録画中継

令和4年第6回(12月)伊予市議会定例会
12月6日(火) 一般質問
無所属
金澤 功 議員
1. 市指定避難場所への避難経路の整備事業の進捗状況等について
2. 防災・減災対策としてのため池の廃止・再開発計画等の策定について
3. 伊予市上水道事業と簡易水道等の事業との事業統合等について
△日程第2 一般質問
○議長(谷本勝俊 君) 日程第2、これから一般質問を行います。
 発言の通告がありますので、順次質問を許可します。
 なお、発言残時間及び発言回数をモニターに表示しておりますので、御確認願います。
 金澤功議員、御登壇願います。
            〔2番 金澤 功君 登壇〕
◆2番(金澤功 君) 議席番号2番、みらい伊予の金澤功です。
 谷本議長に許可をいただき、通告書に沿って一般質問を行います。市長をはじめ、関係理事者皆様の明快な御答弁をよろしくお願いいたします。
 1番、初めに、市指定避難場所への避難経路の整備事業の進捗状況等について質問します。
 津波などの災害時の避難について、一分一秒が大切であることの認識から、令和3年9月及び令和4年6月と2回にわたり議会で市指定避難場所である県立伊予農業高等学校西側にある市道宮田東新川線を避難経路として整備することにより、遠回りとなっている現状から約200メートル避難距離が短縮される上に、スムーズな分散避難が可能となり、全体の避難時間が10分程度短縮されることが予想されるのではと私の質問に対し、市側の回答として、市側も災害発生時の分散避難を推奨していて、裏門として学校西側へ新たな入り口を設置することにより、避難経路の選択肢が増えることや避難時間の短縮が見込まれ、短時間に多くの避難者の受入れが期待できることから、学校をはじめ、施設の設置者である県と協議を進めるとともに、その結果を踏まえて、水路上の橋の設置についても市道及び水路の占用等関係課と調整してまいりたいと存じますとの答弁をいただきました。
 そこで、避難経路の整備事業の進捗状況などについて2点伺います。
 1点目、まず、津波災害など発生時の市指定避難場所である県立伊予農業高等学校西側の市道宮田東新川線の避難経路整備事業の進捗状況についてお伺いします。
 私は、津波などの災害の防災・減災対策の一番重要な点は、インフラの整備だと認識しています。順番としては、避難経路の整備、3階以上あるビルの避難場所の指定、避難タワーの設置などのインフラ整備、次に建物などの耐震化、危険なブロック塀などの改修や家具などの固定作業、そして各地区や避難行動要支援者の避難計画や個々のタイムラインの策定に至ると思われます。よって、インフラの整備は、スピード感を持って進めることが肝要だと考えています。
 2点目、次に、市道宮田東新川線の避難経路整備に伴う防災・減災対策などの想定効果についてお伺いします。
 愛媛県は、南海トラフ巨大地震発災時の被害者数を1万6,000人と推定していて、令和6年度末までに防災・減災対策などにより8割減少させる目標を打ち出しています。実現できるかどうかは別として、目標に対して実現するための手段や方策を模索することになると思われます。
 同じく、伊予市は、伊予市地域防災計画の中で、被害者数を557人と想定し、誰一人取り残さないをスローガンに防災・減災の対策を講じていると信じていますが、結果、今まで講じてきた対策は、どのぐらい効果があり、想定死者数がどのくらい減少したか、果たして把握できているのでしょうか。防災・減災の究極の目標は、想定死者数をいかに減少させるかと言えます。例えば、市道宮田東新川線の避難経路整備を行った場合、約200メートル避難距離が短縮されることと分散避難による混雑回避が実現することから、避難行動要支援者を避難支援者が安全な避難場所に避難させられる回数を2回から3回に増やすことが可能となるなど、津波などから逃げ遅れる人が減少することが考えられます。具体的数字は言いにくいかもしれませんが、想定死者数が減少する効果があるなどの事業に対する想定効果に加えて、将来、想定死者数をいつまでに何割減少させるかの目標についてお聞かせください。
 以上、2点について御答弁お願いします。
◎総務部長(河合浩二 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 河合総務部長
◎総務部長(河合浩二 君) 避難経路に係る2点の御質問に私から答弁申し上げます。
 1点目の進捗状況でございますが、愛媛県教育委員会高校教育課と協議を行いました。現時点の見解といたしまして、学校西側は、ブロック塀やフェンスがなく、架橋等により新たな入り口を整備することにより、門扉を設置するにしても不審者等の侵入が容易になり、防犯上の観点から好ましくない。また、生徒や保護者からも、入り口の増設等について要望は出ていない。これらの点を踏まえ、学校管理者としては、学校西側の入り口整備は考えていない。しかし、当校は、避難所に指定されていることも十分認識している。生徒の安全確保の観点から、防犯対策上の課題はあるものの、市からの設置希望があれば協議検討させていただくとの回答を得ております。
 また、学校西側の水路について、維持管理上の問題から開渠が基本であることに加えて、暗渠化により暗渠部出入口付近で浸水等の被害が生じることも心配されるため、水路の暗渠化に関しては、慎重な対応が求められると答弁申し上げております。
 つきましては、学校西側水路の全線暗渠化は困難でありますが、架橋や車両の離合を円滑にするための待避所等を活用した入り口の確保など、関係課と連携し、効果的な手法を模索してまいりたいと存じます。
 2点目の防災・減災対策等の想定効果について申し上げます。
 議員お示しの8割を減少させる目標につきましては、えひめ震災対策アクションプランに掲げた数字を示されたものと思います。このアクションプランでは、減災目標の達成に向け、181に上る実施項目を掲げ、公助の取組強化はもとより、県民をはじめ、地域、企業、団体、防災関係機関等が一体となってチーム愛媛で災害に強い愛媛の実現を目指していくこととしております。
 愛媛県防災危機管理課に進捗、達成状況を確認したところ、目標年次に到達していないため、途中段階での想定死者数の試算は行っていないとのことでありました。その数値が示す評価、分析を踏まえて、その後の防災・減災対策に反映させていきたいと考えております。
 事業に対する想定効果と併せて、想定死者数をいつまでに何割減少させるのかとのお尋ねですが、アクションプランの実施による結果として死者数8割減という目標を達成しようとするものであり、個別の事業ごとの効果を算出しているものではないことを御理解いただきたいと存じます。
 以上、答弁といたします。
◆2番(金澤功 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 金澤功議員
◆2番(金澤功 君) 御答弁ありがとうございました。
 それでは、2点、お願いなんですけど、申し上げます。
 まず、1点目ですが、以前にお伝えしましたが、市道宮田東新川線は、災害時の避難路以外にも小学校の通学路や高校生のジョギングコースとなっていて、時間帯によっては大変危険な状態となっております。よって、避難路整備事業で安全な道路になるのであれば、学校側も喜んでいただけると思われます。どうかスピード感を持って事業の推進をお願いいたします。
 もう一点なんですが、現在、災害が発生し、住民が避難する場合、県立伊予農業高等学校の東側正門と南側横門の2か所から校舎へと避難することとなります。まず、目の前の校舎に人が無秩序に殺到することが考えられます。誰かが4か所の校舎に人の流れを割り振る必要があり、そのことでもかなり時間を取られてしまう可能性があります。例えば、避難路の整備が完了し、分散避難が可能となった場合、この地区の住民は、東側正門を経由してA校舎に避難してください、またこの地区の住民は、西側裏門を経由してC校舎に避難してくださいと決め、周知していけば、スムーズな避難が可能となります。無秩序状態は解消され、かなりの避難時間の短縮が見込まれ、分散避難が完結するものと思われます。その避難方法を確立すれば、数千人の避難がスムーズに行われ、結果、想定死者数の減少が見込まれます。どうかそのためにも勘案しながら、事業効果や想定死者数の減少の算出をお願いして、1番目の質問を終了いたします。
 以上です。
◎危機管理課長(宮崎栄司 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 宮崎危機管理課長
◎危機管理課長(宮崎栄司 君) ただいまの金澤議員の再質問に御答弁申し上げます。
 まず、1点目、御要望ということではございましたが、確かに安全性という点につきましては、十分配慮をした形での対策の実施が望まれるところでもございます。この点につきましては、また関係課とも協議しながら、適切な対応に努めていきたいと存じます。
 それから、2点目の適切な避難誘導に係る避難時間の短縮という点でございますが、議員お示しのとおり、適切な避難誘導が、さらに避難時間の短縮につながり、ひいては死者数の減少につながるということは十分認識しております。この点につきましては、地元の自主防災会とも協議をしながら、エリア分けであったり、先ほど議員が申されたような点につきまして協議、調整を行っていきたいと存じます。
 以上、答弁申し上げます。
○議長(谷本勝俊 君) それでは、次へ行ってください。
◆2番(金澤功 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 金澤功議員
◆2番(金澤功 君) それでは、2番目に移ります。
 次に、防災・減災対策としてのため池の廃止、再開発計画などの策定について質問します。
 令和4年9月議会の私の一般質問で、伊予市内の159か所のため池のほとんどが旧伊予市にあり、またそのため池のほとんどが道後平野土地改良区の水利事業の送水区域の中にあり、利水事業が重複している可能性があることが判明しました。受益者として農地を所有している方は、二重の利水事業に対して二重の負担を強いられていて、なおかつ日頃ため池の管理負担やため池からの水害に対しての不安の日々を送っていることが想像されます。かといって、ため池の所有者である伊予市が、道後平野土地改良区の水利事業により役目を終えたと思われるため池に対して具体的な維持、保全計画を策定していないことも判明しました。およそ17年前の平成17年3月25日に、けが人は発生しなかったものの、伊予市稲荷の農業用ため池八幡池が決壊し、池の西北方向に幅約200メートル、長さ約1キロにわたって水が流出し、民家や集会所など5棟が床上浸水、民家や倉庫19棟が床下浸水したほか、周囲の田畑約1万3,000平方メートルが冠水する事案が発生しました。そうです、ため池は、農業用の利水事業以外に一部は防火水槽の機能にて減災の役割を持っている側面がありますが、反面、災害を引き起こす原因にもなり得るのです。最近作成されたため池用のハザードマップを見ると、旧伊予市は、ため池決壊時に浸水の被害を受ける危険エリアを示すピンク色で埋め尽くされています。
 先日、ほぼ役割を終えたため池を埋め立てて、子どもたちの遊び場と災害時の避難所となる防災機能を兼ね備えた小林池公園がオープンしました。晴れた日曜日にその公園の横を通ると、大勢の親子連れが遊具で遊んでいて、楽しそうな子どもの笑い声が聞こえてきて、ため池の利活用の意義を深く感じたところです。
 また、ほとんどのため池は、高台にあり、災害を受けにくい安全な場所となっていて、埋め立てればとても利活用のしやすい状態であると思われます。
 ところが、159か所のため池を1年に1か所ずつ埋め立てて利活用したとしても、159年はかかるのが現実です。例えば、防災公園を含む公的施設や災害時の応急仮設住宅の建設用地に利活用したり、税収の増額を考えれば、企業誘致のための用地や民間住宅の分譲地として利活用したり、3万人が住み続けるための伊予市にするために、様々な利活用が考えられます。
 そこで、ため池の利活用について2点伺います。
 1点目、まず防災重点ため池を中心とした道後平野土地改良区利水事業との重複利水事業の状況及び利活用調査についてお伺いします。
 まず、道後平野土地改良区水利事業との重複利水事業の状況の調査を実施することにより、どれだけのどのため池が利活用可能なのかを知ることが可能となり、市民の意見を聞きながら、利活用方法も見えてくると思われます。
 2点目、次に、防災・減災対策としてのため池の維持、更新計画を含む廃止、再開発計画などの策定についてお伺いします。
 ため池を埋め立てるに当たっては、大量の土が必要となります。例えば、トンネル工事などで発生した土砂を計画的に利用するなど、ため池を利活用するための開発計画が必要不可欠と思われます。
 そこで、ため池の廃止、再開発計画などの策定について市の見解をお伺いします。
 以上、2点について御答弁をお願いします。
◎産業建設部長(三谷陽紀 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 三谷産業建設部長
◎産業建設部長(三谷陽紀 君) 防災・減災対策計画等について2点の御質問に私から答弁申し上げます。
 まず、1点目につきまして、重複利水事業の状況や利活用についての調査は行っておりませんが、今後地元関係者からの意見や防災・減災の観点などを踏まえ、ため池の利活用について検討してまいりたいと考えております。
 次に、2点目でございますが、現時におきましては、防災・減災対策は、個別に作成した農業・農村整備事業管理計画に基づき防災対策事業や緊急整備事業としてため池の整備を実施しております。
 ため池の維持管理につきましては、地元において適正に行われておりますが、農業用水としての利用がなくなるなど、管理が困難となったため池につきましては、地元関係者からの要望を基に、廃止等について個別に検討している状況でございます。
 ため池廃止及び再開発の計画につきましては、地元要望のありましたため池について、維持管理や老朽化の状況、決壊時の下流域への影響などを踏まえた上で、廃止に向けての手続や工事を進めておりますが、水利権や土地改良区との協議など、様々な手続が必要であることから、一部のため池にとどまっている状況でございます。
 今後につきましては、地元関係者や各関係機関と計画策定に向けての検討を進めてまいりたいと考えております。
 以上、答弁といたします。
◆2番(金澤功 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 金澤功議員
◆2番(金澤功 君) 前向きな御答弁ありがとうございました。
 1点だけ、これも要望になるんですけど、例えば道後平野土地改良区の利水事業開始時の計画水量に比べて、例えば南伊予地区の果樹園の減少や旧伊予市全体の耕作放棄地の増大や宅地化で当初の計画より使用水量の減少が考えられると思います。また、同じ水源の松山市の工業用水も利用水量がかなり減少し、余っていると聞いています。
 以上のことから、現在道後平野土地改良区の利水事業は、水量に余裕があるのではとの臆測があるのですが、一度調査を行って、現状の把握をお願いして、次の質問に移らせていただきます。
 以上です。
○議長(谷本勝俊 君) 答弁はありませんか。
◎農林水産課長(鍋田豊樹 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 鍋田農林水産課長
◎農林水産課長(鍋田豊樹 君) 失礼します。
 金澤議員の御質問、私のほうから答弁いたします。
 道後平野の利水事業が始まりました頃に比べまして、耕作放棄地、宅地化などにより受益地は若干減っております。ただ、道後平野からの水量につきましては、受益面積を基に計算はしておりますが、上限値が決められております。これにつきましては、愛媛県と高知県との関係、また道後平野の水を使っております伊予市、松山市、東温市、砥部町、松前町、それに面河の水につきましては西条のほうにも流れております。それぞれの市町に配分量が上限が決まっておりまして、その水量だけでは現実的には農業の水量は賄えていない現状でございます。道後平野の水につきましては、あくまでも各地区にあるため池の水を使った後、補給水がない場合に道後平野から水を回してもらっておりますが、今年のような空梅雨の場合には、当然水量、足らなくなります。ですので、受益地が減っているからといって、道後平野の水が余っているという状況ではございません。これは、雨の降りようによって状況は変わりますが、今年につきましては、ぎりぎりの状態でございましたので、直ちに道後平野の水を減らすとか、流量に余裕があるからため池をすぐに廃止ができるということにはならないと思いますが、今後受益がなくなったため池などにつきましては、先ほど部長が答弁申しましたとおり、地元との協議を進め、10年後、20年後を見据えた計画を策定に向けて進めてまいりたいと考えております。
 以上、答弁といたします。
○議長(谷本勝俊 君) よろしいですか。
 それでは、次に行ってください。
◆2番(金澤功 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 金澤功議員
◆2番(金澤功 君) 3番、次に、伊予市の上水道と簡易水道との事業統合などについて質問します。
 以前に水道事業の予算説明の中で、伊予地区上水道事業と上灘地区上水道事業が一体化されたと聞いていましたが、私が上水道事業の渇水対策などについて調査していく中で、伊予地区と上灘地区の管の接続はまだできてないことを担当職員から知らされました。そもそも双海地区は、平野部が少なく、瀬戸内海に向かって急斜面が続く地形となっていて、海と山が近い地形により、幾つかある川の水や伏流水が潤沢にあるとは思えません。ところが、隣接する同じような地形の大洲市長浜地区は、地区の真ん中に一級河川である肱川が位置しており、肱川の伏流水のみで潤沢な水量が確保でき、ほとんどの世帯に上水の提供を行っている上に、隣接する双海地区の中の串地区の一部に上水を提供している現状があります。聞くところによると、双海地区は、潤沢な水源がない上に家屋が中山間部に分散していることから、まだまだ水道の供給ができていない世帯があるとのことです。
 この現状を踏まえ、伊予市上水道事業と簡易水道事業との事業統合などについて3点伺います。
 まず、伊予地区上水道と上灘地区上水道の管の接続についてお伺いします。
 伊予地区上水道と上灘地区上水道の末端の水道管は、数百メートルしか離れておらず、管を接続しても急斜面であることから、自然流下にて送水することが可能だと素人目には見え、管を接続し、水源の脆弱な双海地区にいつでも送水ができる状態にすることは、必然性があると思われますが、接続をちゅうちょする技術的や物理的理由が何かあるのか、ないのか、今後の方向性、市の見解をお聞かせください。
 2点目、次に、そのほかの簡易水道の事業統合及び管の接続などについてお伺いします。
 平成30年8月付で、伊予市水道課により伊予市簡易水道事業地方公営企業法適用基本方針が策定、公表されました。その方針を見てみると、伊予市の簡易水道事業に対しての地方公営企業法の適用範囲を全部適用とすると明記されています。
 そこで、法適用に係る事業統合の事務作業のうち、固定資産台帳整備、移行事務、システム整備について進捗状況や将来の上水道との管の接続などについての市の御見解をお聞かせください。
 3点目、次に、伊予市水道事業の広域化についてお伺いします。
 例えば、上水道事業と簡易水道事業の統合により管の接続が進んだ場合、双海地区のかなりの範囲を上水道でカバーすることができると同時に、大洲市の上水道が提供されている串地区の配水管に数キロのところまで迫ることが考えられます。そうなれば、大洲市と伊予市の水道事業の統合、広域化が現実味を帯びることとなることが予想されますが、一度広域化に伴う補助金などを活用しての費用を算出してみてはどうでしょうか。財政的に厳しいかもしれませんが、水源が脆弱な双海地区全体をカバーすることにより、3万人が住み続けられる伊予市に少しでも近づけるのであれば、選択肢としてあり得ると思われますが、市の見解をお聞かせください。
 以上、3点について御答弁をお願いします。
◎上下水道課長(長岡崇 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 長岡上下水道課長
◎上下水道課長(長岡崇 君) 伊予市上水道と簡易水道との事業統合等について3点の御質問をいただきましたので、私から答弁をいたします。
 1点目について、伊予地区の上水道では、主に上野、八倉、宮下の水源を利用し、伊予地域のほぼ全域を給水区域としております。
 一方、上灘地区の上水道では、上灘地区にあった4つの簡易水道の水源を有効活用し、旧簡易水道区域及びその周辺の高野川ほか6地区を給水区域として、平成29年8月に整備が完了しております。
 このように、給水区域は、水源の確保と取水量により決定され、給水量に応じた配水管の整備が行われていることから、伊予地区と上灘地区は、現状では配水管による接続はされておりません。
 しかしながら、昨今の多発する自然災害などの原因により、必要な給水量の確保ができない場合も想定されるため、議員お示しのとおり、両地区の配水管を接続することで、緊急時には伊予地区から上灘地区へ一部飲料水を供給することが可能となり、災害規模の縮小といった観点からも有効であると考えられます。
 上灘地区への水の供給のためには、伊予地区の配管経路や管の大きさ、施設能力や周辺への影響、また財源の確保などについて検討する必要がありますが、有効な施策であるということを視野に入れ、今後調査してまいりたいと考えております。
 2点目について、簡易水道事業の法適用の進捗状況でございますが、議員お示しの伊予市簡易水道事業地方公営企業法適用基本方針は、法適用に係る方針であり、これに沿って令和2年度に地方公営企業法の適用を受け、いわゆる法的化は完了しております。法的化により、簡易水道事業は、上水道事業との会計統合といった位置づけとなり、予算、決算を調製し、出納及び会計事務などを行っているところでございます。簡易水道事業を法的化する意義としましては、経営状況や資産が的確に把握でき、将来の収支見通しなどを的確に行うことが可能となり、中・長期的視点に基づき、適切に経営方針を決定することができるといったことが上げられます。
 上水道と簡易水道の管路を接続することにつきましては、管路施設の高低差が大きく、緊急連絡管での接続につきましても多額の経費と維持管理費がかかることから、困難であると考えられます。
 上水道事業と簡易水道事業の統合につきましては、将来においては、一体化して経営を行う経営統合が現実的であり、その中で簡易水道区域周辺の未給水区域の解消も含めて検討する必要があると考えております。
 3点目の広域化につきましては、まず上水道事業と簡易水道事業の統合による管の接続につきましては、2問目で答弁いたしましたとおり、いわゆる管を接合しての統合は、非常に難しく、経営統合が現実的であると考えておりますので、御理解ください。
 したがいまして、議員御提案の大洲市と伊予市の統合につきましては、現時点においては考えておりません。まずは、双海、中山地区の簡易水道事業及び飲料水供給事業の統合及び未給水地区の解消につきまして検討していきたいと考えております。
 また、今年8月に公表いたしました愛媛県水道広域化推進プランの策定の中で、他市町との事業統合について、今回の検討を一過性のものとせず、県内水道事業を取り巻く様々な課題に一致団結して立ち向かうため、引き続き広域連携等に向けた検討を進めるとしておりますので、新たな動きがあれば、本市においても検討していきたいと考えております。
 双海地区に限らず、未給水区域の解消を図ることの重要性は認識しておりますので、整備手法を含め、多面的に検討してまいりたいと考えております。
 以上、答弁とさせていただきます。
◆2番(金澤功 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 金澤功議員
◆2番(金澤功 君) 前向きな御答弁ありがとうございました。
 皆様御存じだと思いますが、現在、国道378号線の三秋地区から双海町の高野川地区にかけて、高架による道路改良工事が進められております。私の頭の中で想像すれば、改良工事が完了すれば、高知県の足摺スカイラインで経験したような下りの車線の車が海に吸い込まれていく感覚が味わえ、夕方であれば、夕日に向かって下っていく光景がリゾート感を醸し出していくことが頭の中で想像されます。ほかに例を見ないほど穏やかで風光明媚である瀬戸内海を目の前にして、双海町のリゾートとしてのポテンシャルはかなり高いと、過去に双海町下灘の夕焼けプラットホームコンサートのお手伝いを経験した私は以前から感じていたところです。最近、話題になっているワーケーションの場所としても可能性を秘めています。日本一の夕日を目の前にして、ゆったりと仕事をこなす状況は、至福のひとときと言えます。
 また、伊予市内にJRの駅が12か所もあり、私の知る限りでは、日本一だと思っています。廃線が言われ始めた双海地区には、5か所の駅があり、交通インフラ的には申し分ありません。私は、ある温泉地にあるホテルの棚湯に早朝つかり、目の前で朝日が昇っていく景色を眺めるのが楽しみで仕方ありませんでした。例えば、JR駅の近くにホテルが建ち、ハモ料理を食べながら、お風呂に入りながら、足湯につかりながらなど、沈みゆく夕日を見ながら過ごすロケーションは、お金に代えることができない最高の時間だと思っております。
 また、伊予市がサイクリングの聖地として認められるために、高知県の自転車専用道路やしまなみ海道みたいにサイクリングロードの整備が必要と思われますが、例えば森地区の海岸付近から双海町高野川地区に向けて、海岸沿いに約3キロのフラットな自転車専用道路を整備し、桜を植樹すれば、しおさい公園前からの道路から双海町までの桜サイクリングロードや菜の花サイクリングロードの快適なサイクリングロードができ……。
○議長(谷本勝俊 君) 金澤議員、質問に入っていただけますか、水道のほうの。
◆2番(金澤功 君) ただ、最後言わせてください。
○議長(谷本勝俊 君) はい。
◆2番(金澤功 君) 3万人が住み続けられる伊予市にするために、水道インフラの安定的な上水道の配水は欠かせない要素だと思っております。どうか前向きな水道事業をお願いして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(谷本勝俊 君) お疲れさまでした。
 暫時休憩いたします。
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