録画中継

令和4年第4回(9月)伊予市議会定例会
9月7日(水) 一般質問
無所属
正岡 満 議員
1. 防災井戸について
2. 通学路危険箇所の対策について
3. ため池管理の省力化について
            午後1時31分 再開
○議長(谷本勝俊 君) 再開いたします。
 続いて、正岡満議員、御登壇願います。
            〔3番 正岡 満君 登壇〕
◆3番(正岡満 君) 議席番号3番、みらい伊予正岡満です。
 谷本議長よりお許しをいただきましたので、通告書に沿って3件の質問をさせていただきます。市長をはじめ、関係理事者の明快な御答弁をどうかよろしくお願いいたします。
 1点目は、防災井戸についてであります。
 大規模な災害が発生し、上水道の給水が停止した際に、民間及び事業者が所有、または管理し、現在も利用可能な井戸で、被災時の住民の方々へ手洗いやトイレ、洗濯などに使う生活用水を無償提供をしていただける、そういった井戸をあらかじめ調査し、その場所を地域の方々にお知らせしておくことは、災害時において大変重要なことと考えます。
 今年の7月5日の愛媛新聞に掲載されていた記事の中に、宇和島市が民間所有の井戸を災害応急用井戸として登録し、災害が起こった際に市民が広く利用できる対策を設けているとの記事が載っておりました。それによると、民間の井戸を628か所登録し、その井戸の所在情報を市のホームページで公開し、同意を得た502か所の井戸については地図上にまとめているとのことでした。
 また、災害応急用井戸とは別に、市が所有、管理する防災井戸として公民館や小・中学校といった指定避難場所で新たに井戸を掘ったり、既存の井戸に手動ポンプの設置なども計画されているとのことでした。
 参考資料としてお配りしておりますので、それを御覧いただきたいと思います。
 実は、この記事を見て今回この問題について一般質問をしようと考えました。なぜならば、私が住んでいる上吾川地区のことではございますが、令和2年当時、自主防災会のお世話をされておられた方から次のようなお話を聞きました。最近は、いつ何どきどこでどのような災害が起きてもおかしくない情勢です。そして、災害が起こるたびに悲惨な状況を目にするわけです。そのたびに生活用水、飲料水を求めて給水車に水をくみに来られる被災者の方々の姿を幾度となくテレビなどで目にすることとなります。それならば、せめて自分たちの地域ぐらいは生活用水が確保できればとの思いで地域にある使用可能な井戸の調査を行い、災害時に対応できる井戸水の確保の活動を行うことにしましたとのお話でした。このことは、令和3年1月4日の愛媛新聞に掲載されました。それによりますと、上吾川地区では、現在、58か所の井戸が残っており、そのうち現在も利用している井戸の中でくみ上げ用ポンプの有無などもチェックしたところ、3分の2が何らかの形で使われているとのことでした。実際に一地域においてこういった活動に取り組もうとしていることをこの問題について一つの契機としてほしいと思います。
 また、県の補助事業を活用し、地区内の3つの自主防災会に電動式くみ上げポンプを配備、市の補助事業も活用し、発電機を取りそろえ、年に2回行っております地区の自主防災活動の中で、井戸水のくみ上げ訓練などを実施しております。こういった事例も生かしていただき、ぜひ本市全体において数多く存在しているであろう使用可能な井戸を活用することの対策を御検討いただきたい。無論、他の地区において既にこういった活動をされているのであれば幸いです。どちらにしましても、まずは調査からしてみてはいかがでしょうか。
 実は、この問題につきましては、平成31年3月の一般質問の中で、門田裕一議員が災害時応急用の井戸水の活用についてと題して質問を行っておられます。そのときの市からの御答弁としては、災害応急用の井戸は有効であり、宇和島市のような先進事例を参考に、本市の取組の方向性を研究したいとのお答えでした。
 そこで、改めて次の3点についてお伺いいたします。
 1点目として、民間あるいは事業所、公共施設等にある井戸を災害応急用井戸として活用することへの調査、またそのうちの使用可能な井戸の水質検査に対する補助についてなどの具体的な対策をどうお考えでしょうか。
 2点目として、市民の方々へ情報発信として所有者の同意を得た災害応急用井戸マップを作成し、利用可能な井戸を紹介し、利用してもらう取組についてはどうお考えになるでしょうか。
 3点目として、公共施設の指定避難場所等においては、生活用水はもちろん、飲料水の確保も必要ではないでしょうか。そのためには、新たに市が管理する防災井戸を掘る必要があると思いますが、いかがでしょうか。
 以上、3点よろしくお願いいたします。
◎総務部長(河合浩二 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 河合総務部長
◎総務部長(河合浩二 君) 防災井戸に係る3点の御質問に答弁申し上げます。
 まず、1点目の井戸の活用調査及び水質検査への補助、2点目のマップ作成につきましては、関連がありますので一括して答弁いたします。
 まず、公共施設の井戸は、現在、本庁舎及び中山地域事務所、北山崎小学校、翠小学校、双海中学校に各1基、計5基ございます。このうち、本庁舎及び中山地域事務所につきましては、断水時に生活用水として活用できると考えておりますが、学校施設の井戸については、しばらく活用していないことから、状況を確認するとともに、活用に向けた対策を検討してまいりたいと存じます。
 また、民間の井戸につきまして、市内全体数は把握できておりませんが、下水道接続区域内の事業所と個人を合わせて93か所を把握しております。
 なお、災害時の利用の是非につきましては、確認に至っておりません。
 この防災井戸は、災害時に自主防災会を中心に共助の取組として運用されるものと考えております。上吾川地区での取組をモデルケースとして、自主防災会を主体に地域の井戸を把握し、災害応急用井戸マップの作成につなげることは、被災者の生活環境の向上に有効な取組と認識しております。つきましては、今後、各地区自主防災会の意向も踏まえ、調査方法や運用方法など、取組の枠組みを検討してまいりたいと存じます。
 なお、飲料に関しまして、事前に水質検査を行い、飲用に適していることを確認していたとしても、地震等により水質が変化するおそれがあります。安全な飲用水の供給という観点から、飲用を除く生活用水に限定すべきものと考えており、水質検査への補助は考えておりません。
 次に、3点目の防災井戸の中でも飲料水が確保できる井戸が必要ではとの御質問でございます。
 先ほど申し上げましたとおり、安全な飲用水の供給に課題があるほか、井戸という構造上、水源は専ら地下水に頼ることになり、湧出量も不透明であることから、現状では指定避難場所等における市管理防災井戸の設置は考えておりません。
 なお、指定避難場所における飲用水等の確保につきましては、市の備蓄をはじめ、災害応援協定による確保、仮設水槽、給水車、浄水器、避難者の持参のほか、先般提案のあった水の再生循環利用機器にも注視し、あらゆる手段により必要な水の確保に努める所存でございます。
 以上、答弁といたします。
○議長(谷本勝俊 君) 再質問はありませんか。
◆3番(正岡満 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 正岡満議員
◆3番(正岡満 君) 非常に前向きで明快な御回答、誠にありがとうございました。よく分かりました。
 2つだけ再質問よろしいでしょうか。
 1点目は、水質検査の補助という点とあと避難場所による防災井戸の設置ということの有無の点でございます。
 まず、1点目につきまして再質問させていただきます。
 飲料水の確保ということで、本年度の伊予市の地域防災計画の中に、第11章住民生活の確保対策という項目がありますが、その中に飲料水の確保という部分で、住民及び自主防災組織の活動の中に、自主防災組織を中心とする飲料水の確保という項目がございまして、その中に災害時に利用が予定されている井戸、泉、河川、貯水槽の水は、水質検査を実施し、市の指導の下に利用方法をあらかじめ検討しておくものとするって書いております。ですから、このまま読みますと、自主防災組織の住民の方がまず水質検査をして、市の指導の下に利用しなさいというふうに理解はできるんですけれども、それではちょっと冷たいなあと。もうちょっと市も協力してもらいたいなあというのが思いがありまして1問目の質問はさせていただきました。それについてお答えいただきたいと思います。
 それと、2点目の再質問なんですが、災害井戸ということですね。指定避難場所にそういった形で水を確保するように努めているというお答えなので、非常にありがたいとは思いますが、どちらにしましても、民間の応急の井戸を利用するのももちろんなんですが、やはり市が管理しているそういった防災井戸だと、住民の方が非常に使いやすいと、遠慮なく使えるという意味合いからも、やはりこれは防災井戸というのは指定場所にはつくれるものならばつくってほしいなあという思いでございます。この2点、よろしくお願いいたします。
◎危機管理課長(宮崎栄司 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 宮崎危機管理課長
◎危機管理課長(宮崎栄司 君) 失礼いたします。
 正岡議員の再質問にお答えをいたします。
 まず、1点目でございますけれども、地域防災計画につきましては、そのような記載があるというふうな御紹介をいただきました。市のほうで現在考えておりますのは、答弁の中でもございましたように、飲用水につきましては、あらゆる手段により確保していきたいと。それを避難者の方々に供給をしたいというふうに考えておりまして、井戸等につきましては生活用水等で御利用いただきたいということを考えております。こういったところからも、飲料に関する飲用水につきましては、市のほうで最大限準備をさせていただくということから、今のところ水質検査への補助は考えてはないというふうなことでございます。
 それから、2点目の防災井戸でございますけれども、確かに指定避難場所において、井戸、飲用水に対応した井戸があれば心強いというふうなところはあるかと存じますけれども、仮に井戸を掘ったといたしましても、地下水ですので、湧出量がどの程度あるのかとか、そういったようなこともございます。当然、設置費用もかかるわけでございまして、こちらにつきましても、飲用水につきましては、先ほど答弁の一番最後のところにもございましたように、市の備蓄であるとかあるいは災害応援協定、仮設水槽、給水車、浄水器等々、最近では再生循環利用機器といいまして、ある程度機器の中に水をためておくと、使った水がろ過されて再度使用できるといったようなこともございますので、こういった機器、開発実証段階というふうにも聞いておるんですけれども、こういった機器にも注視をしながら、必要な水の確保に努めていきたいというふうに考えております。
 以上、答弁といたします。
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 武智市長
            〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) 今、危機管理課長から言った最後の部分を補足するために手を挙げましたけれども、まずもって私の認識を言いますと、100年に一回来るであろう南海トラフを起因とした大地震、100年に一回、要は今宮下の浄水場、年間650万立米の水がキャパがあります。八倉と宮下と上野の水源地を統一した。でも、それが果たして有事の際に地下がどうなっているか、全く見当もつかないんですよね。私いろいろとこの20年、30年後に起こるであろうという大地震、大有事をいろいろと自分なりに想定してみました。例えば、その際に伊方の原発がどうなったら避難ルートはどうなるの、378号線なんか使えるわけないよね、だったら海に避難するしかないよねとか、いろんな想定を考えた中で水の問題、水っていうのをいざ考えたときに、今は例えば水質検査しましたと、今日。2週間後に地震がありました。地下にはヒ素からいろんなもんが入ってんですよね。それが果たしてその2週間前に合格が出たから、2週間後の有事の際にその水が飲めるかといったら、極めて難しい部分があって、それを飲んで逆に病気にでもなってもいけない、そういう部分もあろうと思います。ただ、飲み水じゃない、単純な体を洗うとか、そういった部分には問題ないと思うんだけど、飲料水として果たしてどうなのかなといったときに、一度正岡議員もまたインターネットで調べていただきたいんですけど、最後宮崎課長が触れた部分、ウォータっていう、WOTA、前田瑶介さんっていう若きCEOが30歳ですけど、東京大学の連中をいっぱい社員に入れているベンチャー企業、これが800リットルのタンクに垂水800リットル入れると、大体98%以上が再生できる飲み水になる。ただ問題、今開発途中だから、1基が500万円ぐらいするんですよ。でも、これ長い話になるからやめるけど、どういうものか。そういったものを800リットルのものを1つ置いたら、逆に電気さえ供給できたら、それも電気も止まっちゃったらソーラーっていうものも考えんといかないんだけど、電気とその垂水の800リットル、十分賄える、それを今私も研究しているし、もっともっと大きな話なんですけど、そういったことをやらないと、有事の際にいざ井戸も私龍神様がいるぐらいで大事にしているんですけど、私個人的な井戸は。でも、本当に有事の際に飲み水としてはどうなのかなっていう懸念があって、伊予市では今最後に宮崎課長が言ったように、その再生可能ウォーターっていうものを、要は足し水が要らないんですよ。98%だから、2%はいずれ足していかないと最終的にはなくなっちゃうかもしれないけれども、1年間通じて800リットルの水が減らない、98%以下にならないという。それで、完全なお風呂にも入れる、飲み水にもなるというような今開発で実証実験というかもう商品開発はできているんですけど、これを今後旧の伊予市の中にも水道管が通ってない集落もあるんで、そういったとこも含めて、鋭意研究をしてみようというようなところでございますんで、そこらも御理解をいただいたら、井戸は非常に大事な先人がつくった施設だと認識をしておりますことだけは誤解のないようによろしくお願いいたします。
◆3番(正岡満 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 正岡満議員
◆3番(正岡満 君) 明快な御回答ありがとうございました。よく分かりました。もともと井戸というんは、私も70歳ですので、そんなに古い人間でないので、昔のことは分かりませんけれども、昔の家というのは、井戸を掘って井戸があったところに家を建てた、そういうのだと思うんですよ。だから、井戸というのは本当大事なもんではある。今みたいに上水道がきちんと整備されていたらそれはあれなんですけど、やっぱり井戸というのは大事であるということは分かっていただきたいと思います。そして、市長がおっしゃいましたように、再生循環利用機器ですか、これには大いに期待したいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 また、最後になりますが、道の駅みま、私もこの間宇和島の危機管理課へお邪魔してお話を聞いたんですが、その帰りに道の駅みまに行きましたら、この防災井戸がついておりましたので、皆さん、道の駅みまに行かれたときには、ぜひのぞいてちょっと使ってみてください。軽に水が出るような形になっておりました。
 それで、1問目はこれで終わります。ありがとうございました。
○議長(谷本勝俊 君) 次へ行ってください。
◆3番(正岡満 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 正岡満議員
◆3番(正岡満 君) それでは、2点目に入ります。
 2点目は、通学路危険箇所の対策についてであります。
 通学路の対策については、過去に多くの議員が一般質問されており、繰り返しになる点があると思いますが、いま一度お伺いいたします。
 私が住んでおりますところは、先ほども述べましたとおり、上吾川の松本地区であります。郡中小学校の近くであります。以前から通学路の危険箇所について、住民の方から御指摘を受けております。この春にも次のような御指摘をいただきました。郡中小学校前の通学路は、道路幅も狭く、車と擦れ違うときなどは危険だなあと思える箇所が多々あります。その中でも特に危ないなあと思われる2か所の交差点は、子どもたちの通学路としては特に危険な箇所。何とか対応してほしい。早速伊予署に参りまして、事情を説明いたしました。署員の方からも、以前その場所では軽い事故があったということでございました。こちらの要望であります車両のスピード制限と一旦停止の線引きについては、対処はなかなか難しいという回答でございました。それで、市の土木管理課に相談いたしました。そうすると、早急に対策をしていただきました。ここは交差点であるという表示として、十字のマークを入れていただきました。また、交通安全協会にも御協力いただき、通学路注意の看板を設置させていただきました。これには地元の保護者の方からお礼のお言葉をいただきました。
 このことは一例にすぎませんが、どちらにしましても、子どもたちの通学路の登下校には、いろいろな危険が伴うものです。そういった中での子どもたちの見守りをされていらっしゃる見守り隊の皆様の日々の御活躍には本当に頭が下がる思いでございます。
 さて、本題に入ります。
 通学路に関して、令和2年度時点で全国に1万9,000校ある公立小学校の通学路危険箇所は、7万6,000か所以上あるとのことです。
 そこで、県の教育委員会保健体育課の担当者の方にお伺いしましたところ、愛媛県では危険箇所は911か所、そのうち令和3年度末までに540か所で対策が既に講じられているとのことでした。今年の6月29日の愛媛新聞に掲載されておりました記事によりますと、政府は、2023年度末までに全ての通学路危険箇所の対策をおおむね完了させるとの方針を打ち出しております。
 そういった中、本市において申しますと、令和3年度は7か所の危険箇所の対策が講じられたと聞いております。そして、令和4年度も通学路の点検が7、8月の夏休み期間中に実施され、私も地区の交通安全協会のメンバーでございますので、郡中小学校の通学路点検に参加させていただきました。今年度の本市9つの小学校の通学路点検箇所は、全部で52か所あり、これら全ての危険と思われる箇所を来年度末までにおおむね対策を講じなければならないということでございます。
 そこで、次の3点についてお伺いいたします。
 まず、1点目は、本市は愛媛県教育委員会から令和2年度より通学路安全対策推進市町の指定を受けていらっしゃるそうです。通学路の安全対策を実施しているとのことですが、その指定を受けて、対策はどういったふうにされてきたのでしょうか。
 また、その流れと成果についてお伺いいたします。
 2点目といたしまして、令和4年度までに上がってきている危険箇所52か所の対策を来年度末までにどのように講じていくお考えか、また特に毎回点検のたびに上がってくる箇所の解決策についてお伺いいたします。
 3点目といたしまして、通学路における学童の見守りをされているまもる君の家の現在の活動状況についてお伺いいたします。
 以上、3点、よろしくお願いいたします。
◎教育委員会事務局長(窪田春樹 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 窪田教育委員会事務局長
◎教育委員会事務局長(窪田春樹 君) 失礼いたします。
 通学路危険箇所の対策について3点の御質問をいただきましたので、私から答弁申し上げます。
 1点目の令和2年度に県教育委員会から指定を受けて実施した通学路安全対策事業の流れと成果についてですが、これは郡中小学校を拠点校としたモデル地域研究事業で、通学路の安全確保のために、学校、関係機関、地域全体で取り組み、その体制の強化と継続を目的とするものです。
 指定を受けて、県の通学路安全対策アドバイザーや警察、交通安全協会、国、県、市の道路管理担当者等を交えて連絡協議会を開催し、通学路点検の報告を基に、安全整備について協議検討の上、研修会、成果報告会を行いました。
 また、全小学校で横断旗の製作を、全小・中学校で交通安全に関するのぼり旗の作製をいたしました。
 その成果といたしましては、学識経験者の助言により、通学路合同点検では気づけなかった危険性や安全対策を知り、今後につなげることができたことや市内各校で共通した取組として、旗づくりや交通安全教室の実施により、児童・生徒、教職員の危機意識や安全意識の向上を図れたことが上げられます。
 次に、2点目の毎回点検のたびに上がってくる危険箇所の解決策についてですが、今年度も夏季休業中に通学路合同点検を実施し、県や市の関係機関、PTA等が参加してそれぞれの視点から上がってきた52か所を点検の上、対策協議を行いました。その中には、数年前から危険箇所として上がりながら、予算や優先順位の関係で対策が困難な場所もありましたが、南山崎小学校付近の信号機入替えなど、改善された箇所もございます。
 また、危険箇所に取り上げた場所でも、既に対策が完了し、着工が決定しているところも数多くありました。
 しかしながら、対策を進める上で民地が絡む課題や経費の問題等から、全てがすぐに対応できるものでもありません。今後も継続して危険箇所として取り扱うことで、効果的な対策の可能性を探ってまいりたいと考えます。
 最後に、3点目のまもる君の家の活動状況についてですが、これは各種犯罪被害の防止、警察への速やかな通報等、登下校中の児童・生徒の保護対策の一環として緊急避難が可能な場所でありまして、現在、市内に191件の登録をいただいております。学校では、児童・生徒にその設置目的や場所、活用方法について継続的に周知したり、安全マップの中に明記して常時掲示したりしております。
 また、登録先とも連絡を取り合い、児童・生徒の登下校の情報共有をしたり、登録を知らせるステッカー等の状態確認をしたりしています。
 今回、通学路点検時には、議員自らまもる君の家の登録依頼の推進にお申出くださり、深く感謝申し上げますとともに、地域や登録先の皆様には、日頃から児童・生徒に声がけしていただくなど、安全面のみならず、様々な形でのサポートを大変ありがたく思っております。今後とも関係機関や地域の方々と連携しながら、児童・生徒の安全に努めてまいります。
 以上、答弁といたします。
○議長(谷本勝俊 君) 再質問はありませんか。
◆3番(正岡満 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 正岡満議員
◆3番(正岡満 君) 御答弁ありがとうございました。よく分かりました。
 1つだけ再質問させていただきます。
 2番目の質問なんですが、点検のたびに毎回上がってくるという危険箇所のことなんですが、私がいつも心痛めるのは、私も今回、今年参加させていただいて3回目なんですが、偉そうなことを言えませんけど、昔から、もうかなり前からだと思うんですが、郵便局を移転する前の話から国道ですかね、あそこのいずみやさんの交差点、あそこの言えば民地ですね、あそこの払下げというか買収ができないということが非常に地域の住民の方はもちろん、私らもよく点検に行ったときには必ずそこでわあわあわあわあ騒ぐわけですけれども、県の担当者の方もいらっしゃるし、いろいろ前向きに進めているという話は聞くんですけれども、市としてもやはりもっと積極的に県のほうなり、職員の方に呼びかけるなり、いろんな方の御協力も得て、対象の方にできるだけ説得させていただけるような努力をいま一度していかないと、あの場所は非常に交差点としては複雑な交差点で、私も通るたびにどの信号で渡ればいいのかなあって一瞬思うぐらいやから、子どもたちにしてみたら大変だと思うんです。そしてまたあそこらを通る子どもたちの量はすごいですよね。とにかく電車で来られた子どもたちもあそこを全部通って行かれるわけですから、大変な子どもたちの量になると思います。もちろん新川駅の問題もあるんですが、ほかの地区でもこういった南山崎小学校の問題もあったりいろいろするわけなんで、毎回上がってくるところはやはり重要だから上がってくるんだろうと。毎回どちらにしても何か対応はないかということでみんなで話し合って対策を練っているんだと思うので、とにかくその点だけもっとこれからも市としても前向きに取り組んでやっていただきたいと、これはお願いでございますが、よろしくお願いしたいと思います。
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 武智市長
            〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) 毎回上がってなかなか進捗しない、本当に全体を私は把握しておるわけではないですけれども、ちょっとした知恵で完成形じゃなくしても対応できるものは今後も対応させていきます。今最後に言われた銀杏通りの交差点に関しましては、ずっと苦心をしておりまして、言い返すわけじゃないですけど、市が動いてないことはないんです。もろもろ交差点から含めて、今歩道ができている、散髪屋さんのところから向こうの敷地も愛媛県の担当者も連れて行って、会わないって言うから、県の人間に会いましょうよということでいったりして、地権者とのお話合いも進めていってます。そして、一番御心配で言われた交差点部分に関しましても、378号線、当然のごとく郵便局がのく、そして地権者でありました方が昨年御逝去されまして、相続の方とも相続登記等々もできて売買は可能であるというお話にもなっている。ただ、それは市とじゃなくして県とですから、あくまでも県のほうにも早急に動くようにお願いもしておりますし、今後とにもかくにも378号線全体、三秋も含めてですけれども、整備されたら、また伊予市の交通体系も変わってくるんじゃないのかなと思ってますし、特に郵便局前からそこにかけては、今まで大事故はないにしても、非常に危険な交差部分でありますので、お店屋さんの部分が歩道ができたら形態も変わります、全体的に。ただ、五差路というところで、非常にいびつな交差点部分でありますけれども、やっと郵便局から山あいのところが用地が買収できたらというかできるはずです、近々。でも、あしたあさっての話じゃないんで、だから県のほうにはそういうふうに早急に動いてもらってます。ほかの拡幅をするとこに関しましても、伊予市は伊予市の責にあるから、幾ら378号線、県の工事であっても、伊予市としてはできる範囲の御支援なりサポートはしますからということで動いております。その点、御理解をいただきたいと思います。
◆3番(正岡満 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 正岡満議員
◆3番(正岡満 君) ありがたいお言葉でございました。今後ともよろしくお願いいたします。
 以上をもちまして2問目を終わらせていただきます。
○議長(谷本勝俊 君) 暫時休憩をいたします。
            午後2時14分 休憩
       ───────────────────────
            午後2時25分 再開
○議長(谷本勝俊 君) 再開いたします。
◆3番(正岡満 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 正岡満議員
◆3番(正岡満 君) それでは、3点目の質問をさせていただきます。
 ため池管理の省力化についてお伺いいたします。
 伊予市全体で195か所の農業用ため池があります。その管理については、地元の自治会にて管理されているのがほとんどだと思います。その方法は、毎月ごとに堤体並びに水位等について、地区の総代並びに担当者の目視による状況の把握でもって、それをため池点検管理台帳の報告書にて提出しているのが現状だと思います。また、地震、大雨等による緊急時においては、2名以上による見回りを行っているのが現状であります。
 その対策としてでしょうか、ため池の管理方法を情報通信技術の活用を行うことで、既に省力化に向けた取組を行っているとのことでございます。
 そこで、2点お伺いいたします。
 1点目として、昨年度より既に実施されているとのこと、その経緯はどうだったのでしょうか。
 2点目として、愛媛県の中で新居浜市、今治市、伊予市の3市が選ばれ、企業と連携し、水位計や監視カメラを設置して実証実験を行ったとのことですが、本市の場合は、どこのため池で、どのような方法で行われたのか、またその成果はどうだったのか、そして今後の方向性、取組についてお伺いいたします。よろしく御答弁お願いいたします。
◎産業建設部長(三谷陽紀 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 三谷産業建設部長
◎産業建設部長(三谷陽紀 君) ため池管理の省力化について2点の御質問に私から答弁を申し上げます。
 まず、1点目のため池管理の管理方法を情報通信技術の活用を行うことで省力化に向けた取組を実施することとなった経緯についてでございます。
 本市には、ため池が159か所あり、このうちの85か所を防災重点ため池に指定し、国、県の補助事業を活用しながら計画的に老朽化対策及び地震対策を推進しているところでございます。
 ため池管理の省力化に向けた取組につきましては、平成30年に発生した西日本豪雨を踏まえ、大雨時や地震発生時に安全かつ速やかにため池の状況を把握し、避難行動につなげる対策として、水位計などによる監視体制を整備する必要について民間企業と連携して実証実験を行うことといたしました。
 次に、どのため池で、具体的にはどのような方法で実証実験を行ったのか、また今後の方向性、取組についてでございます。
 水位監視の実証実験を行ったため池は、受益農地が多く、水位変動が大きいと想定される上三谷地区の客池と防災的観点から市街地にある米湊地区の大池の2か所で令和4年4月から6月末まで行いました。
 実証実験の方法でございますが、GPS端末やソーラーパネルを備えた約1メートル四方の機器をため池の水面に浮かべて、人工衛星を利用して水位の変化を測定するもので、降雨時における水位変動量の確認や危険水位に達した場合の通知などをスマートフォンで確認し、日常の水管理に活用できるかどうかを検証いたしました。地元のため池管理者からは、水位管理には有効だが、堤体や洪水吐け、取水施設などの状況は現地へ行かなければ分からないこと、通信機器の維持管理費用の負担に課題があるとの御意見がございましたが、ため池管理は農業用水の確保だけでなく、下流域の市民の皆様の生命、財産を守るために重要な業務でございます。今後は、防災的観点を踏まえ、情報通信技術を活用したため池管理の省力化について国や県、近隣市町の動向も注視し、効率的なため池管理に努めてまいりたいと考えております。
 以上、答弁といたします。
◆3番(正岡満 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 正岡満議員
◆3番(正岡満 君) 2点目の質問についてお伺いいたします。
 これ客池、そして米湊の大池ですか、2か所、こういった理由で選定されたというのはよろしいと思います。ただ、実証実験やったときに、例えばそういった農業関係のため池を管理している区の区長さんなり担当者の人らにもお声がけはしたんでしょうか。こういった実証実験をやるんだったら、私も本来だったらお声がけしていただけたら見に行きたかったなあというのが正直な思いでございまして、そこらがどうだったのかということと、これ確かにいろいろいいことではあるんです、確かにね。何でもやっぱりこういう形でこれからは取り組んでいかなければならないというのはよく分かります。もちろんそうなんですけれども、どうですか、この間の──〔一般質問終了5分前のブザーが鳴る〕──県議会でもこのお話が出てたと思うんですけれども、導入は補助制度を活用できるが、壊れた場合を含めた維持管理費が課題であると、そういった点も今後導入するに当たってはいろいろ問題があるんではないかというような意見も県の議会で、常任委員会でそんなお話も出ているというふうに新聞に載ってました。そこらあたり、実証実験したばっかりですので、これからいろいろ検索していくわけでしょうから、いい方向でやっていただけるのは結構でございますので、いい方向に取組は進めてもらいたいんですが、そこらあたりお答えいただけたらと思います。よろしくお願いします。
◎農林水産課長(鍋田豊樹 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 鍋田農林水産課長
◎農林水産課長(鍋田豊樹 君) 正岡議員の再質問に私のほうから答弁させていただきます。
 まず、ため池実証実験する場合の池の選定方法、または地元に声かけしたかということですが、選定理由につきましては、先ほど部長が答弁したとおりでございます。
 あと地元のほうには、声がけはしておりません。選定につきましても市のほうの判断で選びました。台数に限りもございましたので、もう地元の意見を聞かずに市のほうで判断したところでございます。
 2点目の維持管理費ですが、今回市が実証実験した機器についてのお値段になります。一応、カタログ単価といいますか定価をいただいておりますので、報告させていただきます。
 まず、機械と一番最初の設置費用込みでですが、税込みで約75万円、年間の通信費用が約2万円、2年目からのサポート費用としまして、基本料金が約6万円です。それに故障した場合などは部品代とかそういうものが追加されます。この費用につきましては、なかなか農業者、地元だけで負担というのは難しいと思います。一番ネックになるのは、毎年かかる通信費と維持管理費になると思いますので、先ほど答弁でもございましたが、一応水位管理だけということでするとちょっと高いかなという私の認識です。防災的観点を踏まえて今後どのような費用負担、どの池に導入するか、また費用負担については検討してまいりたいと考えております。
 以上です。
◆3番(正岡満 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 正岡満議員
◆3番(正岡満 君) 質問ではございませんが、最後なんで一言だけ。
 やはり、防災の関係でいいましたら、やはり防災重点ため池八十何か所あるんですかね、そういったものについてがやっぱり設置においては有効なんじゃないかというふうには思います。いい方法で進めてもらうのは非常にありがたいので、またそういった資料もいただけたらありがたいなと思いますので、今後またいろんな地元でもそういった話もしてみたいと思っておりますし、実現するかどうかはまだ分かりませんけれども、そういう方向で市がやってくれているという話だけはしたいと思います。ありがとうございました。
 では、これにて私の質問を終わります。どうもありがとうございました。
○議長(谷本勝俊 君) お疲れさまでした。
 暫時休憩いたします。
            午後2時35分 休憩
ご利用について
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