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令和4年第4回(9月)伊予市議会定例会 9月7日(水) 一般質問
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内容
会議録
令和4年第4回(9月)伊予市議会定例会
9月7日(水) 一般質問
無所属
森川 建司 議員
1. あじさいロードの実現にむけて(パート3)
2. 市道下吾川上野線の道路改良について
3. 宗教団体による霊感商法等に関する市の対策について
午前10時33分 再開
○議長(谷本勝俊 君) 再開いたします。
続いて、森川建司議員、御登壇願います。
〔4番 森川建司君 登壇〕
◆4番(森川建司 君) 議席番号4番、みらい伊予森川建司です。
谷本議長に許可をいただき、通告書に沿って一般質問を行います。市長をはじめ、関係理事者の明快な御答弁をどうかよろしくお願い申し上げます。
1点目、あじさいロードの実現に向けてについて質問します。
私は、令和3年6月議会において、大谷川沿いのあじさいロード構想について提案し、令和4年3月に進捗について確認し、このたび3度目の一般質問です。
本構想は、南伊予地区のみならず。市の観光誘客や発展の牽引役になるとの思いから、早期実現に向け、3回目の質問をさせていただきます。
前回までの答弁において、地元住民のおもてなし機運の醸成などに取り組むよう、御指摘を受けました。地元の取組の現況について概要を説明いたします。
まずは隗より始めよということから、昨年、地域住民の協力を得て挿し木をした苗約100株を植栽し、順調に根づいているところであります。
資料の4枚写真がありますが、左上、写真1を御覧ください。
75センチ間隔で100株、75メートル、大谷川沿いに植栽をしている状況です。後方に見えてますのは、伊予小のプールと伊予小学校であります。
次、南伊予駅、あじさい駅のアジサイは、2年前の14株が約30センチに成長しております。しかしながら、あじさい駅には程遠い状況です。
写真の2、南伊予駅を御覧ください。
この地域には、我々民間人は入れませんので、JRにお任せでありますけれども、この花壇の真ん中に白い物が見えてますけれども、これアジサイって書いてるんですけども、多分南伊予駅を使う方は、ここにアジサイがあるというのはほとんどの方が知らないと思います。
伊予中学校には、あじさいロード構想図を校長先生に手渡しし、学校の協力について依頼をし、前向きな回答をいただいております。
また、伊予中正門対岸のポケットパーク予定地にありました老朽倉庫等の撤去についても、上三谷区長等地元関係者の御尽力により、撤去について所有者の承諾を得ることができ、上三谷地区役員や大谷川を守る会が協力して撤去に取り組んでいるところであります。
写真の3を御覧ください。
人員にして7名ぐらい、そして重機等を使いながらこの倉庫の撤去はもう完了しております。撤去によってできた鉄くずやブロック塀のごみ等、これを処理をすることを含めて今月中には完了予定であります。
今年も地元等の有志の協力により、梅雨時期に約300株の挿し木をしております。
写真の4を御覧ください。
これは30株ですが、まあこれの10倍ほど挿し木をしております。
さらに、伊予市森林と緑の推進協議会から提示のあった令和4年度緑化樹苗の配布要望調査に応募したところ、現時点で要望どおり、アジサイ1,000本、ガクアジサイ500本、西洋アジサイ250本、カシワバアジサイ250本計2,000本が配布可能であろうとの回答を得ているところであります。最終決定は1月、2月に配布、3月植栽完了、報告の予定であります。仮定ではありますが、毎年実施できるとなると、5年で約1万本植栽できることとなり、令和8年度末にはアジサイの所要を満たすことになります。
また、構想段階ですが、南伊予駅から大谷池、えひめ森林公園まで、地元有志による車両運行を考えております。徒歩散策やサイクリングに加え、車両の運行があると、さらに魅力ある観光地となると思います。
以上が地元の取組の現状であります。この事業は、地元だけの取組ではできるものではないことは自明であります。ぜひとも市のほうのバックアップを得て、魅力ある、集客力のある事業にしていきたいと思います。
そこで、2点質問します。
1点目、できますれば、アジサイの植栽に併せ、ポケットパークや遊歩道、蛍水路等の設計、見積りを開始していただきたいと考えます。もう少し具体的に言うと、令和5年、来年に調査、令和6年に設計、令和7年から数か年で工事をするものです。
2つ目、南伊予駅からえひめ森林公園に向かうコミュニティバスの運行を検討していただきたい。
以上、2点です。よろしくお願いします。
◎産業建設部長(三谷陽紀 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 三谷産業建設部長
◎産業建設部長(三谷陽紀 君) あじさいロードの実現に向けて2点の御質問に私から答弁を申し上げます。
森川議員におかれましては、昨年の6月、本年の3月議会の一般質問で御提案をいただきました後、地域の皆様の御協力の下、アジサイの植栽に向け準備を進められていることに対しまして敬意を表させていただきます。
まず、1点目の大谷川沿いのあじさいロード構想についてでございます。
本市におきましては、昨年度策定をいたしました自転車を活用した観光等推進計画を基に、ウェルピア伊予を起点とし、南伊予駅や大谷池、えひめ森林公園、谷上山展望台を巡るルートをモデルコースとして紹介をいたしております。これに森川議員の御提案が加わることにより、地域活性化の一助になるものと期待をいたしております。
今回のポケットパークや遊歩道、蛍水路等の設計、見積りにつきましては、これまで申し上げてきました答弁の繰り返しとなってしまいますが、御提案をいただいておりますあじさいロード構想は、地域住民の皆様自らのお力をもって取り組む地域振興策であると認識をいたしております。犬寄峠の黄色い丘などをはじめ、一定の整備が整った場所につきましては、観光名所の一つとして紹介することは可能でございますが、市が計画に基づき進めている案件ではございませんので、現時点での予算化は困難であると判断をいたしております。今後、地域で整備や管理を含めた体制が構築された時点で、改めて検討してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願いを申し上げます。
次に、2点目の南伊予駅からえひめ森林公園にコミュニティバスの運行の検討をについてでございます。
コミュニティバスは、伊予市地域公共交通計画に基づき運行いたしており、森川議員の御提案を実現するためには、当該計画の全体見直しを行った上でその必要性を確認し、路線の再設定をする必要がございます。次回の計画見直しの際に検討することは可能でございますが、コミュニティバスは、郊外から中心市街地への地域の皆様の交通手段を確保することに主眼が置かれていること、土日、祝日を除く平日運行であるため、利用者数が限定的なものと予測がされることなどから、その実現は極めて困難であると言わざるを得ませんが、先進事例等を参考に、今後調査研究をしてまいりたいと考えております。
以上、答弁といたします。
◆4番(森川建司 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 森川建司議員
◆4番(森川建司 君) 御答弁ありがとうございました。
ほぼほぼゼロ回答の内容でございまして、ちょっと今がっかりして何を言おうかなあと考えておるんですけれども、私はこのあじさいロードについて地元のためになるだろうということで一生懸命取り組んでいるつもりです。この自治体が取り組むことに対して、じゃあ市がどう伴走するのかということを私は問いたいと思うんです。どこまでやればじゃあ市は手を差し伸べてくれるんだ、どこまでいってもやってくれないんなら、地元ももう恋も冷めるというか熱も冷めると思うんです。私がなぜこれにこだわっているかというと、南伊予駅ができて丸3年。3年前の3月14日に開業しましたけれども、そのときのイベントも全て中止。1年後の1周年も何かやりたかったけれども、コロナで中止、2年後も中止、今年も3年目にもう近づこうとしている。地元の人も南伊予駅のことを忘れるんではないか、そういう危惧さえあります。そういう特殊な条件にあるからこそ、一生懸命やりたいな、取り組んでいるところであります。
前振りが長くなりましたけれども、じゃあどこまでやれば市は差し伸べてくれるのかということは1点目の質問。
2つ目、コミュニティバスについては、確かにこの回答のとおり、難しいということは分かりました。ただ、えひめ森林公園も今リニューアルして、令和6年に新しくなる。森林公園をとべ動物園と同じ並みに今10万人の入園者を50万人ぐらいに増やしたいということを森林公園の担当は言っております。そういうことから、森林公園にバスを置いて共同運行とかあるいはそういうことも私は十分調整というか、連携できるんではないかなと思うんですが、その点について2点、よろしくお願いします。
◎市長(武智邦典 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 武智市長
〔市長 武智邦典君 登壇〕
◎市長(武智邦典 君) 森川議員の再質問に私のほうからお答えを申し上げます。
まずもって、三谷産建部長が冒頭申し上げましたが、地域の皆さんと協力の下、アジサイの植栽等々に向けて鋭意御尽力を賜っておりますこと、私からも深く敬意を表するところであります。
南伊予駅は、確かに2年前の3月14日にオープンしました。その一月前に貨物基地の開所式もあったわけでありますけれども、るる新型コロナウイルスのせいにするわけではありませんけれども、その間でも我々はJRにお願いしたのり面敷の駐車スペース、約20台ぐらい止まれるところ、これも地域住民に迷惑かけたらいけないということでJRの社長にもお願いしてやっている。しかしながら、草の管理はうちがするからねという約束で、先般もフェンスの網からクスバがいっぱい出てどうしようもないんで、職員有志と草刈りを2回、そして草枯らしもやってきました。特に、退職した監理監3名には、非常に頑張ってもいただいております。基本的に、今南伊予駅の展望施設等々の構想をここで全員協議会でもないからあえて深くは言いませんけれども、今後今森川議員が言われた愛媛県の森林公園、これは知事がてこ入れをしっかりやるからねと私にも半年以上も前に言ってくれてます。私が何を知事に言ったかというと、であるならば、砥部のオーベルジュのジップラインのエリアから、海のない砥部町から、七折を下りてきて、森林公園へ出て、そして平野部通って、要は当然南伊予駅も含めてですけれども、五色浜、そういうルートの観光ルートを構築しませんかというお話もした。いいよねとは言ってくれましたけれども、まだまだ今後検討課題がある。でも、そういう可能性を秘めたルートなんです、大谷川を含めて。その枠組みの中で、今後山と平野と海をつないでいくという私の一つの認識の中で構築をしてまいりたい。当然のごとく、森川議員のこの質問書、JRの松山の部長さんにもお渡しします。南伊予駅のアジサイは、やはり当時の半井社長があじさい駅にもしたらいいよねということを開所式でおっしゃっていただきましたけれども、ちょっとあの状態じゃ話にならないよねということで、今部長にもそれは現実にはしゃべってますけれども、今後もう少しあの辺りも大きくなって、そして私が目指している構想がある程度前向きに進めていくと、そして今言われた令和6年度、7年3月中にできるかできないか、いろいろと様々な形で谷上山や森林もてこ入れしてくれる、民間団体も含めてやってくれるような計画でありますけれども、もう少し時間が要るんです。古い倉庫も壊した、そこにポケットパークって言うけれども、その必要性が要るよねというときには、我々は見て見ぬふりはしません。県と連携して、どういう形で南伊予駅から大谷川を上がっていって森林公園、谷上山のルート、また七折から砥部のルート、そういったことを考えたときには愛媛県と私は連携して何がしかのことは考えていく。でも、今現時点においてはこういう答弁しかできないということだけは御理解もいただきたいなと思っています。
あとコミュニティバスという切り口でこられるとなかなか南伊予駅からコミュニティバスという言葉じゃないけれども、一つの今後お客さんも増えてきて、何がしかのことがあるとシャトルっていうこともあるでしょう。そこもまた愛媛県とも連携しながら、大谷川だけじゃない森林公園に運べる、そしてサイクル等々が得られる、計画的にはもうこれ以上言いませんけれども、前にも議会でしゃべっている。要は、ウェルピアで自転車借りて、田園風景もあるけれども、高級なクラスの人らは大谷に上がって、森林公園上がって、谷上山越えて、平野部下りて町なかを通って双海まで行って双海で乗り捨てて汽車で帰れるような構築もします、ちょっと幾分お金がかかるんです。これも予算あっての物だねでありますし、議会の承認も得ての話でありますけれども、そういったものも頭の中に入れてます。だから、がっかりされているのは、この答弁ではがっかりされているでしょう。でも、将来を見据えた枠でそれぞれの形でまた御理解を賜りながら一生懸命地元有志とつくっていただくことに深く改めて敬意を払いながら、私の答弁に代えさせていただきます。
◆4番(森川建司 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 森川建司議員
◆4番(森川建司 君) 丁寧な御答弁ありがとうございました。松山駅長までこの私の質問書を提出してくれるということやポケットパーク、必要性があれば市は放っておけないという言葉をいただきましたので、特にございませんが、私の多分まだこの原稿では時間の関係で思いが伝わってない部分もありますので、要望という形で今までの取組や今後の取組について聞いていただきたいと思います。
まず、伊予中学校の協力というふうに私書いてますけれども、学校の西側に約100メートルの花壇があるんです。その花壇には、常緑樹が植えてて、ほとんど言い方は悪いですけども手入れはされていない。校長先生には、これを全部ユンボか何かでおがして、全て土を入れ替えて、そこにアジサイを植えれば約100メートルのアジサイが植わると。中学生は、今の3年生は、ほぼコロナで何の思い出というか、イベント等もないまま卒業する。その3年生にアジサイの植栽をと、それはいい思い出になるね。そして、それをやることによって、大谷川のあるいは地元への愛情を育むことができるんではないかなということを校長先生と話しているところであります。
2つ目、南伊予駅の地元の協力についてもう少しお話しさせてもらいますと、先ほども倉庫の撤去等もございますが、9月1日に学校が始まるということがございまして、伊予中学校前の小学生も通りますけれども通学路、大谷川沿い、ツタがざっと道路のほうに伸びてきている。足をくじいちゃいけんということで、中学校から小学校前の道路を地域の方で草刈りをして、9月1日を迎えております。佐礼谷の自治会とかあるいは双海の自治会とか、市長いつも言われるように、すばらしい地元愛ということで、私はこの地元への、ちょっと期間も少ないので、まだ議員としても短いので、よく分かりませんが、そこまでいかないでも私は地元愛というのは、地元の方々の協力は、よそに負けないなというふうに思っているところであります。ぜひこの南伊予駅のあじさいロード、実現に向かって引き続きやってまいりますので、何とぞこの構想が実現できるように、引き続き御協力いただきたいなと。
すみません、あと一点付け加えますが、市長から大谷川整備の基本方針が今作成中だという話を聞きました。今年設計をして、来年から着手ということでございます。できれば上流域の堤防整備だとかあるいはこのあじさいロードのまちづくりとの連携のできるような整備基本方針が出ればありがたいなと思いますので、併せて御協力をお願いして、1問目を終わります。ありがとうございました。
○議長(谷本勝俊 君) それでは、次へ行ってください。
◆4番(森川建司 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 森川建司議員
◆4番(森川建司 君) 2点目、次に、市道下吾川上野線の道路改良について質問します。
通学路の改良に関しましては、令和3年3月議会、伊予小・中学校の通学路整備について及び令和3年9月議会、千葉県八街市の児童5人死傷事故を受け、通学路の安全への取組を問うで取り上げました。輝市から伊予中学校までの狭い通学路の改良につきましては、市担当部局の御理解、地元区長をはじめ関係者の御尽力により令和5年度以降に工事着手のめどがつきました。誠にありがとうございます。50年に及ぶ地元の思いがやっとかない感無量であります。とともに、なぜこんなにかかったのかというじくじたる思いもあります。子どもたちに不便をかけたことを我々大人は大いに反省し、二度と繰り返してはならないと考えます。
さて、本題の道路改良の件ですが、これは平成28年に前区長が市長宛てに要望していたものです。このたび地権者の同意を得るめどができたため、長年の住民の悲願を一日でも早く実現すべく取り上げました。現状の4つの課題は、平成28年の要望と重複しますが、議論を深めるために再度説明します。
(1)狭隘で段差のある歩道、通学路は、低学年の児童には苛酷であること。
(2)水路合流部からの越水による床下浸水が度々発生していること。
(3)道路北側の側溝が未整備であること。
(4)狭隘車道、近隣に大型車両保有企業や大型倉庫などがあるため、大型車が多数通行する中で、普通車の離合も困難であることです。
インフラ整備は、公共の福祉そのものです。当市は財源不足から市道整備等が遅れておりますが、令和4年3月に作成した第11次伊予市交通安全計画には、地域の協力を得ながら、通学路の歩道を積極的に整備するとあります。道路整備にはタイミングも大事であります。用地提供のめどが立った時点で、どうすれば道路改良が進むのか、地元と協議を始めていただきたいと思います。八街市の事件を受けて、特に通学路の整備などには使える補助金等もあると思われます。そういうものを探りながら、移転補償を見積もるための調査を令和5年に開始していただき、6年に設計、翌令和7年から複数年での工事実施で進めていただきたいと考えます。いかがでしょうか、市の見解を伺います。
◎副市長(青野昌司 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 青野副市長
◎副市長(青野昌司 君) 市道下吾川上野線の道路改良について私から答弁申し上げます。
本市道は、旧主要地方道伊予川内線でもあり、下吾川地区から上野地区まで複数の地区をつなぎ、交通量も多く、本市の中で重要な路線であること、また改良の必要性につきましても十分認識をいたしております。
このたび森川議員をはじめ、地元関係者の御尽力により、当該箇所の地権者から用地提供等の同意が得られたことに対しまして御礼を申し上げます。
今後、概略設計を作成し、地権者、地元関係者及び学校関係者と協議を行い、事業を進めてまいりたいと考えております。
なお、財源につきましては、国庫補助金や起債等が活用できるよう、関係機関と協議してまいります。
次に、事業のスケジュールでございますが、現時におきましては、具体的な時期を申し上げることはできませんが、遅滞なく速やかに進めてまいりたいと考えております。
市といたしましても、地域の協力を得ながら、通学路及び狭隘道路等の整備を行うなど、利用者の視点に立った交通安全対策を推進してまいる所存でございます。
以上、答弁といたします。
○議長(谷本勝俊 君) 再質問はありませんか。
〔4番森川建司議員「ありません」と呼ぶ〕
○議長(谷本勝俊 君) それでは、次へ行ってください。
◆4番(森川建司 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 森川建司議員
◆4番(森川建司 君) 最後に、宗教団体による霊感商法等に関する本市の対策について質問します。
安倍元首相の暗殺事件を契機として、連日政治と宗教の問題が報道され、市民の関心が高まっています。憲法には、政教分離が明確にうたわれております。すなわち、憲法20条には、信教の自由を保障することをうたうとともに、宗教団体は政治上の権力行使を禁止され、加えて89条において政治団体への公金支出を禁止しています。憲法を素直に読むと、今の政治と宗教団体、一部ではありますが、の関係は、憲法違反であると思いますし、私は今回の事件を機に見直すべきではないかと考えています。さらには、旧統一教会は、霊感商法等により巨額の献金を集めています。安倍元首相を殺害した容疑者の母は、1億円以上もの献金で破産しております。今も形を変え、多額の献金が続いているとの報道もあります。その被害者は、日本人であり、市民です。特に、新社会人や大学等の新入生がターゲットにされ、被害に遭っているのは周知のことです。その被害者の救済や被害防止に努めるのも政治の責任でありましょうし、市民の安心・安全の観点から、振り込め詐欺等と同様に、市として真剣に取り組むことが必要であると考えます。
また、被害は、統一教会だけの問題ではないことは明白であります。宗教団体は、会員増と資金増のために献金、寄附、お布施をいかに集めるかに腐心する宿命にあります。時々報道される強引な会員集め、資金集めも氷山の一角ではないでしょうか。
そこで、市の考えを4点伺います。
1点目、旧統一教会などによる市民の被害者数、被害額は。
2点目、市民からの被害相談件数は。
3点目、被害を未然に防止するための具体的施策は。
4点目、学校における霊感商法等による被害についての教育内容は。今回の事件を受けて、防止のための方策は。
以上、よろしくお願いします。
◎教育長(上岡孝 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 上岡教育長
◎教育長(上岡孝 君) 宗教団体による霊感商法等に関する本市の対策について、4点の御質問をいただきましたので、私から4点目の学校における霊感商法等による被害についての教育の現状と防止策について答弁申し上げます。
よりよい消費者を育てるための消費者教育については、小・中学校の生活科、特別の教科道徳、家庭科、社会科等の教科指導や修学旅行等の学校行事の中で指導しているところです。クレジットカードやスマホ決済、消費者金融等について、その利便性と危険性といったことを学習しますが、宗教に触れる可能性の高い霊感商法等に関することは、現在指導を行っておりません。教育基本法第15条に、宗教に関する寛容の態度、宗教に関する一般的な教養及び宗教の社会生活における地位は教育上尊重されなければならない。国及び地方公共団体が設置する学校は、特定の宗教のための宗教教育、その他宗教的活動をしてはならないと宗教教育の在り方と公立学校におけるその限界を明示しています。
こうしたことから、公立学校では、特定の宗教を広めたりあるいは逆に否定をしたりするような行為は許されていないため、霊感商法等に関する被害や対策についての具体的な指導はできないことを御理解いただきたいと存じます。
しかしながら、これらの被害に苦しむ方々がおられるのは事実ですので、霊感商法に限らず、消費生活の中で起きたトラブル解決の手だてとして各種相談窓口があることや一人で抱え込まないことについての指導は必要な教育であると考えます。様々な問題解決の方法も含め、金銭に関わる知識を備え、適切な判断、行動ができる消費者教育につながるよう、今後も指導や支援に努めてまいりたいと思います。
以上、答弁といたします。
◎産業建設部長(三谷陽紀 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 三谷産業建設部長
◎産業建設部長(三谷陽紀 君) 宗教団体による霊感商法等に関する市の対応についての御質問のうち、1点目から3点目につきまして私から答弁いたします。
まず、1点目、2点目につきまして、本市におきましては、当該宗教団体に関する市民の皆様からの御相談はございませんので、被害者数、被害額共に把握をいたしておりません。
次に、3点目につきましては、消費者庁及び国民生活センターから注意喚起等を継続的に実施をいたしております。ただし、議員お示しのとおり、憲法に定める信教の自由から、政治上の権力を行使してはならないとの定めがございますので、具体的な介入はできないものと判断をいたしております。
なお、霊感商法に関しましては、様々な事例があり、対応もケースごとに異なることから、本市といたしましては、市民の皆様から御相談がございましたら、それぞれの状況に応じた対応に努めるとともに、場合によっては警察や法律相談などへの御案内を行うこととしております。
以上、答弁といたします。
○議長(谷本勝俊 君) 再質問はありませんか。
◆4番(森川建司 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 森川建司議員
◆4番(森川建司 君) 3点お願いします。
1点目は、教育長の答弁でございますが、公立学校ではそういう教育はできないということを理解していただきたいという答弁でございましたけれども、これは立場上はそうかもしれませんけれども、法とかいろんなことありますけれども、まず人というか、要は教育者として、中学校の義務教育を終わった人は、もう社会人になるわけですよね。社会人になる、すなわちこの霊感商法、私は統一教会等と言っているんで、統一教会だけのことを言っているんじゃないんです。統一教会等のこういうことがあるということを私は中学3年を卒業するときには必ず教えておくべきだと、これが私は教育者のあるべき姿と私は思っていますので、そういう観点から、何か創意工夫してやっていただけることはないんでしょうかということが1点目です。
2つ目、建設部長の答弁ですけれども、当該団体の被害、相談はないということでした。私、先ほども言いましたけれども、統一教会とは言ってません。統一教会など、いろんな宗教団体、いろいろあってなかなか具体的な名前を出してもいいんですけども、そういう全ての団体の例えば昔だったら新聞上で出たりあるいは裁判になったり、いろんなことが出てましたけれども、そういう団体も含めて調査していただいたのかどうかが2点目。
3点目は、最後のほうに状況によっては警察や法律相談への案内を行うとしておりますけれども、私はこの質問の前に一度言ったと思うんですけども、安心・安全協議会というのがありますよね。安心・安全協議会条例に基づいて、もちろん警察官も、私も入ってます、その役員として。それから、いろんな保護司の方とか、いろんな経験者、十数名、20名近くですかね。どうしてもこういうことは今政府が取組を始めて、結果が出るまでに時間がかかるわけですよ。その間を実際の市民が被害にならないためには、私はこの安全・安心協議会、目的も見てもらえば、皆さんも承知だと思うんですけど、そういうときにこそ私はそういう会議を会長の命によって集めることができるわけですよね。市として対策をして、どうするかということで、具体的な対応していただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
以上、3点です。
◎教育長(上岡孝 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 上岡教育長
◎教育長(上岡孝 君) 失礼します。
森川議員の再質問にお答えしたいと思います。
先ほどの答弁の中で、霊感商法に限らず、学校では消費生活の中で起きたトラブル解決の手だてとしていろいろなことを上げていきたいと思います。その中で、はっきりとはまだ回答はできませんが、今後の政府の動向等も考えながら、様々な問題解決の方向も含めて、小・中学生に金銭に関わる知識を備えて、適切な判断、行動ができるよう、そういった消費者教育を進めてまいりたいと思います。具体的なことにつきましては、今後、鋭意勉強をして検討をしていきたいと思います。
以上です。
◎商工観光課長(岡井隆治 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 岡井商工観光課長
◎商工観光課長(岡井隆治 君) 森川議員の2点目の再質問に対して答弁申し上げます。
消費者金融でありますとか消費者のトラブル、そういった形での受付をしておりますけれども、特定の宗教団体と特定できるような団体としての被害というのは確認しておりません。
以上です。
◎総務部長(河合浩二 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 河合総務部長
◎総務部長(河合浩二 君) 失礼します。
相談窓口に関しまして、安心・安全協議会等の例を挙げていただきましたが、その団体で対応できるかどうかは後ほど確認したいと思いますけれども、国におきましては、30日までを被害相談の集中強化期間というふうにしておるようでございます。そして、法務省、警察庁、消費者庁などが連携しておるということでございますので、そういったところを紹介してまいりたいと思います。
以上です。
◆4番(森川建司 君) 議長
○議長(谷本勝俊 君) 森川建司議員
◆4番(森川建司 君) 再質問はありませんが、要望ということで2点聞いてください。
1つは、教育長が今答弁されましたが、具体的なことは今後研究されると言われましたけれども、今スマホで統一教会って直近5年間の被害って言えば秒で出てきます。ちょっと言いますと、相談が580件、直近5年ですよ、統一教会。直近580件、被害54億円、ほかの宗教団体も調べればすぐ出ると思うんですけれども。こういうことを具体的な数字を上げて、私は当然学生に教えるべきだと思いますので、よろしくお願いします。要望で結構です。
2つ目は、河合部長が答えていただきましたけれども、さっきも言いましたけど、国の対策は、もちろんいろんな複雑なというか、多分まとめ上げるのは大変で何か月もかかると思います。さっきも言いましたけれども、国の施策を待ってて、市の最前線、私はいつも行政の最前線が市だというふうに言ってますので、その中で市ができることを考えてやっていただきたい。それは一例で安心・安全協議会というのがあるんだから、それを使ったらどうですかということなんで、またその辺も併せて検討していただいて、速やかに被害が出ないような対策をよろしくお願い申し上げて、私の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(谷本勝俊 君) お疲れさまでした。
暫時休憩をいたします。
午前11時10分 休憩
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