の中でどのような今後の運用を検討されているか、教えてください。
◎産業建設部長(三谷陽紀 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 三谷産業建設部長
◎産業建設部長(三谷陽紀 君) レンタサイクル利用促進のための取組に関する2点の御質問に私から答弁申し上げます。
 1点目の本市が9月に実施いたしました最大20%戻ってくるキャンペーンに関しまして、委託事業者であるPayPay株式会社における導入店舗の情報は、非公開であるため、新たにスマホ決済を導入した店舗数は不明でございます。ただキャンペーン前とキャンペーン期間中の利用状況を比較したところ、市民の利用者数は約2倍に、市外の利用者数は約1.9倍になり、キャンペーン対象店舗の取引額は実に4.5倍との結果が出ていることから、利用は増加傾向にあり、利用可能店舗についても一定数増加しているものと推測するものでございます。
 また、サイクリストのため、あらゆる店舗でスマホ決済が可能となる仕組みとして、市がキャッシュレス決済の可能な店舗に限り広報するという提案につきまして、先ほどの委託業者によりますと、スマホ決済を導入する店舗がある一方、取りやめる店舗もあるとのことでした。このため、市がキャッシュレス決済の可能な店舗に限るということは困難であると考えております。
 2点目につきまして、現在伊予市では4か所の公共施設においてレンタサイクル事業を展開しており、うち、道の駅なかやま、道の駅ふたみ、ウェルピア伊予の3か所でキャッシュレス決済が可能であり、町家が現金のみの決済となっております。
 レンタサイクルの乗り捨てに関しましては、施設ごとの管理が異なることから認めておりません。乗り捨てを可能とした場合、利用者の利便性は飛躍的に向上し、利用拡大が見込まれるものと考えておりますが、一方で管理事業者の一元化、管理、回送システムの確立、自転車の台数拡大、乗り捨て可能ポイントの設定など、実現に向けてはクリアすべき課題が多々ございます。
 田中議員御提案のスマホアプリの導入は、事業の管理手法として有効な手段の一つであると認識をしております。しかしながら、まずは伊予市に合った乗り捨て可能な仕組み等について、各事業者と協議を進めてまいりたいと考えております。
 以上、答弁といたします。
◆1番(田中慎之介 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 田中慎之介議員
◆1番(田中慎之介 君) 何点か再質問をさせていただきます。
 難しいのがいろいろと理由で言っていただいたのは分かったんですが、レンタサイクル、そういう乗り捨てをやっている自治体も多々あるのも事実だと思います。そこはできて伊予市ではできない理由っていうのがあると分かりやすいんですが、ほかの市では管理事業者の一元化、うんだらとか自転車の台数の拡大とかができたのが、ほかはできて伊予市ができない理由っていうのをもうちょっと具体的に教えていただければと思います。
 あとなぜ確かに委託業者によるとスマホ決済を導入、じゃあ伊予市で広報してくれというたらスマホ決済導入しようと思う店舗がある一方で、スマホ決済せんと載せてくれんのだったら、うちは載せんでいいよっていうふうに取りやめる人もいるということだと思うんですけど、それが理由でなぜ市がキャッシュレス決済の可能な店舗に限ることが困難だと言うのかがいまいち分からないんですけど。市で広報してほしいというところはキャッシュレス決済できるようにすればいいし、別に市の広報要らないという人は別にやらなくてもいいんですけど、それがなぜ困難なのかというのが理由がよく分かりづらかったので、2点教えてください。
◎商工観光課長(岡井隆治 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 岡井商工観光課長
◎商工観光課長(岡井隆治 君) 田中慎之介議員の再質問に私のほうから答弁申し上げます。
 まず1点目、レンタサイクルの乗り捨てでできておるとことできていないところ、確かにございます。これ今まだ検討中でございますので、はっきりした回答はございませんけど、まず規模の問題が1つございます。県内ではしまなみ海道、今治市が大きくやっております。こちらのほうのレンタサイクルの規模が約1,800台で動かしておる、これは観光地として自転車の道路等がありますので、そういったところもできます。一方で市内に目を向けますと今のところ18台を管理する費用、こちらのほうで費用面で申しますと1台当たりの費用単価は高いとは思いますけれども、先ほどの答弁にもありましたとおり、アプリを導入するまでの今の費用対効果で見ると難しいかもしれませんけれども、まずは簡単なものからできないかということで検討を進めるように考えておりますので、御理解いただければと思います。
 それから、2点目の広報について出ておる、例えばこれ市の広報紙を一例で挙げるとしますと、例えば今月号でスマホ決済ができるお店を出したと。これが翌年度にスマホ決済を取り下げたということになりますと、広報のデータ自体は市としては取り消すことができませんので、データ上はスマホ決済ができますよと市がうたっておるのであれば、そこで使えると思ってお客さんが行くと使えない、これはどういうことだということになりますとちょっとそごが出てくるということもございます。今の株式会社のほうに聞きますと、ホームページで具体的な利用、一般的なコンビニでありますとか飲食店、大手の飲食店、そういったところは出ておるんですけど、細かいところはアプリで確認してくださいということで指導しておるそうです。これなぜかというと、出入りが激しいので、一旦ホームページへ載せてしまうと、そちらのほうが独り歩きして使える、使えないというのがあるのが難しいというふうに伺っております。そういう観点から、現時点で市がここはキャッシュレスできますよというところだけを出すというところが難しいのと、原則として公益性の原理から、市がその部分だけ出しますよというところもなかなか難しいという一面があるということを御了解いただければと思います。
 以上、答弁といたします。
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 武智市長
            〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) 今の課長答弁の前段の部分をもう少しかみ砕いて言うと、多分分かりにくかったなあって私が聞いてて思ったんですけど、まず正確さがどうか分かりませんけど、今アプリ導入してレンタサイクルの乗り捨てをやろうとすると、年間4,000万円ほどかかるっていう試算が出たんで、やめようね、それはねって。それよりはその4,000万円あるんだったらBOLDLYの実証実験した無人バス走ったほうが大分いいよねとかというような話もしたんですけど。要はまず伊予市で、私が今イメージするレンタサイクルの乗り捨てというのは、例えばウェルピアでレンタ借りましたと。でもって双海のシーサイドまで行って、汽車に乗って宇和島のほうに行くとか内子のほうに行くとかというお客さんはいるだろうけど、あとちょっと今のところ想定できないんだよなと。あとのサイクリストは、自分のマイサイクル持っているから、それぞれ動くであろう。であるならば、アプリたちまち導入しなくても、ウェルピアで受付して、紙ベースで伊予市宮下の武智ですと。免許証を確認しました、そうですね。双海で乗り捨てるときにこうこうこうですよっていうチェックしておればそれできるだろうと。まずそこらあたりから始めることが大事なのかなあという位置づけでは思ってますけど、しまなみも何か億のお金が今全体のしまなみの島全体の最初はピンポイント、ピンポイントでどうもやってみたいなんを一つ、一元化したんで、年間億の金が要っているらしいですけど、それは観光物産協会みたいなところがやっているみたいなんだけど、一応伊予市でとにもかくにもサイクルマップ、6地区に作り上げますよと。伊予市の魅力を発信するためには、やっぱり乗り捨てができないとつまらないよねというのは当然あるけれども、それが例えば町家で借りて、中山で道の駅で乗り捨てても動きようがないんで、だから例えば特産品センターの中山駅のところでもつくりゃあまた別かもしれませんけど、要は乗り捨てっていうのは次のところへ行く交通手段がないと、歩いて帰るわけにいかないから、そういった部分もありますんで、今言った別のことをまた最初はアプリ導入しなくて別枠で考えてますというのは今課長が言ったのはそういう意味枠も持って、それができるかできないかもこれからの検討なんですけど、そうしないと、せっかく伊予鉄と国鉄があって、サイクルトレーンも走らせてくれるんだから、そういったサイクルの魅力をつくって、レンタルはそれの附帯の事業としてつくってたら、ああ伊予市で自転車走らせたら面白いよねっていう話にならないと、人が伊予市に集まってこない。前の日野議員の一般質問のレンタサイクルの利用実績、魅力がないからなんですよね。だから、今後どうやって伊予市のサイクリストたちを伊予市に呼び寄せて魅力をつくって、よかったな伊予市で自転車走らせてということを真剣に今後検討していきますんで、またいいアイデアがあったら教えてください。
◎企画政策課長(小笠原幸男 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 小笠原企画政策課長
◎企画政策課長(小笠原幸男 君) すみません、私のほうから2点目のキャッシュレス化の推進につきまして、デジタル化の観点から補足をさせていただきます。
 キャッシュレス化を進めることで、サイクリストやインバウンドといった地域外の新たな需要に対応することが可能となりますが、一方では環境整備や手数料の負担など、数多くの課題の解決が必要となります。また、店舗窓口の高齢化により、新しいシステムを導入することに対しての不安や抵抗があるという側面もあることから、今後は制度理解の醸成に向けまして、パンフレットの作成、また説明会の開催など、継続的な支援を行ってまいりたいと考えております。先ほどキャッシュレス化を進めているところの広報につきまして、商工観光課長から話がありましたが、確かに紙ベースになりますと、なかなか一回掲載すると削除が難しいというところがあるんですが、これが例えばアプリケーションであったり、ホームページであったり、SNSであったり、そういうところでありますと簡単に削除ができるということもありますので、こちらにつきましては差別化を図る意味でも、そういったデジタル上での掲載について研究、検討を進めてまいりたいと思いまして、そういうところからもキャッシュレス化の後押しを行っていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
◆1番(田中慎之介 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 田中慎之介議員
◆1番(田中慎之介 君) ありがとうございました。様々な問題点等を述べさせていただきましてありがとうございます。
 でも、PayPayの利用等によって取引額が4.5倍も上がったというのがあれば、そこから市内の業者の方々も──〔一般質問30分終了のブザーが鳴る〕──じゃあキャッシュレス取り入れようかなというふうに前向きになってくれるんじゃないかなと、こういうことを期待したいと思いますし、ぜひ議員の皆様方もスマホ決済、積極的に進めてもらったらと思います。先日、私もコンビニ行ったときに、私の父親が364円の支払いのときに、4円ありますって言って出している姿を見て後ろに並んでいていらいらした覚えがありますので、ピッといきたいと思いますので、ぜひ皆様も前向きにスマホ決済検討いただいたらと思います。
 本日はどうもありがとうございました。
○議長(谷本勝俊 君) お疲れさまでした。
 これをもって本日予定しておりました一般質問を終結いたします。
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